8月20日に「知られざる中庭風景」、10月9日に「知られざる美しい中庭風景 2」を紹介しましたが、ウィーンの街は絵になる
中庭がたくさんあります。
毎回書いていると思いますが、そうような中庭は、普通に街中を歩いていると外からは見えないので全くわかりません。
でもウィーンの建物は、ある意味では中庭だらけ・・・と言ってもいいですね。
だって建物はほぼ中庭を囲むように作られているからです。
この中庭をウィーンで全て見るのは時間がいくらあっても足りません。
今回は2枚共、王宮(Hofburg) の中庭です。

こちらは王宮の一角です。
正面の屋根がガラス張りの建物はヨーゼフ広場に面したRedoutensaaltrakt(レドゥーテンザール) の
すぐ裏側です。
レドゥーテンザールとは直訳すると仮装舞踏会の間ということになります。
右手にはゴシック様式の部分が見えます。
右側に接続している煙突がいくつもある建物は、王宮の一番古い部分のスイス宮です。
この中庭には緑が見えていますね。この緑の下には、スペイン乗馬学校の馬たちが歩行トレーニングする施設が2008年から作られています。
外から見ている王宮とは別世界です。

こちらは、その王宮のスイス宮の
すぐ外側に見られる、中庭というよりもちょっとした空間です。
ゴシック様式の教会が見えていますが、前回王宮で紹介したスイス宮のBurgkapelle (王宮礼拝堂)で、ウィーン少年合唱団がミサで歌う
教会です。
教会入口は隠れてわかりにくいのですが、これを見るとちゃんと教会が接続されていることがわかります。
そして左側の建物には装飾豊かな街灯がこの中庭の雰囲気を一層盛り上げてくれています。
このような空間は一瞬、時が経つのを忘れさせてくれますね!