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今日の朝5:00の気温はうちの周りでマイナス0.5℃・・・太陽は出そうですが寒い1日になりそうです。
外はまだ暗く街灯が灯されています。
さて、今日は1月も最後の日となりましたので、久しぶりにオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計をまとめてみます。
この統計は5月2日が最初で6月6日には新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を、8月14日にその7を、8月23日にその8を、8月31日のその9を、10月1日にはその10を、11月23日にはその11を掲載しました。
上の表は今年2月26日からの感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向で、特に8月は休暇に出かけた人が多く、9月からはさらに増加・・・11月になってからは急激に増加しています。
現在では3度目のロックダウン中で、1月17日の11:00に記者会見が行われ、オーストリア政府は3度目のロックダウンを延長することを発表し、25日よりスーパーや公共交通機関では普通のマスクではなく、FFP2マスク着用が義務付けられました。
現時点ではSemesterferienの終わり、つまり2月7日までということになっています。
左から・・・
検査数、確定症例、治癒数、死亡数、現時点での発病数です。
11月と比べれば検査数がものすごく増えていますし、死亡者の数もかなり増加しています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布の統計、右は100.000人に対しての統計です。
青が男性、黄色が女性です。
21.926の現在の感染者数、4.796の追加利用可能な病院ベット数、657の追加利用可能な集中治療のベット数、
20.203人の自宅での療養数、1.428のベットが利用中、295の集中治療室が利用中。
11月と比べれば数が全く違い、かなり少なくなっています。
上の表は発病数100人に対しての年齢別死亡数で、青が男性、黄色が女性です。
84歳以上の死亡数が圧倒的に多く、男性の死亡率が遥かに高いですね。
右の表はオーストリア州別の統計で、100.000人に対しての死亡数となっています。
割合的に死亡者数が一番多いのはSteiermark、次いでKärntenとなっていて、オーストリア全体での平均は85.8人です。
死亡者数はかなり増加しています。
死亡者が一番少ないのはKärntenですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大はある程度抑えられると思います。
軽率な行動をとる人が多くなっていることも増加に拍車をかけているでしょうか。
今日のウィーンはこの冬一番の冷え込みとなりました。
うちの温度計では朝6:00の時点でマイナス7.7℃を表示していました。
車文化もヨーロッパ文化のひとつでしょう。
ウィーンの街にも多くの車が走っています。
日本では路駐がほとんどないわけですが、逆にこちらは路駐が当たり前です。
街の歴史の方がずっと古いですから、後から来た車が街に共存させてもらっている・・・そんな感じです。
後から誕生した人間がこの地球に共存させてもらっていることと同じです。
オーストリアは世界的に見てかなりの車の保有率があり、ウィキペディアに掲載されている統計によれば19位となっていて、1.73人に1台の割合で車を所有しているようです。
ちなみに日本は17位、1.69人に1台の割合ですのでオーストリアとほとんど変わりません。
さて、今日はオーストリアにはどのメーカーの車がどれだけ走っているのかという2019年度の統計を紹介します。
順位 | 車メーカー | 台数 | 市場割合(%) |
1. | VOLKSWAGEN | 1.026.451 | 20.4 |
2. | Audi | 379.075 | 7.5 |
3. | BMW | 306.030 | 6.1 |
4. | Ford | 295.667 | 5.9 |
5. | Skoda | 294.068 | 5.8 |
6. | Opel | 292.238 | 5.8 |
7. | Mercedes | 274.973 | 5.5 |
8. | Renault | 210.415 | 4.2 |
9. | Seat | 202.868 | 4.0 |
10. | Peugeot | 186.760 | 3.7 |
11. | TOYOTA | 160.713 | 3.2 |
12. | Mazda | 155.740 | 3.1 |
13. | Fiat | 153.422 | 3.0 |
14. | Hyndai | 143.320 | 2.8 |
15. | Citroen | 123.608 | 2.5 |
16. | Kia | 107.386 | 2.1 |
17. | Suzuki | 106.386 | 2.1 |
18. | Nissan | 84.015 | 1.7 |
19. | Dacia | 76.408 | 1.5 |
20. | Volvo | 63.956 |
1.3 |
21. | Mitsubishi | 54.167 |
1.1 |
22. | Honda | 42.739 |
0.8 |
上の表はStatistik Austriaからの引用です。
オーストリア全土で2019年にどのメーカーの車がどれだけ走っているかとそのシェア率を示しています。
1位は圧倒的にVolkswagenで全体の20.4%を占めています。
5台に1台はVWですから非常に人気があります。
私も2011年の3月まではVWに乗ってました。
今はもちろん日本車に乗ってます。(笑)
Audi、BMW、Fordと続き、日本車ではTOYOTAがトップで11位、3.2%のシェア率、次いでMazdaが12位です。
この統計は新車認可数ではなく、現在国に登録されて走っている車ですから、新車から20年前やそれ以前の車も含まれます。
非常に興味深い統計です。
今日のウィーンは朝7:00で3.5℃、日中も5℃ぐらいで、しかも雨マークが見られ、太陽がすがたを見せないどんよりとした1日になりそうです。
ここ数日はずっと空はグレーですね。
クリスマスがどんどん近づいて来ていますね。
今年は11月3日以降の再ロックダウンが12月6日まで続き、クリスマス市も中止となる異例のAdvent時期となりました。
それでも一昨日ADVENTKRANZに2本目のロウソクを多くの人が灯したはずですし、ニコロの習慣もきっと各家庭で楽しまれたはずです。
12月7日より、再ロックダウンの規制が少し緩和されたことにより、商店も感染対策をしっかりした上で営業を再開しています。
クリスマス市は中止になっても、クリスマスプレゼントが無いクリスマスはあり得ない・・・やはりこれからクリスマスプレゼントを買う人が多くなるはずです。
ちなみにKMU Forschung Austriaによればこの再ロックダウンでの地元商業の損失はウィーンだけでも300.000.000ユーロということですから相当なものです。
多くの人は家族とクリスマスを過ごします。
そのため、それぞれにクリスマスプレゼントを渡すので買い物も大変です。
さて、今日はウィーンではクリスマスプレゼントに何を贈るかという傾向を見てみましょう。
右の表は今年2020年度のクリスマスに何を贈るか・・・という統計で、オーストリアの経済情報新聞Wiener Wirtschaft2020年12月3日号に掲載されていたものです。
本が一番多く、おもちゃ、商品券がベスト3となっています。アルコールやタバコが好きな人にとっては、クリスマスプレゼントとしてもらうのは嬉しいのでしょうか。
クリスマスは年間を通して一番重要ではありますが、誕生日ではないのでプレゼントは高価な物ではなくても、気の利いた物がよしとされていることからも納得できます。
実際には一人に買うわけではなく、複数のプレゼントを用意するわけですから、金銭的にも1人だけにそう多くはかけられません。
本 | 43% |
おもちゃ | 35% |
商品券 | 33% |
衣料品 | 32% |
香水、化粧品 | 23% |
嗜好品(酒、コーヒー、タバコなど) | 16% |
現金 | 16% |
ここでちょっと私の過去の経験をお話しします。
当時付き合っていた彼女にクリスマスプレゼントをどうしようかと考えていました。
彼女は当時、新車に乗っていてスノータイヤが必要になっていたんです。
タイヤまとめて4つは結構高いので出費がかさむな~と嘆いていたのを見て、そうだ、スノータイヤをクリスマスプレゼントにすればいい、これはいいアイデアだと自信を持って提案しました。
(本来クリスマスプレゼントは相手に内緒で用意しますが、この場合は状況的に先に提案しました)
彼女の反応はとっても驚いて、同時に呆れたようにスノータイヤをクリスマスプレゼントにするなんて、何ロマンのないこと言ってるのと、半ば怒られて「Sicher, nicht!」とハッキリ断られました。
自分は役に立つものだし金銭的に助かるだろうと思ったんですけどね・・・。
まぁ、確かにクリスマスプレゼントがスノータイヤなんて夢が無さすぎますね。(笑)
この統計ではウィーンの85%の人がクリスマスプレゼントを買い、1人の平均支出額は320ユーロとなっています。
今年は新型コロナウィルスの影響で予算も去年と比べたら少ないということです。
どうしてクリスマスプレゼントを買うかということについては
70%が相手を幸せにさせることが、自分の喜びであると答え、
伝統であると答えた人は36%、
相手も自分にプレゼントしてくれるからと答えた人は17%でした。
こちらではクリスマスプレゼントを持って来るのは、Christkind(クリストキント)・・・子供のキリストで、サンタクロースではありません!
