知られざる美しい中庭風景 85

日中の気温が15℃に達しない少し肌寒さを感じるウィーンです。

秋が深くなるこの時期は黄葉が綺麗ですが、霧が発生することが多く、冬の近づきを徐々に意識させます。

 

今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。

前回の知られざる美しい中庭風景84ではシュタインから取り上げましたが、今回はウィーンです。

 

こちらは車が入れる閑静な美しい中庭空間です。

これだけ見ていると中庭とは思えませんが、建物に囲まれた正方形の中庭空間です。

中庭の石畳はいい演出をしてくれて、木々や芝生などは安らぎを感じさせます。

ゴシックの記念柱らしきものが立っていますがこれはBäckerkreuzというもので1506年となっています。

これはもともと現在のウィーン9区の別の場所に置かれていたものですが、その後ウィーン市の倉庫に入っていたものを、1933年にウィーン市から借りる形でここに置かれています。

Bäckerはパン職人ですね。

 


こちらも実は1枚目の写真と同じ中庭空間ですが、角度を変えて中庭入口正面から見ています。

この建物には

"Innungshaus der Bäcker Wiens "と書かれていて歴史を感じる美しさがあります。

ゴシック的な要素を持ったネオルネッサンス様式です。

この建物は"Haus der Bäckerinnung"と呼ばれ、パン職人組合です。

ウィーンで最も古いパン職人組合は現在のウィーン旧市街Krugerstraßeにあり、1468年と記録されています。

その後1605年にSalzgriesに引っ越し拡張されますが、1833年には取り壊されて新しくなっています。

その後1893年の現在のこの場所を入手して、1898年にはここに引っ越しました。

現在ここはパン職人博物館と資料館になっています。

パン職人は13世紀半ばにはシュテファン大聖堂前の墓地でパンやクッキーを売っていました。

 

この場所はウィーン8区Florianigasse13番地です。

 

 

 

 

にほんブログ村に登録させて頂いております。

是非下記バナークリックをお願い致します。

とても励みになります! (^▽^)


にほんブログ村 海外生活ブログ オーストリア情報へ
にほんブログ村