2016年 12月

大晦日に行う"Bleigießen" (ブライギーセン)2016年

今年も早いもので大晦日になりました。2016年もまもなく終わりになり新しい年を迎えます。

カレンダーでのクリスマスが終わるとウィーンの街は新年を迎える空気に変わります。街中には毎年恒例のカウントダウンのスポットがいくつも設けられ、大晦日が近づくにつれて爆竹の音や花火の音が聞かれ、年が暮れていく時の流れを感じることができます。しかし、クリスマスの習慣は1月6日までは残しますからクリスマスツリーだって飾られていて、街中のイルミネーションだってそのままです。一般的にクリスマスから年末、年始を挟んで1月6日まで休暇を取る人が多いです。来年2017年は1月6日が金曜日ですから、仕事始めは1月9日からなんていう人もきっと多いと思います。日本からもこの時期はウィーンで新年を迎えようという毎年多くのお客様が来られます。

さて、今年最後のこのコーナーでは大晦日によくこちらで行われる習慣を御案内しましょう。

 

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知られざる美しい中庭風景 39

早いもので今年もまもなく終わりです。毎月1回ウィーンを始めとした様々な中庭を紹介するこのタイトルも今年最後となりました。前回の知られざる美しい中庭風景風景38ではサレジオ修道会の中庭を取り上げました。

今回はウィーンの旧市街の一角です。

 

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シェーンブルン宮殿に立てられた鋼鉄の柱

すでに御存知の通り、2016年12月19日の20:00頃、ベルリンのヴィルヘルム記念教会広場のクリスマス市にトラックが突っ込むというテロがありました。このようなテロには憤りを感じ、犠牲者や遺族の方々が気の毒でなりません。オーストリアは幸いにして永世中立国ですから他のヨーロッパ諸国から見るとちょっと立場が違いますので、テロなどとは無縁のような気がします。それでもオーストリアはヨーロッパですし、EU諸国の一員ですから実際に生活をしていると警官は以前と比べると多く街中を巡回していますし、クリスマス市には必ず警官が待機して治安維持に努めていることが伺えました。

ドイツのベルリンで起きたこのテロの直後、オーストリア政府は"全力で不当なテロから国民を守る"と宣言し、たくさんの人が集まる市庁舎のクリスマス市シェーンブルン宮殿のクリスマス市に障害物を設置しました。

 

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今年はクリスマス市と同時にスケートリンクも登場した市庁舎

今年も盛り上がったクリスマスが過ぎると年末から新年を意識します。しかし、街中ではクリスマスツリーもそのまま飾られていますし、イルミネーションもそのままですからまだまだクリスマスの空気を感じます。

どこの家庭もだたいたい1月6日の聖三王の祝日まではクリスマスツリーを飾っておきますから、カレンダーのクリスマスは過ぎても習慣的はまだクリスマスです。

今年も多くのクリスマス市を訪れましたが、観光的には市庁舎のクリスマス市が最も多かったでしょうか。

ヨーロッパでも最も華やかなクリスマス市とも近年言われているこの市庁舎のクリスマス市ですが、今年ウィーン市はクリスマス市と同時に恒例のスケートリンクもオープンさせました。

 

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今年の冬初めて雪で白くなったシェーンブルン宮殿

クリスマスが終わると街の空気は大晦日から年始へと変わって行きます。街中にはカウントダウンのステージが毎年定番な場所にいくつも設置され、爆竹などの音が時折聞こえてきます。カレンダーではクリスマスが過ぎても街中はクリスマスツリーを始め、クリスマスのデコレーションはそのまま残されていますし、家庭でもクリスマスツリーは年明けの1月6日までは飾っておく習慣です。そのためそういう意味ではクリスマスという雰囲気は感じられますが、実際はクリスマスが過ぎていますから気持ちが違いますね。気持ちはもう新らしい年を意識しています。

シェーンブルン宮殿、ミヒャエル広場、マリア・テレジア広場などではSilvestermarkt(大晦日市)や新年市が開かれます。これらはクリスマス市の屋台をそのまま引き継いでいくわけで、内容的にはクリスマス市とほぼ同じですが、クリスマス市とのけじめがしっかりつけられています。

 