ウィーンはヨーロッパの街では車の所持率がかなり高いと言われています。
街中を歩けば至る所に路上駐車が見られます。
お客様からも「ものすごい路駐の状況ですね」とか「こちらは路駐が許可されているのですか」という質問がよくあります。
ウィーンの生活に慣れてしまうと当たり前ですが、日本で路駐をすればすぐにレッカー移動でしょう。
街の歴史がずっと古いので、後から来た車が共存させてもらっている・・・という感じです。
ここ数年ぐらいから電気自動車が普及し始めています。
街中の一角やスーパーの駐車場など知らないうちに充電スタンドが設置されていますね。
2017年5月16日付で電気自動車は普及するか?というタイトルで電気自動車の導入や主要自動車メーカーの電気自動車の種類と価格を、2019年7月11日には電気自動車の普及率を紹介しました。
その後オーストリアでの電気自動車はどうなっているでしょうか?
こちらはオーストリアの連邦産業院(WKO)が発行する経済新聞 "Wiener Wirtschaft"
2020年9月3日号に掲載されていたもので、情報源はStatistik
Austriaからです。
左の統計はすでに登録済みの電気自動車数です。
2016年以降毎年増加していて、今年はすでに35.077台が走っています。
右の統計は新車認可数で今年はすでに5869台認可されています。
電気自動車を購入するにあたってオーストリア政府からの補助金が今年7月1日より5.000ユーロとなりました。
3年前は一時的に4.000ユーロでしたが、その後は3.000ユーロの補助でした。
これも条件が良くなっています。
地球にやさしい環境を作り出すためにオーストリアは積極的に取り組んでいます。
今後はディーゼル、ガソリン車の数がどんどん減少して、電気自動車に移行せざるを得ない環境になっていく傾向にあります。
うちもいずれ電気自動車になりそうです。
今日から12月です。
早いもので今年も残す所、あと1ヶ月となりました。
今日の朝の気温は6:30の時点でマイナス1.3℃でした。
こちらの学校は前期と後期の2学期で、Semester(セメスター)と呼ばれています。
9月から新年度が始まり、7月、8月はFerien(フェーリエン)と言われる大きな夏休みで、社会ではUrlaub(ウアラウプ)・・・休暇という表現が多く使われます。
学校では夏休みの他にはOsterferien(復活祭休み)、Semesterferien(学期休み)、Herbstferien(秋休み)、Weihnachtsferien(クリスマス休み)などの短い休みがあり、親御さんなどは学校の休みに合わせて、休暇を取ることが多いです。
特にWeihnachtsferienはクリスマスから1月6日ぐらいまでの2週間あり、その時期には毎年多くの人が休暇に出かけます。
冬ですからやっぱりスキー休暇が多いでしょうか。
オーストリアは御存知の通りスキー王国ですから、スキーは国民的スポーツとなっています。
雄大なアルプスの大自然の中を滑る楽しさは経験した人でないと分かりません。
さて、そんな冬の休暇は今年はコロナ禍で地元での意識はどうでしょうか?
Winterurlaubを計画しているか? |
計画している32% 計画していない68% |
どこで冬休暇を過ごす? |
オーストリア90% イタリア5% ドイツ4% スイス2% |
なぜ冬休暇に行かない? |
コロナ不安52% 冬休暇は好きではない31% 金銭的問題25% 家庭の事情10% |
冬休暇のスタイルは? |
スキー51% SPA38% 知り合い訪問20% 市内観光15% 南の暖かい所4% 体験旅行4% クルーズ1% |
コロナに感染する恐れがある場所は |
Après-Ski66% リフトやゴンドラに並んでいる時31% ゴンドラの中30% Wellnes領域15% レストラン11% ホテル9% リフト上6% ショップ3% ゲレンデ2% |
上の統計はオーストリアの経済情報新聞Wiener Wirtschaft2020年11月19日号に掲載されていたものです。
冬休暇を計画しいない人は約70%で、オーストリアが再ロックダウンに入ったことも理由のひとつでしょう。
冬休暇をする場合は90%がオーストリア国内で、それ以外は隣接国です。
半数がスキー休暇ですが、実際にスキー場がオープンするのかどうかも分かりません。
たった30%の人が冬休暇をプランしていて、中でも実際に予約した人は非常に少ないということです。
5泊、1人481ユーロの支出が平均となっているようですが、冬休暇を検討中の2/3は様子を見ている状態で、休暇開始の2週間前から最終決定するということです。
統計を見ている限りでは、休暇をプランしていても、コロナに対する不安はあるようですね。
やはり寒くなってきたと同時に感染者数も増加してきました。
冬休暇は行かない方が賢いでしょうか。
今日の朝6:00の気温はうちの周りで0.8℃・・・昨日よりは4℃ほど高いですね。
外はまだ暗く街灯が灯されています。
日本ではGo Toトラベル、イートの見直しが話題になっていますが、多くの人が色々な所に出向いているので感染者数がかなり増加していますね。
こちらと比べれば数は違っていても、同じような傾向を辿っています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計をまとめてみます。
この統計は5月2日が最初で6月6日には新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を、8月14日にその7を、8月23日にその8を、8月31日のその9を、10月1日にはその10を掲載しました。
上の表は今年2月26日からの感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向で、特に8月は休暇に出かけた人が多く、9月からはさらに増加・・・11月になってからは急激に増加しています。現在では再ロックダウン中で外出規制が強化されています。
左から・・・
検査数、確定症例、治癒数、死亡数、現時点での発病数です。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布の統計、右は100.000人に対しての統計です。
青が男性、黄色が女性です。
119.359の現在の感染者数、3.532の追加利用可能な病院ベット数、504の追加利用可能な集中治療のベット数、
114.762人の自宅での療養数、3.900のベットが利用中、697の集中治療室が利用中。
上の表は発病数100人に対しての年齢別死亡数で、青が男性、黄色が女性です。
84歳以上の死亡数が圧倒的に多いです。
右の表はオーストリア州別の統計で、100.000人に対しての死亡数となっています。
割合的に死亡者数が一番多いのはSteiermark、次いでTirolとなっていて、オーストリア全体での平均は24.7人です。
死亡者が一番少ないのはKärntenですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大はある程度抑えられると思います。
軽率な行動をとる人が多くなっていることも増加に拍車をかけているでしょうか。
オーストリアでは2020年3月16日から"Corona-Krise"と称して様々な給付金、補助金などを始め、様々なサポートを受ける目安の日となっています。
最初のロックダウンを経験し、試行錯誤的に規制が一部解除されたり、また厳しくなったりと・・・そして11月3日より再ロックダウン・・・明日から規制がもっと強化されます。
日本でもテレワークという言葉も頻繁に登場し、自宅で勤務する人も多くなっています。
こちらでも同様に仕事場所が自宅になったという人は非常に多くなっています。
一時的ではあると思いますが、このコロナ過中、ライフスタイルは大きく変わりました。
さて、今日はそのコロナ禍での買い物がどう変わったか、地元での意識を見てみましょう。
●コロナ感染拡大を抑えることに貢献できるのであれば一時的にもいくつかのことを諦められる
10月70% 3月終り95%
●オーストリア政府は新型コロナウィルスに対して正しく対応している
10月55% 3月終り90%
●自分、もしくは家族の誰かがコロナに感染する不安がある
10月45% 4月始め74%
●新型コロナウィルスの危険性に関して大げさだと思う
10月40% 3月始め53%
コロナ危機が始まった頃の方が、人々は慎重に考えていたことがわかります。
特に感染する不安がある人が今は45%、逆に半数以上の人が不安がないと思っているわけですから、マスク無しで公共交通機関を利用したりとか、スーパーに入ってきたりとかするわけです。
自分も振り返ればそのような人々を見かけた時に数回ぐらい注意をしたことがあります。
そのような人々は無責任極まりないです。
●自分が住んでいる地域から生産されたものをより多く買う 75% (女性80%、男性70%)
●オーストリア産の物をより多く買う 70% (女性74%、男性66%)
●18:00までの営業時間でも満足できる 68%(16歳~30歳までは53%が満足)
快適である 7%
まあ、そこそこ 33%
コロナ以前よりも快適ではない 58%
ノーコメント 2%
●なぜ快適ではないか?
