秋のこの時期、朝方は霧が発生することが多くなりました。
でもたいていはお昼になるにつれてそれもなくなり、いい天気になっています。
ウィーンの街中の秋の雰囲気も素敵ですが、中心から離れた郊外の雰囲気も印象的です。
郊外と言えばウィーンの森ですね。
"ウィーンの森"として仕事で頻繁に行くのは南方面ですが、音楽を専門的にやっている方のツアーなどではベートーヴェンの遺書の家を訪れることが多いです。
実際にここはウィーンの森ではなく、森の入口と言った方がいいと思います。
ベートーヴェンの遺書の家に行くと、たいていはベートーヴェンの散歩道にも足を踏み入れます。
先日はこのベートーヴェンの散歩道にあるベートーヴェン像にちょっと触れました。
ここもやっぱり秋していました。
ベートーヴェンの散歩道は、Zahnradbahnstraße からKahlenberger Straßeまでの、
田園交響曲に登場するSchreiberbach(シュライバーバッハ)沿いの約850mの散歩道で、ウィーン市が1864年に"Beethovengang" (ベートーヴェンガング)と名付けました。
ベートーヴェンが夏にしょっちゅうこのハイリゲンシュタットに好んで住み、そして日課のようにこの辺りを散歩しました。
このBeethovengangはベートーヴェンのお気に入りの散歩道だったわけです。
秋のいい雰囲気が見られます。
年間を通してこのベートーヴェンの散歩道への行き方をお客様からよく聞かれますのでちょっとここに挙げておきます。
①
ここに来るには一番わかりやすいのは路面電車Dで終点のNußdorfまで行き、そこから歩いてこのBeethovengangに入る方法でしょう。
このルートだとBeethovengangの最初から歩くことができます。
②
ハイリゲンシュタットの遺書の家から、Eroicagasse経由で歩いて行く。
遺書の家から右に歩いて行くと、ベートーヴェンホイリゲ"マイヤー"が見えてきます。
そこを左に曲がってEroicagasseが始まります。
そのまま歩いて行くとKalenberger Straßeを横切ってさらに進んでいくとBeethovengangに交差する所に出て来ます。
遺書の家に来るには路面電車37の終点から歩くか、38Aのバスを地下鉄4号線の終点ハイリゲンシュタットから利用します。
③
カーレンベルクまで上がってウィーンの眺めを楽しんだら、そのままハイキング的に下に降りて行くと、ルートによってはBeethovengangの終わりに出て来ます。
④
遺書の家から左に行って、Armbrustergasseを右に入って行き、Zerritschgasseに入り、その後Kalenberger Straßeを左に上がって行くとBeethovengangのすぐ横にでますが、この方法は時間がない時に専用車で私が皆さんを御案内するルートなので、あまり一般的ではありません。
最後にベートーヴェンの遺書の家の秋の雰囲気です。
素敵ですね!
ベートーヴェンに関することはこのコーナーで結構取り上げています。
ハイリゲンシュタットの遺書の家、ベートーヴェンのデスマスク、第9交響曲の家、
第9交響曲の家 2、第9交響曲の家 3、交響曲第6番田園の小川、ベートーヴェンの記念像、
ヘレーネ渓谷のベートーヴェンの跡、ウィーン21区のベートーヴェンの滞在場所、
ベートーヴェンの最後の住居、中央墓地なども参照して下さい。