さて、今年のウィーンは去年と比べると寒い日が多く、朝方はよくマイナスになります。雪はあまり降っていませんが、12月18日の夜はウィーンでは(ウィーンの全ての地域ではありませんが)雪が多く降りました。

次の日19日は午前、午後と別のお客様を御案内しましたが、午前中は市内のホテルから観光が始まり、最初にシェーンブルン宮殿に来ました。この時にはまだ雪がぱらついていて、宮殿と庭園は前日からの雪で今年の冬初めての雪化粧となりました。

 

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クリスマスのイルミネーション 3(2016年)

一昨日の12月24日がクリスマス・イヴ、昨日の25日がクリスマス、そして今日12月26日は第2クリスマスクリスマスの日と呼ばれるお休みです。でもウィーンでは今日のこの日を"Stephanitag"(シュテファー二ターク)と呼ばれ、今日12月26日が聖シュテファヌス(シュテファン)の日です。聖シュテファヌスはキリスト教の最初の殉教者で、イエスが亡くなった後まもなくの36年/40年に石打ちの刑で亡くなりました。ウィーンにはシンボルのひとつであるシュテファン大聖堂がありますね。

 

カレンダーではクリスマスの最後の日ですが、街中では今日が終わってもクリスマスの雰囲気は翌年までそのまま残されます。クリスマス市はもちろん終わりましたが、街中のイルミネーションはまだまだ見られます。

この時期に街中を歩く時の楽しみのひとつに主要な通りに飾られているそのイルミネーションがあります。昼間の明るい時には街の美しさを壊してしまうような飾りなのですが、薄暗くなってから灯されるこのイルミネーションは素晴らしい演出をしてくれます。ウィーンの街は毎年同じ場所に、同じお決まりのイルミネーションが施されています。先日のクリスマスのイルミネーション2が思いのほか好評でしたので、その続編です。

 

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クリスマス・イヴはこのように過ごす(2016年)

昨日12月24日はクリスマス・イヴで、年間を通して一番大事な行事でしょうか。宗教的には復活祭が一番重要ですが、生活の中ではクリスマスです。今年はシュテファン大聖堂のクリスマス市市庁舎のクリスマス市が11月11日と去年よりも2日早く始まり、長いアドヴェントでしたが、振り返るとあっという間に過ぎてしまいました。毎日仕事をしていると時の経つのが早いです。今年も日本からの多くのお客様にこちらのクリスマスの様々な習慣を御案内しました。こちらがクリスマスの雰囲気で盛り上がるのは12月23日までです。24日からは今までのクリスマスの雰囲気がまるでうそのように街が静かになります。24日は午前中だけ仕事をする人もいたり、商店街なども14:00ぐらいまで営業していることもありますが、多くの人は24日の午前中にクリスマスツリーを部屋に飾り、装飾をし、夕方から夜にかけてのクリスマスを祝う準備をします。多くのレストランもクローズとなります。

こちらは家族とクリスマスを過ごす・・・というのが一般的です。

ただ今年は市庁舎のクリスマス市は26日まで、シェーンブルン宮殿も例年通り26日までとなっています。

でもこれはこの時期観光でウィーンに来られた方のためのサービス的なイメージです。

 

昨日の午後14:00頃のウィーンの街中はそれでもかなり混んでいましたが、いつもとは違い観光客が多く目立ちました。街中の店はほとんどクローズしていましたので、シュテファン大聖堂のクリスマス市などは逆に混雑していました。

うちは毎年24日の昼過ぎぐらいからクリスマスツリーを飾りますが、今年はちょっとしたハプニングがあったために夕方18:00過ぎから飾り始めました。こんなに遅くにクリスマスツリーを飾ったのは今年初めてです。

 

12月24日のクリスマス・イヴはこちらでは一般的にどのように祝われるのでしょう?