マスクが邪魔 65%
以前よりストレスを感じる 40%
コロナに感染するかもしれない不安 30%
これらの統計はオーストリアの経済情報新聞Wiener Wirtschaft2020年11月12日号に掲載されていたものです。
今でも続くコロナ過を振り返って自分も理解できることがたくさんあります。
とにかく、個人個人責任を持ってしっかり意識しながら行動するべきであり、それが結果的に自分を守るだけでなく、家族や他人を守ることになるわけですからね。
日本も感染者数が増加していますが、必ず終わりは来るので希望を捨てず乗り切りましょう。
ウィーンは"森の都"と言われているぐらい緑が多い街で、街の至る所に緑が見られます。
中心のリンク道路の並木やたくさんの公園を始め、外側にもシェーンブルン宮殿やプラター公園などの大きな緑・・・そしてその豊かな緑を囲むもっと大きな緑がウィーンの森です。
ウィーンの街を歩けば、この街は緑豊かだなということがすぐにわかります。
公園には遊び場が設置されていることが多く、ウィーンには1.720以上の子供の遊び場、サッカー、バスケットボールや卓球などのスポーツが楽しめるスペース、スケーボードスペース、水の遊び場などがあります。
今日はウィーンの子供1人に対してどのくらいの面積の遊び場が割り当てられいることになるかを見てみましょう。
2区 | 9 ㎡ 以上 |
13、22区 | 5~9 ㎡ |
6、10、18、19、21、23区 | 3~5 ㎡ |
1、3、4、5、7、8、9、11、12、14、15、20区 | 2~3 ㎡ |
16、17区 | 2㎡ 以下 |
上の表はArbeiterkammer・・・略してAK https://www.arbeiterkammer.at の2019年9月号に掲載されていたデータで、子供1人当たりの遊び場の広さです。
ウィーンは190万弱の人口があり、子供の数は96.330人で、そのうち6歳以下の子供が94%を占めています。
ウィーン23区では2区が最も子供一人当たりに対しての遊び場の広さがありますね。
もっともこの区はプラター公園がありますから納得できます。
中心部には遊び場などありそうもないですが、いえいえリンクの内側にだってちゃんとあります。
区によっての差はありますが、ウィーンでは15歳以下の子供1人に対して平均3.57㎡の遊び場が割り当てられているということになります。
ウィーンは公共交通機関が非常に発達しているので、ウィーンに住んでいる限り車が無くても不便さは感じないでしょうか。
にもかかわらずウィーンは車の所持率がかなり高い街と言われています。
ウィーンは415km²とかなり広い街ですから、実際には車があれば便利ですし、ウィーンの郊外にも魅力的な場所が多くあり、何と言ってもオーストリアはアルプスを大きく横たえて持っている国で、郊外に美しい長閑な風景が広がっていますので、車はある意味では必需品とも言えます。
最近は電気自動車の割合も多くなってきました。
オーストリアではディーゼル車やガソリン車など、どのくらいの割合なのかを見てみましょう。
PKW (一般乗用車) | 割合 | |
全登録台数 | 5.039.548 | 72% |
ディーゼル車 | 2.772.854 | 55% |
ガソリン車 | 2.179.235 | 43.2% |
電気自動車 | 29.523 | 0.6% |
天然ガス車 | 2.602 | 0.1% |
液体ガス車 | 2 | 0% |
ガソリンと天然ガス | 3.144 | 0.1% |
ガソリンと液体ガス | 330 | 0% |
ハイブリッドガソリン | 45.645 | 0.9% |
ハイブリッドディーゼル | 6.172 | 0.1% |
水素自動車 | 41 | 9% |
上の統計はStatistik Austriaからのもので2019年度のまとめです。
対象はPKW (Personenkraftwagen)・・・いわゆる一般乗用車です。
全登録台数72%とはオーストリアにおいての"車両"全体の割合です。
以前よりも少なくなりましたが全体の55%がディーゼル車で半数以上を占めています。
ガソリン車は43.2%ですね。
電気自動車はまだ0.6%ですが、今後はもっと普及してくるでしょう。
ディーゼルの燃費がいいこともあり、ハイブリッド車は思ったほど普及しなかったようです。
環境問題を考えて自動車税も高くなり、徐々に規制もされていくと思うので今後は状況も変わって行くことになるでしょう。
秋の深まりを感じるウィーンです。
この時期はまだ夏時間ということもありますが、朝7:00ちょっと前ぐらいから空が白んできます。
日がどんど短くなっていますね。
さて、今日はオーストリアでは新型コロナウィルス感染拡大の影響で、宿泊数が前年度と比べてどのくらい激減したかをまとめてみます。
オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日でした。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつありますが・・・7月24日(金)からは特定場所においてマスク着用義務が再導入されています。
EUとしては7月1日以降、日本やカナダ、オーストラリアなどの15ヵ国からの入国を受け入れましたが、これはあくまでも"勧告"なので強制力はないため、オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されています。
(現時点では9月28日より日本からオーストリアへの入国が可能です)コロナ禍の9月7日から信号機システムを伴って学校も始まり、何となく通常の生活が始まっていますが、最近はまた感染者数が増加傾向にあり、再ロックダウンのうわさが流れています。
そんな状況の中で、オーストリアへ観光や商業などの目的で入国する人が激減し、去年と比べると宿泊数が大激減しています。
右の表はオーストリアの経済情報新聞Wiener Wirtschaft2020年10月8日号に掲載されていたもので、
コロナ危機期間2020年3月~8月までの宿泊数状況をまとめたものです。
ウィーンは前年度と比べると-83%、ザルツブルクは-72.5%と宿泊数が大激減しています。
オーストリア全体では-77.5%となっています。
Klagenfurtは-49.2%と他と比べると減少率が少ないのは、今年の夏の休暇シーズンに国境超えを避けて、地元オーストリアで休暇を楽しんだ人が多かったことなどが考えられます。
オーストリアは観光立国的なイメージがありますが様々な産業があり、観光業が全てではありません。
しかし、観光業はもちろん大きな収入のひとつになっているため、非常に厳しいシーズンとなっています。
州都 | 2019年度との比較 |
Wien |
-83.0% |
Salzburg |
-72.5% |
Innsbruck |
-71.5% |
Graz |
-63.6% |
Linz |
-68.4% |
Klagenfurt |
-49.2% |
Bregenz |
-53.4% |
St.Pölten |
-60.3% |
Eisenstadt |
-75.3% |
早いもので今日から10月です。
ウィーンはどんどん秋らしくなっていきます。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日10月1日 朝6:00時点での統計を紹介します。
この統計は5月2日が最初で6月6日には新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を、8月14日にその7を、8月23日にその8を、8月31日のその9を掲載しました。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向で、特に8月は休暇に出かけた人が多く、9月からはさらに増加しています。
第2波でしょうね。
8.370人が発病、45.741人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
8月31日に掲載した統計では3.363人が発病していましたが、クロアチアなどのバルカン方面へ休暇に出かけた人などが感染したようで増加しています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
15-24歳が一番多く、次いで25-34歳、若い人が多く感染しているようです。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が52%、女性が48%です。
1.617.987の検査数、7.221の通常の病院ベットの空き数、640の集中治療室の空き数、406のベットが利用中、90の集中治療室が利用中、7.874人が自宅での療養数。
35.644人が再び健康に、799人の死亡報告、779人が実際に死亡が確認、死亡者数の割合は男性が57%、女性が43%です。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで248名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから少しの増加傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
ウィーンの街は今でもかつての帝国の都であった面影を残し、荘厳な建造物が建ち並ぶ、緑豊かな洗練された美しい街です
それもハプスブルグ家というヨーロッパで一番長く続いた王朝の居城がこの街にあり、そしてそのハプスブルグ家の下にかなりにわたって神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号が置かれていたことで、様々な人たちがこの帝国の都に集まって来ました。
そこでウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥深い街となったわけです。
ウィーンは様々な角度から楽しめる街です。
前回の数字で見るウィーン市あれこれが好評を頂きましたので今日はその続編です。
2008年~2018年の人口増加率 | 13% (ミュンヘン11%、ブダペスト2.8%) |
