2016年 11月

クレムスの小さなクリスマス市

今年は11月11日に市庁舎やシュテファン大聖堂、ミヒャエル広場,Am Hofなどのクリスマス市がオープンし、12日にはAltes AKH、Spittelberg、16日にはマリア・テレジア広場、18日にはカールス教会前、ベルヴェデーレ宮殿、Freyung、19日にはシェーンブルン宮殿のクリスマス市も始まりクリスマスの色に染まっているウィーンの街です。11月11日にクリスマス市は早いでしょう・・・という意見も聞かれますが経済効果を考えればイヴェントがあまりない時期ではいいのではないかと思います。このコーナーでも毎年いくつかのクリスマス市を話題にしていますが、私は実際にシュテファン大聖堂のクリスマス市初日に足を運び今年最初のプンシュを飲みました。

また、19日もシェーンブルン宮殿のクリスマス市の初日にグループの皆さんと来ていますが今日はウィーンではなくクレムスです。

 

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ウィーン路線バスの事故現場

ウィーンの公共交通機関は世界でも5本指に入る営業距離数で現在地下鉄、路面電車、路線バスの計179の路線が市民の足として活躍しています。

ウィーンの街は23区で成り立っていて415km²とかなり広い街で、市の境界線を一周すると136.5kmもあります。

たいていの場所が公共交通機関を使用してアクセスできるようになっていて、非常に便利です。

車は多くの人が所持してますし、車があれば郊外にも手軽に出かけられ便利ですが、街中にいる限り車がなくても十分生活はできます。

リンク道路を歩くだけで色々な路面電車が入ってますし、路線バスも多く見られますね。

市内観光ではバスでリンク道路を走ることが多いわけで、カーブの部分は内輪差がありますから路面電車にぶつからないように、でも車線からはみ出すと隣の車にぶつかってしまうので注意が必要です。

また、右折や左折をする時にも路面電車に気をつけなければいけません。

私は自分も車を運転しますからこの辺の状況はよくわかります。

 

ウィーンで生活をしていると車と路面電車の事故をたまに見ることがあります。

路面電車ではありませんが、路線バスと車の事故現場に偶然通りかかったのでその模様についてです。

 

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知られざる美しい中庭風景 38

早いもので11月ももう終わりに近づいています。昨日の27日がアドヴェントの第1日曜日で、街中で準備されていたケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトのイルミネーションも先週金曜日から灯され、ますますクリスマスの雰囲気で盛り上がっているウィーンの街です。

さて、前回の知られざる美しい中庭風景37ではパヴラッチェン構造を持った生活の匂いがする中庭を話題にしましたが、今回は生活空間とは違います。

 

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ADVENTの第1日曜日とADVENTKRANZ

ここ数日は霧雨のような天気で、グレーなウィーンの街でしたが、昨日は数日ぶりに青空が見られました。数日前にウィーンに滞在された方は暗めの街並みしか見られませんでしたが、昨日のお客様は青空での街並みを見ることができました。ウィーンの街は青空がでればより美しく見え、楽しくなります。

昨日は団体ツアーの皆様と午前中の市内観光でしたが、まぁ~忙しい中身が詰まった観光でした。シェーンブルン宮殿(入場)、ベルヴェデーレ宮殿(入場)、シュテファン大聖堂、リンク道路でした。これは半日で観光する内容じゃありません。精神的に疲れたので、その後天気がよかったですから街中をゆっくり散策してクリスマスの雰囲気を味わいました。ケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトの歩行者天国も一昨日の金曜日からイルミネーションが灯されています。昨日はADVENTの最初の週末の土曜日・・・中心地は地元の人から観光客までもすごい人出でした。

さて、昨日はADVENT(アドヴェント)というクリスマスの習慣について書きましたが、今日11月27日はADVENTの第1日曜日ですね。

 

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ADVENT (アドヴェント)2016年

オーストリアは今でこそヨーロッパの小国かもしれませんが、この国がヨーロッパに与えた、そして残した歴史的、文化的な影響は計り知れないものがあります。国は小さくても奥が深いのはそのためで、特に首都ウィーンはかつての帝国の都であり、現在でもその空気を十分感じとることができる"ヨーロッパ文化が凝縮した街"と私はよく表現しています。歴史あるオーストリアは四季を通じて伝統や習慣がそこらじゅうに見られます。

