知られざる美しい中庭風景

知られざる美しい中庭風景 95

ここ数日オーストリアでは1日の感染者数がさらに増加しています。

1月25日は38.000人弱、26日は32.424人、昨日は43.000人を超えています。

自分の身の回りでも、家族の誰かが感染したとか、通っている学校のクラスで陽性者が出たとか頻繁に聞くようになりました。

来週の月曜日からオーストリアはワクチン未接種者のロックダウンを終了するという発表がありましたが、店舗や博物館などに入るためには2G証明が必要なのはそのままなので、未接種者にとっては実質あまり変わらない状況です。

今後はどういう動きになって行くんでしょうか。

 

さて、今日は久しぶりに知られざる美しい中庭風景です。

前回の知られざる美しい中庭風景94ではMQと郊外のホイリゲを掲載しました。

 

 

こちらはウィーンらしくない装飾もなくシンプルな団地のような建物が見えています。

この雰囲気は中心部ではない住宅街のような感じがしますが、ウィーン旧市街の一角Seitenstettengasse5番地です。

ここは地元で有名なウィーンのバミューダトライアングルと呼ばれている所で、すぐそばにはルプレヒト教会が立っている歴史的にも重要な場所です。

この5番地には中世から存在したHaus Stadt464とHaus Stadt465があった場所に、おそらくJosef Kornhäuselのプランによって新しく1827年にSeitenettetner Hofという大きな建物が建てられました。

周りの建物も改築されて、一体感がある中庭空間が生まれました。

Seitensttengasseの方が知られているのですが、この番地の扉は閉まっていることが多く、私はドナウ運河側にある今はクローズしているレストランから入って、レストランの入口ではなく、そのまま奥に抜けて行ってこの空間を通り、Seitenstettengasse5番地から出て来ました。

住居にもなっていますので普通の人が住んでいる場所でもあります。

こういう抜け道的中庭空間は面白いですね。

 


こちらはベルヴェデーレ宮殿の庭園です。

中庭というには大きすぎますが、外からは見られないこと、またこのように全体像を見渡せるのは宮殿の上階に来ないと見られないので、取り上げてみました。

"知られざる"ではなきうて、皆が知っていますね(笑)

シェーンブルン宮殿と同様に多く訪れるベルヴェデーレ宮殿は重要なバロック建築で、"バロック様式"をテーマにすればシェーンブルン宮殿よりも高く評価されています。

 

完成はシェーンブルン宮殿より約25年遅い、1723年に完成しています。

 

宮殿自体も美しいバロック建築ですが、ここからのウィーン中心部に向かっての眺めが素晴らしいです。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 94

10月に入っても日中は25℃ぐらいの暖かい秋晴れが続いていましたが、6日の水曜日から雨マークが登場し、気温も15℃前後と肌寒くなっています。

しかし秋のこの時期の青空は非常に澄んだ色をしていて印象的です。

 

さて、今日は久しぶりにウィーンの知られざる中庭風景です。

前回の知られざる美しい中庭風景93ではウィーン22区の一角とメルクの街からお届けしました。

 

こちらはMQの中庭空間です。

MQとは正確にはMuseumsQuartierで、日本語ではよく博物館地区と呼ばれています。

 

これは1725年馬小屋として建てられた細長いバロック建築が正面に見られ、奥には19世紀の半ばに建築された部分もあります。

 

1922年からは見本市会場として使われ、2001年にこの建物を残しながら、その中庭空間を大きく改築し、博物館地区としてモダンなスポットに生まれ変わりました。

 

この写真ではレオポルド美術館、の中からこの中庭空間を眺めています。

外からはわからない現代的な空間が広がっています。

 


こちらはたくさんのワイン屋さんが連なるウィーンの南の森の一角にあるGumpoldskirchenのあるホイリゲの中庭空間です。

ここはThermenregionと言われるワイン産業地域の一角で、ウィーンの森の端っこ部分に広がる広大なぶどう畑でワイン街道があることでも知られています。

それぞれのホイリゲには雰囲気のいい中庭空間が広がっていて、飲んだり食事をしたりとのんびりした空気を感じます。

ウィーンでもっとも手軽に行けるホイリゲはGrinzingだと思いますが、ここはあまりにも観光化されてしまい、地元の空気をあまり感じなくなりました。

しかし、ちょっと外に足を延ばせばまだまだ地元の空気を感じるホイリゲがたくさんあります。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 93

5月2日でロックダウンが終わり、博物館なども開き始め、17日からは学校も毎日になり、19日からはカフェ、レストランも営業を再開し、コロナ禍でもだいぶウィーンの街の空気も普通に感じるようになりました。

3G・・・getestet(検査結果が陰性)、genesen(コロナから復活)、geimpft(ワクチン接種)である人がレストランやカフェ店内に座れ、街中では開放的な空気が少しずつ漂い、一昨日6月10日より規制も少し緩和され、6月24日より日本からの入国後の自己隔離措置が原則不要となっています。

さらに7月1日より規制が緩和され、休暇に出かける人が多くなっています。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景92では日本庭園と旧市街の中庭を取り上げました。

今回は郊外です。

 

こちらはウィーン22区のMoissgasse9番地の中庭です。

この場所はNeue Donau(新ドナウ)とAlte Donau(旧ドナウ)の間にある中州のような所で国連都市などが近くにあります。

非常に大きな中庭空間で、周辺の建物の数は15ぐらいあります。

しかし、それぞれ住所が違うので、大きなひとつの空間でも写真に見られるように塀が立っているので、隣の中庭には通じていないわけです。

駐車場にも利用されているパターンで、日本で言うと団地のような雰囲気ですね。

緑が心を和ませてくれます。

 


こちらはメルク修道院で有名なメルク旧市街にあるRathausplatz1番地の中庭です。

このアーチ構造からルネッサンス様式であることがわかります。

2階の窓もアーチが取り入れられていますね。

1階の右側のアーチが中途半端に左側の建物に入り込んでいるような視覚的印象を与えています。

この部分だけ残して建物を増築したのか、もしくは意図的にこのような形にしたかはわかりません。

でも2階の窓を見ると左右均等ですね。

地面も石畳、緑があることでさらに落ち着きますね。

この建物は16世紀に建てられました。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 92

今日のウィーンは青空が広がっているいい天気です。

朝6:00の時点で気温は11℃です。

LIVE配信もここ数回は曇り空なので、今日はこの青空の下でお届けしたいですね。

でも天気予報を見るとまた雨マークが見られます。

今年は去年のこの時期と比べると明らかに寒いと思います。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景91では美術史博物館と旧市街の中庭を取り上げました。

今回は郊外と中心界隈です。

 

こちらは日本庭園です。

厳密に言えば中庭風景ではありませんが、ちょっと面白いので掲載してみました。

ウィーンの街には日本庭園がいくつかあるのですが、この写真の日本庭園は"DIE GARTEN TULLN"に見られたものです。

(最後に行った時にはもうありませんでした)

 

ウィーンから西に車で40km程走ったドナウ河沿いにTulln (トゥルン)というエゴン・シーレが生まれた街があり、そこにNiederösterreichが2年の歳月をかけて2008年4月にオープンさせた様々なスタイルの庭が見られる大きな庭園です。

この日本庭園はその一角にあり、中に入って初めて日本を感じることができます。


こちらは旧市街の一角Singerstraße22番地です。

この場所はフランシスコ会修道会のすぐそばにあり、住所はFranziskanerplatz2番地でもいいと思います。ここにはかつてシュテファン大聖堂管轄の宗教的建物でした。

また、ハイドンやモーツァルトとも親交があった音楽家の Johann Georg Albrechtsberger が亡くなった場所でもあります。

外の通りの雰囲気とは違い、石畳の地面が印象的なとても静かな中庭空間です。

ここは現在クリーニング屋さんが入っているのも面白いです。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 91

今日のウィーンは朝5:00の時点で6.1℃でした。

去年の春よりも今年の方が少し寒く感じますね。

特に4月は天気が不安定で雨マークが多く見られ、風もかなり冷たく感じます。

明日からは日中の気温が20℃を越えるようですが、その雨マークが続いています。

花の咲く時期などを見ているとそれが実感できます。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景90ではウィーン外側の住宅地の一角をを取り上げました。

今回は中心界隈です。

 

ここはどこでしょうか?

右側にルーベンスの自画像が見られますね。

この自画像はトラックの車体に描かれています。

この空間は美術史博物館です。

美術史博物館はリンク道路沿いの荘厳な建築のひとつで、1891年には一般公開が始まっています。

ここを訪れる人はマリア・テレジア広場から入りますが、この建物には長方形の中庭空間が2つあり、関係者のみがこの空間から建物に入ります。

緑が植えられているのはいいですね。

奥にはいくつものゴミコンテナが置かれています。

 

 


こちらは旧市街の一角Bäckerstraße9番地です。

この建物は1559年にウィーン市長Johannes Thauによって建てられた市民のルネッサンス様式です。

建物の中庭側の壁は1階は正方形、2階から上は長方形の窓で、1階と2階の間がしっかり区別されています。

石畳の地面も情緒があり、植物、自転車が置かれていて人の生活を感じます。

このBäckerstraße自体が旧市街でも閑静な一角ですが、さらにもっと静かな中庭空間が多くあります。

ここには地元で知られているカフェハウスALT  WIENが入っています。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 90

本日3月27日(土曜日)日本時間の18:00にLIVE配信を予定しています。

御興味ある方はどうぞお気軽に御参加下さい。


突然春になったような感じです。

昨日日中の気温は20℃ぐらいになり、多くの人が外に繰り出していました。

ここ数日はかなり暖かい日が続きそうです。

 

もうすぐOstern・・・復活祭ですね。

今年も去年に引き続きコロナ禍で復活祭を迎えることになります。

しかも来週木曜日の4月1日からは短いロックダウン・・・これを4回目と呼んでいいかわかりませんが・・・が来ることになっています。

本当に生活がいつになったら普通に戻るのか・・・逆にコロナ禍のこの状況が日常になってしまいそうです。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景89ではウィーン旧市街の王宮と郊外を取り上げました。

今回は一般住居の中庭を取り上げます。

 

こちらはウィーン15区の一角にある

Sechshauser Straße37番地です。

この15区はウィーンでも最も多くの外国人が住んでいる区で、ウィーン西駅の裏側周辺から奥の地域です。

地元では正直あまりいいイメージではない区なのですが、公共交通機関が便利に通っているため生活はし易いのではないかと思います。

そんな界隈でもこのような美しい中庭が存在しています。

外は多くの車が走っているのですが、ここは別空間です。

蔦が建物に見られ、石畳も風情がありますね。

ゴミ箱も見られ、生活の匂いを感じます。

奥には新しそうな集合住宅が見られますが、手前の壁でしっかり仕切られています。

 


こちらは雰囲気が一転して緑豊かな中庭空間です。

一見すると個人宅のように見られますが、この空間を3方向から囲んでいる集合住宅で、一部は銀行が入っています。

ここはウィーン19区Himmelstraße9番地です。

この界隈は観光客の皆さんがウィーン中心部から最も行き易いホイリゲのGrinzingで、本来であれば夜はたくさんの人で賑わいを見せます。

この辺りは緑が豊かで、美しい中庭空間が多くあります。

この通りも狭いながらもバスが通ったり交通量がそれなりに多いのですが、それを全く感じさせない空間です。

中庭に大きな木があると絵になりますね。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 89

オーストリアは感染者数が再び増加傾向になっています。

しかもイギリス、南アフリカの変異ウィルスの他にブラジルからの変異ウィルスも確認されることになりそうです。

本当に生活がいつになったら普通に戻るのか・・・逆にコロナ禍のこの状況が日常になってしまいそうです。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景88ではウィーン旧市街の宮殿を取り上げました。

今回は旧市街と郊外です。

 

こちらはウィーンに詳しい方であればここがどこでどうしてこんなにたくさんの人が集まっているのかわかるでしょう。

ここは王宮の一番古い部分であるスイス宮です。

このスイス宮の一角にBurgkapelle・・・王宮礼拝堂があります。

このBurgkapelleが古文書で最初に登場するのは1296年となっていて、スイス宮の南部分に位置していました。

ハプスブルグ家のアルブレヒト1世が、1287年~1288年にここを後期ロマネスク様式で建築させたようで、その後1423年~1426年にアルブレヒト5世が増築をさせています。

その後フリードリヒ3世が1447年~1449年にゴシック様式に改築させ、現在見られる姿になっています。

 

これはある日曜日の10:30頃の光景です。

ここではウィーン少年合唱団のミサが行われることで有名でこの時間帯になると、多くの人が集まって来て、ミサが終わった後のウィーン少年合唱団の子供達が出て来るのを待っているんですね。


こちらは雰囲気が一転して緑豊かな中庭空間です。

正面にはリンゴの木が植えられていて、小さなペットハウスが見られます。

ここには猫が住んでいるんですね。

この中庭はベートーヴェンゆかりの地のひとつであるハイリゲンシュタットの遺書の家です。

ここは2017年7月3日から改装工事が行われてしばらくクローズしていましたが、大きくリニューアルされて同年11月25日にオープニングセレモニーが行われ、以前と同じ時間帯で再び見学できるようになりました。

 

中庭に通じる扉は最近閉まっていることが多いのですが、ここが開いていたらラッキーです。

是非奥に行って見ましょう。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 88

今日のウィーンは朝5:00の時点で気温は0.6℃、ほのかに雪がぱらついています。

冬至が過ぎてひと月ちょっと経ちますが、外はまだまだ暗いです。

 

去年12月26日より3度目のロックダウンに入っているオーストリアです。

年が明けて1月6日の Heilige Drei Könige (ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)が終わるとクリスマス休暇も終わりという感じで、次の日の1月7日から学校もオンライン授業で始まりましたが、1月17日の11:00に記者会見が行われ、オーストリア政府は3度目のロックダウンを延長することを発表しました。

Semesterendeは1月29日、30日から次の週はSemesterferienとなり一週間のお休みですから現時点では学校開始は2月8日からということになりますね・・・。

さらに21日、オーストリア政府は、17日の記者会見で予告した25日以降の措置に関する保健省令を公布しました。

25日よりスーパーや公共交通機関では普通のマスクではなく、FFP2マスク着用が義務付けられました。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景87ではウィーン旧市街と外側の区の集合住宅ドナウ河沿いにある歴史ある街シュタインから掲載しましたが、今回はウィーン中心部です。

 

こちらはウィーン旧市街の一角にある建物の中庭です。

建物と言いましたが、実は宮殿です。

ウィーン旧市街にはハプスブルグ家の王宮を始め、かつての貴族達が立てた都市宮殿が多く残っています。

ウィーンの建造物は優雅なものが多いので、宮殿と普通の建物の見分けも最初は慣れないと難しいかもしれません。

でも入口の装飾やそれぞれの階の高さなどからすぐに宮殿だとわかります。

この中庭はSingerstraße16番地のPalais Neupauer-Breuner です。

アーチや窓を見るとバロック様式ということがわかります。

柱には意図的に蔦が施されていますね。

地面の石畳もいいです。

アーチの高さからこの1階部分の天井がかなり高いことが窺えます。

 


こちらはパヴラッチェン構造が印象的な中庭です。

ちょっとリフォームされた様子が壁からわかります。

実はこの場所は1枚目で紹介した同じ宮殿なんですね。

しかし、色も違えば雰囲気も全く違います。

この建物は1416年2月5日からという記録が残っています。1639年にはGundaker von Liechtensteinの所有になっています。

1715年にはJohann Christian Neupauerの所有になります。

現在のこの宮殿の姿はその時からのものです。

彼はシェーンブルン宮殿を手掛けた有名な建築家Johann Bernhard Fischer von Erlachの重要な弟子の1人でありましたが、この宮殿がNeupauer自身のプランであったかどうかは不明です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 87

今日のウィーンは朝7:30の時点でマイナス0.5℃でした。

しかし日中はいい天気になりそうで、散歩でもしようかなと思っています。

クリスマスも終わり、年の終わりに向けての空気が一気に感じられるようになったウィーンです。

カレンダーではクリスマスは終わっても、クリスマスツリー🎄は1月6日までは飾っておく習慣があるため、クリスマスツリーも一緒に年を越すことになります。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景86ではドナウ河沿いにある歴史ある街シュタインから掲載しましたが、今回はウィーンです。

 

こちらは非常に細い通りのように見えますが、ウィーン旧市街一角の中庭空間です。

奥の建物の壁には蔦が絡まっているのも印象的です。

ここはDorotheergasse18番地で、Lutherische Stadtkirche

(ルター派シュタット教会)です。

左側に出っ張った入口が見えていますが、ここは教会に通じていて、右側の扉が開いている建物は教会のオフィスやホールなどがあります。

Dorotheergasseに面している入口側には街の建物に混ざりながら新古典主義様式の教会らしい切妻を持ったファサードですが、教会自体は当時ローマ・カトリックのKönigin修道会の付属教会としてルネッサンス様式で1583年に建てられましたが、1782年にヨーゼフ2世によって閉鎖になりました。

その後1783年にルター派や改革派が当時のKönigin修道会の一部を購入し、改革派はそこにウィーンである意味では最初のプロテスタント教会を建て、ルター派はKönigin修道会の当時の中心的部分と教会部分をもらいます。

写真では見ることができませんが、ここには2つの教会が隣同士になっているんですね。

このすぐそばには有名なアンティークデパート"ドロテウム"があります。


こちらはかなり広い中庭空間です。

右側にはバルコニーがたくさん見えていて、人々の生活空間を感じます。

この場所はウィーン20区の区役所がある空間ですが、ここにはうちの子供がお世話になっている日本語補習校(日本語を話す子供の会)があり、そこの日本で言う4階の高さから見た中庭風景です。

写真で見られるのはこの中庭空間の一部だけなのですが、実際にはかなり広く、緑豊かな閑静な空間です。

いくつもの建物に囲まれているこのような大きな中庭は旧市街ではあまり見ることができませんが、外側では頻繁に見られます。

以下Googeマップから引用したこの中庭に全体図を掲載しますので御覧下さい。

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 86

今日もグレーな空のウィーンです。

朝7:00の気温は1.3℃で、日中も4℃ぐらいまでしかいかない寒い週末の始まりです。

もうすぐ11月も終わりですね。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景85ではウィーンを話題にしましたが、今回はドナウ河沿いにある歴史ある街シュタインからです。

 

こちらはとても美しい中庭空間です。

ここに入った瞬間、思わずカメラを向けたくなります。

アーチ構造、パヴラッチェン、蔦が絡まる壁など全てに情緒があり一体化しています。

ここはSteiner Landstraße 23番地にあるMelkerhofです。

名前から想像できますが、Melkerhofはあの有名なメルク修道院が1345~1789年まで所有していた建物で、現在ではいわゆるペンションとして宿泊することができます。

この中庭空間は歴史をそのまま感じさせてくれますが、それを壊さないようにしっかり管理されていることがわかります。

 


こちらは最初の中庭と比べるいたってシンプルな中庭空間です。

四角い窓が多く、アーチは見当たりません。

しかしよく見るとずっと奥に大きなアーチが見られます。

2つの異なった石畳も印象的です。

こちらはGöttweigerhofgasse7番地にあり、1枚目の場所からすぐの所にあるGöttweigerhofです。

ここも名前から想像できる通り、有名なGöttweig修道院が12世紀から1839年まで管理していた建物で、現在では幼稚園となっています。

Steinはドナウ河沿いにあるクレムスと同様に歴史ある街で、是非ゆっくり散策することをお勧めします。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 85

日中の気温が15℃に達しない少し肌寒さを感じるウィーンです。

秋が深くなるこの時期は黄葉が綺麗ですが、霧が発生することが多く、冬の近づきを徐々に意識させます。

 