初婚の平均年齢 | 男性32歳 女性30歳 |
最初の子供が生まれる平均年齢 | 29.9歳 (1987年は25.4歳) |
双子以上が生まれる割合 | 3.1% |
人気ある名前 |
男性 Maxmilian,Alexaner,David 女性 Sophia,Sara,Anna |
人口密度 | 1ヘクタール(100m x 100m) 46人 |
人口密度が一番多い区と一番少ない区 |
5区(257.4人/1ha)、 13区(14.3人/1ha) |
住居に利用されている土地面積の割合 | ウィーン全体 25.4% (2区14.5%、8区60.9%) |
1人当たりの平均居住空間面積 | 35m² |
1世帯の平均居住者数 | 2.07人 |
この統計はウィーン市2019年の統計によるものです。
人口密度が一番多いのはウィーン5区、少ないのは13区ですね。
また住居に利用されている土地面積が2区が一番少ないですが、これはプラター公園という大きな緑が存在しているからでしょう。
ウィーンは23区で分けられた広い街です。
全人口1.897.491人のうちで約70%が地元オーストリア人、約30%が外国人ということになります。
国籍数も180と世界各国からの人がウィーンに移り住んでいます。
国際色豊かな街です。
このようなデータを改めて見ると非常に興味深いのでまた近いうちにその3をまとめてみたいと思います。
早いもので8月も今日で最後となりました。
何となく秋の訪れを感じるウィーンです。
一昨日から雲が多く、風も強く雷を伴った強い雨が局地的に降っています。
昨日の夜も非常に強い雨が降り、雹も降って来ました。
これを書いている現在、雨は降っていませんが非常に風が強く夏の終楽章を飾るような天気です。
今年は8月30日が日曜日なのでその翌週も休暇となり、学校は9月7日から始まります。
現時点では感染対策を施しながら通常通りということになっています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日8月31日 朝6:00時点での統計を紹介します。
この統計は5月2日が最初で6月6日には新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を、8月14日にその7を、8月23日にその8を掲載しました。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向で、特に8月は休暇に出かけた人が多いためさらに増加しています。
3.363人が発病、27.219人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
8月23日に掲載した統計では2.924人が発病していましたが、クロアチアなどのバルカン方面へ休暇に出かけた人などが感染したようで増加しています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
45-54歳が一番多く、次いで25-34歳、若い人も多く感染しているようです。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が51%、女性が49%です。
1.172.092の検査数、8.176の通常の病院ベットの空き数、741の集中治療室の空き数、110のベットが利用中、30の集中治療室が利用中、3.223人が自宅での療養数。
23.070人が再び健康に、733人の死亡報告、726人が実際に死亡が確認、死亡者数の割合は男性が57%、女性が43%です。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで219名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから少しの増加傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
日中の気温が25℃前後と気持ちのいい8月後半です。
夏なのですが、しかし自然を見ていると秋の訪れを少しずつ感じます。
日もだいぶ短くなってきていますね。
さて、ウィーンの街は今でもかつての帝国の都であった面影を残し、荘厳な建造物が建ち並ぶ、緑豊かな洗練された美しい街です
それもハプスブルグ家というヨーロッパで一番長く続いた王朝の居城がこの街にあり、そしてそのハプスブルグ家の下にかなりにわたって神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号が置かれていたことで、様々な人たちがこの帝国の都に集まって来ました。
そこでウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥深い街となったわけです。
ウィーンは様々な角度から楽しめる街です。
だいぶ前にウィーン市の概要やウィーンは意外と広いこと、ウィーン市の人口統計などを紹介していますが、ここでまたウィーン市についてのデータを少しまとめてみます。
人口 (2019年1月1日現在) | 1.897.491人 |
男女の割合 | 男性18.7% 女性51.3% |
ここ10年の人口増加率 | 217.356人の増加 (+12.9%) |
出生と死亡 (2019年) | 出生20.038人 死亡16.887人 |
平均寿命 | 男性78.4歳 女性82.9歳 |
国籍 | オーストリア国籍69.8% |
外国人 | EU 国籍13.1% EU以外17.1% 180ヵ国の国籍数 |
ウィーンに移民した数 | 88.535人 |
ウィーンから出て行った数 | 82.856人 |
移民国籍ベスト3 | シリア+23.337人 ルーマニア+18.550人 ドイツ+17.669人 |
この統計はウィーン市2019年の統計によるものです。
ウィーンは23区で分けられたかなり広い街です。
全人口1.897.491人のうちで約70%が地元オーストリア人、約30%が外国人ということになります。
国籍数も180と世界各国からの人がウィーンに移り住んでいます。
ウィーンは国連都市があることも大きいですが、ハプスブルグ帝国時代からもともと多民族国家でしたので、その流れが受け継がれていると言えるでしょう。
このようなデータを改めて見ると非常に興味深いので、シリーズにしてまとめてみようと思います。
もう何回も書いていますが今年のウィーンは6月13日に日中の気温が初めて30℃を越え、6月は合計3日、7月は30℃を越えた日が合計で8日ありました。
7月28日が今年で一番暑く日中35℃を越えた猛暑日となり、その週は8月2日までは毎日30℃を越えた真夏日となりました。
8月3日から気温がぐっと下がり、日中20℃前後と雨の多い、どんよりした天気となりました。
夜は14℃と物凄く涼しくなりましたが、その後日中30℃を越える日が多くあり、昨日までで8月は30℃を越えた日が10日となっています。
昨日のウィーンは午後から暗くなり始め、雷を伴った強い雨が降りました。
今日から気温が下がっています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日8月23日 朝6:00時点での統計を紹介します。
この統計は5月2日が最初で6月6日には新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を、8月14日にその7を紹介しました。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向です。
2.924人が発病、25.099人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
8月14日に掲載した統計では1.523人が発病していましたが、クロアチアなどのバルカン方面へ休暇に出かけた人などが感染したようで増加しています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が51%、女性が49%です。
1.087.155の検査数、7.758の通常の病院ベットの空き数、734の集中治療室の空き数、94のベットが利用中、22の集中治療室が利用中、2.808人が自宅での療養数。
21.406人が再び健康に、732人の死亡報告、725人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が57%、女性が43%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで218名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから少しの増加傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
ここ数日間日中30℃を越える暑い日が続いていましたが、昨日から天気が崩れ始めオーストリア各地で雷を伴った雨が降り始めました。
今日から天気予報の予報では気温が26℃~28℃、雨マークが多く登場しています。
さて、オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日です。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月6日にはオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を、7月20日にはその5を、8月3日にはその6を紹介しました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつありますが・・・7月24日(金)からは以下の特定場所においてマスク着用義務が再導入されています。
・食品小売店の敷地内(食品生産者の直売所及び食品販売店併設ガソリンスタンドを含む。)
・銀行
・郵便局
・老人ホーム、病院、保養所、医療・介護サービスの来館者エリア
EUとしては7月1日以降、日本やカナダ、オーストラリアなどの15ヵ国からの入国を受け入れるということですが、これはあくまでも"勧告"なので強制力はないため、オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されています。