この時期の"クリスマス"は年間を通して人々の生活の中では一番重要なものであり、毎年ウィーンのクリスマスは素敵です。(宗教的には復活祭が一番重要です)

今年は去年よりも2日早い11月11日から市庁舎やシュテファン大聖堂などの多くのクリスマス市がオープンし、それと並んで街中のイルミネーションやお店のデコレーションなどもこの時期を素晴らしく演出してくれています。

このクリスマスにはADVENT (アドヴェント)という重要な習慣があります。

 

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小さなベートーヴェンショップ

ウィーンで音楽家の跡を見ようと思ったら時間がいくらあっても足りません。

"音楽の都"と言われている通りたくさんの作曲家がこの街に足跡を残しました。

当時作曲家達が住んでいた場所の多くが博物館になっていてその多くがウィーン市の管轄となっています。

博物館にはなっていなくても、住んだいたことを示す記念プレートも多くあり、また記念像なども多く立っています。

たいていの作曲家の家には絵ハガキやCDなどのちょっとした物も売られていますが、あくまでも係がいる窓口にちょっと置かれている程度です。

 

ベートーヴェンの住居のひとつであって博物館となっているパスクヴァラティハウスもこのコーナーでテーマにしていますが、その博物館がある入口に博物館とは全く関係のない小さなベートーヴェンショップがあります。

 

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勉強をやめてしまう若者の割合

オーストリアでは小学校4年制を卒業するとGymnaiusm (ギュムナジウム)やneue Mittelschuleなどに行くことが多く、neue Mittelschuleの後に小学校や幼稚園の先生の専門教育課程や職業学校、またGymnasiumに編入するなどいくつかのパターンがあります。このGymnasiumの場合は8年制で、日本で言えば小学校5年生~高校3年生にあたり、これを卒業すれば"Matura" (マトゥーラ)が与えられ大学へ登録するだけで進学することができます。こちらでは願わくばGymnasiumは卒業してMaturaは社会的にも絶対に取っておけ・・・とよく言われています。Maturaがある場合とない場合では仕事にも大きな影響があります。入試無しで大学に入れるわけですから自分が学びたいものを選べるわけで、結果的にその分野での専門家が多く登場することになります。

でも中には意図的にまたは様々な事情により勉学を中断してしまう人も多くいます。オーストリアの場合は100人に7~8人の割合で勉学を中断する人がいますが、EU内ではどうでしょうか?

 

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シェーンブルン宮殿のクリスマス市(2016年)

個人で旅行される方はこの時期自分の好きなクリスマス市に行けると思いますが、団体ツアーの場合は主要な街でそれぞれのローカルガイドが案内しますので観光内容は非常に高いものになりますが、その反面どうしても時間が限られています。そのため好きな場所に好きなだけ滞在することは不可能です。それでもシェーンブルン宮殿のような重要な観光スポットにも毎年クリスマス市がでますので、宮殿内部見学後の限られた時間でもちょっと雰囲気を感じ取ることができます。

すでにシュテファン大聖堂で今年最初のプンシュに触れましたが、"クリスマス市"としては今年最初に登場するのはシェーンブルン宮殿です。

 

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ウィーンのちょっと珍しいアングル 38

ほぼ全てのクリスマス市がオープンし、ウィーンの街中はクリスマスの雰囲気でいっぱいです。

やはりこの時期になるとクリスマスが地元では生活の中で一番重要な行事であることがわかります。

さて、前回のウィーンのちょっと珍しいアングル37ではこうもりとオーストリアの国旗とデュルンシュタインを取り上げましたが今日はウィーンの街中です。

 

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秋のヴァッハウ渓谷 2 (デュルンシュタイン廃墟のお城・・・2016年)

昨日はクルーズツアーの皆さんとデュルンシュタインでお別れした所で終わりました。この日は天気が良く青空が広がっていましたので仕事の後迷うことなく廃墟のお城に向かいました。クエンリンガー城とも言われるこの廃墟のお城に行くにはいくつかのルートがありますが定番は街中から上って行くルートです。この日も街中から上って行くつもりだったのですが、工事中のため通れなくなっていました。そこで中心部の城壁の外側から上がって行くルートで上に向かいました。

 

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秋のヴァッハウ渓谷 (2016年)

ここ数日朝が冷え込むウィーンです。市庁舎のクリスマス市も11月11日からオープンし、もうすぐクリスマスだ・・・という雰囲気が街に漂っています。街中はクリスマスプレゼントを探している人や後からストレスになるので今のうちにとすでにプレゼントを買った人の姿などが見れます。自然を観察するとしかしまだ秋です。街中の公園や街路樹、植物庭園やウィーンの森などの黄葉は(紅葉は少し)季節を感じさせます。