今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景84ではシュタインから取り上げましたが、今回はウィーンです。

 

こちらは車が入れる閑静な美しい中庭空間です。

これだけ見ていると中庭とは思えませんが、建物に囲まれた正方形の中庭空間です。

中庭の石畳はいい演出をしてくれて、木々や芝生などは安らぎを感じさせます。

ゴシックの記念柱らしきものが立っていますがこれはBäckerkreuzというもので1506年となっています。

これはもともと現在のウィーン9区の別の場所に置かれていたものですが、その後ウィーン市の倉庫に入っていたものを、1933年にウィーン市から借りる形でここに置かれています。

Bäckerはパン職人ですね。

 


こちらも実は1枚目の写真と同じ中庭空間ですが、角度を変えて中庭入口正面から見ています。

この建物には

"Innungshaus der Bäcker Wiens "と書かれていて歴史を感じる美しさがあります。

ゴシック的な要素を持ったネオルネッサンス様式です。

この建物は"Haus der Bäckerinnung"と呼ばれ、パン職人組合です。

ウィーンで最も古いパン職人組合は現在のウィーン旧市街Krugerstraßeにあり、1468年と記録されています。

その後1605年にSalzgriesに引っ越し拡張されますが、1833年には取り壊されて新しくなっています。

その後1893年の現在のこの場所を入手して、1898年にはここに引っ越しました。

現在ここはパン職人博物館と資料館になっています。

パン職人は13世紀半ばにはシュテファン大聖堂前の墓地でパンやクッキーを売っていました。

 

この場所はウィーン8区Florianigasse13番地です。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 84

昨日は朝から雨、どんよりした天気でしたが15:00頃から青空が広がりました。

しかし雲の動きも複雑で、今日は朝から曇っています。

秋ですね。

そんな雨の中、昨日午後はお葬式に行って来ました。

私が13年ぐらい住んでいた19区の大家のマリアさんが亡くなったからです。

ハウスコンサートを定期的に開き、音楽が好きでいつも明るい方でした。

大家さんファミリーには当時本当にお世話になりました。

謹んで冥福をお祈り致します。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景です。

前回の知られざる美しい中庭風景83ではクレムスとシュタインから取り上げました。

今回はシュタインです。

 

 

こちらはとても美しい中庭空間です。

ルネッサンスのアーチ構造が印象的で、石畳、植物、テラス席などが置かれ、この建物を利用した現在の生活を感じながらも歴史を感じさせる空間・・・こういう中庭は素敵ですね。

2階にもルネッサンスのアーチ構造があり、ちょっとしたバルコニー的空間になっています。

この中庭空間に入るとしばらく佇んでしまい、静かにここだけの時が流れている・・・そんな気持ちにさせてくれます。

 


こちらは同じ中庭空間をちょっと角度を変えて見てみました。

ここはSteinのSteiner Landstarße76番地にあるGroßer Passauerhofで、記録では1263年に登場しています。

名前の通りパッサウの司教管理事務所のような目的でした。

この姿は16世紀の1530年頃です。

16世紀終わりには拡張されています。

 

このSteinの街や隣にあるKremsにはこのような歴史を感じさせる古い建物や路地がたくさん残っています。

是非、ぶらぶら歩きをしてみて下さい。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 83

早いもので8月ももうすぐ終わりですね。

何となく秋の訪れを感じるウィーンです。

今年は8月30日が日曜日なのでその翌週も休暇ととなり、学校は9月7日から始まります。

現時点では感染対策を施しながら通常通りということになっています。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景82ではウィーンから取り上げましたが、今回は郊外です。

 

こちらはちょっと高い所から中庭空間を見下ろしています。

芝生の間に遊歩道的なものが見られ、木も植えられている閑静な空間です。

ここは5の建物がこの中庭空間を共有していて、写真では見えませんが右奥にはまた別の中庭があります。

この場所はどこだかわかりますか?

画面奥には教会を思わせる2本の塔が見えていますが、奥の塔は教会ではなくSteinertorです。

Steinertorはクレムスのシンボルてすね。

手前の塔はかつてのドミニコ修道会の付属教会です。

この場所は街のちょっと小高い所にあるPiaristen教会界隈から眺めています。

 


こちらも最初の写真と同様、高い所から見ていますがクレムスではありません。

石畳が綺麗に敷かれ、ルネッサンス様式の美しいアーチ構造の建物が印象的です。この建物の2階のアーチの所にはたくさんの鉢が置かれています。

この中庭空間は5つの建物が共有してい情緒があります。

ここはクレムスの隣にあるシュタインで、クレムス同様に歴史ある中世の色合いが濃く残っている美しい街です。

この街のFrauenberg教会から見下ろしていますが、この空間はRathausplatzから入ることができます。

 

ヴァッハウ渓谷のちょっと日陰的な存在感がありますが、個人的にクレムスもシュタインも大好きな街で、よくぶらぶら歩きをしています。

どちらも美しい街でお勧めです。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 82

夏真っ最中のウィーン・・・Urlaub・・・休暇シーズンです。

新型コロナウィルスの存在すらあまり感じない開放的な空気が色々な所に見られます。

しかし今年は6月20日23:44が夏至でしたが、すでに日が短くなっていくことを考えると寂しい気がします。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭81ではウィーン国立音大を取り上げましたが、今回は一般的な中庭です。

 

こちらはウィーン旧市街Tuchlauben17番地の中庭空間です。

石畳が敷き詰められた細長い路地のような中庭空間で。奥の建物の色がちょっと個性があり、ちょっとした模様が施された大きなアーチ構造になっています。

これはWohnhaus "Zum Sommer"という1784年に建てられ、シューベルトの友人でピアニストでもあったJoseph von Gahyが生まれた場所でもあります。

Tuchlaubenはいつも多くの人が歩き、車も一部通りますが、一歩入っただけでそんなことは全く感じさせないとても閑静な中庭空間です。

 


こちらはウィーン5区の住宅街一角にある中庭空間です。

ちょっと普通の中庭と違い、公園のようになっていますね。

この中庭は幼稚園"Wiener Kinderstube"の中庭です。

幼稚園自体は入口から入って、更に奥にある建物の3階にあり、外からは全く見ることができません。

その幼稚園のすぐ下にこのような幼稚園専用の中庭があります。

集合住宅が多く建ち並んでいる随所に外からは全くわからない別世界の中庭空間があるのが素敵です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 81

今年は6月20日23:44が夏至でした。

夏を前にして日がこれからまた短くなっていくことを考えると寂しい気がします。ウィーンは6月13日に今年初めて日中の気温が30℃に達しましたが、その日以外は30℃を越えた日はなく、それどころか大気の状態が不安定な日が多く、天気予報には毎日のように雨マークも見られます。

昨日も夕方にかなり強い雨が降りました。

日本のように湿気は強くないのですが、しかしここ何年も湿気を強く感じる日が増えているような気がします。

地球温暖化の影響もあってか梅雨がある気候に変わりつつあるのではないかとさえ思えます。

予報では今日、明日は30℃を越えそうです。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景80ではザルツブルクから紹介しましたが、今日は再びウィーンです。

 


 

こちらはかなり広い空間で中庭っぽく見えませんね。

ウィーンの集合住宅にはこのような公道的な大きな中庭空間がよくあります。

 

大きめの舗装された道路も作られていますが、くつろげるベンチが置かれています。

 

この中庭はウィーン国立音楽大学のキャンパスにある中庭です。

 

ウィーン国立音楽大学は街中にいくつかキャンパスがありますが、写真は2枚共ヨハン・シュトラウスの像で有名な市立公園のずっと裏側の方にあるとても広いメインキャンパスの中庭の一角です。

この他に10箇所以上のキャンパスがウィーンの街にあります。

ウィーン国立音楽大学は1817年創立で、その5年前の1812年に設立された楽友協会から組織された歌の学校がおおもととなっていて、約3.000人の学生が学んでいます。

 

ここの中庭空間はとても広く、公道のようになっていることから学生以外の人も結構通り抜けてます。

楽器の音がその辺から聞こえてくるのもウィーンらしさを感じます。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 80

先週末より不安定な天気が続いているウィーンです。

青空が広がることもあれば、暗い雲が押し寄せて強い雨が降ったりの繰り返しのような感じです。

気温も日中15℃~20℃に達しないぐらいで、かなり涼しく、いや人によっては寒く感じるこの5月の末です。

もう5月も最後の日となりました。

今日の日曜日はPfingsten(聖霊降臨祭)ですが、このことについては明日ここに掲載します。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景79ではウィーン19区から取り上げましたが、今回はウィーンではありません。

 

こちらはどこかの個人宅のような中庭空間で、鉢植えされた植物がいくつも並び、手入れされていることがうかがえます。

この空間はザルツブルクのモーツァルトハウスです。

と言っても旧市街にあるモーツァルトの生家ではなく、Makrtplatzにあるモーツァルトハウスです。

ここはTanzmmeisterhausと呼ばれていましたし、現在でもその名称を使っている人もいます。

1711年に宮廷でダンスを教えていたJohann Lorenz Spöcknerがここを入手し、貴族のためのダンス学校を開いていました。

2年後の1713年からはTanzmeisterhausと呼ばれるようになります。

彼の息子Franz Gottlieb Spöcknerが父の後を継ぎますが、彼がモーツァルトの父レオポルドと母アンナの結婚立会人(Tauzeuge)となっています。

Franzが亡くなった6年後の1773年にモーツァルト一家がこの家の一角に引っ越してきます。

モーツァルトが17歳の時です。

 

 

こちらはどこだかすぐわかる方が多いと思います。

最初にモーツァルトが登場したので、2枚目もザルツブルクから取り上げます。

テーマが珍しいアングルでもいいかもしれませんが、やはりザルツブルクのペーター修道院付属教会の中庭です。

いや、中庭ではなく実際は墓地です。

この修道院は696年にウォルムスの司教ルペルトによって南東アルプスの布教活動の一環として建てられました。

この空間には鋳造された十字架が多く並ぶ印象的なお墓がたくさん見られ、静かにと通り抜けできるようになっています。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」のラストでトラップファミリーが隠れる場所となっていますが、実際には背景を参考にしただけでここで撮影はされてないと思います。

ここから見ていると墓地とは思えませんね。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 79

日中の気温が20℃を越えて、半袖でも気持ちいい日が続いています。

ウィルス拡大防止規制が徐々に緩和されていることから、より開放感を感じるウィーンの街です。

しかし、世論では半数近くの人が、全ての店舗再開や学校再開などは早いと思っているようです。

感染者数は減少してはいますが、ゼロにはなっておりませんので、油断は厳禁です。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景78ではウィーンの郊外とアウトレットを取り上げました。

 


 

こちらはまるでどこかの公園のように見えますが中庭空間のひとつです。

ここはかなり広いので写真は2枚共同じ中庭空間です。

これだけ見てると中庭空間と言うよりも、個人宅の庭のような雰囲気です。

芝生、花、くつろぐチェアなどが置かれています。

ここはウィーン19区のSaarplatz19番地で、1階に電気技術屋さんが入っている集合住宅で、Ferdinand von Saar (1853 - 1906)というオーストリアの詩人に因んだ通りの名前です。

この区画は大きな長方形的空間で、3方向が道路に囲まれていて、残りの1辺にはÖBBのS45が走っています。

集合住宅でもこのような中庭空間があるのは素敵で心が和みます。

 

ウィーンは森の都とも形容される通り、緑豊かな街ですが、外を普通に歩いているだけでは見ることができない隠れた所にも豊かな緑が多くあります。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 78

ちょうど1週間前の金曜日までは日中20℃を少し超えて半袖でも気持ち良かった陽気でしたが、次の日から気温が下がり、週末は冬がぶり返し、朝方はマイナス3℃とかなり冷え込みすでに咲き始めていた花などに影響を与えました。

今年は暖かい冬だっただけに寒く感じましたね。

しかし、幸いにして今日から日中また15℃を超えそうで、春が戻って来たようです。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景77ではZwölf Apostelkeller(ツヴェルフ アポステルケラー)があるヒルデブラントハウスを取り上げましたが、今回は郊外です。

 

こちらはウィーン21区にあるLeopold-Ferstl-Gasse16番地の中庭です。

歴史を感じさせる煉瓦造りの建物が見られ、くつろげる椅子が置かれています。

ここは5つの建物がくっついていて、この中庭空間を共有しているスタイルです。

蔦が絡まるレンガの壁の奥にも別の中庭空間が広がっています。

空間は共有されていても、住所が違いますから現実的に行き来はできません。

この界隈には地元の憩いの場のひとつであるWasserpark(水の公演)寅さん公園もあります。

ウィーンの中心部だけでなく、街中至る所にこのような静かな中庭空間があります。


こちらはちょっと洗練された中庭空間です。

中庭空間と書きましたが、実際は公園的なプロムナードです。

でも外からはすぐには見えない場所にあります。

ここはウィーンから南東方面へ約50km離れたEisenstadtを州都とするBurgenland州の一角にある人口4.400の小さな街Parndorfです。

Parndorfと言えば地元ですぐに思いつくのが

巨大なアウトレットショッピングモールです。

ここは1998年にオープンし、その後大きくなり、2012年の3月の終わりにオープンした所を含め、Designer Outlet ParndorfFashion Outlet Parndorf大きく2つの部分に分かれています。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 77

ウィーンは日中の気温が10℃前後と暖かい冬が続いています。

しかし風が強い日が多く、強風注意報がよく出されます。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭シリーズです

前回の知られざる美しい中庭風景76ではカフェ Gerstner (ゲルストナー)を話題にしましたが、今日はウィーン中心部からひとつ紹介します。

 


 

ここはパヴラッチェンが建物内部に見られる素敵な中庭です。

2階から上がパヴラッチェン構造になっていて、多くの窓のおかげで内部も非常に明るくなっています。

この空間にはくつろげるベンチが置かれていて、自転車も置かれていて何気なく生活の匂いも感じます。

右上の写真はこの空間の上層階で、ちょっとした日よけのパラソルがあり、ここの階はバルコニーが外に出ています。

この中庭空間は有名な建築家ルーカス・フォン・ヒルデブラントによって1721年に手掛けられたヒルデブラントハウスと呼ばれています。

ヒルデブラントと言えば、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿ですね。

ヒルデブラントハウス・・・そうです、お気付きだと思いますがここはZwölf Apostelkeller(ツヴェルフ アポステルケラー)がありますね。

私もここの雰囲気は大好きです。

ここに来た方はこの建物と中庭空間は見逃さないようにして下さい。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 76

この前年が明けたと思っていたら、早いものでもう2月に入りました。

子供の頃は時間が経つのが長く感じて、いくらでも時間があると思っていましたが、年齢を重ねるごとに時間が速く過ぎ去って行きます。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景75ではメルク修道院とウィーン郊外もホイリゲを話題にしましたが、今日は中心部です。

 


 

こちらはウィーン中心部のどこの中庭空間でしょうか?

ちょっとエレガントな雰囲気がしますね。

ウィーンに詳しい方はこのひざかけの色を見てピンと来るのではないかと思います。

そうです、カフェ Gerstner (ゲルストナー)の中庭空間です。

Gerstnerは1847年創業の伝統あるカフェコンディトライで、2017年の3月まではKärntnerstraße のシュテファン大聖堂に近い所にありましたが、現在は国立オペラ座の真横に引っ越してきました。

この建物はPalais Todescoという宮殿で、建物は Ludwig Ritter von Förster、内装は楽友協会ホールを手掛けた有名な建築家Theophil von Hansenによって、Eduard Freiherr von Todesco男爵のために建築され、1864年に完成しました。

リンク道路が完成する1年前で、この場所には当時城壁があり城門があった所です。

 

国立オペラ座の道を挟んで真横に位置するこの建物はウィーン中心部の顔のひとつとなって街に調和しています。

ここへはGerstnerの店舗からは入らず、宮殿の入口から入ります。

奥に抜けると中心の騒めきとは無関係な静かな空間が広がっています。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 75

クリスマスも終わり年末の空気が感じるウィーンです。

カレンダーではクリスマスは終わってもクリスマスツリー🎄はまだ飾られています。

1月6日の聖三王の祝日まではクリスマスの物語が続くからです。

ということはクリススツリーも一緒に年越しをするわけですね。

元旦はこちらでは1年の始まりに過ぎず、全くと言っていい程意味はありません。

クリスマスが生活では一番重要であるからです。

 

さて、今日は知らられざる美しい中庭シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景74ではウィーン旧市街の宮殿を取り上げました。

今日は郊外です

 

 

こちらはメルク修道院の中庭奥にある細長い空間です。

実際には中庭と言うより路地裏の雰囲気です。

この場所はメルク修道院の見学を終えて、ショップから出て来ると必ず通る所で、バロック様式の修道院と付属教会に挟まれた石畳が印象的な中庭的空間です。

このこの空間をしかし少し高い所から見ていますね。

この空間は修道院の見学をしなくても、来られる所で、ここからは一般的にあまり知られませんがこの素敵な修道院の付属教会にも視界の制限があるものの入ることができます。

教会の雰囲気をちょっと感じるには十分です。

 

 

 

こちらは豊かな緑に囲まれた大きな中庭空間です。

この雰囲気からすぐにお分かりになると思いますが、ホイリゲの中庭です。

「ホイリゲ」とはドイツ語でheuer (ホイヤー)、heurig (ホイリヒ)「今年、今年の」という意味があり、新種のワインの名称でもあり、それを飲ませるお店もホイリゲと言います。

ウィーンの郊外を始め、ぶどう畑が近くにある所にはこのようなホイリゲが多くあり、それぞれ共通性がありながらも個性をしっかり感じます。たいていの店にはこのような中庭空間があります。またこれもひとつの文化でしょう。

ここはウィーン19区 Heuriger Muthです。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 74

ウィーンは例年通りクリスマスの雰囲気で盛り上がっています。

今週の日曜日はもうAdvent(アドヴェント)の始まりですね。

クリスマスのこの時期のウィーンはまた素敵です。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景73ではウィーン23区のホイリゲを話題にしました。

今日は旧市街からです。

 


 

こちらはウィーン旧市街、Singerstraße 16番地にあるPalace Neupauer Breunerです。

シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿のように庭園が広く、大きくどんと立っているものを宮殿というイメージを持つと思いますが、街中にも多くの宮殿が立っています。

ウィーンの街は荘厳な建造物が多く建ち並んでいるため、どれが宮殿であるか分かり難いかもしれません。

 

この場所には1416年に建物があったことが記録されています。

15世紀後半、16世紀前半、17世紀前半に所有権の関係で2つの部分に分かれました。

1715年に建築家のJohann Christian Neupauerに買取られ、現在の姿になっています。

彼はバロックの巨匠建築家フィッシャー・フォン・エアラッハの弟子でありますが、実際彼がプランしたかは不明です。

いずれにしてもこの宮殿はウィーンでの重要なバロック建築です。

 

宮殿の中庭とは言え、2階、3階、4階には美しいパブラッチェン構造が見られ、1階の窓の石積み的装飾も印象的です。

パブラッチェンの支えが石のブロックのようなのでシンプルさが強調されています。

全体的に洗練された美しさを感じます。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 73

今日から冬時間になりました。

夜中の3時に時計を1時間戻し2時にします。

これで日本との時差は8時間ということになりますね。

今日は1時間得したことになります。

 

10月ももうすぐ終わりになりますが、日中は20℃を超える暖かい日が続いています。

朝は霧が発生して、かなり視界が悪いにもかかわらず、正午に近づくにつれて霧が晴れ、青空が広がります。

この秋の澄んだ青空は素敵です。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景72ではゴルフ場をテーマにしましたが、今日はお店です。