現時点でのオーストリアへの入国に関してはこちらを参照して下さい。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日8月14日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向です。
1.523人が発病、22.766人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
8月3日に掲載した統計では1.602人が発病していましたが減少しています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が50%、女性が50%です。
991.508の検査数、7.437の通常の病院ベットの空き数、746の集中治療室の空き数、92のベットが利用中、22の集中治療室が利用中、1.409人が自宅での療養数。
20.346人が再び健康に、725人の死亡報告、713人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が56%、女性が44%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで211名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから少しの増加傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日です。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月6日にはオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を紹介しました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつありますが・・・7月24日(金)からは以下の特定場所においてマスク着用義務が再導入されています。
・食品小売店の敷地内(食品生産者の直売所及び食品販売店併設ガソリンスタンドを含む。)
・銀行
・郵便局
・老人ホーム、病院、保養所、医療・介護サービスの来館者エリア
EUとしては7月1日以降、日本やカナダ、オーストラリアなどの15ヵ国からの入国を受け入れるということですが、これはあくまでも"勧告"なので強制力はないため、オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されています。
現時点でのオーストリアへの入国に関してはこちらを参照して下さい。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日8月3日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向です。
1.602人が発病、21.309人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
7月20日に掲載した統計では1.345人が発病していましたが増えていますね。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が50%、女性が50%です。
905.314の検査数、8.594の通常の病院ベットの空き数、742の集中治療室の空き数、73のベットが利用中、20の集中治療室が利用中、1.509人が自宅での療養数。
18.984人が再び健康に、718人の死亡報告、698人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が56%、女性が44%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで210名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから少しの増加傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日です。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月6日にはオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を紹介しました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつありますが・・・7月24日(金)からは以下の特定場所においてマスク着用義務が再導入されています。
・食品小売店の敷地内(食品生産者の直売所及び食品販売店併設ガソリンスタンドを含む。)
・銀行
・郵便局
・老人ホーム、病院、保養所、医療・介護サービスの来館者エリア
日本は顕著ですが、こちらでも少しずつですが感染者が増加傾向を示しています。
オーストリアではこの新型コロナウィルスに対して国からの様々な補助がそれなりに迅速に対応されていると感じていますが、現時点では大幅に支払いがされてないようです。
上の統計はAgenda Austriaに掲載されていたオーストリア財務省からの報告をベースにまとめたものです。
薄いピンクのグラフはオーストリア政府が決めた新型コロナウィルス補助金の予算で、Milliarden(億)が単位になっています。
その下の赤いグラフは実際に支払いされた割合ということになっています。
例えば私も該当するHärtefallfonds(災害基金)は2億ユーロ (約2.570億円)の予算枠になっていますが、実際は14.5%ぐらいしか支払われていません。
Kurzarbeit(短時間労働)やSteuerstundungen(税金猶予)などは支払われていますが、それでも予算枠がまだまだ多くなっていますね。
オーストリア政府が定めたガイドラインに沿わないことが非常に多いようで、認められない中小企業、個人事業主が結構あるようです。
個人的にはもっと多くの支払いがされていたと思っていたので、この中間統計は意外でした。
今後どうなるか注目したい所ですね。
オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日です。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月6日にはオーストリア政府からの新型ウィルスに関しての統計その2を、6月17日には新型ウィルスに関しての統計その3を、7月5日にはその4を紹介しました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつあります。
EUとしては7月1日以降、日本やカナダ、オーストラリアなどの15ヵ国からの入国を受け入れるということですが、これはあくまでも"勧告"なので強制力はないため、オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日7月20日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向にあります。
正直こうなることは予想がつきました。
1.345人が発病、19.642人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
7月5日に掲載した統計では853人が発病していましたが増えていますね。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が50%、女性が50%です。
748.669の検査数、8.273の通常の病院ベットの空き数、775の集中治療室の空き数、85のベットが利用中、14の集中治療室が利用中、1.246人が自宅での療養数。
17.599人が再び健康に、711人の死亡報告、685人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が56%、女性が44%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで199名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから第2波が来るような傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
オーストリアでは2020年3月16日から"Corona-Krise"と称して様々な給付金、補助金などを始め、様々なサポートを受ける目安の日となっています。
日本でもテレワークという言葉も頻繁に登場し、自宅で勤務する人も多くなっています。
こちらでも同様に仕事場所が自宅になったという人は非常に多くなっています。
実際には様々な職種があるため、自宅でも問題なくこなせる、効率が上がる、今までの仕事経験の中で一番いい時期という意見もあれば、逆に仕事にならない、効率が悪い、仕事とプライベートは切り離したいという意見もありかなり分かれていますね。
今日はその辺にちょっと焦点を当ててみましょう。
自宅で仕事するのは?
仕事とプライベートをしっかり分けられる | 49% |
総合で見るとより仕事が多い | 42% |
自宅ではより多くの仕事ができる |
41% |
自宅だと休憩が稀になった | 35% |
総合で見ると仕事時間が少なくなった | 16% |
集中するのが難しい | 12% |
その他 | 9% |
自宅での仕事はどこで?
自分の書斎 | 43% |
居間 | 33% |
キッチンテーブル |
9% |
寝室 | 8% |
その他 | 7% |
チームとしてうまく行くか?
今後もうまく行く Ja 92% Nein 8% |
目的がハッキリする Ja 82% Nein 18% |
チームの雰囲気がいい Ja 82% Nein 18% |
団結力が生まれた Ja 60% Nein 40% |
仕事に制限がある Ja 45% Nein 57% |
ミィーティングはうまく行く?
