ウィーン名物「大観覧車」

ウィーンを象徴するものはたくさんありますが、この「大観覧車」もそのひとつです。何と言っても往年の映画「第三の男」に登場し、映画に素晴らしい効果を与えていました。

 

この大観覧車は、映画よりも古く、1897年イギリスの技師 Walter Basset によって作られました。最高点が約65m、ゴンドラの数は15台、一周約15分、材質は鉄、木、ガラスです。

 

このゴンドラは一台20~25人まで乗ることができるとても大きなゴンドラです。

私は今まで、計24人で一台のゴンドラに乗ったことがあります。

 

 

でも現在では安全性のことも考えられ、一台12~15人までとなっています。

 

映画「第三の男」は、1949年にウィーンで撮影され、キャロル・リード監督、

オーソン・ウェルズとジョゼフ・コットンが主役として登場します。

 

オーソン・ウェルズが映画ではハリー・ライムという悪役で登場し、彼はペニシリンを水増しさせ、闇で儲けていて指名手配中になっていました。

そこへ長年の親友である、ジョゼフ・コットン(映画ではホリー・マーチンス)が

親友に会うためにウィーンへやって来て、ハリーに会う・・・という話です。

 

ウィーンに来てみると、親友のハリー・ライムが亡くなっていると聞かされショックに陥るマーチンス・・・でも話を聞いていくうちにおかしい・・・誰か別の人間がいるな・・・

そこで映画のタイトルは「第三の男」です。

 

最初はハリー・ライムが中々姿を見せないんですね。

でもハリーはこっそりマーチンスを尾行します。

 

ハリーが生きてることがわかり、この2人がウィーンで再会するのが、この大観覧車の前だったんです。

 

そこで2人がこの大観覧車に乗り込んで、ハリーがマーチンスに悪の道に誘います。

この時大観覧車はもちろん回っていて、しかもハリーが、ゴンドラの内側から扉を開けて、ここから飛び降りるか・・・何てシーンも登場します。

 

もちろん現在の大観覧車はゴンドラ内側から扉を開けることはできません。

 

この映画では、ウィーンの街が万華鏡のように登場し、今見ても十分楽しめる白黒映画です。クライマックスはウィーンの街の地下下水道の迷路が効果的に登場し、本当のラストシーンは中央墓地の並木道です。

 

                 「第三の男」ラストシーンの並木道へ

 

当時のオーストリアは第2次世界大戦が終わって、連合国の占領時代でした。

そのため映画の中には、瓦礫の山、また冒頭に一台のジープに4ヵ国の兵士が乗っているというシーンも見られ、この映画にまた別の効果を与えています。

 

 

 

 

 

ついつい映画のことを長く書いてしまいました。

 

この大観覧車が作られた当時、ゴンドラの数が

今の倍の30台あったことはあまり知られて

いません。

 

第2次世界大戦で戦災を

受けてしまったこの大観覧車、それでも支柱の部分がかなり残っていました。19世紀の終わり頃は、パリのエッフェル塔のように鉄、ボルトの技術がとても発達した時でした。

 

この写真は大観覧車の乗り場に展示されている当時のオリジナルの大観覧車です。

ゴンドラが隙間なく配置されていたことがよくわかりますね。

 

この大観覧車がある場所は、地元で有名なプラター公園です。

ここはウィーンの森を除いて、ウィーン市では一番緑が多い場所で、6km²という広さで、直線約5kmの並木道があることでも知られています。

そこにはかなり楽しめる遊園地も作られていて、その中に堂々と、この大観覧車が動いています。

 

映画で効果的に使われた大観覧車は、修復された後の大観覧車です。

つまり現在の大観覧車というわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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