 


 

こちらはウィーン23区のMauerにあるSteinklammerというホイリゲです。

ウィーンに詳しい人であれば、この雰囲気を見ればすぐにホイリゲだろうということは想像がつきます。

「ホイリゲ」とはドイツ語でheuer (ホイヤー)、heurig (ホイリヒ)「今年、今年の」という意味があり、新種のワインの名称でもあり、それを飲ませるお店もホイリゲと言います。

 

 

ここは店の記録によれば1697年には登場していて、2世代目からはワインをすでに提供していたようです。意外と目立たない所にありますがここの正確な住所はJesuitensteig 28です。

 

ホイリゲには中庭がつきもので、外からは全く見えない空間です。

でも中庭に一歩足を踏み入れて見ると、外とは別世界です。

それぞれのホイリゲにはそれぞれの中庭空間があり、個性豊かです。ここの中庭はかなり広く、大きく2つの部分から成り立っています。

緑も多くたくさんの花も植えられていて居心地がいい中庭です。

こちらは外で食事をしたりお茶を飲む習慣があり、このような空間はとても重要です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 72

だいぶウィーンは秋らしい陽気になってきました。

時折街を吹き抜ける風の冷たさを感じます。

この時期の空はより青さを感じて素敵です。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景71ではウィーン旧市街と王宮から取り上げましたが、今日は郊外です。

 


 

こちらはバロック様式の建物で、左上の写真には教会のようなものが屋根に見えるので、修道院のような印象を受けるかもしれませんが、宮殿です。

この宮殿はウィーンから25㎞ぐらい北へ行ったNiederösterreichの一角のStockerauにあるSchloß Schönbornです。

この宮殿はFriedrich Karl Reichsgraf von Schönborn-Buchheimの夏の離宮として、ウィーンのベルヴェデーレ宮殿を手掛けたルーカス・フォン・ヒルデブラントによって1712年~1717年に建てられました。

庭園、オランジェリー、礼拝堂を備えた3つの部分・・・このような形→凸から成り立っています。

現在は地元で有名なゴルフ場になっています。

こんな素敵な宮殿がクラブハウスなんていいですね。

これだけ見ていると宮殿の全体像がわからないので、以下Googleから引用します。

左右対称の面白い形を御覧下さい。

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 71

8月も残す所わずかとなりました。

休暇シーズンが終わり、9月2日・・・来週の月曜日から学校が始まり新年度に入ります。

街中も交通量が多くなってきましたね。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景70では中庭らしくない旧市街の一角を話題にしました。

今回も旧市街からです。

 

こちらはウィーンの上品さを感じることができないちょっと薄汚れた建物です。

工場か何かのような空気が漂いますが、よく見るとそれぞれの窓の所にはバロック的なちょっとした装飾が見られますね。

一見すると1階の地面の水準から見ているようですが、実は日本で言う2階の高さから見ています。

この溝のような所が路地になっていて、たくさんの人が歩いています。

この場所は前回話題にしたWollzeileとBäckerstraßeを結ぶ細い道です。

この中庭的空間は下を普通に歩いていたら全く見ることができませんので、そういう意味では珍しいアングルにした方がよかったかもしれません。

ここにはFiglmüllerというお皿からはみ出す大きなウィーンナーシュニッツェルが食べられる有名なレストランがあり、時間によっては多くの人が並んでいますが、そんなガヤガヤした雰囲気とは無関係に静かなたたずまいを感じ、地元の人がここでも生活をしています。

 

 

 

 

こちらはどこだがすぐわかりますね。

王宮のヨーゼフ広場です。

厳密に中庭空間とは言えませんが、バロック様式の美しい建物3方向に囲まれた美しい空間で、思わずカメラを向けたくなります。

騎馬像を背にして正面の部分、つまりこの写真の左側は、世界で最も美しいと言われる、1726年に作られた有名な国立図書館のプルンクザールがあります。

 

騎馬像を背にして右側部分、この写真の奥は、Redoutensaaltrakt(レドゥーテンザールトラクト)という仮面舞踏会の間で、マリア・テレジアが17世紀からこの場所にあったオペラハウスを改築させ、演奏会や舞踏会に使われました。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 70

ウィーンは日中の気温が30℃を超える日がまた続いています。

予報では週末も暑かったのですが、ウィーン周辺で昨日の夜は雨が降ったようで、今日の予報は30℃以下という有難い陽気となっています。

 

7月始めに26年ぶりに日本の7月を経験しましたが、梅雨明けがまだの時、気温は30℃を超えることはほとんどなかったのですが、湿気が強くて、体がついていけませんでした。

ウィーンに戻ってからは気温が日本よりも高い日が多て暑いですが湿気が少なく体が楽です。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景69では旧市街一角を話題にしましたが、今回もその近くからです。

 


 

実際には中庭空間と言うよりも、ちょっとした抜け道と言った方がいいと思います。

ウィーンをよく歩いている方であればここがどこだかすぐにわかると思います。

ここはWollzeileとBäckerstraßeを結ぶ細い道です。

ここに来るとわかりますが細い中庭空間のようになっていて、いくつかの店が並んでいます。

ここにはFiglmüllerというお皿からはみ出す大きなウィーンナーシュニッツェルが食べられる有名なレストランがあり、時間によっては多くの人が並んでいます。

 

このWollzeile5(もしくはLugeck5番地とも)には一番古い記録では14世紀半ば頃から確認できる

Der schmeckende Wurm Hofという知られた建物があります。

実際には1700頃に"Zum schmeckenden Wurm"と書かれた看板が掲げられました。

これにはよく知られた伝説があります。

 

Thomas Racherという人物が1700年にここに店を持ち、1階と2階の窓の間にブリキ製のLindwurmという伝説上の生き物である竜を置きました。

そこにはSalome Schmidthuberと言う名の美しいブロンドの少女がよく座っていました。

彼女は孤児だったそうです。

まもなくこの大学界隈の学生達に知られるようになり、学生の1人が彼女に夢中になりました。

彼が彼女の誕生日前に豪華な花束をLindwurmの口に挟みこむように贈ったそうです。

しかし、彼女はそれを受け取らず花を枯らしてしまったそうです。

まもなくウィーン人達の間で、Lindwurmが花束を食べている・・・まもなく人々に嘲笑いされることになり、そこから"Zum schmeckenden Wurm"と言われるようになったということです。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 69

昨日のウィーンは今年でもっとも暑く、35℃を超えました。

いや~、暑かったですね。

今日は昨日ほどではなさそうですが、日中30℃を超える予報です。

 

ウィーンの街はぶらぶら歩くだけで楽しいです。

特に中心部は歴史が詰まっていて、かつての帝国の都であったことを偲ばせます。

それでいてウィーンにはもちろん現在の人々の生活があります。

昔と今が交差した奥が深い街です。

そんな街中を歩くと、建物の外観が目に入って来るので街並みを見ることになりますが、それぞれの建物には必ずと言っていい程中庭空間があります。

入れる所は思い切って入って見ましょう。

きっと外の世界とは時間の流れ方が違っていて、美しい空間が多くあります。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景68ではウィーン中心部のWollzeileから話題にしましたが、今日もウィーン旧市街からです。

 


 

上の2枚の場所は同じ中庭空間ですが、対角線上のそれぞれの場所から撮影しています。

壁に見られる蔦がとても印象的で、窓以外には建物の壁をほぼ覆いつくしています。

しかもこの空間にはレストランまでも存在しています。

表の雑踏を避けて、このような静かな空間が地元では好まれますね。

 

この建物はZur weißen Rose(白いバラ)と呼ばれ、17世紀前半のものです。

オーストリアの建築家Franz Wipplingerにより、19世紀初頭に新しく改築されました。

この場所はオーストリア仏教宗教協会が入っているFleischmarkt16番地です。

 

このような素敵な中庭空間でちょっとくつろいでみたいですね。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 68

昨日はウィーン国立オペラ座の前で国立オペラ座150周年記念のオープンエアーコンサートが行われました。

リンク道路も封鎖され、観光に大きな影響が出ましたね。

昨日の午前中は青空が広がるいい天気でしたが、午後から雲が広がりウィーンのかなりの地域でシャワーのような雨がふりました。

今年5月のウィーンの天気は本当に不安定です。

雨、曇りの日が多く、気温も日中10℃に満たない日もありました。

昨日北海道では39℃に達した所もあるにもかかわらずです。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景67ではホイリゲとレストランの中庭を話題にしましたが、今日はウィーン旧市街からです。

 


 

こちらはウィーンによくあるパヴラッチェン構造が見られる中庭です。

日本で言う2階は普通のパヴラッチェンですが、3階から上は室内になっています。

建物が最近修復されたように綺麗な色になっています。

白と茶色の2色が印象的です。

ここはWollzeile13番地で、現在はResidence Wollzeileというデラックスなアパートメントホテルになっています。

ここのサイトによれば1泊450ユーロからと表示されていました。

これだけ見ていると一般の住居に見えますが、予約をすれば誰でも宿泊できます。

 

ちょっと2階に上がってみました。

バルコニーをまるまる一周できるようにはなっていませんでした。

アパートメントですから、それぞれの部屋で仕切られているわけですね。

 

この場所は1449年からの建物の記録が確認されていて、現在の5階建て構造になったのは1712年で、670m²、バロック様式です。

1944年~1945年までナチスの強制労働者の収容所的な役割があったそうです。

 

外からは全くわからないこのような中庭風景はウィーンのまた違った空気を感じさせてくれます。その空気も"ウィーン"です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 67

ウィーンの中心部をちょっと歩くだけでも、個性ある多くの中庭空間に出会えます。

普通に街中を歩く時は、自分が見えている所を意識して歩く時が多いでしょう。

しかし、全く見えない所に知られざる美しい中庭空間があり、ウィーンらしい地元の空気を感じることができます。

前回の知られざる美しい中庭風景66では、レストランの中庭空間を話題にしました。

今回もレストランの中庭空間をお届けします。

 

こちらの中庭空間は非常に広く、外でもアーケードの中でもくつろげるようになっています。

置かれているテーブルや長椅子からどこかのホイリゲではないかということは容易に想像できますね。

ここはNiederösterreichのHagenbrunnにあるホイリゲFischerです。

中庭にアーチ構造のアーケード的な広い空間があるのがいいですね。

ウィーンの郊外には本格的なホイリゲが数え切れないぐらいあります。

訪れる人のほとんどは地元人です。

 

 

 

こちらはある夜のワンシーンで、ちょっとロマンチックな演出になっている中庭空間です。

右側には他物があり、明るくなっている窓がいくつも見られ、中で多くの人が盛り上がっています。

その左横に見られる芝生の空間がまたホッとした気持ちにさせてくれます。

そのさらに左横が遊歩道になっていて、そこにはモダンな松明がいくつも灯されています。

ここはAlte Donau沿いにあるスペアリブで有名な店で、旧ドナウ河沿いに大きなテラスが出されています。

 

 

知られざる美しい中庭風景 66

ウィーンはこの時期の花がどんどん咲き始めていて、春の訪れを感じます。

ウィーンの街はやっぱり緑や花がよく似合いますね。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景 65では旧市街の一角を話題にしましたが、今日はちょっと外側です。

こちらは中庭空間と言うよりも中庭空間のような演出をしているレストランです。

緑豊かなこの空間に多くのテーブルが置かれ、気持ちよくお茶を飲んだり食事をすることができます。
ここはシェーンブルン宮殿の庭園の一角にあるTiroler Gartenで、山小屋風のレストランです。
ここにはまた世界最古の動物園があり、その動物園からでも来ることができます。

こちらもちょっと素敵な中庭空間を持つレストランです。

大きな木も中々いい演出をしていて、また後ろに見える黄色い建物のパヴラッチェン構造も印象的です。
これだけ見ていると地元の料理を提供する郊外のホイリゲのような雰囲気ですが、このレストランは何とアジア料理の店で、ウィーン13区のHietzingにあるAKAKIKOです。

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 65

今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

普通に街中を歩いているとあまり気付きませんが、どの建物の中にも中庭があり、外とは全く違う空間を演出しています。

入れそうな所は思い切って立ち入ってみましょう。

きっと多くの発見があります。

前回の知られざる美しい中庭風景64では、ウィーン旧市街とシェーンブルン宮殿を取り上げました。

今回は旧市街です。

 

こちらはちょっとモダンな雰囲気がする中庭空間です。

白を基調にした壁の色がとても綺麗ですね。

この建物は最近修復が終わりました。

もっとも外側の古い壁を剥がして、新しくしましたので、建物自体は古いままです。

2階から上はウィーンで典型的なパヴラッチェン構造を見ることができます。

パヴラッチェンの床はいかだのように木が並べられているのではなく、完全に塞がった廊下のようです。

1階部分はルネッサンス的なアーチも見られます。

この場所はBäckerstraße2番地です。

この界隈は歴史的に重要な建物が多く立っています。

古い部分は中世後期から存在し、17世紀前半に現在の姿になりました。

18世紀の始めにバロックの装飾が施されています。

Zeltschneiderisches Hausという名前がついています。

 

こちらはどこだかわかりますか?

ウィーンの旧市街を隈なく歩いている人はどこだかすぐわかると思います。

今日のテーマである中庭空間というとちょっと違っていて、ここは一般の通りです。

こんな中庭空間のような通りがウィーンには多くあります。

ここは旧市街一角のJesuitengasseで、イエズス会通りです。

前に出てきたBäckerstraßeのすぐそばです。

右側に見える壁がイエズス会教会で、ウィーンでも重要な教会のひとつです。

ここは建物と建物が接近していて、真っすぐな道が向こう側まで伸びていて、細長い中庭空間のように見えます。

実際にここに来ると中庭空間でないことはすぐにわかりますが、中庭を通り抜けながら歩くような気持になる風情ある路地です。

地面には石畳が綺麗に敷かれています。

旧市街地の中でもこの界隈はいつもひっそりとしています。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 64

今日1月27日はモーツァルトの誕生日ですね。

2006年がモーツァルトの生誕250周年でしたので、それから13年も経ちました。


ここ数日の朝はマイナスで冷え込んでいますが、昨日の日中から気温が少し上昇し、日中5℃前後の日が天気予報では続くということになっています。でも風が強いことが多く、実際には体感的にはもっと寒く感じます。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景63では、国民庭園とベルヴェデーレ宮殿の庭園を取り上げましたが、今日はウィーン旧市街からひとつと外側からひとつです。

こちらは細長い中庭空間で、正面には一見モダンな窓が多く見られる部分が日本で言う5階ぐらいの高さまで均等に重なっているように見えます。

それぞれの階の上の部分はアーチ型になっています。
よく見ると1階部分も同じアーチ型で統一感があります。
それぞれの階の間にはちょっとした模様が施されている部分があります。
正面部分に対して左右の2階から上はシンプルなスタイルになっていますが、1階は多くの細長いアーチが並んでいて対照的です。
ここの中庭空間は通り抜けができるようになっていて、アーチの奥には別の世界が見えています。
ここはウィーン旧市街の一角であるWollzeile 9番地とBäckerstraße 4番地を結んでいる空間です。
この場所は14世紀に遡って記録から知ることができますが、1847年には新しい建物になっています。

こちらはどこでしょうか?

幾何学的雰囲気から想像がつくかもしれませんね。
ここはシェーンブルン宮殿の庭園の一角です。
正門を背に宮殿正面を見て、右側に位置している細長い中庭的空間です。
ここからはシェーンブルン宮殿の横の部分が見られます。
宮殿の裏側の雑踏と比べるとここはかなり静かなことが多いですね。
シェーンブルン宮殿の庭園はとても広いので時間をかけてゆっくり散策して下さい。

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 63

早いもので明日が大晦日となり、カレンダーではクリスマスも終わり、通常通り社会がまた動いていますが、しかしこの時期は学校もクリスマス休みなので、親御さんもクリスマス休暇を取って仕事開始は1月7日以降という人が多いです。

観光していても街中の交通量を見るとそれがわかります。

しかし、昨日もそうでしたがシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿などは物凄い混雑ですね。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景62では郊外にある一角と市庁舎を話題にしました。

今回は非常にポピュラーで、中庭をいうよりも庭園です。

 

 

今日は画像サイズをちょっと大きくしてみました。

こちらはリンク道路沿いにあるVolksgarten(国民庭園)です。

中心部にあるにもかかわらず、バラがとても綺麗な落ち着いたムードある庭園です。

左に見えているのは市庁舎、右はブルク劇場です。

荘厳な建物に囲まれた、緑豊かなこの庭園はウィーンの街の上品さに相応しい庭園です。

 

 


 

こちらはベルヴェデーレ宮殿の上宮から見た庭園とウィーン中心部への眺めです。

このアングルは宮殿の上階に行かなければ見られません。

荘厳な建造物に囲まれたかつての帝国の都であるウィーン中心部と対照的で、とても開放的な幾何学模様が印象的な美しい庭園です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 62

ウィーンは荘厳な建造物が多く建ち並ぶ優雅で上品な街で、かつての帝国の都を今でも偲ばせます。

街中を歩くだけで楽しいですね。

歩く時は建物の外側しか見えませんが、どの建物にも必ずと言っていい程中庭空間が存在します。

そんな中庭に一歩足を踏み入れると、外とは違った世界を感じることができます。

 

前回の知られざる美しい中庭風景61では、ウィーン旧市街にあるPalais Hardeggを取り上げましたが、今回はちょっと郊外とリンク道路沿いです。

 

この中庭空間はちょっと情緒がありますね。

両側に建物があり、その真ん中にある階段が奥まで伸びています。

手前にある緑の葉はぶどうの木です。

この場所はホイリゲで有名なGrinzing界隈のGrinzinger Straße66番地です。

Grinzingのホイリゲ街にあるわけではありませんが、ここもKürassier Hengl というホイリゲです。

ここから近い所にベートーヴェンの遺書の家があります。

 

 

 

こちらは中庭空間と言うよりも、ちょとしたホール的な空間です。

でも外からは全く見えない空間で、素敵なゴシック様式が見られます。

ここはウィーン市庁舎の一角で、美しいFestsaal(フェストザール)の入口です。

市庁舎にはArkadenhof(アルカーデンホーフ)と言われるもっと大きな中庭がありますが、そこからちょっと入った所です。

市庁舎はとても印象的なフランドル風ゴシック様式の建物で、観光では多くの方が外側から写真を撮ると思います。

でもここは通り抜けることができますので、思い切って中に足を踏み入れてみましょう。

外から見るのとは全く違った印象です。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 60

ウィーンを始め、ある程度人口がある街の、宮殿や集合住宅的な建物には必ず中庭空間が存在します。

そのような中庭は外からは全く想像できない静かで、時としてとても美しい空間です。

団体ツアーではまず御案内しませんが、個人のお客様と旧市街を観光する時にはたいてい中庭のひとつやふたつは御案内しています。

荘厳な建造物が建ち並ぶ街外側の街並みに対して、中庭空間は全くと言っていい程対照的です。

 

前回の知られざる美しい中庭空間59ではヴァッハウ渓谷のWeissenkirchenから取り上げましたが、今回はウィーン旧市街からです。

 

こちらは石畳が敷き詰められた中庭空間で、1階部分はアーチ構造となり、2階から上はウィーンらしい長方形の窓が多く並んでいます。

通路になっているアーチがほんの少しだけ高くなっていて、その向こうはどんな空間なんだろうな・・・と想像させられます。

右の角にはおそらく後付けされた階段があってそこから部屋に入れるようになっています。

ここは歴史あるFreyung1番地で、有名なカフェ、Café CentralがあるPalais Ferstel (フェルステル宮殿)が隣に立っています。

 