明らかに効率がいい 44% |
変わらない 42% |
明らかに効率が悪い 14% |
こちらのデータはオーストリアの連邦産業院(WKO)が発行する経済新聞 "Wiener Wirtschaft" 2020年7月2日号に掲載されていたものです。
該当している人の意見は様々です。
色々な職種がありますから、より仕事の効率が上がって仕事環境が良くなった人もいれば、現場でないと仕事にならないという人も多いでしょう。
日本も同じような傾向ではないかと思います。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となりました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日より飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつあります。
オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されました。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日7月5日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい状況でしたが7月1日以降また増加傾向にあります。
正直こうなることは予想がつきました。
853人が発病、18.186人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
6月17日に掲載した統計では419人が発病していましたが、倍以上に増えています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が50%、女性が50%です。
642.679の検査数、7.622の通常の病院ベットの空き数、694の集中治療室の空き数、60のベットが利用中、8の集中治療室が利用中、785人が自宅での療養数。
16.607人が再び健康に、705人の死亡報告、681人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が57%、女性が43%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで196名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が緩和された後から再び1日の感染者数が増加傾向になってきました。
もう大丈夫だろうと軽率な行動をする人が多くなってきていることから第2波が来るような傾向となっています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
オーストリアではイースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
また6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となりました。
今週6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、通常の生活スタイルに戻りつつあります。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日6月17日 朝5:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい的です。
残念ながらまだゼロではありません。
419人が発病、17.106人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
5月2日に掲載した統計では1850人が発病してましたから1431人も少なくなっています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が49%、女性が51%です。
532.700の検査数、9.834の通常の病院ベットの空き数、833の集中治療室の空き数、66のベットが利用中、12の集中治療室が利用中、341人が自宅での療養数。
16.089人が再び健康に、681人の死亡報告、660人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が56%、女性が44%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで184名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が大きく緩和され、数字だけ見ていると終息に向かっているように思いますが、ここで油断してしまうと第2波がやって来る可能性が強いことを多くの人が意識しています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
オーストリアではイースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
また6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表されました。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日6月6日 朝5:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少し、4月後半からはさらに減少しながら横ばい的です。
残念ながらまだゼロではありません。
429人が発病、16.803人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
5月2日に掲載した統計では1850人が発病してましたから1421人も少なくなっています。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が49%、女性が51%です。
479.449の検査数、8.674の通常の病院ベットの空き数、780の集中治療室の空き数、55のベットが利用中、20の集中治療室が利用中、354人が自宅での療養数。
15.742人が再び健康に、672人の死亡報告、645人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が57%、女性が43%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで174名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州で11名ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
規制が大きく緩和され、数字だけ見ていると終息に向かっているように思いますが、ここで油断してしまうと第2波がやって来る可能性が強いことを多くの人が意識しています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
昨日からオーストリアでは店舗が再開されました。
レストラン、カフェなどは5月15日から、シェーンブルン宮殿、シシィ博物館、皇帝の部屋、銀器博物館なども5月15日からオープンが決まり、条件の下で入場が可能となります。
オーストリア連邦保健省(日本で言う厚生労働省)の Rudolf Anschober 大臣は今月の5月が„Monat der Entscheidung“・・・決定の月とコメントしています。
日常生活に戻る大きな一歩を踏み出しましたが、決してウィルスを甘く見ないで下さいと全国民にしつこく注意を促しています。
私達は成果を上げたが、まだ勝ったわけではありませんし危機は終わっていませんので、規制を守って下さいとも言っています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日5月2日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少しています。
1.850人が発病、15.479人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が49%、女性が51%です。
264.079の検査数、16.203の通常の病院ベットの空き数、1.008の集中治療室の空き数、348のベットが利用中、124の集中治療室が利用中、1.378が自宅での療養数。
13.092人が再び健康に、589人の死亡報告、565人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が57%、女性が43%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで132名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
昨日から規制が大きく緩和され、数字だけ見ていると終息に向かっているように思いますが、ここで油断してしまうと第2次波がやって来る可能性が強いことを多くの人が意識しています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。
新型コロナウィルスに関しての話題はここ1週間あえて掲載しませんでしたが、アメリカ、日本でも感染者が急増していますね。
こちらでも新たな感染者が増えないよう、できる限りの対策を行っています。
ウィルス自体が広がるのではなく、人間が広げているので個人レベルで意識してしっかり注意すれば自分だけでなく、他の人も守ることができるわけですね。
オーストリア政府では、食料品店、薬局、医療機関、銀行、郵便など必要最低限の営業以外を停止させ、学校も休校、公園も閉鎖、イベント、演奏会、博物館などもクローズ、家族以外の見知らぬ人との接触をしない、5人以上で集まらない、不必要な遠出はしないなど、その効果が表れ始めていると言われていました。
しかし全体の5%程度はまだまだそれを守らず甘く考えている人がいるという指摘もありました。