 

 

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「きよしこの夜」はオーストリアから生まれました

今日12月24日はクリスマスイヴです。今年はクリスマス市が11月11日とかなり早く始まり、当初はアドヴェントの雰囲気を長く楽しめるんだな・・・と思っていましたが今振り返るとあっという間でした。

シェーンブルン宮殿のクリスマス市は毎年12月26日までで、今年から市庁舎のクリスマス市も12月26日まで開かれるようにはなりましたが、基本的にクリスマスの雰囲気で盛り上がるのは12月23日まででしょう。

今日の午前中にクリスマスツリーの飾り付けをする人が多く、午後からは街がとても静かになります。

街中を歩く人が少なくなり、交通量がぐっと減り、お店もいつもよりも早く閉店し、皆がクリスマスイヴに吸い込まれていくような感じです。

こちらは家族とクリスマスを祝うのが一般的です。

地元の人が家族と祝う今日のクリスマスイヴで必ず歌われる歌があります。

毎年12月24日はこの歌をテーマにしていますが、今年も私のこのサイトの伝統としてこの歌を取り上げます。

 

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Freyungのクリスマス市(2016年)

クリスマスがあと何日したら来るんだろう・・・とわくわくしながら待つこのAdventももう今日で終わりです。

明日が早いものでクリスイヴです。

市庁舎シュテファン大聖堂のクリスマス市が去年よりも早い11月11日に始まった時にはクリスマスはまだまだ先だな・・・という気持ちでした。毎日のようにウィーンのクリスマスの雰囲気をお客様に御案内していましたが、クリスマスが終わることを考えるとちょっと寂しくなります。

ウィーンの地元らしい昔の雰囲気が見られるシュピッテルベルクのクリスマス市は有名ですが、今日話題にするクリスマス市も地元らしいと思います。

 

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ウィーンのちょっと珍しいアングル 39

アドヴェントの第4日曜日を過ぎてクリスマスを待ち焦がれるこの時期もいよいよフィナーレに近づきました。

クリスマスプレゼントの買い残しはないかと街中を歩いている人、クリスマスの時の食べ物や飲み物を買う地元の人、クリスマスツリーを買って行く人の姿が多く見られ優雅で上品なウィーンの街もちょっと忙しく感じます。

さて、今日は毎月1回必ず話題にしているウィーン珍しいアングルシリーズです。

前回のウィーンのちょっと珍しいアングル38ではシュテファン大聖堂の塔の上からの上の風景をお届けしましたが

今日は旧市街のある中庭空間です。

 

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クリスマスツリーを買いました(2016年)

もうクリスマスまで秒読みです。クリスマスツリーが街中に売られ始めるとクリスマスがぐっと近くに感じます。

日本ではちゃんとしたもみの木を飾る習慣はないですから、街中などを徒歩観光すると日本からのお客様は新鮮な光景を目にすることができます。でもこちらでは毎年定番なこの時期の光景です。それぞれのクリスマス市には必ずもみの木が飾られていますね。家庭では市庁舎に飾られているような大きなもみの木(実際にはそれだけ背丈が高いものはもみの木ではなくてヨーロッパトウヒですが)ではありませんが、それでも人間の背丈よりも高いもみの木を買う人も多くいます。うちも毎年もみの木を買いますが、2m30cmぐらいのもみの木を毎年飾っています。 暗くなってしまうとモミの木が見分けにくくなるので明るいうちに買いたいですね。でも毎日仕事で家に帰る頃にはもう暗くなっているので、うちはやっと昨日の午後に買うことができました。

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カールス教会前のERDÄPFELPUFFER(ポテトパンケーキ)

ウィーンの昔らしいクリスマス市と言えばシュピッテルベルクのクリスマス市とかFreyungのクリスマス市が思い浮かびます。私はどちらも好きで、地元の人達で賑わっています。どちらもシェーンブルン宮殿や市庁舎のクリスマス市のように観光的な雰囲気はなく、たくさんの人がいてもうっとうしい雑踏は感じません。

シュピッテルベルクのクリスマス市と言えばSpittelberger Erdäpfelpuffer・・・シュピッテルベルクのポテトパンケーキという名物パンケーキを紹介しましたが、実は似たようなものがカールス教会前のクリスマス市でも売られています。

 

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クリスマスのイルミネーション 2 (2016年)

クリスマスがあと何日したら来るんだろうと・・・とわくわくしながら待つ時期をアドヴェントと言いますが、そのアドヴェント時期のウィーンの街は素敵です。クリスマス時期はお店のショーウィンドウもクリスマス風に飾られ、レストランやカフェなどもクリスマスを意識した装飾が施されます。また何と言っても色々な所で開かれているクリスマス市や屋台から漂うプンシュの香り・・・そしてイルミネーションです。