こちらはさらに奥に行った2つ目の中庭です。

ここにはテーブルと椅子が置かれていて、ここで働く方々がくつろげるようになっています。

この建物はPalais Hardeggで、15世紀まで遡って記録で確認できます。

当時はAdmonter Hofと呼ばれ、1572年には Palais Breuner、1670 年にはPalffy、1694年にはKaunitz、1797年にはMetternich、1805年にはEsterházyといった様々な貴族が所有し、1847年にReichsgraf Maximillian Herdeggが初期歴史主義様式の賃貸宮殿に改築させました。

 

Freyungの一番端にあるため、あまり目立たない建物ですが2つの中庭空間を持つ大きな宮殿です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 59

連日30℃を超える日が続いていたウィーンですが、一昨日の夕方から激しい雨が降り、気温がぐっと下がりました。

昨日は日中の気温が20℃をちょっと超えたぐらいで、個人的には観光も快適でしたが、午後からは少し雨が降りました。

今日は朝12℃で、夏が一挙に終わってしまった雰囲気です。

しかし、来週からは25℃を超える予報が出ていますのでまた日中は暑くなるでしょうか。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景58では、ワインやコウノトリで有名なルストの街からでした。

今回はワインで有名でもヴァッハウ渓谷からです。

 

こちらはルネッサンス様式の美しい回廊的構造が見られる中庭です。

実際は日本でいう2階の高さから見ています。

この中庭空間は決して広くありませんが、とても美しい空間で、アーチそれぞれの所に花が置かれていることもいいですね。

奥の方を見ると、外側にも同じようなアーチ構造が見られます。

ザルツブルクの旧市街にもこのような構造をした建物が多くあります。

回廊的な中庭構造は修道院などで多く見ることができますが、ここは修道院ではありません。

 

こちらはアーチの奥に見える風景のカテゴリーにしてもいいのかなと思いますが、美しい中庭空間なので取り上げました。

置くや右側にも多くのアーチが見られ、均等ではない地面の石、泉の囲いの装飾、ちょっとしたアジサイ、またアーチの空間にはくつろげるベンチが置かれています。

ここは1枚目と同じヴァッハウ渓谷のWeissenkirchenにあるRaffelsberger Hofです。

この建物は1574年に作られたかつてのSchiffmeisterが所有していたもので、Anton-Kruppファミリーによってホテルに改装されました。

当時の様々な調度品などが残されたとても雰囲気のいいホテルです。

ここは宿泊しなくてもちょっと立ち寄って見る価値があります。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 58

ウィーンの旧市街は迷うぐらい歩くことをお勧めします。

ローマ時代、中世、近世、近代、現代と様々な時代を感じ、迷路のようになっています。

むしろ迷った方がおもしろいでしょう。

それだけでもおもしろいですが、それぞれの建物の中庭は外からは見ることができない、全く別の空間があります。

中庭空間はウィーンの伝統あるカフェハウスに入った時と同じように時間の流れ方が違っています。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景57ではアイゼンシュタットのハイドンハウスとルストを取り上げましたたが、今日もルストからです。

 

こちらは幅が狭く、しかしとても奥行きがある中庭空間です。

右側に見えるのはこの中庭空間を所有している建物でしが、左側は隣の建物なので住所が違います。

所狭しと植物(植木などが並べられていて、それがここの美しさに大きく貢献しています。

 

Burgenland(ブルゲンラント)には建物の正面幅が狭くて、奥に細長く作られた建物が多く存在します。

ここはRust(ルスト)のZum Alten Stadttor 3番地です。

 

 

 


 

上の2枚の写真もRust(ルスト)の一角です

ここは個人的に大好きな中庭空間のひとつで、建物に入って、小さなアーチ空間を通ると左上のような中庭空間に出会えます。

右側のちょとバロック・ルネッサンス的な美しいアーチがとても印象的です。

地面の石畳も風情があります。

右上の写真は奥の反対側まで行って、今度は入り口に向かって眺めています。

外からは信じられない閑静な空間です。

Hauptstrasse 25番地で、"Weingut Gabriel"というワイン製造業者で、もちろんここで食事することもできれば、Ferienwohnung(フェーリエンヴォーヌング)というペンションにもなっていて、部屋が全部で9つあります。

 

このようにオーストリアは郊外にも美しい中庭空間がたくさんあります。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 57

昨日ウィーンは昼過ぎから天気が崩れ、午後は雨がかなり降りました。

今年は30℃を超えた日はまだ少ないものの、暑い日が多く、かなり乾燥しています。

昨日の雨は久しぶりに長く降った雨でした。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景56では、ウィーンとアイゼンシュタットから取り上げましたが、今回もアイゼンシュタットから1つとルストから1つ紹介します。

 

こちらは風情ある中庭空間です。

ちょっと洒落たベンチと椅子が置かれ、くつろげるようになっています。

地面の石畳も素敵ですね。

この中庭空間はアイゼンシュタットのハイドン博物館です。

ここはハイドンが34歳から12年間住んでいた住居で、アイゼンシュタットのメイン通りと平行する閑静なJoseph-Haydn-Gasseにあります。

入口から中に入ると、奥行きを感じる長方形的な中庭空間が見えます。

ベンチの左側には壁がありますね。

この壁の向こう側にもちょっとした中庭空間があります。

この建物の右側、正面、そして左側部分がハイドン博物館として公開されています。

知られざる美しい中庭風景45では、ウィーンのハイドン博物館について書いています。

こちらの中庭も素敵です。

 

 

こちらはとても奥行きがあって、細長いる中庭空間です。

Burgenland(ブルゲンラント)には正面の幅が狭くて、奥に細長く作られた建物が多く存在します。

ここはRust(ルスト)のRathausplatz9番地です。

ルストの街は情緒があって個人的に大好きな街のひとつなので、いつかここでも話題にしたいと思います。

ルストはコウノトリが来る街として、またワインでも有名です。

ブルゲンラント地方はヴァッハウ産に勝るとも劣らないワイン生産地で、特に甘口や赤の質が高いワインが多く作られています。

この中庭空間はWartha Evelyneという名前のワイン屋さんです。

高さが低い植物がたくさん置いてありますね。

ここにも左側に石垣のような壁があります。

ウィーンの街中にある建物の中庭空間も素敵ですが、郊外の建物の中庭空間は長閑でウィーンとは違った雰囲気の美しさがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 56

"知られざる美しい中庭風景"というタイトルで何気なく書き始めましたが、ウィーンによく見られるこの時期の花ウィーンのちょっと珍しいアングルのようにすっかり定着した内容となりました。

外からは全く見ることができない建物の中庭空間は個性があって、素敵です。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景55では、クレムスから取り上げましたが、今回はウィーンとアイゼンシュタットからです。

 

こちらはとても美しい中庭風景です。

ちょっと回廊のようになっていて、奥には大きな教会が見えています。

このスタイルはたいてい修道院の中庭で、ここもかつては"Serviten"修道会でした。

Servitenは1233年、フィレンツェで設立されました。

ウィーンには皇帝フェルディナント3世から1638年に許可をもらい、この場所に教会、修道会施設を作り、1783年から現在に至るまでこの地域の司教区教会として機能しています。

 

この美しい中庭空間を形成しているかつてのこの修道会の建物は、1646年に建築が始まり、1664年に北側と東側が完成し、1677年に南側と西側が作られました。

その後、1685年に2階、3階部分が建設されました。

一見ルネッサンス的な雰囲気ですが、やはりバロック様式です。

ここは名前の通りウィーン9区にあるServiten教会です。

 

こちらも非常に美しい中庭空間です。

最初に見た修道会の大きな中庭空間とは全く違います。

これはBürgerhaus...かつてのLebzelterhausです。

Bürgerhaus(ビュルガーハウス)はそこの街に住む市民(時としてブルジョア・・・中産階級)の代表的な歴史的住居で、たいて美しい装飾が施されています。

この建物もここでは見られませんが、正面はロココ調の装飾があります。

 

この建物の古い部分は16世紀~17世紀からです。

2階建て構造のちょっと細長い中庭空間では、右側がルネッサンス的な大きなアーチが規則的に見られ、アーケード的になっています。

奥の方には幅の広いアーチが左側部分と結ばれていて、その奥にも中庭空間が見えます。

ここはアイゼンシュタットのHuptstraße10番地にあるとても美しい中庭空間です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 55

昨日4月26日は毎年恒例の桜の森祭りが開かれるはずだったのですが、残念ながら雨で中止となってしまいました。

ここ何日も日中の気温が30℃近くまで上がる暑い日が続いていて、真夏に観光しているような気分でしたが、昨日だけが雨で気温が下がり、また今日からいい天気ということです。

実は去年も悪天候で中止になったので、2年連続です。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景です。

前回の知られざる美しい中庭風景54ではウィーン旧市街とSchloss Hofを取り上げましたが、今日はクレムスからです。

 

こちらは美しいルネッサンス様式のアーチ構造が印象的な中庭です。

2階部分のアーチの連続、その手すり部分の装飾も素敵です。

正面奥のアーチは2階部分の2つのアーチに対してひとつです。

3階部分には高さが低くなっていて窓がはめ込まれています。

この中庭空間はとても細長く、写真で見えるよりも狭いのですが美しいです。

Obere Landstraße 10番地で、現在クレムスのVolkshochschuleと住居となっています。

 

 

こちらは街中とは思えない中庭空間です。

1枚目の中庭とは違って、建物の様式よりも空間の美しさの方が印象的でしょうか。

緑が豊かでレンギョウも咲いていますね。

地面の石畳もちょっと情緒があります。

ここはObere Landstraße 8番地で、18世紀後半に建てられた6つの軸を持った4階建ての大きなBürgerhausです。

 

 

実はこの場所は1枚目の中庭空間の隣の住所ですが、隣とは全く違う空間です。

もちろん、お互いに行き来することはできませんので、繋がっていません。

 

クレムスはバーべンベルク王朝時代から存在しているとても歴史ある古い街で、のんびり散策することをお勧めします。

クレムスのシンボルはSteinertor(シュタイナートーア)です。

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 54

朝はまだ冷え込みますが、日中は10℃前後で青空が広がる日が多くなりました。

今年の冬はそんなに寒くなかったのですが、寒さの後、暖かくなり、また寒くなったりと安定しての暖かさはまだ到来していないようです。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景53では旧市街から2つの中庭を取り上げましたが、今回は旧市街と郊外です。

 

こちらは一瞬モダンなビルのような雰囲気ですね。

1階、2階、3階とガラスが所狭しとはめ込まれています。

これはよく見るとパヴラッチェン構造であることがわかります。

ガラスで覆われているので、外にそのまま出ている構造ではありません。

もっとよく見るとガラスの中の空間にはアーチ構造になっています。

おそらくこのパヴラッチェンは後から取り付けられたのかもしれません。

この場所はウィーン旧市街Seilerstätte8番地で、あまり目立ない入口です。

ここはフランシスコ会修道会の裏側に位置していて、オーストリア帝国時代、帝国印刷所があった場所です。

オーストリア帝国は1804年8月11日~1867年6月4日まで続きました。

マリア・テレジアの孫であるフランツII/I世が皇帝で、ウィーン会議時代です。

 

 

 

こちらは宮殿の中庭です。

装飾やイルミネーションから御想像できると思いますが、クリスマス市です。

ここはSchloss Hofです。

Schloss Hofは、ウィーン中心部から車で約60km、スロヴァキアの国境に近いMarchfeldの一角にあります。1725年にプリンツ・オイゲンがここを入手し、ベルヴェデーレ宮殿を建築したルーカス・フォン・ヒルデブラントにより、夏の離宮を意図とした現在のバロック様式の宮殿に改築されました。

 

1階、2階がアーチ構造となっていて、特に1階はアーチのアーケードとなっています。 ドイツ語では"Arkade"と呼ばれています。

ここは4方向から綺麗に囲まれている美しい中庭空間です。

 

うちは毎年ここのクリスマス市を訪れています。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 53

暖かかった今年の冬でしたが、ついに一昨日から寒くなり、日中の気温は今年の冬初めてマイナスとなりました。

2月25日の朝方は-11℃、日中も-5℃前後、昨日26日は朝方-12℃、日中-4℃でした。

昨日の午前中は学生の方が多く参加していた団体ツアーで、シェーンブルン宮殿見学後、45分程旧市街を歩きましたが、多くの学生さんが寒さに耐えがたいようでした。

しかし寒くても天気がいいですから冬の青空と共に街はより美しく見えます。

今週の金曜日までこの寒さは続くようですので、この時期ウィーンに来る方は防寒対策をしっかりとされて下さい。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭52ではカフェ ツェントラルと幼稚園の中庭を取り上げましたが、今日は旧市街です。

 

こちらはウィーンによく見られるオーソドックス的な中庭空間です。

横幅がある建物の中に入ると、左右に細長く中庭空間が広がっています。

写真はその中庭空間を縦で見ています。

ここはウィーン旧市街のBräunerstraße 3番地で、13世紀終わりからここには建物が立っていて、1800年頃にはBatthyány家の所有となり、後の1871年にウィーン大司教区が所有ししたちょっと宮殿風の建物です。

ここでは1801年12月7日に地元で有名な劇作家であり、俳優であり、オペラ歌手であった

Johann Nepomuk Eduard Ambrosius Nestroy(ヨハン・ネストロイ)が生まれています。

ウィーンに多く見られるパヴラッチェン構造があり、その装飾も素敵です。

壁に蔦の葉があるのも情緒がありますね。

屋根裏部屋の構造もおもしろそうです。

ちょっとバロックを感じる所もあります。

窓もウィーンに多くあるT型で、一階部分は関係者のガレージっぽくなっていますね。

 

こちらも旧市街一角にある中庭空間です。

何か特定の建築様式が見られるわけではありませんが、全ての窓の周りが茶色で、それぞれの階の間にも茶色のラインが入っていて、全体的な統一感があります。

正面の日本で言う3階部分には外に出ていないパヴラッチェン構造を見ることができます。

これはこのシリーズ一番最初の知られざる美しい中庭風景1でも見られます。

奥の方は行き止まりに見えていても、よく見るとちょっと左へ行けるようになっていて、ちょっとした空間があります。

石畳の地面も情緒がありますね。

この場所はAugustinerstraße12番地で、道を挟んだすぐ真横に王宮に組み込まれているアウグスティーナ教会があります。

この場所は1938年までカトリック関係の役所で、出生、婚姻、死亡届などを管理していました。

ここは昔はいつも扉が開いていたのですが、ここ何年も鍵がかかっていて、残念ながら常に入ることができません。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 52

ウィーンの街には外からはほとんど見ることができない、また普通に歩いていると気付くことがない中庭空間がたくさんあります。

多くの中庭は外とは全く違った独自の空間を演出しています。

 

前回の知られざる美しい中庭風景51ではウィーン国立音大とその界隈を取り上げました。

今回はあるカフェと中心からちょっと外側です。

 

ここは特徴的な中庭空間です。

ルネッサンス様式のアーチを持った橋のようです。

ちょっとヴェネツィアのような雰囲気ですね。

手前には椅子とテーブルが並んでいますが、ここは Café Central カフェ ツェントラルです。

しかし、この美しい空間はこのカフェに入ってもすぐには見ることができません。

ここに来る多くの人はカフェのメイン空間でくつろぎますが、メイン空間を突き抜けて、もっと奥へ行くとこの空間に出会えます。

旧市街を個人のお客様と徒歩観光している時に、私はこのカフェでくつろがなくてもこの空間をお見せすることがよくあります。

この中庭空間は外からは全く見ることができません。

 

 


 

上2枚の写真は同じ中庭空間ですが、ちょっと違うアングルから撮影しています。

よく見ると子供達が多くいて、日本の女子大生の皆さんもいます。

実はここはウィーン5区の一角にある幼稚園"Wiener Kinderstube"の中庭です。

私はこの幼稚園の園長先生や先生方とはすっかり顔馴染みで、もう何回ここを訪れているかわかりません。

それは日本のある大学の研修旅行で毎年ここに来るからです。

ここは地元でも非常に評判がいい幼稚園で、数年先まで予約でいっぱいです。

幼稚園自体は入口から入って、更に奥にある建物の3階にあり、外からは全く見ることができません。

その幼稚園のすぐ下にこのような幼稚園専用の中庭があります。

この時は将来幼稚園の先生になる大学生の皆さんと、ウィーンの子供達がこの中庭でいっしょに過ごしました。

緑があることもいいですね。

 

外にいたら信じられない空間です。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 51

今年も残すところあとわずかとなりました。

カレンダーではクリスマスが終わっても、クリスマスツリーは年が明けて、1月6日までは飾っておく習慣がありますから、ウィーンの街ではまだまだクリスマスの空気は感じられます。

毎年そうですが大晦日が近づくに連れて、街中は混雑してきます。

クリスマスの時の混雑とは明らかに空気が違いますね。

年明けをウィーンで過ごそうと多くの観光客が訪れます。

 

さて、今日は月1回で掲載している知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景50ではウィーン工科大学と旧市街を話題にしましたが、今日はウィーン国立音大界隈です。

 

こちらはウィーン3区の一角にあるウィーン国立音大のメインキャンパスから見た中庭風景です。

見ているのはウィーン国立音大の3階から反対側を見ているため、この光景はウィーン国立音大の敷地ではありません。

この空間には5つの異なった建物がひとつの空間を形成しています。

しかし、住所が違うため中庭同士を行き来することができません。

つまりそれぞれの建物にその建物に属する中庭があるわけです。

手前には緑が植えられている小さな中庭がありますね。

その右奥には茶色い小屋のようなものがあり、そのすぐ後ろには接続しているかのように壁が作られているのがわかります。

ここから右に見える高い建物の中庭には入れないわけです。

ひとつの大きな中庭空間であっても、たいてい仕切られているので、中では行き来できません。

私が13年ぐらい住んでいた19区の一角では、5つどころではなく、10以上の建物がひとつの中庭を形成していました。

こちら側から多くの建物の中庭側が見えていた構造です。

 

右の写真はGoogleマップからの引用です。

私が当時住んでいた19区の一角ですが、御覧のように大きな中庭構造となっています。

上から見れば中庭はひとつです。

でもそれぞれの建物にはそれぞれの中庭があり、お互いが行き来することはできません。

住所が違うたくさんの建物が並んでいて、ひとつのブロックを形成しています。

建物の外側は"通り"です。

この部分は4本の通りがあるわけで、それぞれの入口はそれぞれの通りに面しています。

ウィーンにはこのような大きな中庭がそこらじゅうにあります。

 

 


こちらはまるで公園のようですが

ウィーン国立音楽大学のメインキャンパスの中庭です。

ウィーン国立音楽大学は1817年創立で、その5年前の1812年に設立された楽友協会から組織された歌の学校から始まっています。

実は知られざる美しい中庭風景21でもウィーン国立音大の中庭をテーマにしています。

国立音大の建物の上の階からこの中庭を眺めています。

この中庭は関係者以外の一般人も多く通り抜けています。

 

 

ウィーンの街はふつうに歩いていて見られる緑だけでなく、隠れた所にも多くの緑があります。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 50

知られざる美しい中庭風景と題して毎月1回ウィーンを始めとした中庭空間を話題にしていますが、今日は50回目となります。

前回の知られざる美しい中庭風景49ではザルツブルクから取り上げましたが、今回はウィーンです。

 

こちらの中庭は広々としていて、中庭というよりは広場の雰囲気です。

左側にとてもモダンな建物が見えています。

ここはGtraeidemarkt 9番地から入った所で、ウィーン工科大学の多くの建物から成り立っています。

ウィーン工科大学は1815年創立で、この場所はメインキャンパスではありません。

この空間はGetreidemarktだけではなく、Lehargasse, Gumpendorfer Straßeに囲まれています。

ウィーンらしくない大きな中庭です。

 