 

 

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ウィーンに見られるトルコ軍の砲弾 2

ウィーンの街は普通に歩いているだけで歴史の深さを感じることができます。

特に旧市街は何回歩いても飽きることがありません。

ローマ時代、荘厳な歴史的建造物、絵になる広場、帝国時代からの老舗、普通では見られない路地裏や中庭などとても奥が深い旧市街地です。

 

ウィーンの歴史では1529年と1683年にオスマントルコの包囲があったことはよく知られていて語り継がれています。

以前そのオスマントルコが放った砲弾をここで話題にしたことがありましたが、今日はその時とは違う別の砲弾です。

 

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飲料水スタンドの中の構造

ウィーンの街には3年前からグラーベン、英雄広場、市立公園の前、カールス教会前などに飲料水スタンドが出ていますね。ウィーンの街の上水道はアルプス山脈からの良質な湧水であるという贅沢な街で、そこからカフェの文化も根付いています。その上水道の宣伝も兼ねた飲料水スタンドは地元から観光客まで幅広く利用されています。

この飲料水スタンドは春から10月終わりまで提供されていて、夏の30℃を超える暑い時にはペットボトルを持った人がたくさん並んでいます。

今年からはシェーンブルン宮殿の横にもこの飲料水スタンドが設置されました。このシェーンブルン宮殿の飲料水スタンドが先日11月8日に撤去される場面に遭遇しました。

 

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美しい階段ホール 4

ウィーンには建物の中に入ると外からは想像できない美しい階段ホール空間がある建造物がたくさんあります。

たいていはヨーロッパの色々な建築様式を見ることができるわけで、その空間を最初に見た時には一瞬時が瞬止まったような印象を受けます。

 

今日は美しい階段ホールシリーズの4回目はウィーンの旧市街地です。

 

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日本で見たちょっと笑える注意書き

ウィーンの街には日本ではおそらくあまり見ないような注意を促す標識が結構あります。

たいていの標識はアイコンで視覚的にわかりやすくなっています。このコーナーでもおもしろい標識乗馬禁止サラマンダ―注意自転車禁止公園にある禁止標識そり禁止標識などいくつか話題にしました。

 

ウィーンではなく日本に休暇で帰った時にちょっと笑える注意書きを見たので、思わず写真を撮ってしましました。これを見ると何となくウィーンの標識を思い出してしまいました。

 

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いつもと違うシェーンブルン宮殿の庭園

今日11月15日はLeopoditag (レオポルディターク)と呼ばれる聖レオポルドの日です。平日ですがウィーンとNiederösterreichでは学校がお休みです。この聖レオポルドとはバーベンベルクの1136年11月15日にクロスターノイブルクで亡くなったレオポルド3世のことです。

 

さて、ウィーンに初めて来られた方が絶対に訪れる場所のひとつにシェーンブルン宮殿があります。パッケージツアーの観光にはたいていシェーンブルン宮殿がプログラムに組み込まれていますので毎日のように、日によっては午前、午後とそれぞれ別のグループの皆様と2回行く時だって少なくありません。現在はあまり多くありませんが、1日に3回行くこともあります。それは夕食がシェーンブルン宮殿のカフェレジデンツで、その後シェーンブルン宮殿のオランジェリーコンサートと最初に閉館後貸し切りでシェーンブルン宮殿の内部見学をするツアーもあります。この時は特別にシェーンブルン宮殿からガイドのお伺いがあり、全ての部屋を見るグランドツアーを御案内します。

午前と午後2回シェーンブルン宮殿を御案内していたら夕方にもう1回となるわけです。

このように仕事では頻繁にシェーンブルン宮殿を訪れますが、個人的にも家族とここの動物園によく来ます。

その際にはメインゲートから入らず、Hieztinger Torから入ることが多く、こちらは地元人が多く入るので観光客でごった返している正門とは雰囲気が違います。

このHiezinger Torから入って動物園の入口方面に向かうここの庭園は素敵です。

 

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フランシスコ会教会(ザルツブルク)

オーストリアはローマカトリックが圧倒的な割合を占めるカトリックの国です。

これはハプスブルグ家がずっとカトリックを守ってきたことによることが大きな理由です。ウィーンを始め、オーストリアには様々な教会があり、カトリックと一言で言っても色々な建築様式で見られ個性豊かです。