先日ウィーンの三大歩行者天国のクリスマスイルミネーションを話題にしましたが、それ以外にも色々な通りにイルミネーションが飾られています。

今日は別の場所のクリスマスイルミネーションを見てみましょう。

 

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ちょっとおもしろいプンシュ

昨日はアドヴェントの第4土曜日で、今日の日曜日にアドヴェントクランツの4本目が灯されますのでクリスマスまではもう秒読み状態です。

昨日のウィーンの街中は先週同様にものすごい人出となりました。私は午前中一般ツアーの皆様との仕事で、午後は個人のお客様と街中を徒歩観光しましたが、朝一番で入場したシェーンブルン宮殿でさえもかなりの人が早くから来ていて、宮殿を離れる時にはもうチケットカウンターには行列ができていました。主要の歩行者天国はたいへんな混雑とんっていました。ウィーンの街はここ何年もアドヴェントの4回の土曜日はバスの通行規制が行われますのでたくさんのウィーン市の職員が街中に出ていて、許可なしで走っていたバスが停められている光景を数回見ました。

クリスマス市ももうすぐフィナーレですね。屋台で働く方々の話では、毎日夜遅くまで営業するのでかなりきついそうです。一昨日SPITTELBERGER ERDÄPFELPUFFFERという名物ポテトパンケーキを話題にしましたが、今日はちょっとおもしろプンシュについてです。

 

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ヒルシュシュテッテン花壇庭園のクリスマス市

街中ではクリスマスツリーが売られ始め、アドヴェントも徐々に終わりに近づいて来ました。アドヴェントが終わりに近づくということはクリスマスがまもなくやって来るということですね。

今年は例年より早い11月11日に市庁舎シュテファン大聖堂などのクリスマス市が始まったウィーンの街ですが、その時の雰囲気とはまた違っています。もうクリスマス市も終わりに近い・・・今年もクリスマスがやって来るということが街の雰囲気と合わさってもっと現実的になっていきます。

毎日ウィーンの華やかな街並みをクリスマスの雰囲気と共に御案内していると本当に時が経つのが早いですね。

私はこの時期ウィーンに来られたお客様には必ずこちらのクリスマスの習慣や歴史的背景を説明しています。

プライベートでも家族とクリスマス市にも出かけてますが、当たり前ですが仕事で御案内するのとは違います。

先日紹介したSchloss Hofは地元の人で賑わう有名なクリスマス市ですが、もうひとつ地元で賑わうクリスマス市を紹介します。

 

 

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SPITTELBERGER ERDÄPFELPUFFER・・・シュピッテルベルクの名物  "ポテトパンケーキ"

秋から冬にかけては街中には焼き栗スタンドが登場します。夏のアイスに代わるものとして歩きながら手軽に食べられる暖かい物として地元では人気があり、季節を感じる光景です。そこにはたいてい焼き栗、焼きポテト、ポテトパンケーキの3つが売られています。ウィーンの中心地ではグラーベン、シュテファン大聖堂から運河へ伸びるRotenturmstr.、Schottentorなどに毎年登場し冬の間はずっと営業しています。

このような焼き栗スタンドはどこのクリスマス市にも必ず登場しています。クリスマス市を見ながら食べている人も多く、プンシュを飲みながらつまんでいる人も多く見かけます。

焼き栗スタンドで買えるこの3つのうち、今日紹介するシュピッテルベルクのクリスマス市で売っているポテトパンケーキは地元では有名です。

 

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オーストリアでのクリスマスあれこれ

アドヴェントの第3日曜日も過ぎ、今週の月曜日からは街中でもクリスマスツリーが売られ始め、いよいよクリスマスがやって来るという実感です。クリスマス市が出始めた11月中頃と比べると人々が忙しなっているのを感じます。時間は取り返しがつかないもの・・・まもなく来るクリスマスの準備に楽しく追われているような空気が街中を歩くと伝わってきます。

今日はこの"クリスマスあれこれ"というタイトルで様々な角度からこのクリスマスの習慣を見てみましょう。

 