こちらは1枚目の場所と比べるとウィーンらしいと思います。

奥に見えている建物はウィーンによくある窓のスタイルで、1階部分は窓が非常に多く、2階、3階は細長く、4階はちょっと短くなり、5階は少し幅が広くなっています。

右側には低い建物と、蔦が伸びている壁が見え、左側にはやはり窓が多く並んだ建物が見えます。

地面の石畳も情緒があります。

ここはウィーン旧市街のBräunerstraße7番地で、ここのすぐ近くには王宮があります。

ここは1664年~1671年に建てられた初期バロック様式のWalterskirchensches Freihausという宮殿があります。

ここの地下には13~14世紀の壁が残されていて、建物全体が重要文化財となっています。

多くの観光客が行き来しながら写真を撮っている王宮がすぐそばにあるにもかかわらず、この中庭はそんなことを全く感じさせない静けさがあります。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 49

昨日の木曜日がNationalfeiertagでオーストリア共和国の祝日でした。

今日は金曜日ですが、休みを取って土、日と長い週末を楽しむ方が多いでしょう。

学校も今週金曜日がお休みになる所が多いですから週末は家族で出かける人が多いと思います。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景48ではウィーン旧市街のJohanessgasseniある旧修道院を取り上げましたが、今回はザルツブルクです。

 

こちらは窓が多い閑静な中庭空間です。

日本で言う1階は細長い入口が多く、2階、3階はこちらによくある窓のスタイル、4階には正方形的な小さい窓が綺麗に並んでいます。

ここはザルツブルク旧市街の一角Sigmund-Haffner-Gasse16番地です。

ここはLangenhofと呼ばれ、かつてここにあった3つの住居をひとつにしました。

そのひとつは時のザルツブルク大司教であるMatthäus Lang von Wellenburg (在位1519–1540)が所有していました。

長方形の中庭構造ですが、装飾こそはないですが窓の周りの作りに統一性があり、ちょっと優雅さを感じます。

奥に見えるアーチ構造も情緒があります。

 

 

こちらは大きなアーチ構造が特徴的な中庭空間です。

見ての通りここはレストランになっています。

ここはStiftskeller St. Peter (Peterskellerとも言われています)で、カール大帝の助言者であり、修道士、神学者であるAlkuinが803年に記述しています。

中央ヨーロッパでは最古のレストランということになります。

Barocksaal, Haydnzimmer, Felsenstube, Virgil-Salonなど多くの部屋があり、演奏会も提供されています。

 

また、ここはドイツ語圏で最古のペーター修道院で、696年にウォルムスの司教ルペルトによって南東アルプスの布教活動の一環として建てられました。

ちなみにウィーンにはルペルト教会という古い教会があります。

 

ここは食事も美味しいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 48

ウィーンの建物にはたいてい中庭があります。

中庭空間は外からは全くわかりませんから、街中を歩いているだけでは気付きません。

皆さんがウィーンの街を歩き、建物の前を通りかかるまさにその建物の中に中庭があります。

そんな時に中庭に入ってみると外は全く違う世界があります。

前回の知られざる美しい中庭風景47では軍事史博物館を取り上げましたが、今回は旧市街です。

 

こちらは四角形それぞれ4つの辺に綺麗に囲まれている中庭空間です。

木々や花、芝生が植えられていて旧市街の中にも関わらずホッとさせてくれます。

実はこの中庭の緑はここ数年で手が入れられて、とても綺麗になりました。

聖人の像が見られますが、ここはウィーン旧市街地Johannesgasse8番地です。

Johanessgasseはケルントナー通りに通じているあまり人通りが多くない通りですが、外からはこんな空間があるとは全く思えません。

建物が地面に接している部分を見ると小さめの窓が多くあることに気づきます。

これはちょっとした地下部分があり、こちらの建物にはよくあることです。

 

こちらもJohanessgasse8番地の1枚目と同じ中庭ですが、今度は上階部分を見ています。

天窓がたくさんあって屋根裏部屋が作られていることがわかります。

ここは1660年にウィーンに呼ばれたウルズラ修道会の建物でしたので、修道会によくある回廊的構造で作られていて、宗教的な物が現在でも多く残っています。

その後ウィーン国立音楽大学の学生寮として使用され、改装された後、現在では"ÖJAB"(Österreichische JungArbeiterBewegung)がやはり学生寮を提供しています。

このようある歴史ある建物が学生寮として使われているのもおもしろいですね。

このJohaneesgasseは歴史ある建物が多く並んでいます。

知られざる美しい中庭風景33ではJohanessgasse15番地について書いています。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 47

荘厳な建造物が立ち並ぶウィーンの街を普通に歩けば街並みを意識するでしょう。

そのため建物の中に中庭があることはあまり気付きません。

しかし、ウィーンを高い所から見ると建物にはたいてい中庭があることがわかり、そのような中庭空間は外とは全く違う世界を演出しています。

前回の知られざる美しい中庭風景46ではウィーン7区の一角を取り上げました。

今回はちょっと大きな中庭空間です。

 

こちらは印象的なアーチの窓が多く見られる緑が豊かな中庭です。

日本で言うと4階建て構造で、1階、2階は大きなアーチがひとつ、3階には小さなアーチが3つ、最上階は2つのアーチが綺麗に並べられています。

実際最上階は2つのアーチがひとつのスペースに入っていますが、この階だけ見ればアーチの連続です。

これはRundbogenスタイルと呼ばれ、ルネッサンス様式的な雰囲気です。

緑の部分はカフェレストランになっています。

この中庭は中心から離れた所にある軍事史博物館です。

 

こちらは軍事史博物館のまた別の中庭です。

ここは広い中庭空間ですが、何と言っても戦車が何台も置かれています。

軍事史博物館はウィーンのベルヴェデーレ宮殿に近い所にARSENAL(アルゼナール)という煉瓦造りの建物が多く並んでいる所で、リンク道路時代の有名な建築家で楽友協会や国会議事堂を建てたテオフィル・ハンセンとルードヴィヒ・フェルスターによってビザンチン・ネオゴシック様式で1856年に建てられました。

ビザンチン・ネオゴシック様式と言ってもゴシック様式特有の尖塔アーチは見ることができす、むしろアーチが多く、ルネッサンス的な要素を強く感じると思います。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 46

ウィーンは荘厳な建造物が多く建ち並んでいて、上品で優雅な街並みです。

中心部をぶらぶらあるくだけでも十分楽しいです。

建物の中にはただ歩いているだけではまず見ることができない中庭空間が存在しています。

そこには外とは全く違く違う空気を感じることができます。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景45ではハイドン博物館を登場させました。

今回はそこにちょっと近い所です。

 

 

こちらの中庭空間はかなり広く、地面が全て石畳となっています。

車が駐車してありますが、公の駐車場のなっているわけではありません。

ここは3階建ての建物が左側に並んでいて、右側にはそれよりも高い建物があります。

この空間を見ると煉瓦の塀が見えますね。大きな中庭空間がそれぞれの建物の敷地というように仕切られています。

つまり左側の奥に見られる煉瓦作りの建物とは住所が違います。

緑が植えられているのもちょっと落ち着きますね。

ここはウィーン7区Hermanngasse32番地です。

 

 

こちらの中庭空間は大きな集合住宅が見えていて、公道となっています。

公道でも外ではなくこの中庭空間にありますので、住人がここを主に歩くわけです。そこには自転車が4台駐輪してあります。

2階部分にはちょっと洒落た木造りの出窓がありますね。その出窓の下はルネッサンス的なアーチ構造となっています。

公道沿いには垣根、芝生、奥には高い木が植えられています。

実際ここに来ると中庭空間なのですが、閉ざされた中庭という雰囲気はありません。

しかし外の世界とは明らかに違う閑静な空気が漂っています。

ウィーンにはGemeindeと呼ばれている市営住宅などにもこのような大きな中庭空間を見ることができます。その中庭空間には集合住宅が何棟も建てられていることがよくあります。

この場所はウィーン7区 Kandlgasse30番地です。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 45

昨日の午前中は一昨日の雨のおかげでちょっと涼しくなりましたが、予報通り昼が近づくにつれて気温が上がり、午後には30℃を超えて暑い1日となりました。

もう数日この暑さは続くようですが、木曜日からは30℃を下回る予報が出ています。

日本と比べると湿気が少なく梅雨がない気候ですから日陰に行けば暑さを凌げますが、日差しは日本よりも強いですから太陽の下にいるとかなり暑く感じます。

暑いと観光も大変ですが、毎年のことなので体が慣れてきますね。

 

さて、今日は知られざる美しい中庭風景を話題にしたいと思います。

前回の知られざる美しい中庭風景44ではMürzzuschlagのブラームス博物館が登場しましたが、今日はハイドンです。

 

こちらはとても綺麗な印象的な中庭です。ちょっと細長い空間で、奥の方には実ロリが広がっています。

中庭空間が低い柵によって仕切られていて、小さな門が開いています。

手間に見られる当時の井戸も印象的ですね。

井戸がある空間は石畳がが施されていますが、奥の空間は植物が植えられています。

ここはウィーン6区の一角にあるハイドン博物館の中庭空間です。

この光景はハイドン博物館の2階から眺めていて、とても閑静で情緒があります。

 

こちらの中庭空間も素敵ですね。

実はここもハイドン博物館の中庭です。ここの2階部分にはちょっとしたバルコニーがあり、この中庭空間に落ち着いたアクセントを与えています。

もうお気づきだと思いますが、1枚目の写真はこのバルコニーから眺めた風景でした。

ちょっと分かり難いですが、壁に大きな空間がありますが、ハイドン博物館に入ってちょっと進むとここから出て来ることになります。

左側には植物が栽培されていますが、実際にハイドンがここに住んでいた時にはハイドン自身もこのような植物を育てていました。

 

この家はヨーゼフ・ハイドンによって1793年に平屋で入手され、ハイドンが2階部分を増築させ、1797年から亡くなる1809年5月31日まで彼が住んでいました。

ここで、天地創造と四季が生まれています。

 

ここの中庭空間はとても素敵です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 44

この知られざる美しい中庭風景というタイトルもすっかりお馴染みになりました。

ウィーンを始め、オーストリアには魅力的な美しい中庭空間を持つ建物がたくさんあります。

前回の知られざる美しい中庭風景 43ではメルク修道院の大きな中庭空間話題にしましたが、今回もちょっと郊外です。

 

こちらはルネッサンス様式の2階建てアーチ構造がとても美しい中庭空間です。

この建物は16世紀半ばに建てられ、この部分は通りに面した入口から少し入ると右側にこの美しい部分があります。

1階のアーチと2階のアーチの形が違いますね。2階部分はアーチの支えが柱のようになっていますが、1階部分は壁にそのまま埋め込まれたようなスタイルです。ルネッサンス様式のアーチ構造を持つ中庭では上下階のアーチが違うスタイルであることはよくあります。

 

 

今度はこのアーチを逆方向から眺めてみましょう。

一番奥右側に見えるアーチがこの中庭空間への入り口です。

花が飾られているのも素敵です。

 

この美しい中庭空間はMürzzuschlagのWiener Straße 4番地で、ここは現在ブラームス博物館として一般公開されています。

ブラームスはここに1884年、1885年の夏に計9ヶ月間滞在し、交響曲第4番などを始め、30以上の歌曲や合唱曲を作曲した場所です。

 

このような美しい中庭空間のアーチ構造をみると気持ちが落ち着きますね。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 43

前回の知られざる美しい中庭風景42ではウィーン旧市街一角の屋根付き中庭とメルク修道院のアーチが印象的な空間を話題にしました。

今回はメルク修道院です。

 

メルク修道院はオーストリアを代表する荘厳なバロック建築のひとつで、世界遺産となっているヴァッハウ渓谷のエリアに入っています。

ヴァッハウ渓谷は私も大好きな所で、仕事でもまたプライベートでもよく訪れています。

右の写真はそのメルク修道院の中庭のひとつです。

このメルク修道院には前回の知られざる美しい中庭風景42で紹介したアーチが印象的な細長い空間をひとつの中庭と数えると合計9個もの中庭が存在しています。

 

この修道院を見学する人は2人の聖人が守っている東側入口から入り、最初の中庭空間を抜けてベネディクトが描かれている天井フレスコ画がある空間を出ると大きな細長い中庭空間を見ることになります。

普通はそのまま真っすぐ進み皇帝階段を上って修道院の見学をしますが、この写真の空間をそこから右に入った

別の中庭空間です。そのため、通常ここに入ることはありません。

ここもかなり広い中庭空間で中には木が植えられています。

右上に特徴的な塔が見えていますね。この塔は修道院東側入口の所からハッキリ見ることができます。

 

 

こちらも上と同じ中庭空間ですが、この空間を奥から眺めています。

先程の塔が左側に見えています。

メルク修道院の東側入口の両脇には南Basteiと北Basteiの2つがあり、この塔は北Basteiの後ろに位置していて、建物に組み込まれています。

 中庭に面した建物は外観とは違い、かなりシンプルになっています。

メルク修道院は同じバロック建築でもウィーンのベルヴェデーレ宮殿のように豊かな装飾はあまり見られませんが、断崖の上に立っていることと、教会が建物に守られているようにそびえているシルエットがとても印象的です。

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 42

前回の知られざる美しい中庭風景41では、ウィーン5区の一角と旧市街にあるHarach宮殿を取り上げました。

今年の1月は忙しさからこのテーマを抜かしてしまったので、2月に2回話題にしようと思いましたが、1回しかできなかったので、結局3月の初旬と今日とで2回掲載したいと思います。

今回は旧市街と郊外です。

 

ここはルネッサンス的要素にバロック的な装飾が見られる中庭空間です。後から追加でつけられたガラス張りの屋根から外からの自然の光が入ってきて、やわらかな明るい空間を演出しています。

本来は屋根がなかったわけで、その方が当たり前ですが

こちらではこのような空間に後から屋根つけて "Wintergarten" (ヴィンターガルテン)と呼ばれる空間が多く作られています。

Wintergartenとは冬でも快適に外が見られる、庭にいるような感覚に・・・という意味です。

この中庭空間は入口から入るとかなり広く感じ、ここを抜けてもっと奥まで行くことができます。

この場所はシュテファン大聖堂からすぐにある旧市街一角のSchuler-Str.1-3番地です。

通りの名前は14世紀初頭には存在していましたが、

1389年からの法律学校があったことから由来しているという説がよく言われていますが、この近くにあったBürgerschule zu St.Stephanもしくは、Singschule bei St.Stephanから由来しているとされています。

窓がはめ込まれている所は四角が多いことや、アーチも四角い構造が見られます。

 

 

 

こちらはアーチの連続が印象的な中庭空間です。

アーチをテーマにした方が良かったかもしれませんが、細長い中庭空間であることがわかります。

アーチがある所は回廊的で、外の地面は石畳が風情ある効果を演出しています。

空が見える部分にはとび梁がありますね。

ここはメルク修道院の一角で、写真の左側に見える壁の部分が教会となっています。

修道院見学後にショップを抜けると必ずこの中庭空間に出てきます。そのまま意識しないで歩いてしまうと気付かないので、改めてこの空間に立ち入って観察してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 41

毎月1回は"知られざる美しい中庭風景"をテーマにしていますが、1月は忙しくて抜けてしまったので2月は2回このテーマを取り上げたいと思います・・・と言っておきながら、やっぱり忙しくて1回しか話題にしなかったので、

今月こそ2回話題にします。

前回の知られざる美しい中庭風景40ではハイリゲンシュタットにあるベートーヴェンの遺書の家の中庭をテーマにしました。

今回は中心からちょっと離れた所と旧市街からです。

 

こちらはウィーンでよく見られるZinshausの中庭です。

Zinshaus (ツィンスハウス)はいわゆる集合住宅で、多くはWohnungと呼ばれる賃貸アパートになっています。

つまり、ウィーンの多くの人が住んでいる住居です。

実際には貸しアパート以外でもEigentum (持ち家)として住んでいる人、会社の社屋、医者、幼稚園など多目的に利用されています。このようなZinshausは外から見るとヨーロッパの建築様式がベースになっていることが多いですが、全く装飾がないシンプルなものもあります。

中庭空間は外側の装飾が豊かな割にはこの写真に見られるように窓をはめ込んだだけのようなシンプルなスタイルが一般的です。

ひとつの建物が独自の中庭空間だけを持っているパターンや、多くの建物がブロックを形成していてそれぞれの建物の中庭空間が大きなブロックのひとつの空間にあるパターンなどがあります。

この場所はウィーン5区、Schönbrunner Straße85 番地で"Stendelhof"呼ばれていて、1894年に建てられました。

奥には自転車が並んでいて生活の匂いを感じます。

中庭に緑が植えられていることはよくあります。

 

 

こちらはFreyungにあるHarrach宮殿の中庭です。

Harrach宮殿は1689年~1696年にDomenico Martinelliのプランによって建てられたバロック様式です。

ここは1435年に3つの小さい家をひとつにした建物とそれに隣接する同じく1435年と記録されている家が建っていました。現在の宮殿の姿になったのは1690年にFerdinand Bonaventura Graf Harrachが入手してからです。

ここの中庭空間は綺麗に囲まれていますが、通り抜けできるようになっていてます。

1階のアーチ構造が印象的で、レストランも入っています。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 40

今年の冬は例年と比べるとかなり寒く、風もとても冷たいです。実際には体感的に実際の気でも温よりももっと寒く感じる日が多いです。1月に入ってからはほとんど朝はマイナスです。1月は午前の観光の後、午後のオプショナルツアーが多くあり寒さの中の徒歩観光が続くと百戦錬磨の私でもさすがに体の疲れを感じますね。

でも仕事は大好きですから、心地いい疲れです。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景39では旧市街地のSchulhof 4番地の中庭を話題にしました。

毎月1回このテーマを登場させているのですが、実は1月は忙しくて忘れてしまいましたので、今月は2回このテーマを掲載します。今日は郊外です。

 

 

 

 


 

ここはウィーンに詳しい方であればこの白い建物を見るとどこだか想像できるのではないでしょうか?