教会に入ればすぐにヨーロッパ文化を見て感じられますね。

昨日はWolfgangseeを話題したので、今日はザルツブルクの街にある教会をテーマにします。

 

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Wolfgangsee (ヴォルフガング湖)

オーストリアは北海道よりもちょっと大きいにもかかわらず、国内には美しい風景が点在しています。これはヨーロッパアルプスが大きく横たわっていて多くの谷が形成されている地形の重要な特徴があり、その谷間には美しい街が多くあり、またアルプスだけではなく平原もありますから変化に富んでいます。ウィーンはかつての帝国の都ですから荘厳で上品な街並みですが、ちょっとウィーンを離れればのどかな景色が見られます。

そんな郊外で日本のガイドブックでも絶対に紹介されているザルツカンマーグートは私も大好きな所で、オーストリアの宝石箱とさえ形容され、氷河で形成された美しい湖が点在しています。ここは個人的にモーツァルトまた仕事でもよく訪れますが、多くの場合ザルツブルクへ行く途中や逆にザルツブルクからウィーンに向かう時に立ち寄りますが、グループの皆さんに御案内する場合は時間が限られているのでA1高速道路に比較的近いSt.Gilgenや

Mondseeが一般的ですが、もっと奥にある世界遺産のHallstattによるツアーもここ何年からは多くなりました。

Hallstattにもよく行きますが、その場合はMondseeは通らずにBad Ischlを通ってTraun湖経由で高速に入るパターンが一般的です。前述したSt.GilgenはWolfgangsee (ヴィルフガング湖)という細長い湖のほとりにある街で、このザルツカンマーグートではとても有名で私も大好きな湖です。

最近では9月後半にザルツブルクからウィーンに向かう時にここに来ました。

 

 

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今年最初のプンシュ(2016年)

昨日の11月11日からウィーンでは市庁舎を始めシュテファン大聖堂、Am Hof、ミヒャエル広場、ラントシュトラッセ、マリアヒルファー教会、Franz-Jonas-Platzなどのクリスマス市がオープンしました。

ちなみに去年は市庁舎のクリスマス市は11月13日が初日でしたから今年は2日早いことになります。

10月でも街中を歩けばクリスマス関係の物が多く売られていたり、またクリスマスのイルミネーションが街中に設置されたりしているのを見るとクリスマスが近づいているんだなぁ~・・・ということを意識しました。

しかし、実際にクリスマス市が始まるとその雰囲気は一挙に高まっていきますね。

昨日は団体ツアーの皆様とリンク道路を走って、シェーンブルン宮殿を全室見学した後、中心に戻って来てシュテファン大聖堂からグラーベンやケルントナー通りを歩きながら国立オペラ座界隈で終わりました。

シュテファン大聖堂前にはその初日オープンしたばかりのクリスマス市があって、仕事の後に早速今年初めてのプンシュを飲んできました。

 

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ウィーンによく見られるこの時期の花 167(セイヨウマユミ)

去年もそうでしたが11月初め頃に朝の気温がその年初めてのマイナスになります。ウィーンも先日11月4日の朝が2016年夏以降の初めてのマイナスの日となりました。地球温暖化の影響で世界的に気候の変化が見られる中、ウィーンも数十年前のようにマイナス15~20℃などになることはありません。気温の変化が激しいため、暖かい日が続いても急に寒くなったりするため、植物などにも影響があります。

さて、今日は"ウィーンによく見られるこの時期の花"というタイトルではありますが、実際には花ではなく実を紹介します。これは咲いている時の花よりも"実"に特徴があるからです。

 

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秋のマルヒフェルト運河を散歩

ウィーン21区の奥には地元で有名なホイリゲ街であるStammersdorfがあります。この界隈はStadtwanderwegと呼ばれるウィーン市が定めているハイキングコースの5号線があり、またEuro Vero(ユーロヴェロ)というヨーロッパのサイクリングコースもあるので私は時間ある時に散歩をしたりサイクリングなどを楽しんでいます。

ぶどう畑が広がるウィーンとは思えないのどかな風景が広がっていて個人的には大好きです。

またこの界隈にはMarchfeldkanal (マルヒフェルトカナール)もあり、この運河沿いを散歩したり自転車で走ることもよくあります。

先日ここを散歩した時にはやはり秋の色になっていました。

 