 

 

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Spittelberg (シュピッテルベルク)のクリスマス市(2016年)

今年のAdvent時期は去年の同じ時期よりも寒いウィーンです。日中の気温はマイナスにこそなっていませんが、風が冷たいので体感的には寒く感じます。朝方などは0℃~-5℃ぐらいの日もすでに多くあります。例え外の気温がマイナスでも観光内容が変わることはありませんから寒くても街中を徒歩観光します。でもクリスマスの雰囲気が寒さを和らげてくれますね。もっとも私は皆さんに御案内しながら歩いているので慣れているせいか寒さはあまり感じませんが・・・。

今年もウィーンの定番クリスマス市をいくつか話題にしていますが、ウィーンらしさということでは個人的にも好きなSpittelberg (シュピッテルベルク)のクリスマス市も話題にしたいと思います。

 

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カールス教会前のクリスマス市(2016年)

今年もシェーンブルン宮殿のクリスマス市シュテファン大聖堂のクリスマス市市庁舎のクリスマス市,

ベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市ミヒャエル広場のクリスマス市などをすでに話題にしていますが、毎年このアドヴェントの時期のウィーンは素敵です。毎年同じ場所ではありますがたくさんのクリスマス市が出ています。

それぞれのクリスマス市はそれぞれの雰囲気と個性があって、それを感じるのも楽しみのひとつです。

実際にクリスマス市には似通った物が多く売られていて、本当に気に入って買うものは僅かでしょう。

そのため地元の人達は何か買うためということではなく、雰囲気を味合うためにクリスマス市に出かけ、プンシュを飲みながら語らいの場所とするわけです。その時に何か見つかれば買う・・・そんな感じではないでしょうか。

今日はカールス教会のクリスマス市です。

 

 

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いつもと違う散歩コース

アルプスを始め豊かな地形に恵まれたオーストリア国内にはハイキングコースが星の数ほど存在しています。ウィーンの街にだってウィーン市が管理するStadtwanderwegという11のハイキングコースが存在し、ちょっと外側に行けばのどかな風景に出会えます。ある日家族でうちのお気に入りのヒルシュシュテッテン花壇庭園に行こうとしたら休園だったので、ウィーンから比較的近い別の場所でちょっと散歩をしました。そこも中々風情があったのでうちの散策コースのひとつとなりました。

 

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Schloss Hof のクリスマス市(2016年)

今日はアドヴェントの第3日曜日ですね。クリスマスが近づくこの時期は気持ちも高まって、街中を歩くだけでその空気が伝わってきます。多くの地元の人がクリスマスプレゼントを探し歩き、またもちろん観光客も多く、特にAdvent(アドヴェント)の週末は大変な混雑となるウィーンの中心部です。昨日の土曜日もシェーンブルン宮殿や中心部はもの凄い人出でした。夕方16:00頃からイルミネーションが灯され、そこから暗くなっていくウィーンの街はとても素敵です。クリスマス市も昼間とは違った雰囲気になりプンシュを飲みたくなります。

 

ウィーンの街中のクリスマス市もいいですが、郊外にも地元では有名な話題性あるクリスマス市がたくさんあります。これらを全部ここで紹介していたらクリスマス市の話題だけで終わってしまうので、私のこのホームページをウィーンに来る前に、もしくはウィーンに来られても見て頂いている皆様のために毎年街中の定番なクリスマス市だけを話題にしているわけですが、今日はちょっと郊外のクリスマス市を紹介します。

 

 

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三大歩行者天国のクリスマスイルミネーション(2016年)

クリスマスをわくわくしながら待つこのアドヴェントの時期は街中を普通に歩いているだけでも特別な気持ちになります。クリスマス市やプンシュスタンド、そして通りのイルミネーションなどこの時期ならではのものですね。

クリスマスが近づいて来ると同時に、今年ももうすぐ終わりなんだなぁ~いう気持ちにもなります。

アドヴェントの週末のウィーンはヨーロッパなどからたくさんの観光客が訪れて大変な混雑となります。

ウィーン市は特にアドヴェントの4回の土曜日はここ何年も前から観光バスの規制をしていて、中心の1区を始め、ギュルテルの内側の6区、7区、8区、9区は6:00~20:00までウィーン市が発行する特別な許可証もしくは国家ガイドが所有しているEinfahrtsgenehmigungがなければ走行することができず、それがない場合は罰金を取られるということになっています。罰金はウィーン市の職員によると360ユーロということですから高額です。