ウィーン19区のハイリゲンシュタットにあるベートーヴェンの遺書の家の中庭です。

この建物の2階の部分が博物館として一般公開されていて、博物館の中からこの中庭が見渡せます。

ウィーンの中心から外側にかけて多くの建物は集合住宅ですが、それでもそこにはたくさんの中庭があります。

ウィーンでもちょっと外側に行けば庭がある一戸建ての家が多くある地域もありますが、そんなウィーンの郊外でも小さな集合住宅も多くあります。この遺書の家はそんな小さな集合住宅的な建物ですが、そのような建物にだって中庭空間が存在しています。(遺書の家は集合住宅としては使われていませんが)

ベンチも置かれていて長閑な雰囲気ですね。

ここは実際に"中庭"という表現は正しくないかもしれません。というのはこの博物館に入る入口側が小さな素敵な中庭空間になっていますから、そこを通ってもっと奥にこの空間があるので"庭"の方が相応しいかもしれません。

 

この空間にちょっと腰を下ろしてベートーヴェンのことを考えてみて下さい。

彼はどんな思いで毎日過ごしていたんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 39

早いもので今年もまもなく終わりです。毎月1回ウィーンを始めとした様々な中庭を紹介するこのタイトルも今年最後となりました。前回の知られざる美しい中庭風景風景38ではサレジオ修道会の中庭を取り上げました。

今回はウィーンの旧市街の一角です。

 


 

こちらは最近壁が修復されて綺麗に蘇ったウィーン旧市街の歴史あるAm Hofに近い所にあるSchulhof 4番地の中庭空間です。この中庭は何度となく訪れましたが、以前は黄色い壁で茶色い窓枠とのコントラストが素敵だったのを覚えていますが、現在は白っぽい色になりました。

この建物はかるてユダヤ人街区のすぐそばということもあり、ユダヤ人達に使用されていましたが、1421年のユダヤ人迫害を受けてウィーン市の持ち物となりました。その後、1584年~1777年はイエズス会の所有となります。

1683年のオスマントルコの2回目のウィーン包囲の時に被害を受けたようで、その後改築されたか、もしくは新しく建て直されたとされています。つまりバロック時代ですから、この建物の入口も2体の人物像が柱となっている立派な作りですし、右上の写真に見られる階段の入口ンドもバロック様式でることがわかります。これはフィッシャー・フォン・エアラッハ風、ルーカス・フォン・ヒルデブラント風ということになっていますが、誰が建築したかは不明です。この建物は意外と大きくで、反対側のKurrentgasseまでのスペースで立っています。

 

前述したバロック様式の入口やウィーンらしいパヴラッチェンを見ることができます。自転車が置かれているのが見えますが、ここには住人もいれば会社も入っています。かなり狭い囲まれた中庭空間ですが、真上には空が見えていて空洞になっているのでそとからの光が差し込んできます。

 

このような知られざる中庭空間は本当に素敵で、ウィーンの街を普通に歩いていては外からは見えない、しかしウィーンらしい姿です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 38

早いもので11月ももう終わりに近づいています。昨日の27日がアドヴェントの第1日曜日で、街中で準備されていたケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトのイルミネーションも先週金曜日から灯され、ますますクリスマスの雰囲気で盛り上がっているウィーンの街です。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景37ではパヴラッチェン構造を持った生活の匂いがする中庭を話題にしましたが、今回は生活空間とは違います。

 


 

こちらの2枚の写真は豪華ではありませんがちょっとした宮殿に接続されているような雰囲気の建物です。

ここはサレジオ修道会の中庭で、ウィーン3区のRennweg8番地にあります。ここはAmalie Wilhelmine von Braunschweig-Lüneburgという皇帝ヨーゼフ1世の皇后の居住空間として彼女が未亡人になった後の1717年に作られました。ヨーゼフ1世はマリア・テレジア女帝のおじさんにあたります。

ここはAmalieの人生最後の居住空間だけではなく、同時にサレジオ修道会にもここを提供し、貴族やブルジョアの若い女性達に教育の場を与えるということも意図していました。1717年に始まり、修道院の建物や教会も含めて建築され、1728年にはほぼ完成しています。

1782年~1786年にFerdinand Hetzendorf von Hohenbergによって改築されていますが、現在でも大部分は当時の姿で残されています。

ここにはオーストリアバロックの美しい教会があり、全部で8つの中庭があり、上の2枚の写真はその2つです。

現在ここはウィーンの国立音楽大学のキャンパスとして利用されています。

このような歴史的な建物で現在でも学べることは素晴らしいですね。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 37

ウィーンの街には数えきれない程の中庭があります。そもそもたいていの建物の中には中庭があり、それが非常に絵になる美しい空間から住人のゴミ箱などが置かれている便宜上の中庭的空間まで様々です。外を歩いているだけでは見えませんので気付きませんが、多くの建物には中庭があります。ひとつの建物がひとつの中庭を持っている場合や、多くの建物が囲むように建てられていて、それらがひとつの大きな中庭空間を作っている場合などもあります。前回の知られざる美しい中庭風景36ではウィーン旧市街のあるホテルの中庭を話題にしました。

今日は中心から気持ち離れたある中庭です。

 


 

こちらはパヴラッチェン構造が印象的な細長い中庭です。ここは2階から上が住居になっていて多くの人が生活をしています。パヴラッチェンに花を飾っている人が多く、これもこの中庭空間の素敵な演出になっています。

ここの空間は細長い長方形で、右上の写真で見られるように長い面とそれに接続される奥の短い面の2か所にパヴラッチェンがあります。住人の自転車や梯子、またいらない紙専用のゴミ箱が置かれています。

この場所はAm Heumarktという市立公園のすぐ裏にある交通量が多い道路に面していますが、そんなことは全く感じさせない静かな美しい空間です。この1階部分はかつて日本のグループがよくお世話になったStadt Park Bräuというレストランでしたが、2015年の夏からはギリシャレストランに変わっています。

 

このような中庭空間は時間の流れ方が違っているようで、ホッとさせてくれます。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 36

この知られざる美しい中庭風景もウィーンのちょっと珍しいアングルと同様、毎月登場するお馴染みのテーマとなりました。前回の知られざる美しい中庭風景 35では花のねこを話題にしましたが、今回はウィーン旧市街です。

ウィーンの旧市街は歴史ある建物が多く、路地などもたくさんありぶらぶら歩くだけでも十分楽しいです。様々な建築様式の建物がたくさんあり、街の顔となっていてそれだけ見ていても飽きることはありません。

 

この中庭はどこだかわかりますか?シュテファン大聖堂のすぐ近くにあるHotel König von Ungarnです。ここはホテル自体そんなに大きくなく、入口が小さいのであまり目立ちませんが、建物が黄色なのでこの通りに来るとよくわかります。中にはこのような素敵な空間が広がっています。椅子やソファーが置かれていてくつろげるようになっています。中庭を演出する緑の木も植えられていますね。しかもここは"Wintergarten"と呼ばれる外や空が見られるスタイルです。天井がないわけではなく、しっかり建物に組み込まれているので雨が降ってきても大丈夫です。奥の建物の2階から上はパヴラッチェンスタイルになっていて、しかし右側の方は全く違うスタイルでそれらがお互いに協力してひとつの空間を作っている感じがします。

ホテルですから言って見ればこの空間はホテルのロビーということになりますが、ここの中庭は有名なのでここを見に来る方は結構多いです。1階部分のアーチ構造も素敵ですね。このアーチとパヴラッチェンの調和もいいです。ソファーや椅子もヨーロッパの伝統的なものを感じるスタイルになっています。

この建物の一番古い部分は16世紀で、17世紀後半に大きく拡張されています。ここは1746年よりホテルとして営業されています。

 

 

左の写真はこの空間を別の角度から見ています。こちら側から見るとパヴラッチェン構造はありませんが1階部分のアーチが印象的で2階部分の窓の所には花が置けるスペースが見られます。

 

Hotel König von Ungarnは"ハンガリー王"という意味で、ここは19世紀後半のオーストリア=ハンガリー帝国時代にはハンガリーの貴族達や重要人物が多く宿泊していました。

ここの中庭は一見の価値があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 35

ウィーンは週末また30℃を超えて暑い日が続いていますが、風が吹いているので日陰に行くと快適です。

8月28日の日曜日はヴァッハウ渓谷に行きましたが絶好の船下り日和でした。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景34ではハイリゲンクロイツ修道院とデュルンシュタインの廃墟のお城が見えるブドウ畑を話題にしましたが、今回はウィーンと郊外のトゥルンです。

 

こちらは毎年話題にしている花のねこです。これがある所はTulln郊外にあるPRASKAC  Pflanzenland  Tulln (プラスカス プフランツェンラント)という 地元で有名なガーデンショップで、この花のねこはここの駐車場のすぐ隣にある敷地に見られますが、この写真の角度はお店の中のバルコニーから眺めています。

手前の方にはこのPRASKACのちょっとした庭が見えています。美しい中庭風景とはちょっと違っていますが、このPRASKACの敷地ということでここに登場させました。

今年2016年の花のねことはちょっと違っていますが、広い庭にポツンとねこが座っているのが印象的です。

 

 

こちらはかなり広い緑豊かな中庭空間です。

奥に見えるのは煉瓦のへいで、その手前には数段の階段があります。建物は両側にあって、へいの向こうには視界が広がっています。

ここはベートーヴェンが多く滞在したウィーン19区のNußdorfで、路面電車Dの終点から歩いてすぐの所にあり、もっと奥に行けばハイリゲンシュタットの遺書の家ベートーヴェンの散歩道などがあります。

ここはKalenberger Staraße7-9番地ですが、反対側のHammerschmidtgasseにも通り抜けられるようになっています。ウィーンは郊外にだってこのような中庭空間を持った建物がたくさんあります。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 34

ウィーンは暑い日が続いていますが、今年は30℃を超えた最初の日が6月23日で去年と比べると遅めだった割には、30℃を超えた日がすでに一昨日まで16日あります。

でも日陰に行くと心地よい風が吹いていることが多いですからそれなりに凌げます。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景 33では旧市街地一角とシェーンブルン宮殿をテーマにしました。

今日はちょっと郊外です。

 

こちらの独特な建築様式を持つ印象的な中庭はウィーンの南の森一角にひっそりとたたずんでいるハイリゲンクロイツ修道院です。

ハイリゲンクロイツはシトー修道会と呼ばれるキリスト教カトリックの修道院で、ドイツ語ではZisterzienserと呼ばれ、ベネディクト会から枝分か れし、フランスのシトー(Saint-Nicolas-lès-Cîteaux・・・ブルゴーニュ地域の街) に1098年に設立された、ベネディクト会の改革宗派です。

ロマネスク様式とゴシック様式が混ざった独特のスタイルで、どこのシトー修道会に行っても同じようなスタイルで見られます。

この中庭は修道院の正方形的な回廊で、左に見えるのはゴシック様式の泉水堂です。

真ん中にぽつんと植えられているのはモクレンです。

ウィーンのちょっと珍しいアングル33の2枚目の写真ではここの教会の塔をテーマにしています。

 

こちらはドナウ河の最も美しいヴァッハウ渓谷にあるデュルンシュタインです。

この街はヴァッハウ渓谷では一番有名ですが、今日のこの写真はここのシンボルである教会は全く映っていません。そのためここをよく知っている人でもすぐにはデュルンシュタインと特定するのはちょっと難しいかもしれません。

ここはドナウ河沿いのプロムナードからちょっと上に上がった所から眺めているためちょっとデュルンシュタインらしくない街並みです。

この場所はぶどう畑になっていてちょっと広い庭のような雰囲気があるのでここに掲載しました。

 

 

奥の山の上にある廃墟のお城はクエンリンガー城で、ここからの眺めは素晴らしいものがあります。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 33

知られざる美しい中庭風景と言うタイトルでは基本的に毎月一回どこかの中庭風景について書いています。

外からは全くわからない隠れた美しい空間に入った時には一瞬時が止まります。

 

前回の知られざる美しい中庭風景 32ではウィーン旧市街のルネッサンスの中庭とウィーン大学のやはり美しいルネッサンス様式の中庭を紹介しました。

今回は旧市街地からひとつと外側からひとつ取り上げます。

 

こちらは旧市街の一角にあるかなり広い中庭です。

公道から入ってすぐにこの中庭があるわけではなく、

細い通路をさらに奥に行くとこの中庭が見られます。

木が植えられていてその緑の葉が自然を感じさせ、この空間に素晴らしいアクセントを与えています。

その周りにはくつろげるようになっているベンチも置かれています。

でもここはもちろん公園ではありません。

この場所はウィーン1区 Johannesgasse 15番地にある歴史的に重要なSavoyensches Damenstift(サボイの女性修道会)の建物です。

この建物は1688年に昔からあった2つの建物をひとつにして18世紀の1742年に、プリンツ・オイゲン公の甥であるPrinz Thomas Emanuel von Savoyen-Carignanの未亡人Maria Theresia Anna Felicitas Herzogin von Savoyen-Carignanに売却された宮殿でした。

彼女は遺言にここを貴族の女性修道会にするよう記し、彼女が亡くなった後1772年に修道院に改築されました。

マリア・テレジアがその後ここを認可しました。

ここには15歳~40歳までの女性が生活し、出かけることも旅行も許されましたが、結婚はできませんでした。

現在ここはリヒテンシュタインの所有となっています。

 

 

 

こちらは中庭というにはあまりにも大きすぎる空間ですが、外からは見えない空間ということでここに取り上げてみました。

並木の奥の方に黄色い宮殿が見えていますね。

そうです、ここはシェーンブルン宮殿の庭園です。

個人旅行で時間がある方は別として、普通はこの角度からシェーンブルン宮殿を見ることはあまりないでしょう。

宮殿の背景に見られる山はウィーンの森です。

シェーンブルン宮殿の庭園はフランス式庭園で、幾何学的模様が特徴で、宮殿が一直線上に見渡せる場所がいくつかあります。

庭園ですから"中庭"という雰囲気はありませんが、

"庭"であることには変わりません。

 

ウィーンの街には(実際にはオーストリアのどこの街もそうですが)外からでは気付かない魅力的な中庭空間が数え切れない程存在しています。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 32

前回の知られざる美しい中庭風景 31ではウィーンからは遠いクラーゲンフルトの一角やHochosterwitz城のルネッサンス様式の中庭を話題にしました。

今日はウィーンの旧市街とリンク沿いです。

 

こちらはルネッサンス様式のアーチとその上の装飾が印象的な中庭です。

この中庭がある建物は歴史的にも重要でRenaissannce-Bürgerhaus (ルネッサンス・ビュルガーハウス)と言われています。

この建物の一番古い所は14世紀で、16世紀後半から終わりにかけて改築されています。

アーチを支えている柱はトスカーナ様式です。

写真にはあまり見えませんが左側には中世の住居塔があり、またアーチの上にはガラスがはめ込まれた19世紀後半に作られたパヴラッチェンを見ることができます。

この場所はウィーン旧市街のBäckerstraße 14番地です。

 



 

こちらはウィーンに詳しい人であればすぐわかると思います。

ルネッサンス様式のウィーン大学メインキャンパスの中庭です。

ウィーン大学は1365年創立ですから去年2015年が創立650周年記念という年でした。

もっともウィーン大学のこのメインキャンパスはリンク道路時代に旧市街地からここに移されて新たに建築されたものです。

ここの中庭は非常に美しいルネッサンス様式の回廊に囲まれています。

この回廊はウィーン大学に関係する150人以上の著名人達の記念像や銘板が至る所に置かれていてウィーン大学の歴史を物語っています。

デッキチェアなども置かれていて学生たちがくつろいでいて、緑もある素敵な空間です。

ここの中庭は訪れる価値大です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 31

前回の知られざる美しい中庭風景30では、ウィーン3区にあるSünnhofとベートーヴェンのハイリゲンシュタットにある遺書の家の中庭を話題にしました。

今回はウィーンからはかなり遠いケルンテン州からです。

 

こちらは美しいルネッサンス様式の中庭です。

私のこのホームページのトップに使用している中庭と一瞬似ていますが違います。

個人的には知られざる美しい中庭風景2で登場したようなそれぞれの階が美しいアーチ構造になっている中庭は大好きです。

外とは全く違う空気が感じられ、独自の意見を主張しているかのようですね。

 

この美しい中にはクラーゲンフルトのNeuer Platzの一角です。

 

こちらも美しいルネッサンス

アーチ構造の中庭です

ここは1枚目の写真とは違い、

ちょっと平屋っぽいですね。

アーチ構造は1階だけです。

ここはいつか時間がある時にこのコーナーで取り上げますが

ケルンテン州の一角にある

Hochosterwitz城の中庭です。

ウィーンやウィーン近郊はルネッサンス建築が次の時代のバロック建築と比べて非常に少ないんですね。

もちろんウィーンの街にもルネッサンス建築はいくつもありますが、圧倒的にバロック建築が多く見られます。

その中でお城でルネッサンス様式というのは貴重です。

 

オーストリアは郊外にも魅力的な中庭がたくさん存在しています。

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 30

前回の知られざる美しい中庭風景29では旧市街にあるミヒャエル教会の裏側の閑静な一角を紹介しました。

今回は中心ではありません。

 

こちらは緑豊かに閑静なたたずまいを見せてくれている広い中庭空間です。

手前の大きなアーチがちょっと印象的なので"アーチの奥に見える風景"でもよかったのですが中庭空間が素敵なのでこちらで取り上げました。

きれいに整備された遊歩道や座ることができるベンチが置いてあります。

奥の方には境界線を示す壁が見えます。

ここはアーチの奥に見える風景7で紹介したウィーン3区のSünnhofで、現在はホテルになっています。

 

こちらはどこかの公園の一角に見えますね。

ここはベートーヴェンの遺書の家の中庭です。

ここからこの地域で有名なハイリゲンシュタット教会の塔が見えます。

ここにはリンゴの木も植えられていて、しかもねこまで飼われています。

座る所もあって本当にくつろげる空間です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 29

前回の知られざる美しい中庭風景28では旧市街のハイリゲンクロイツァーホーフを紹介しました。

今回も旧市街です。

 

こちらは個人的に非常に好きな中庭で、

教会の塔が印象的ですね。

ちょっと塔の先が切れていますが、地面と教会のバランスを考えたことと、中庭が狭いので塔の先まで入れることが不可能だったことが理由です。

この教会はミヒャエル教会です。

右側には美しいパヴラッチェン構造を見ることができる建物があり、左側には曲線の屋根が印象的な建物があります。

中庭ですが石畳となっていてすぐ横にコールマルクトがあるとは思えない静かな雰囲気です。

以前はこの中庭は自由に入ることができましたが、現在では門が閉められていて鍵がかかっていて運がよくないと入ることができません。

 

 

 

こちらも上と同じ中庭空間ですが、教会を後ろに見て反対側の風景です。

この曲線の屋根が印象的な建物は1810年に作られた当時の馬車を停めた建物で、今でいえばガレージです。

奥に見える建物はバルナバ会が1920年まで使った修道院で

1923年以降現在はサルバトリアン(Salvatorianer)修道会と賃貸住居として利用されています。

1枚目の写真と合わせてこの中庭はミヒャエル教会を横から見られることや、パヴラッチェン構造が見られる美しく小さな中庭空間です。

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 28

この知られざる美しい中庭風景もすっかりお馴染みになりました。

前回の知られざる美しい中庭風景27ではモーツァルトハウス界隈とメルカーバスタイ界隈を紹介しました。

今回も旧市街地の一角です。

 

ここは観光的にはあまり知られていない、しかし歴史的に非常に重な"Heiligenkreuzerhof"という大きな中庭です。

ここは13世紀初頭からウィーンの南の森にある修道院ハイリゲンクロイツの所有となっていますが、もっと古い部分は12世紀初頭です。

ここの中庭は17世紀初頭にこのような姿になります。

周りの建物は17世紀から18世紀初頭のもので、旧市街の中でも現在まで残されている古い建物のひとつとなっています。

奥に教会の2本の塔が見えていますが、イエズス会の教会です。

この中庭は個人的に好きな場所のひとつで通り抜けできるようになっています。

ここには以前にも話題にした見逃してしまう貴重な壁がが見られます。

 

 

左の写真はそのHeiligenkreuzerhofにある、ある建物の中庭空間です。

Heiligenkreuzerhof自体が中庭なのですが、ここはは歴史ある建物に囲まれていて、そのある建物の中庭です。

中庭の中庭ということですね。

アーチが印象的な空間で、左の方はルネッサンス的なアーチが入口になっていて扉が閉まっています。

右の方は細長いアーチ構造でそこは回廊になっています。

赤い蓋がある緑のボックスが置かれていますが、ウィーンに住んでいる人であれば誰でも知っている"Altpapier"

(古新聞、古雑誌などの紙)用のゴミ箱です。

ここは居住空間になっていて人が住んでいます。

 

 

ウィーンには旧市街地を始め、このような中庭が数え切れない程存在します。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 27

前回の知られざる美しい中庭風景26では旧市街地のErdődy-Fürstenberg宮殿と王宮のちょっとした一角を話題にしました。

今回も旧市街地からの風景です。

 

こちらはウィーンの一般的な集合住宅によく見られる中庭風景です。

建物の美しい装飾が見られるのは外側だけで、中庭側は装飾がほとんどされていないのが一般的です。

街中を普通に歩いていれば様々なヨーロッパの建築様式で施された建物が目を楽しませてくれ、街並みが優雅に見えるわけですが、一歩中庭に足を踏み入れると外側とは全然違う建物の外観で、プライベート空間だ・・・という空気がすぐに伝わります。

ここは奥に見えるアーチを抜けると一般路上に出ます。

左には昔からの井戸があり、右側にはベンチまでも置かれていてくつろげるようになっています。

緑も植えられていますね。

窓のまずを見ると、2つの窓が並んでいる部分と1つの窓の部分と規則的になっています。

この中庭空間はシュテファン大聖堂に近いDomgasse4番地で、このすぐそばにモーツァルトハウスウィーンがあります。

 

Domgasseは以前にも数回話題に取り上げています↓

ウィーンのちょっと珍しいアングル 1ウィーンのちょっと珍しいアングル 6

ウィーンのちょっと珍しいアングル 12

 

 

こちらは厳密には中庭空間ではありませんが、私が個人的にとても好きな場所のひとつです。

ここは昔の城壁の名残りのひとつであるメルカーバスタイです。

石畳の風情あるちょっと広場のような空間に新古典主義様式の建物があります。

これは"Dreimäderlhaus"(3人娘の家)と言われる有名な建物で

1803年に作られたヨーゼフ2世時代の新古典主義様式で、ウィーン生まれの作曲家シューベルトがここの3人の娘とのロマンスがあったと言われています。

(でも実際には違います)

壁の真ん中に聖母マリアの絵が見られます。

このちょっとした広場は

映画「第三の男」でも登場していますよ。

映画のどのシーンかわかりますか?