さて、オーストリアのGesundheitsministerium (日本では厚生労働省にあたり、ウィーンの日本大使館はオーストリア連邦保健省と表現していますが直訳すれば健康省です)が感染状況を知らせるページがオンライン上に公開されました。
昨日27日,オーストリア連邦保健省ホームページ(ドイツ語)の新型コロナウイルス情報掲載ページが新しくなり,より詳細な感染状況に関する情報が閲覧できるようになりました。
https://info.gesundheitsministerium.at/
オーストリア連邦保健省は国内検査施設が入力するデータバンクに基づき,新型コロナウイルスの感染状況を示す統計ダッシュボードの提供をオンライン上で開始しました。
以下のデータを1時間毎に更新します。
・死亡者数,治癒者数を含めた感染者数(Gesamtzahl aller positiv getesteter Personen)
・入院者数(hospitalisiert),集中治療室 (Intensivstation)での入院者数(別リンク)
・男女別感染者数の割合 (Geschlechtsverteilung)
・年齢別感染者数(Altersverteilung)
・行政区毎の人口10万人当たりの感染者数(色分け地図)
・行政区毎の感染者数(色分け地図及び詳細な数字)
・感染者数の推移
・州毎の感染者数
しっかりした情報を国民の皆様に提供しようということで、非常に分かりやすくまとめられています。
掲載されている地図やグラフの上にマウスを乗せると詳細が見られます。
早く収束して欲しいですね。
皆さんも健康に気を付けて下さい。
ウィーンは年間を通して様々な国からの観光客が訪れます。
一般的な観光から専門分野まであらゆるバリエーションがありますが、これもウィーンという街がかつての帝国の都であったことでヨーロッパ文化が凝縮したとても多くが深い街だからでしょう。
2016年の2月にウィーンを訪れた観光客の国籍(2015年度)というテーマで、2019年3月にはウィーンの宿泊数(2018年度)を紹介しましたが、その後去年2019年度はどうだったかという統計を紹介します。
国 | 宿泊数 | 前年度との比較 |
ドイツ | 3.360.000 | +6.0% |
オーストリア | 3.046.000 | +2% |
アメリカ | 1.032.000 | +8% |
イタリア | 837.000 | +13% |
イギリス | 736.000 | -3% |
スペイン | 650.000 | +2.5% |
中国 | 524.000 | +3.0% |
フランス | 511.000 | +10% |
ロシア | 464.000 | +2% |
スイス | 458.000 | +4% |
全体 | 17.605.000 | +6.8% |
※ウィーン市観光局より
https://b2b.wien.info/de/statistik/daten
この統計は2019年1月~2019年12月までのものです。
ベスト10は2018年度とはイタリアがイギリスを上回った以外は全く変わっていませんが、全体の観光客数が327万人増えています。
毎年そうですがドイツからの観光客が地元オーストリアを上回ってトップです。
以前は日本も唯一ベスト10に入っていたのですが、中国とロシアが急増したため、ベスト10からはじき出されてしまいました。
日本からのお客様が少なくなったわけではありません。
日本からのお客様は極端に増えることもなければ、また逆に少なくなることもなく非常に安定しています。
お陰様で私もいつも忙しいです。
仮に団体ツアーでも結果的に1人しか集まらず、エージェントさんの都合でそれでも添乗員をつけて1+1でツアーを催行する時もあります。
その場合でもガイド業務は必要ですから仕事が成り立つわけですね。
オーストリアでのガイド業務は国家ライセンス制度ですから、ガイドが必要な場合は正規の国家公認ガイドを手配することが国で定められているため、1名でも40名でもツアーが催行されれば国家公認ガイドがアテンドします。
1月6日のHeilige Drei Königeが過ぎるとウィーンの街は舞踏会が至る所で開かれ、それに伴うカレンダーもあるぐらいです。
舞踏会の中で最も頂点であるのは国立オペラ座の舞踏会(Opernball・・・オペルンバル)です。
この舞踏会は復活祭がいつ来るかによって開催される日が毎年変動し ます。
謝肉祭の最高点である火曜日(Faschingsdienstag)の前の週の木曜日と決め られていますので、今年は2月20日の木曜日・・・つまり今日ということになります。
去年は2月28日でかなり遅かったです。
左上の写真は2月17日の15:30頃です。
国立オペラ座正面入り口で、ちょうど舞踏会の正面入り口の構築が始まっています。
右上に写真は昨日11:00頃です。
正面の入口が完成していて、白いテント小屋が立っていますがこれはクロークです
相当大掛かりな作業で、どこから見ても目立ちます。
正面入り口だけではなく、後ろの搬入口や横の部分でも作業が行われています。
<国立オペラ座舞踏会の歴史>
国立オペラ座舞踏会は、有名なウィーン会議(1814-1815) の時からだとされていますが、場所は宮廷関係の劇場ではなかったようです。
そもそも国立オペラ座自体、1868年に完成していますからウィーン会議の50年以上後ということになります。
その1820~30年代、この帝国の都ウィーンでは数々の大小の舞踏会が開かれるようになっていました。
ヨーゼフランナー、ヨハン・シュトラウス(父)が活躍する時代ですね。
それから王宮のレドゥーテンザールで開かれるようになっていきますが、1848年の革命時からはしばらく静かになります。
1862年Theater an der Wienが舞踏会開催を許されました。
1869年にリンク道路の現在の国立オペラ座を宮廷が使い始めますが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がここでの舞踏会を拒んでいたため、1870年に完成したニューイヤーコンサートで有名な楽友協会ホールで "Ball in der Hofoper"として開かれました。
1877年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が賛同し、初めて現在の国立オペラ座の一角で祭典が行われました。
ハプスブルグ帝国崩壊後、オーストリアが共和国となり、すぐに帝国時代の懐かしさから1921年にはすでに舞踏会が開かれました。
1935年には「Wiener Opernball」という名で開かれ、1939年第2次世界大戦前日の夜、最後のオペラ座舞踏会が開かれます。
戦後壊された国立オペラ座が1955年に修復され、1956年2月9日に現在のオーストリア共和国の初めての国立オペラ座舞踏会が開かれ、現在に至っています。
つまり今年は現在のオーストリアになって63回目ということですね。
国立オペラ座舞踏会は世界各国の著名人、貴賓が集まり、男性は燕尾服、女性はイブニングドレスと決められています。
<国立オペラ座舞踏会についての色々な数字>
ゲストの数は5.150人、146万人が国立オペラ座舞踏会のテレビ中継を見ている、144組の社交界デビュー、会場構築時間は350人の専門作業員、150人のアルバイトで30時間、解体時間は21時間、50の業者、総費用140万ユーロ、46.000以上のグラス、1.000枚のテーブルクロス、4.000のナイフとフォーク、1.300のSekt、ワイン900本、ビール900本、150人の音楽家・・・。
国立オペラ座の普段の運営もすごいものがありますが、たった1回のこの舞踏会でも物凄いものを感じます。
さて、気になる今年の料金はというと・・・
入場料 | EUR 315,- |
ボックス席(ロジェ) | EUR 23.600,- |
舞台側ボックス席 (大) | EUR 23.600,- |
舞台側ボックス席 (小) | EUR 13.300,- |
舞台側ロジェ テーブル付き | EUR 11.500,- |
6人用テーブル |
EUR 1.260,- |
4人用テーブル | EUR 840,- |
3人 テーブル(相席) | EUR 630,- |
2人 テーブル (相席) |
EUR 420,- |
6階 4人用テーブル席 | EUR 420,- |
6階 2人用テーブル(相席) | EUR 210,- |
今年の料金は去年2019年度全く変わりません。
ちなみに一昨年は入場料290ユーロ、一番高いボックス席は20.500ユーロでした。
一番高いボックス席(ロジェ)は12人までが入れます。
それぞれの料金は入場料とは別で、飲食も別です。
入場料だけでも315ユーロですから国立オペラ座の最高額の座席よりも高いですね。
年間を通して数え切れないぐらい国立オペラ座の内部案内をしていますが、毎年思いますが舞踏会だけは別世界です。
国立オペラ座舞踏会の様子のビデオが見られますので、興味ある方は御覧下さい。
https://www.wiener-staatsoper.at/opernball/
※国立オペラ座オフィシャルサイトより
昨日の2月14日はバレンタインデーでした。
私が小学校の頃からこの習慣はかなり広がっていましたが、女の子が男の子にチョコレートを贈る=好きな気持ちを告白する・・・というのが一般的だと思います。
こちらでもバレンタインデーの習慣は定着していて、女性からではなく、男性から女性にというのが一般的です。
バレンタインデー・・・こちらではValentinstagと呼ばれ、聖人のヴァレンティヌスの日ということになります。
ヴァレンティヌスはドイツ語では"Valentin"、彼は3世紀頃のキリスト教の聖職者で、269年2月14日に亡くなったということになっています。
結婚を禁止されたローマ兵士達のために、キリスト教的結婚式を挙げたことによりローマ帝国から迫害されます。
よく知られた伝説のひとつで、彼が迫害され、捕らえられている間に彼が面倒を見ている盲目の娘の目を直したそうです。
彼の死刑の直前にその娘に別れの手紙を書き、„Dein Valentin“と署名したそうです。
ヴァレンティヌスを祝う習慣は14世紀に宮廷で大流行りとなり、頂点を迎えました。
18世紀にイギリスで愛し合う2人がお互いにそれを表現し、花とお菓子、クリスマスカードのようにカードを贈る習慣が生まれました。