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オーストリアでガイドとして仕事ができるのは国家公認ガイドのみであり、空港送迎、食事、ショッピングアテンドも営業許可が必要です

オーストリアでの観光業に関する実情はまだまだ認識不足ですので、定期的に話題にしていきたいと思います。

そのためすでに読まれている方は申し訳ございません。

私個人的にはあまり気にしていませんが、同僚の中では頻繁に話題になっています。そのためここで実情を紹介する意図は日本からのお客様はもちろんですが、実際にはそれ以上にウィーンに在住していてこのような違法行為をされている方々にも知って頂きたいからです。たいていの方はそのような国家規定があることを御存知ないかもしれませんので、悪意があってやっているわけではないかもしれません。しかしここオーストリアでの違法行為には変わりません。

 

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美しいライトアップ 7

今日は久しぶりに美しいライトアップシリーズの第7弾です。

前回は今年2月の初旬だったので9ヶ月ぶりということになります。

その前回ではウィーンの有名なホイリゲのひとつであるStammersdorfを紹介しました。

今回は旧市街地です。

 

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オーストリアは人件費が高い

オーストリアはかつての共産圏には入りませんでしたので、街は綺麗で国内には豊かな自然が広がっていますが、ヨーロッパでは物価が結構高い国で、税金も高めです。住居なども年々高くなっている傾向ですが、その反面旅行者には優しく、ウィーンのホテルなどは他の西側主要都市と比べると平均的に安めです。

税金が高いということはそれなりに社会福祉面が充実しているなとウィーンに住んでいると思います。

食料品はヨーロッパでもデンマークの次に高いので、人件費も結構高いですからレストランなどに入って座って食事をすると意外と高くなります。日本の外食産業はすごいので、安くておいしいものがどこでも食べられますが、こちらは安く済ませようとするとソーセージスタンドとかスーパーでパンにハムなどを挟んでもらってとかということで限られてしまいます。

人件費が高いということは、会社はその人の毎月の給料以外に社会保険(医療保険や年金など)などもそれ相当の負担をしますので、多く払っているわけです。

これに関してオーストリアは他の国と比べるとかなり高いことがわかります。その統計を御紹介しましょう。

 

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Café Hofburgでのテイスティング

カフェ文化はウィーンでは切り離すことができない重要なもので、100年以上も営業している伝統的なカフェハウスがたくさんあります。

ウィーンでは多くの人が行きつけのカフェを持っていて、カフェは生活に密着していることがよくわかります。

個人のお客様を御案内する時にはお客様の御希望により観光中によく有名なカフェに行きます。

徒歩観光をしているとそれなりに疲れてきますから、ちょっとカフェでくつろぐだけでだいぶ違います。

その時にはお客様に御希望のカフェハウスがあるか、お任せの場合はいくつかのカフェを例に出しお客様の決めて頂いたり、私が個人的に御案内するばあいなど様々です。

個人的には中心から少し行きづらいのが欠点ですがSperlは大好きなカフェのひとつです。

その他にはGriensteidlも結構好きで、ここでは朝食を食べることがよくあります。(Griensteidlの朝食

団体ツアーでもお茶をすることがよくあります。

通常の市内観光ではお茶することはあまりなく、オプショナルツアーなどによく組み込まれています。

また、ウィーンの森に行った時もよくお茶することがあります。

団体ツアーのオプショナルでは最近Centralに行くことが多く、一週間に3回ぐらい行くこともあります。

カフェCentralではありませんが、王宮のカフェでコーヒーとトルテのテイスティングをするというちょっとおもしろいオプショナルツアーもあります。

 

 

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秋の植物庭園(2016年)

11月に入り、日がますます短くなってきました。それを忘れさせてくれるかのように街中はクリスマスの雰囲気が漂っています。ウィーンの中心にある市立公園や国民庭園などにこの時期訪れてみて下さい。木々の葉の色が薄い赤や黄色に変わっていて秋らしさを感じます。森の都と言われているウィーンの街は緑がとても多くあります。

それらの多くがこの秋の時期に色を変えてくれますから秋であることを強く感じることができます。

私もこの時期仕事の合間の空き時間などは街中の公園を散歩したりちょっとベンチに座って行きかう人々を眺めたりしています。最近ここの秋を感じたかったので個人的にお気に入りの植物庭園にも足を踏み入れました。

 