ここは石畳の道が奥に続き、反対側に抜けることができ、そこには貴重な城壁の名残り2で紹介している場所に出会えます。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 26

前回の知られざる美しい中庭風景 25ではウィーン旧市街のモーツァルトハウス ウィーンのちょっとした中庭とバルコニー構造を紹介しました。

今回も旧市街地です。

こちらは旧市街地一角のある中庭空間です。

建物に囲まれている典型的な中庭風景です。

日本で言う1階と2階の高さが違っていて、後から2階部分を組み込んだかの様な雰囲気です。

石畳の模様もちょっと素敵です。

奥には美容室が入っています。

実はこの建物は由緒ある

"Palais Erdődy-Fürstenberg"という宮殿です。

もともと1625年に建てられたこの宮殿は1724年に現在の姿になっています。

この建物の正面入り口は2体の立派な人物像があって、バロック装飾が見られますが、中庭部分の壁には2階部分のちょっとし装飾以外にはシンプルな作りになっています。


この場所はHimmelpfortgasse13番地です。



こちらは細長い中庭空間です。

ここは王宮の一角です。

中庭空間ですがいつも普通に通り抜けできるようになっていて、

ちょっとした公道的な中庭です。

実は知られざる美しい中庭風景 3

の2枚目の写真に見られる王宮礼拝堂を背にして見ています。

つまり左側の建物がスイス宮ということになります。

写真の奥突き当たりを右に行けばヨーゼフ広場で、左に行けばスイス宮の中庭に出ます。


王宮は様々な増改築が繰り返され一度も完成することはありませんでした。

そのためたくさんの建物が様々な建築様式から成り立っていて、

非常に複雑となっています。







にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 25

前回の知られざる美しい中庭風景24では、旧市街のフランシスコ広場界隈とシェーンブルン宮殿に近い教会界隈を紹介しました。

今日は旧市街地です。



 

こちらは、このコーナーで登場する建物に囲まれた広い中庭空間とは違っていてとても狭い

中庭空間です。

一見すると知られざる美しい中庭風景14の2枚目の写真に雰囲気が似ていますが、もちろん別の場所です。

バルコニー構造のパヴラッチェンが印象的で、バルコニー自体もちょっとおしゃれです。

それぞれの階を結ぶ階段ホールの途中にも窓が開けられています。

そのため、本来のバルコニーに出られる階の窓と階段途中の窓とで高さのズレがあり、

それがまた視覚的に美しい効果を演出しています。

それぞれの階は3/4周することができます。

 

この空間に足を踏み入れると思わずカメラを向けたくなります。

 

ここは意外なことにウィーンのモーツァルトハウスです。

日本で言う2階にモーツァルトは実際に住んでいました。

モーツァルトの生涯の中で最も充実したひと時でした。

 

この界隈にはパヴラッチェンを持った美しい中庭が多くあります。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 24

前回の知られざる美しい中庭風景23ではフンデルトヴァッサーハウスの中庭とウィーン旧市街の一角の蔦が絡まる印象的な中庭を紹介しました。

今回は旧市街とかなり外側の2つです。

 

こちらはルネッサンス的なアーチ構造が印象的な中庭空間です。

この空間は窓1個分というかなり狭い空間ですが、奥行きが結構あります。

写真のずっと奥には車が見えますが、

そこが外の通りです。

そこはフランシスコ会の教会と修道会があるフランシスコ広場という美しい広場で、モーセの噴水があります。

建物の色もピンク色というちょっと変わった色で、右側に見られる丸い街灯がまたここのいい雰囲気を演出しています。

建物の両側の壁は単純に窓がいくつもあるだけですが、写真に見られる正面部分のルネッサンス的アーチは建物の上までそれぞれの階ごとに見ることができます。

そのままのアーチ構造が通りに向かって通路に見られますね。

ここはFranziskanerplatz6番地の中庭です。

 

こちらは美しい中庭と言うとちょっと違うかもしれません。

それは教会の周りの風景で、いつもこのタイトルで紹介しているような建物の中庭とは違います。

右に見えるのはその教会ですが、ウィーンのちょっと珍しいアングル24に登場したPfarr教会マリアヒーツィングです。

石畳と奥のちょっとした建物の下が通れるようになっている閑静なちょっと絵になる雰囲気です。


ウィーンの街は旧市街を始め、外側にもこのようなちょっとした美しい中庭や中庭的空間がたくさんあります。

ちょっと立ち止まってその雰囲気を楽しみたいです。







にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 23

前回の知られざる美しい中庭風景22では、ウィーンの幼稚園の中庭空間に少し触れました。

今回の中庭は旧市街ともうひとつは外側です。


こちらは緑が茂っている雰囲気のいい

中庭空間です。

よく見ると建物の外壁に特徴を感じることができるのですが、ウィーンに詳しい方は御想像がつくでしょう。

そうです、フンデルトヴァッサーハウス

の中庭です。

建物の外壁に特徴が見られますね。


フンデルトヴァッサーハウスは市営住宅ですから知り合いでも住んでない限り中には入ることができません。

しかし、フンデルトヴァッサーハウスの住人の入口が2箇所あって、そこからの

中庭空間は外から見ることができます。

外にはたくさんの観光客集まっていて騒がしいのに対して、ここは静けさが漂っています。


フンデルトヴァッサーハウス 1, フンデルトヴァッサーハウス 2も御覧下さい。



こちらはウィーン旧市街の一角である

Fleischmarkt16番地の中庭です。

蔦の葉が建物を覆っていてとても風情がある中庭空間です。

奥には自転車などが置かれていて住人の

生活の匂いを感じます。

手前右下に見られる物は小さな噴水で、

静かな中庭空間に水の心地よい音を聞くことができます。

ウィーンの街にはこのブログのタイトル

通り、知られざる美しい中庭風景がたくさんあり、外の雑踏とはまるで無関係のように静かなたたずまいがあります。


このFleischmarktにはウィーン最古の

レストラングリーヒェンバイスル

ギリシャ正教会といった重要な建物が

ある歴史ある地域です。







にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 22

前回の知られざる美しい中庭風景21では、ウィーン国立音楽大学のキャンパス内の大きな

中庭空間を紹介しました。

今回もウィーン中心から離れた所です。

 

こちらは大通りからちょっと奥に入った

中庭空間です。

建物によっては通りに面した入口から入るとすぐに中庭空間になっている場合や

廊下を歩いてもっと奥に中庭がある場合などいくつかのパターンがあります。

この写真は入口から入って、結構奥まで

歩いて、同じ住所ですが、別の建物に

行く途中の中庭空間です。このような

時にはよく"Siege"(シュティーゲ)という言葉が使われます。

実はこの中庭は幼稚園でウィーン5区のSchönbrunnerstr.26番地です。

年間を通して例えば日本の大学生の研修ツアーなどでウィーンの幼稚園を訪問することがよくあります。

このSchönbrinnerstr.は交通量も多い通りですが、静かな中庭空間がちゃんとあります。


こちらは中庭というよりも公園と言った方がよさそうですね。

ここはウィーン9区Höfergasse

のある集合住宅の上階からの

眺めです。

この空間はまわりにも大きな

集合住宅が並んでいて、広場のような中庭を囲むように建っています。

ウィーンにはこのような中庭空間が至る所にあります。






にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 21

前回の知られざる美しい中庭風景20では、シューベルトの生家の中庭を紹介しました。

シューベルトの生家はウィーン中心部からちょっと離れている所にありますが、今回も

ウィーン中心部ではありません。

 

こちらは一見大きな公園のような雰囲気ですがそうではありません。

緑豊かでかなり大きな中庭空間です。


大きめの舗装された道路まで作られていて、ずっと奥には黄色い建物が見えています。

この中庭はウィーン国立音楽大学のキャンパスにある中庭です。



こちらの空間の方が建物に囲まれていて中庭らしく見えると思います。

座れるようにベンチが置かれています。

実はこの中庭もウィーン国立音楽大学です。

ウィーン国立音楽大学は街中にいくつかキャンパスがありますが、写真は2枚共、ヨハン・シュトラウス像で有名な市立公園のずっと裏側の方にあるとても広いメインキャンパスの中庭です。ウィーン国立音楽大学はこの他10箇所以上のキャンパスがウィーンの街にあります。

ウィーン国立音楽大学は1817年創立で、その5年前の1812年に設立された楽友協会から組織された歌の学校がおおもととなっていて、約3.000人の学生が学んでいます。

こんな緑豊かな所で音楽を学ぶことができて素敵ですね。






にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 20

前回の知られざる美しい中庭風景19では、旧市街の一角とヒルシュシュテッテンの花壇庭園

の一角を紹介しました。


今回は中心のちょっと外側です。


この安らぎがある静かな中庭は

どこでしょうか?

ウィーンに詳しい方であれば、

すぐわかるかもしれませんね。

ここは有名な作曲家である

シューベルトの生家です。

ここはNußdorferstraßeというかなり大きな路面電車も走る

大きな通りに面していますが、

ここに入った瞬間に世界が変わります。

2階両側に見られるバルコニーも印象的ですね。


 

こちらはこの中庭を2階から

見ています。ちなみにこの建物全部がシューベルトの生家ではありません。実際に彼が住んだのは2階の一部分で、シューベルトはここで生まれて4年半

住んでいました。

奥の緑も印象的で、この緑は

かなり奥行きがある広い空間に

なっています。

以前紹介したシューベルトの

"ますの泉"もここにあります。






にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 19

前回の知られざる美しい中庭風景18では旧市街のAm Hofの一角やちょっとしたホテルの

中庭を紹介しました。

 

今日は第19弾です。

 

こちらは旧市街一角にある緑が印象的なKaiserhaus(カイザーハウス)と言われていた中庭です。

Kaiserhausは皇帝の家という直訳ですが、この建物は女帝マリア・テレジアの夫であるフランツ・シュテファンが1740年から1765年まで所有していた宮殿です。

彼が個人的にお客さんを迎えた時に

使用されたバロック宮殿です。


緑が茂った木が印象的です。

ウィーンの中庭にはこのような緑がある

空間が非常に多く、外の世界とはまるで無関係のようです。


ここはWallnerstraße 3番地です。





こちらは中庭というと実はちょっと

違い、入口の部分のちょっとした庭で美しいのでここに取り上げました。

ドイツ語だとVorgartenと言います。

ここは私がよく行く

ヒルシュシュテッテンの花壇庭園

入口にある庭です。

こうなると中庭ではなくて、庭です。


ここを訪れる人々をウィーン市が

歓迎しているようにも見えます。


中心から非常に行きづらいのが欠点ですが、お勧めスポットです。






にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 18

前回の知られざる美しい中庭風景17ではパヴラッチェン構造とアーチが印象的でした。


今回第18弾も旧市街地です。

こちらは写真ではあまりわかりませんが、結構細長い中庭空間です。


真っ直ぐに育っている木が印象的です。

左側には何気なく室内化されたパヴラッチェンを見ることができます。


この中庭の入口は、写真奥のアーチで、

ちょっと扉がこちら側に開いているのが見えます。


この中庭はウィーンで有名な広場

Am Hof (アム・ホーフ)3番地にある

Collalto 宮殿です。


ここは中々入れないのが残念です。





こちらもパヴラッチェン構造が見られる

中庭空間です。


室内化されたパヴラッチェンと、外に

なっているパヴラッチェンと一見、統一性がないように見えます。


この中庭も実はCavriani宮殿という

宮殿の中庭です。

そのため正面入り口は結構立派な装飾が

あります。


この写真からは想像できませんが、

ここはホテルになっていて、

観光客の皆さんがたくさん宿泊してます。


ウィーンの建物の中庭は本当に奥が深く、

外からは見えない空間、そして別の世界

が外の時間とは無関係に存在しています。






にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 17

前回の知られざる美しい中庭風景16では路地の中庭的空間や高い所から見た中庭構造を

紹介しました。

今回は第17弾です。

こちらはバロック調のアーチが1階にあり

2階から上は幅の狭いパヴラッチェン構造

になっている美しい空間です。

 

知られざる美しい中庭風景11で取り上げた1枚目の写真に、アーチの上にパブラッチェンがあるという点では何となく似ていますが、もちろん違う場所です。

美しい中庭11では螺旋階段構造の細長いアーチで、しかも階段部分がパヴラッチェンの真ん中を通っている構造でした。

 

この中庭空間はアーチの奥にもさらに空間が見えていますね。

 

パヴラッチェンの緑もこの空間演出に

大貢献しています。

 

この美しい中庭は、ウィーン旧市街地のHimmelpfortgasse15番地です。

 

 

 

こちらも素敵な中庭空間です。

この中庭はかなり広く、しかも完全に

4方向から建物に囲まれている閉ざされた

空間です。

 

大きなプラタナスの木も印象的ですね。

 

ここはこのコーナーでもお馴染みな

Blutgasse界隈の中庭空間です。

以前アーチの奥に見える風景3で紹介した

1枚目の左の写真に見られる空間を逆方向

から見ているため、全く違った場所のように見えます。

 

このすぐ近くにシュテファン大聖堂があるということが嘘のような静かな空間です。

 

 



 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 16

前回の知られざる美しい中庭風景15はパヴラッチェンのあり中庭やレストランがある大きい

中庭空間でした。

今日はこのシリーズ第16弾です。

こちらの空間はウィーン旧市街地の

一角のLedererhofです。


"Ledererhof"という住所ですが、

厳密には完全な袋小路的なHof(中庭)ではなく、この石畳の小路は奥に通り抜けできるようになっています。


小路に合わせて、建物も曲がって建てられていますね。

このすぐそばには"Am Hof"という,

ウィーン旧市街地では建物に囲まれた広場では一番大きな広場があるにも

かかわらず、中世に迷い込んだ美しい

空間です。


この空間には私の好きなレストランが

あります。



こちらはちょっと高い所からの

中庭空間です。

普段街中を歩くとまず気付くことがない建物の中庭は、上から見ると実はこれだけ広い空間があることがわかります。


この眺めはシュテファン大聖堂の

塔から見たもので、建物は空洞だらけであることがわかります。




外からは知る由もなく、その建物に関係している人だけが見ることができ、またその人々にとっては全く日常の光景である隠れた中庭空間はとても興味深いです。

このような中庭空間に入ると、一瞬、時を止めでくれます。



にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

 

知られざる美しい中庭風景 15

前回の知られざる美しい中庭風景14ではBlutgasse界隈のイタリア的パヴラッチェンと

大きなプラタナスがある中庭を紹介しました。

今回は第15弾です。

こちらの中庭はこのコーナーでは

すっかりお馴染みになったパヴラッチェンを見ることができます。

 

知られざる美しい中庭風景8

2枚目の写真に見られるような

コの字型で全ての階に規則正しく

作られたパヴラッチェンとは違い

2階部分だけがコの字ですね。

 

正面奥のパヴラッチェンには住人が

バルコニーによく見られるように

植物を置いていますね。

 

パヴラッチェンの柵の模様もちょっと素敵です。

この空間はウィーン旧市街地の

Sonnenfelsgasseです。

 

 

 

 

 こちらはかなり大きな中庭空間

です。写真で見は園芸屋さんのように見えますが、ここは

イタリアンレストランで、そのレストランのテラスです。

 

地元ではこのようなちょっと静かな隠れ家的な場所で食事やお茶を好んでする人が多いです。

 

左側にはさらに奥に行ける

アーチの通路が見られます。

 

この空間は、アーチの奥に見える風景4で紹介したエスターハーズィ宮殿の中庭です。

アーチの奥に見える風景4には3枚の写真がありますが、3枚目の写真のアーチの奥には

ちょっとだけ緑が見えていますが、その緑がこのレストランの緑です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

 

 

知られざる美しい中庭風景 14

前回の知られざる美しい中庭風景13ではショッテン修道会界隈を紹介しました。

ウィーンはこのような静かな隠れた美しい空間がたくさんありますので、これもシリーズ化

してきました。今回は第14弾です。

 

こちらはこのタイトルではお馴染みになりつつあるBlutgasse界隈の中庭です。

 

前回と同様に豊かな緑をこの中庭空間に

見ることができます。

 

この木はスズカケノキ(プラタナス)で、

この中庭空間に唯一植えられています。

 

シュテファン大聖堂がすぐそばにある

とはとても思えません。

 

この中庭空間は4つの建物に完全に囲まれていて、3つのそれぞれ違う方向から入ることができます。

 

ちょっと別世界に迷い込んだ気分です。

こちらもBlutgasse界隈ですが、中庭とは言えないようなとても小さな空間です。

 

ここは何と言ってもちょっとイタリア的なパヴラッチェン構造になっています。

 

すでにここで紹介した

知られざる美しい中庭風景1

知られざる美しい中庭風景4

知られざる美しい中庭風景8

などに見られるパヴラッチェン構造とはかなり違っていて、直角のパヴラッチェンで支えがありません。

 

床もイカダのように板が綺麗に並べられているのがわかります。

本当に閉ざされた空間ですが、よく見ると生活の匂いがあります。

 

ウィーンの本当に知られざる美しい中庭風景です。

 

 


にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 13

前回の知られざる美しい中庭風景12では、ウィーンの市庁舎の中庭を紹介しました。

今日はその第13弾で、ウィーン旧市街地の一角です。

こちらの中庭はショッテン教会界隈の中庭で、以前に紹介したアーチの奥に見える風景3で登場したアーチがある静かな空間です。

この中庭に植えられている緑豊かな木が印象的です。

奥の壁の所に自転車が止まっているのが見えますが、実はここは以前紹介したキックボード専用置場です。壁に見られる外灯がまたいい雰囲気を演出しています。

 

こちらも同じくショッテン教会

があるショッテン修道会の中庭

です。

この中庭はかなり大きな空間で

やはり木が植えられています。


この緑の向こう側には以前

話題にしたリストの住んだ場所

の記念プレートがあります。


このような外からわからない

中庭空間に緑があるのはとても

素敵です。


にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

 

 

知られざる美しい中庭風景 12

前回の知られざる美しい中庭風景11では、こじんまりした空間や蔦がからまる中庭を

紹介しました。

 

今回はかなり大きな建物の公共的中庭を紹介します。

 

この写真は市庁舎の中庭です。

 

市庁舎はいわゆるお役所ですから、普通は地元に住んでいる人が多く訪れます。

観光で見る場合は、リンク道路から車窓で見るのが一般的で、また市庁舎広場から間近に建物を見るといった感じでしょうか。

 

しかし、ここの中庭は一見の価値があります。

市庁舎はあまり知られていませんが全部で7つの中庭空間がありますが、今日紹介している中庭空間はArkadenhof(アルカーデンホーフ)と言われる、市庁舎の中庭中央にある、一番大きな細長い中庭空間です。

 

 

6月にこのウィーンの

市庁舎のインフォメーションセンター

について書いていますが、この中庭に来る一番わかりやすいルートは、市庁舎の真後ろにあるそのインフォメーションセンターを抜けるとすぐこの美しい中庭空間に出会えます。

 

リンク道路側から見た市庁舎が一番定番なので、このような中庭空間があるとは想像もつきません。

 

この写真は、そのArkadenhofを後ろから市庁舎の正面に向かって見ています。

正面に市庁舎の5本ある塔の一番高い真ん中の塔が見えていますね。


その横左右には残り4本のうちの、2本の低い塔も見えています。

市庁舎はゴシック様式ですが、1枚目も2枚目の写真でも見られる通り、中庭側ももちろんゴシック様式で、美しいゴシック様式のアーチを持った窓が無数に並べられ、美しい空間を更に演出しています。

 

中庭はテントのような屋根が張られていて、様々なイヴェントに使われます。

緑もあってホッとする空間です。

しかもちょっとしたカフェもあるのでこの空間でくつろぐこともできます。

 

ここの中庭は本当にお勧めです!