シェーンブルン宮殿の混み具合を見ても街中がどのくらい混んでいるか容易に推測することができます。

さらにクリスマスプレゼントを探すたくさんの地元の人も街中を歩いています。

 

ウィーンの中心部には3つの歩行者天国がありますが、アドヴェント最初の週末から準備されたイルミネーションが灯されました。毎年同じイルミネーションですが今年の風景をお届けします。

 

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ミヒャエル広場のクリスマス市(2016年)

12月4日、5日は早朝 -3℃~ -5℃で今年一番の朝の冷え込みとなりました。でも天気がよく青空が広がっていますのでウィーンの街も寒いですが開放的な気分です。

このぐらい冷え込むとプンシュもよりおいしく感じますね。実際にクリスマス市ではプンシュスタンドが一番の賑わいです。

今日はウィーン旧市街の重要なミヒャエル広場のクリスマス市の雰囲気をお届けします。

 

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12月8日はMaria Empfängnis (無原罪の御宿り)

ウィーンで生活をしていると四季を通じて様々な行事があり、この国の習慣などを感じることができます。そのような行事はキリスト教関係であることが多く、中でもこの時期のクリスマスは生活の中では一番重要な行事だと思います。"クリスマス"とひと言で言ってもその中には伝統から培われてきた色々な習慣が見られるわけですね。

アドヴェントクランツや聖ニコラウスなどもこの時期の重要なものです。毎日決められた時間に教会のミサに行く人はこの御時世限られているとは思いますがキリスト教文化が根付いていることがよくわかります。イエス・キリストは神の子として、救世主として色々な場所に登場しますが、それと同様にイエスを生むことになる聖母マリアも色々な所に登場します。

今日12月8日はMaira Empfängnis (マリア・エンプフェングニス)という祝日です。マリア・迎える・・・というこのドイツ語の表現から、マリアがイエスを授かった・・・つまり受胎告知の日だと思われている方がまだまだ多いですが、受胎告知とは全く違う祝日です。

 

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ベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市(2016年)

昨日12月6日は聖ニコラウスの日でした。"ニコロ"とも愛称で呼ばれ、この時期の大事な習慣です。生活の中では年間を通して一番重要な行事がクリスマスです。今年は11月11日には市庁舎シュテファン大聖堂のクリスマス市がオープンしていますので、ずいぶん長くクリスマスの雰囲気を楽しむことができます。地元の人が多く集まるクリスマス市や地元の人以外観光客も気軽に寄れるシェーンブルン宮殿のクリスマス市などたくさんのクリスマス市が出ていてそれぞれに個性があってそれぞれの空気を感じます。

この時期観光で街中を歩く時にはお客様にはクリスマスの成り立ちやクリスマスの歴史的背景などをよく御案内しています。

さて、今日は観光の重要スポットのひとつであるベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市の雰囲気です。

 

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オーストリアではクリスマスプレゼントを持ってくるのはサンタクロースではありません

オーストリアではクリスマスプレゼントを持ってくるのはサンタクロースではありません。サンタクロースでなければ誰が持ってくるのでしょうか? それはChristkind (クリストキント)が持ってきます。Christkindは子供のイエス・キリストです。そもそもクリスマスは何を祝うためのものでしょうか?イエス・キリストが生まれてきたことを祝うためのものですね。そのためオーストリアではクリスマスプレゼントを持ってくるのは子供のイエスキリストということになっています。サンタクロースがプレゼントを持って来るなんて言うとこちらでは苦笑いをされてしまいます。サンタクロースは聖ニコラウスから生まれたキャラクターであり、今日12月6日はその聖ニコラウスの日で、地元では重要な日のひとつです。

 

 

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市庁舎のクリスマス市(2016年)