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シェーンブルン宮殿でクリスマスツリーに装飾している光景

今日11月4日のウィーンは今年初めてマイナスになった寒い朝でした。ウィーンも広い街ですから場所によって気温の違いが生じますが、私の住んでいる所ではマイナス1.5℃となり、庭の芝生などは霜が降りているように少し白くなっています。日中の気温も10℃は超えないようで、昨日から寒くなり始めました。毎年必ず11月のどこかの時期で一回寒さがやって来ますが、その後クリスマスまでは10℃前後とそんない冷え込みません。今年は夏がいつもよりも暑くなかったのでどんな冬になるのでしょうか。

さて、昨日はケルントナー通りのイルミネーションの話題や市庁舎にクリスマスツリーが立てられたことについて少し紹介しましたが、シェーンブルン宮殿にももちろんクリスマスツリーが立てられました。

一昨日紹介したシェーンブルン宮殿の大混雑ではクリスマスツリーはまだ立てられてはいませんでしたが、市庁舎同様にシェーンブルン宮殿もこの時期にクリスマスツリーが立てられました。

 

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クリスマスイルミネーションの準備

11月始めにも関わらずウィーンの街はクリスマスの空気が漂っています。街中を歩けば様々なクリスマスに関する物が売られています。年々、クリスマスの空気が早くやって来るのは経済的効果も狙っています。市庁舎や美術史博物館があるマリア・テレジア広場にはもうクリスマス市の屋台が立っています。昨日の観光ではお客様とリンク道路をバスで走りましたが、市庁舎にはクリスマスツリーがちょうど立てられた所でした。今年の市庁舎のクリスマスツリーは樹齢130年、高さ27mのSchneeberg(シュネーベルク)から切り出されたトウヒです。

まだツリー自体にはイルミネーションは施されてはいませんでしたが、市庁舎広場には定番のイルミネーションが設置されていました。イルミネーションと言えばケルントナー通りやグラーベンでももう設置が始まっています。

 

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シェーンブルン宮殿の大混雑(2016年11月)

昨日11月1日はAllerheiligen (アラーハイリゲン)というカトリックの重要な祭日で、今日はAllerseelen (アラーゼーレン)というキリスト教全ての死者のために祈りを捧げる日です。昨日はお休みでしたが今日はAllersseelenでも平日ですからたいていの人は仕事に出かけます。でも学校は間の月曜日と今日もお休みなので、土曜日~水曜日までの週末を挟んだ5連休です。親御さんも子供達に合わせ月曜日に休みを取り、長い週末をかなりの方が楽しんでいます。この長い週末を利用してウィーンに来られるヨーロッパの方が多く、街中を歩いたり、またそれ以上にシェーンブルン宮殿に行くとすぐにカレンダーの祝日状況を感じ取ることができます。

 

10月30日の日曜日は団体ツアーの皆様と全日観光でしたが、ホテルから出発し、最初にシェーンブルン宮殿に行きました。朝のまだ比較的早い時間ににもかかわらずかなりの観光バスが止まっているのが遠くから見えました。

ここにどのくらいの観光バスが一度に止まっているか・・・というのもどのくらいシェーンブルン宮殿が混雑しているかというちょっとした目安にもなります。シェーンブルン宮殿の内部観光は時間によっては大渋滞します。

通常、宮殿内部観光では自分の前にいるグループを抜かしてはいけないことになっていますが、前のグループが複数言語で観光していたり、時間に余裕があって通常よりゆっくり見学する場合はそれぞれ国家ガイド同士が話をしてお互いに気を使い、抜かしたりすることができます。オーディオガイドやガイドブックで見学している個人の方はいつでも自由に抜かせます。この日はグループもいつも以上に多くいましたが、個人で観光されている方が非常に多く、予想通りすでに混んでいました。でもこの時の私のツアーはハイライトツアーでしたので大広間から始まり、ラッキーなことにたまたまその時間だけ空いていて、その後まもなくいくつものグループが大広間に入って来てすぐ混雑となりました。宮殿見学が終わって外にを出ると・・・

 

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今日11月1日は"Allerheiligen"(アラーハイリゲン) です

今日11月1日はAllerheiligen (アラーハイリゲン)というキリスト教の祭日です。日本では"祭日"という言葉は1948年以降は使用されなくなっていますが、こちらはキリスト教文化ですからあえて祭日という表現を使います。

Allerheiligenは全ての聖人という直訳で、日本語では"諸聖人の日"とか"万聖節"などと呼んでいます。

今日はこのことについてちょっとまとめましょう。

 

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