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

 

 

知られざる美しい中庭風景 11

前回の知られざる美しい中庭風景10では、ホイリゲの中庭を紹介しました。

今日は第11弾です。

こちらはかなりこじんまりした中庭空間ですが、バルコニーと、アーチが印象的ですね。

 

この空間は、ウィーン旧市街の一角の、 モーツァルトが亡くなった場所からすぐそばにあるBallgasseの、ある

中庭です。

 

ここは石畳のウィーンらしい雰囲気が

残る閑静な場所ですが、さらにその中庭空間です。

 

手前には住人の自転車が置かれて

生活の匂いがあります。

 

バルコニーの中央にこの階段がある構造は意外と珍しいです。

 

 

 

こちらはかなり大きな中庭空間で、壁が蔦に覆われています。

 

ここは車も入っていますが、公の駐車場ではありません。

奥にはちょっとしたレストランのテラスが見えています。

 

ここはウィーン2区のPraterstarße

42番地で、近くにはヨハン・シュトラウスが美しき青きドナウを作曲した住居が

あります。

 

この中庭はPraterstraßeから反対側のCzerningasseに通り抜けできるようのなっています。

この大きな建物はLudwig Förster と

楽友協会ホールや国会議事堂の建築家Theophil von Hansenのプランによるものです。

 

このように中庭を公道のように通り抜けできる建物のことをDURCHHAUS

(ドゥルヒハウス)と呼ばれています。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 10

前回の知られざる美しい中庭風景 9 は6月25日に紹介しました。

今回第10弾です。

 

一瞬、郊外の個人宅の中庭を眺めて

いるようですね。

でもここは、あるホイリゲの入口から入ってすぐの光景です。

 

よく見ると左側にはワインの樽が置かれていて、その樽の中にワインが

飾ってあります。

 

緑も手入れされていて美しいです。

 

 

こちらも別のホイリゲです。

 

ここも入ってすぐの光景で、手前には客席がすでに見えています。

 

ここはアーチ構造になっているのが

印象的ですね。

 

建物自体も左側に見えていて、

もちろん中にも席があります。

 

 

 

写真は2枚共ウィーンの南の森に位置するGumpoldskirchen(グンポルズキルヒェン)

というワインで有名な小さな街のホイリゲです。

 

ここのメイン通りにはたくさんのホイリゲがあるわけですが、外から見るとそれぞれの建物はくっついていて、入口が結構小さいのでこのような素敵な空間が広がっているとは

想像もつきません。

 

この街に限らず他のホイリゲ街でも、たいてのホイリゲにはそれぞれ工夫された美しい

中庭空間が広がっています。

そんな中庭空間を何軒か見て回り、気に入った所で一息ついてもいいですね。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 9

前回の知られざる美しい中庭風景 8 は 4月13日に紹介しました。

今日は第9弾です。

 

こちらは最近修復された雰囲気がある旧市街地一角の中庭です。

このコーナーでもよく登場する
パヴラッチェン構造が見られます。
 
いつも書いてることですが、旧市街地にもかかわらず、とてもホッとする
空間ですね。
 
1階部分はアーチ構造になっていて、しかも店舗が入っています。
静かな中庭の中に店を営業しているというパターンはウィーン旧市街地ではよく見られます。
 
ここはウィーンの旧市街のBäckerstraße 2番地の中庭です。
 
 

こちらの風景は、細長い中庭空間です。

 

実はこの空間は、前回 知られざる美しい中庭風景 7で最初に紹介したPostgasseから入れる空間で、

その空間を上から眺めた光景です。

 

よく見ると、奥の方に前回紹介した

バロック的曲線とルネッサンス的な

アーチが一体化した門が見えています。

つまり前回の写真とは反対側から門を

見ているわけです。

 

こんな空間は外だけ歩いていたら全く

わかりません。

 

こちらは一見ただの教会を横から見ているだけのようですが、普通はこの教会をこの角度から見ることはできません。

これはイエズス会教会で、2本の特徴的な塔が見られますね。

この塔が2本見える側が教会の入口になっています。

イエズス会の教会の天井のだまし絵を参考にして下さい。

 

街中にある教会は結構他の建物とくっついていたり、建物が

密集している地域に建っていること、また通常入口から入りますからその入り口部分だけを無意識に見てしまいます。

そのため外から教会の全体的な形を一瞬で把握するのは難しいです。

 

そんな中で、普通はこのイエズス会の教会は正面部分が印象的であるため、そこだけしか

見えませんが、このように教会本来の部分が見えるのは新鮮です。

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 8

前回の知られざる美しい中庭風景7では、細長い空間を紹介しました。

今回は第8弾です。

こちらはこの

知られざる美しい中庭風景

シリーズの最初に紹介したBlutgasse界隈の別の空間です。

 

緑が茂り、とても静かな空間で、

シュテファン大聖堂のすぐそばとは

思えません。

 

この空間は誰でも入ることができ、

よく見るとベンチがあります。

またベンチの右上には「犬禁止」の札が立っています。

 

奥の多く窓がある建物と、右に見える白い建物はくっついていますが、住所が違う別の建物同士です。

 

この空間からは3方向に行くことが

できます。

 

こちらもウィーン旧市街の一角で、

この建物の入口に向かって中庭奥から撮影したものです。


アーチの奥に見られる黄色っぽい建物は、公道を挟んでこの建物とは反対側です。

 

この中庭は以前にも少し登場したPawlatschen (パヴラッチェン)という中庭バルコニー構造を見ることが

できます。

 

パヴラッチェンは、およそ1830年頃のビーダーマイヤー時代から、

商業用住居の始まりにVorstadt

(フォアシュタット)・・・これはZweier LinieからGürtel

(ギュルテル)までの地域(現在の2,3,4,5,6,7,8,9区)で、広く普及

しました。

 

その理由は建設費の節約でした。

建物の中に、それぞれの住居に入るための通路を組み込むと、コストが高くなったので、

安いPawlatschenが好まれました。

 

旧市街地にあるPawlatschenはバロック時代から存在していたようです。

 

ウィーンはこのようなバルコニー構造を持った建物がたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 7

前回の知られざる美しい中庭風景6ではグラーツとザルツブルクの美しいルネッサンス様式の中庭を取り上げました。

 

今回はウィーンの旧市街地の一角の細長い中庭空間です。

 

こちらの空間はStubentorから

すぐの所にあるPostgasseから

入ることができる空間です。

 

ここに入るととても細長い中庭空間を見ることができます。

右と左の建物を結んでいる上部が

バロック的曲線とルネッサンス的なアーチが一体化した橋のようなものが印象的です。

 

この正面に見える数字は1365-1885と書かれ、その下には双頭の鷲を見ることができます。

 

実はこの界隈には元々ウィーン大学がありました。ウィーン大学は、1365年

ハプスブルグ家のルドルフ4世によって創立されたドイツ語圏では最古の大学です。

 

現在のウィーン大学はリンク道路上に移っていて、1884年に完成した重要な建築のひとつに数えられています。

 

ウィーン大学がリンク道路沿いに移転する1885年までここにあったことを

示しています。

 

この右側の建物のもっと奥にはイエズス会教会が位置しています。

 

こちらの空間も細長い中庭空間です。

 

ここはレストラングリーヒェンバイスルがあるFleischmarktから脇道的に伸びて

いる空間です。

 

正面には窓2つ分の細長い建物が見え、

その下にはバロック的アーチがあり、

さらにその奥にも空間が広がっているのがわかります。

 

左側をよく見ると日本でいう4階に

パヴラッチェン構造が見られます。

 

建物に囲まれた中庭空間も素敵ですが、

このような公道的な空間もおもしろい

ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 6

この「知られざる美しい中庭風景」というタイトルで書き始めて、今日が第6弾と

なりますが、今までは全てウィーンの中庭をテーマにしましたが、今日はグラーツ

ザルツブルクの一角です。

 

前回第5弾は1月5日付でした。

 

 

こちらの美しい中庭はグラーツのJESUITENKOLLEGIUM

(イェズイーテンコレギウム・・・イエズス会)で、

ドーム教会のすぐ前、旧グラーツ大学のすぐ隣にあります。

イエズス会はハプスブルグ家のカール2世大公によってこの地に1572年に呼ばれました。

そして1773年に解散されるまでの200年間、反宗教改革で大活躍をします。

この建物はイエズス会がここに来てすぐの1572年から建てられました。

 

1300m²のこの中庭は美しいルネッサンス様式で、グラーツの旧市街地では一番大きな中庭です。

 

1階に大きめのアーチを用い、2階~5階に規則的な2つの窓が一組になっているアーチ構造を見ることができます。

イエズス会解散後、ここは刑務所、軍施設、学校等とに使われましたが、19世紀の終わりからPriesterseminar (神学校)、教会関係、シュタイヤーマルク報道クラブ等が入っています。

 

 

こちらも美しいルネッサンス様式の中庭です。

 

こちらはザルツブルクのBürgerspital

(ビュルガーシュピタール・・・ 旧市民病院)の中庭で、Admonter Hof(アドモンター・ホーフ)とも呼ばれています。

アドモントからの修道士が、この地に1185年に聖ブラジウスに捧げられた小さな礼拝堂を建てました。

この中庭の一番古い部分はその礼拝堂が作られた当時12世紀終わりです。

その後何回かに渡って拡張されました。

1560年にメンヒスベルクの岩肌をくり抜いて拡張され、1570年には、Pfründnerhaus (教会禄聖職者の家)と共にさらに拡張されました。

メンヒスベルクの岩肌がせり立っているのが見えますね。

 

旧市民病院は1898年に解散し、現在はザルツブルクのおもちゃ博物館等に利用されています。

 

オーストリアルネッサンス様式の中庭アーチではとても美しいもののひとつに数えられています。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 5

久しぶりに知られざる美しい中庭風景シリーズです。

 

前回は11月29日にこのコーナーで知られざる美しい中庭風景4で、秋らしいMelkerhofとパヴラッチェンを紹介しました。

 

ウィーンには外からは全く分からないちょっとホッとする静かな中庭空間が

たくさんあります。

 

こちらは旧市街地から少し離れたシュピッテルベルク界隈

です。

このシュピッテルベルクは、シュピッテルベルクのクリスマス市でも書いていますが、

細い石畳の通りに、比較的

小さなバロック様式などの建物が多く建ち並んでいて、MQ(博物館地区)の裏側辺りに位置しています。

 

窓も小さいことから、建物が比較的こじんまりしていることが伺えます。

 

シュピッテルベルク界隈は、通常はとても静かな所です。

この中庭は、通りから入った、もっと静かな空間です。

 

 

 

こちらはウィーンのど真ん中のシュテファン大聖堂の塔から見た、ウィーン大司教区管轄の建物の中庭です。

中庭が、建物に綺麗に囲まれていることがわかります。

1階部分のアーチ構造,屋根裏部屋、煙突がとても

印象的です。

中庭に面した所にもたくさんの部屋があることがわかります。

シュテファン大聖堂の目の前とはとても思えません。

このような外からわからない美しい中庭は、上から見てもまた違った意味で美しいですね。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 4

11月11日に「知られざる美しい中庭風景3」を紹介しましたが、このシリーズ第4弾です。

 

旧市街のショッテン教会近くにある中庭です。

 

ここはおそらく13世紀半ばからあり、有名なメルク修道院の所有する「Melker Hof」という大きな建物で、4つの中庭があります。

「Melker Hof」という名称は1510年からで、最後の増築が

18世紀後半です。

 

建物の壁の所にも蔦が伸びていてまたそれがいい雰囲気を

演出しています。

とても秋らしいです。

 

このこの外側は、かなり騒がしい通りなのですが、中庭特有の閑静な空間です。

 

 

 

こちらも旧市街の一角で、シュテファン

大聖堂に近い、モーツァルトハウスの

すぐそばにある建物の中庭です。

 

以前「知られざる美しい中庭風景」で紹介した、パヴラッチェン構造を見ることが

できます。

 

日本で言う2階、3階、4階、5階にコの字型に取り付けられているスタイルで、イカダのように綺麗に木が並べられています。

 

最上階には、バルコニーによく見られる花が見えます。

 

また4階正面には、2つのくつろげる椅子Liegestuhlが見られます。

 

このような中庭は入ってみて初めて

わかるものなので、外を普通に歩いていたら

全くわかりませんね。

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 3

8月20日に「知られざる中庭風景」、10月9日に「知られざる美しい中庭風景 2」を紹介しましたが、ウィーンの街は絵になる

中庭がたくさんあります。

 

毎回書いていると思いますが、そうような中庭は、普通に街中を歩いていると外からは見えないので全くわかりません。

 

でもウィーンの建物は、ある意味では中庭だらけ・・・と言ってもいいですね。

だって建物はほぼ中庭を囲むように作られているからです。

この中庭をウィーンで全て見るのは時間がいくらあっても足りません。

 

今回は2枚共、王宮(Hofburg) の中庭です。

 

 

こちらは王宮の一角です。

 

正面の屋根がガラス張りの建物はヨーゼフ広場に面したRedoutensaaltrakt(レドゥーテンザール) の

すぐ裏側です。

 

レドゥーテンザールとは直訳すると仮装舞踏会の間ということになります。

 

右手にはゴシック様式の部分が見えます。

 

右側に接続している煙突がいくつもある建物は、王宮の一番古い部分のスイス宮です。

 

この中庭には緑が見えていますね。この緑の下には、スペイン乗馬学校の馬たちが歩行トレーニングする施設が2008年から作られています。

 

外から見ている王宮とは別世界です。

 

 

こちらは、その王宮のスイス宮の

すぐ外側に見られる、中庭というよりもちょっとした空間です。

 

ゴシック様式の教会が見えていますが、前回王宮で紹介したスイス宮のBurgkapelle (王宮礼拝堂)で、ウィーン少年合唱団がミサで歌う

教会です。

 

教会入口は隠れてわかりにくいのですが、これを見るとちゃんと教会が接続されていることがわかります。

 

そして左側の建物には装飾豊かな街灯がこの中庭の雰囲気を一層盛り上げてくれています。

 

このような空間は一瞬、時が経つのを忘れさせてくれますね!

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 2

今年8月20日に「知られざる美しい中庭風景」として2つの中庭を紹介しました。

ウィーンの街はとにかく外からは全くわからない、そして見ることができない美しい

中庭空間・・・(ドイツ語ではHof・・・ホーフ)がたくさんあります。

 

ウィーンの街を高い所から眺めると、建物は空洞だらけで、中庭空間を持っていることが

わかります。それぞれの建物には、それぞれの中庭空間があり、その中庭空間が他の建物の中庭空間と協力して、ひとつの大空間を作っているパターンが多くあります。

 

基本的に住所が違うので、自分がいる建物以外の中庭空間には入れませんし、中庭を経由して、反対側の建物の中庭に行くこともできません。

でも空間は共有されています。

 

 

これはウィーンでは知る人ぞ知る、旧市街一角のルネッサンス様式の

中庭です。

 

この空間は長く工事をしていて、

入ることができませんでしたが、

再び綺麗になって以前のようにちょっと足を踏み入れることが

できます。

 

今年8月6日に「ウィーンのルネッサンス建築」でも書いた様に、この街は本当にルネッサンス時代のルネッサンス様式がとても少ない街です。

 

そんな中で、この中庭は、

1階アーチ構造がとても綺麗で、

2階、3階にも窓を気にしなけば、整った美しいアーチ構造を見ることができます。

 

 

これは、ある建物の中庭を屋根裏部屋から見た

風景です。

建物にしっかり中庭が囲まれていることがよくわかります。

こういった空間は外からは全くわかりません。

屋根から突き出た煙突もとても印象的ですね。

 

このような外からは想像できないような美しい中庭空間に、

生活の匂いを感じることができます。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

知られざる美しい中庭風景 1

ウィーンの旧市街はとても歴史があり、ローマ時代から現在に至るまで様々な発見があります。ウィーンに来られるたいていの皆様は、ケルントナー通りがまず基本となるでしょう。これは国立オペラ座とシュテファン大聖堂を結んでいることもあり、また歩行者天国としては一番長いことも理由のひとつです。

 

その次にグラーベン、そしてコールマルクトと3つの歩行者天国を一筆書きで歩くことができます。ホームページでも紹介していますが、3つの歩行者天国ではグラーベンが一番美しいでしょうか。

 


でもそんな繁華街から少しでも外れると人通りが少なくなり、

ウィーンらしい路地によく出会います。

 

 

でももっとおもしろいのは建物の中庭です。

 

たいていの建物には中庭があり、素敵な空間を持つ中庭がたくさんあります。

 

通りを普通に歩いていても色々な様式の建物が目を楽しませてくれますが、

よく見ると建物の中に入れる

箇所が随所にあります。

 

場所によっては関係者以外立ち入り禁止とも書かれている所もありますが、逆に中庭に店があったり、中庭を経由してオフィスに行ったり・・・なんて場所もとても多いです。

 

そんな公道的な所は思い切って中を覗いてみると、外から見たのでは全くわからない

美しい、ホッとする空間に出会えます。

 

 

 

そしてそんな中庭には1枚目の

写真に見えるように、

パヴラッチェンと呼ばれる

バルコニー構造を見ることができます。

これがまた絵になるんですね~。

 

こういう空間は一般の人が生活をしている所も多く、花などもよく置かれています。

 

 

ここに紹介した2枚の写真は共にウィーン真ん中に立つシュテファン大聖堂から歩いてすぐです。とても大聖堂すぐそばとは思えない静かな空間です。

 

このような中庭もウィーンの美しくておもしろい空間のひとつです。

 

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村

 

 

ページのトップへ戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーム   ガイド料金と業務内容について     オーストリア国家公認ガイド

 


オーストリアの概要     ウィーンお勧め観光コース

 

 

ウィーン観光で役立ちそうな情報           ウィーンの公共交通機関   

 

 

ウィーンの博物館とオープン時間     お問い合わせ     掲示板

 

 

ウィーンこぼれ話(ブログ)        利用規約      リンク集