このアドヴェントの時期は色々な所でクリスマス市が開かれているウィーンですが、一番華やかなクリスマス市はやっぱり市庁舎ですね。ここは他とは規模が違い、イルミネーションもとても素敵です。ウィーン市のお役所ですからやっぱり華やかに行こうということでしょうか。ここ数年はヨーロッパでも一番華やかなクリスマス市とも言われています。私はこの時期この市庁舎のクリスマス市は頻繁に訪れます。そのほとんどが仕事でグループの皆様とここに立ち寄ります。午前中の観光中でもここに立ち寄ることもありますが、ここは薄暗くなってイルミネーションが灯されてからの方が遥かに盛り上がります。

この市庁舎のクリスマス市は今年が31回目となりました。

 

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カールス教会に入ってエレベーターに乗ろう

ウィーンは"バロックの都"と形容されている通り、ヨーロッパでも重要なバロック建築が多く存在します。中でも最もポピュラーなのはシェーンブルン宮殿でしょうか。世界遺産にも登録されていてひとつの観光スポットとしてオーストリアでは最も多くの人が訪れます。ウィーンに始めて来てこのシェーンブルン宮殿に行かない人はまずいないのではないでしょうか。しかし、"バロック建築"という観点から見た場合はこのシェーンブルン宮殿以上に

ベルヴェデーレ宮殿の方がオーストリアバロックの全盛期に建築されているため、装飾が豊かでより美しいことで評価されています。その他にウィーンの街中を歩けばたくさんバロック建築に出会えます。実際にはウィーンはかつての帝国の都だったのでバロックだけではなく全ての建築様式を見ることができます。

さて、そのバロック建築の重要な建築のひとつとしてカールス教会があります。カールス教会は国立オペラ座からとても近い位置にあるにもかかわらず、日本の団体ツアーではなぜか訪れる機会がとても少ないのが残念です。

 

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シュテファン大聖堂のクリスマス市(2016年)

街中で見られるクリスマス市の風景がもう定番となりました。市庁舎やシュテファン大聖堂のクリスマス市の初日が今年は11月11日だったので、クリスマスはまだまだ先だな~という感覚がありますが毎年そうですが時が経つに連れてクリスマスまでもう後何日・・・というちょっと残念な気持ちも芽生えてきます。そういう意味ではクリスマス市は早い方がクリスマスの雰囲気を長く味わえますね。

今年はシェーンブルン宮殿のクリスマス市を最初に話題にしましたが、シェーンブルン宮殿の次はシュテファン大聖堂でしょう。今年最初のプンシュもここで飲んでいます。

 

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"クリスマス"という習慣について

世界の多くの人々がクリスマスを祝います。宗教的には復活祭が一番重要ですが、生活の中では年間を通してクリスマスが一番重要です。ドイツ語でクリスマスはWeihnachten (ヴァイナハテン)と呼ばれています。ウィーンでは今年11月11日より多くのクリスマス市がオープンし、アドヴェントの第1日曜日の週末よりイルミネーションも灯され始めて街中はクリスマス一色という雰囲気です。クリスマスまでの時間がより長く楽しめるのは経済的にもいいことです。

さて、このクリスマスは昔から現在のように祝われていたのでしょうか?

 

 

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物価が高くなっていく傾向(2016年11月)

今日から12月です。早いもので今年も残す所あと1ヵ月となりました。もう少しすると街中にはクリスマスツリーを売る業者がたくさん見られ、クリスマスが近づいていることがどんどん現実化していきます。街中を歩くとクリスマスプレゼントを買う地元の人達の忙しさを毎日感じています。

 

さて、ウィーンで普通に生活をしているとあまり意識しないのですが、オーストリアは徐々に物価が上がっている傾向になっています。

スーパーなどで買い物をして、「これしか買ってないのにこんなに高いの・・・」ということがよくあるようになりました。実際にこれは去年1.10ユーロだったけど、今は数十セントも上がっている・・・ということがよくあります。またメーカーによっては一見同じように製造していて、値段も据え置き、しかし内容量が少なくなっているという詐欺的な要素も見られます。専門家の試算では来年2017年はさらに物価が上がることになるだろうと言われていて、物によっては2%も上昇するものもあります。

去年2015年と比べて実際には何がどのくらい高くなっているのかを見てみましょう。

 

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