私の子供の頃は女性がチョコレートを贈る習慣でしたが、こちらでは前述したように男性が女性に贈るのが一般的ですが、どのような物が好まれているのか今年の傾向を見てみましょう。
右の統計は昨日の新聞ÖSERREICHに掲載されていたものです。
1位は圧倒的に花です。
特にバラの花が好まれるでしょうか。
昨日は花屋さんも忙しかったでしょう。
日本では当たり前のチョコレートは2位にランクされていますが、24%とそこまでチョコレートには固執してないようですね。
例えば普段料理を作ってくれているから、今日は僕が作るから・・・とか、掃除を代わりにするからとかそのようなことも夫婦関係などでは見られるようです。
まぁ~ちょっとした気遣いでしょうね。
聖ヴァレンティヌスが男性であったことなどが理由で、こちらでは男性が女性に気持ちを伝えるわけですね。
1. 花 | 59% |
2. チョコレート | 24% |
3. 出かける |
17% |
4. レストランでの食事 |
15% |
5. 商品券 | 12% |
6. 香水、化粧品など |
10% |
7. 自分の料理 |
10% |
8. アルコール | 9% |
9. アクセサリー | 8% |
10.洋服 | 8% |
先日ウィーンの日本大使館からの新型コロナウィルスの関連情報を掲載しました。
中国政府が国内外の団体ツアーを1月27日より禁止にしているため、ウィーンでも明らかに中国からの旅行者が減っていることがわかります。
街中を歩いていてもアジア人を警戒しよう(こちらの普通の人は日本人、韓国人、中国人の区別は難しいですし、知らない人はいっしょに見てしまうことも多いです)という空気は特に感じていません。
日本の厚生労働省のホームページから引用させて頂きますが、2月4日9:00現在で、海外の国・地域の政府公式発表に基づくと、日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は以下の通りです。
・中国:感染者名20,438名、死亡者425名。
・タイ:感染者19名、死亡者0名。
・韓国:感染者15名、死亡者0名。
・台湾:感染者10名、死亡者0名。
・米国:感染者11名、死亡者0名。
・ベトナム:感染者8名、死亡者0名。
・シンガポール:感染者18名、死亡者0名。
・フランス:感染者6名、死亡者0名。
・オーストラリア:感染者12名、死亡者0名。
・マレーシア:感染者8名、死亡者0名。
・ネパール:感染者1名、死亡者0名。
・カナダ:感染者4名、死亡者0名。
・カンボジア:感染者1名、死亡者0名。
・スリランカ:感染者1名、死亡者0名。
・ドイツ:感染者12名、死亡者0名。
・アラブ首長国連邦:感染者5名、死亡者0名。
・フィンランド:感染者1名、死亡者0名。
・イタリア:感染者2名、死亡者0名
・インド:感染者3名、死亡者0名
・フィリピン:感染者2名、死亡者1名
・英国:感染者2名、死亡者0名
・ロシア:感染者2名、死亡者0名
・スウェーデン:感染者1名、死亡者0名
・スペイン:感染者1名、死亡者0名
オーストリアでは幸いにしてまだ感染者は確認されおりません。
さて、右の写真はウィーンでいつも地元の人で混んでいるある中国レストランです。
ここは注文した物をロボットが運んで来るというユニークさがあり、もちろん食べ放題のビュッフェもあり店も大きくて清潔感もあり常にはやっています。
私はここのそばのアジア食材店によく買い物に来るのですが、この店が数年前にオープンした時にたまたまこのレストランのオーナーと出会い、しばらく話をして、店内を案内してもらったことがあります。でも未だかつて一度もここで食事をしたことがありませんでした。(笑)
昨日、急にチャーハンが食べたくなり、
買い物ついでに持ち帰りをしようと店に入ったらテレビのカメラチームが店内の撮影をしていました。
私はてっきりこの店がはやっているので、それをメディアに取り上げるのかと思っていたら、全く違いました。
中国からの新型コロナウィルスが広まる中、ウィーンの地元で営業する中国レストランの現状を取材するためだったのです。
オーナーは私のことを覚えていて、ブランクがあったにも関わらずいきなり"Du"フォームで話しかけてきて、親切に挨拶してくれました。
この店に中国の団体客が来ることはなくお客さんは地元の人が主流なのですが、新型ウィルスのせいでお客さんの数が激減しているということです。
武漢の市場から・・・食材・・・中国レストラン・・・という流れで、地元の人の先入観があるのでしょう。
現状ではどうにもならないとオーナーが嘆いていました。
お客さんはもちろんゼロではないので、私達が話をしている間にも何組か食べに来ましたが、いつもは満席の状況がガラガラということでした。
ちなみに持ち帰ったチャーハンの味はイマイチでした。(笑)
2019年の始めに難民問題その後 13で状況をお伝えしました。
以前と比べれば明らかに難民の流れは大きく減少していて、数から言えば終わったとされていますが、解決したわけではありません。
トルコが協力して難民が欧州に流入するのを防いでいますが、そのトルコが欧州や米国から十分な支援が得られなければ欧州ルートを開放するという警告を9月に出しています。
難民問題を外交の駆け引きに利用しているようです。
トルコが協力してくれる以前と比べればそれでもまだ数は少ないですが、難民の数は再び増加しています。
今日はちょっと遅れて去年のデータですがここに掲載しておきます。
ギリシャエーゲ海の北島にあるレスボス島は2015年の難民問題の始まりを思い出させる状況で、1日に500人もの難民が夜に押し寄せています。
希望が無いボートに詰め込まれたトルコから来たシリアの難民達、シリア以外のアフリカからも多くレスボス島を目指します。
当然レスボス島も大変です。
結果的にバルカンルートがまた利用されているようです。
中にはトルコ当局に捕らえられてトルコに戻された難民も少なくありません。
実際トルコ国内でも難民数が大きな問題となっていて、トルコ国民より不満が持ち上がっています。
これはEUでもトルコでも同じような状況です。
イスタンブールにはオフィシャルで500.000のシリア難民が生活していて、アフガニスタンなどからも多くの難民が入り込んでいます。
右の表は去年9月後半の新聞に記載されていた統計で、トルコが欧州へのルートを開放するという警告をした時のデータです。
イタリア、スペインは去年と比べるとかなり減少していますが、ギリシャ、マルタ、キプロスの地中海の島は難民がかなり増えています。
難民はどこへ? |
2018年 |
2019年 |
イタリア | 20.859 | 6.570 |
マルタ | 714 | 2.260 |
ギリシャ | 22.261 | 32.767 |
キプロス | 300 | 4.926 |
スペイン | 34.238 | 16.894 |
UNOによれば去年9月18日までに63.417人の難民が地中海経由でヨーロッパに来ました。
オーストリアでは当局が週平均355人の難民とかかわっていて、ドイツからのデータによれば週平均700人がオーストリアとドイツ国境で難民と接していると言うことです。
ということはオーストリアでは週平均1.000人の難民が国内に留まるか通過しているということになります。
毎回書いていますが、難民問題は観光や生活には何の影響もありません。
ウィーンでは謝肉祭シーズン=舞踏会シーズンです。
謝肉祭に関してはまたここで話題にしますが、19世紀以降からは11月11日の11:11から始まるとしている所が多いです。
ウィーンでは実際に1月6日のHeilige Drei Königeが過ぎてからその空気が感じられると思います。
この時期には舞踏会が毎日のように開かれていて、ウィーンのまたひとつの伝統を感じることができます。
舞踏会カレンダーを見ると様々な分野の舞踏会がローカルで開かれています。
その舞踏会の最高峰が国立オペラ座の舞踏会で、今年は2月20日です。
舞踏会と言えばウィーンナーワルツが真っ先に思い浮かびますね。
観光とはあまり縁がないかもしれませんが、ウィーンナーワルツはウィーンならではです。
でも日本からのツアーでもウィーンナーワルツをちょっと体験できるツアーもあります。
さて、今日はその舞踏会にどのくらいの人数が集まって、どのくらい支出するのかという統計を紹介します。
シーズン | ウィーンから | 他の州から | 外国から |
2011/2012 | 360.000 | 65.000 | 50.000 |
2013/2014 | 380.000 | 65.000 | 50.000 |
2017/2018 | 390.000 | 60.000 | 55.000 |
2018/2019 | 400.000 | 60.000 | 55.000 |
2019/2020 | 405.000 | 60.000 | 55.000 |
入場券、テーブル予約 | 105ユーロ |
食事、飲み物 | 75ユーロ |
ダンス教室、クローク | 55ユーロ |
舞踏会前の夕食 | 20ユーロ |
美容室などでのセット | 20ユーロ |
タクシー | 15ユーロ |
上の2つの表を御覧下さい。
オーストリア事業主のための情報新聞Wiener Wirtschaft2019年11月14日号に掲載されていたものです。
左上は舞踏会に参加する人数ですが、ウィーンからの参加が圧倒的に多いですが、オーストリアの他の州からや外国から参加する方も50.000~55.000人もいるわけです。
ウィーンの場合は全人口の20%以上の割合になります。
右上の表は1回の舞踏会で1人が支出する平均金額を項目別に並べててあります。
この統計によれば1人平均290ユーロ支出することになっています。
国立オペラ座のような入場だけで数百ユーロするものもあれば、数十ユーロで楽しめる舞踏会もあり様々です。
会場でテーブルなどを持つとそれだけで高くなり、飲食もえそれなりには高いですからね。
私も過去王宮舞踏会、お菓子屋さんの舞踏会など何回か参加したことがあります。
色々な人がいて社交的な場であると同時に、結構くせになるかもしれません。
舞踏会はこちらでは老若男女問わず楽しまれていますね。
クリスマスがどんどん近づいているウィーンです。
明日はAdventの第3日曜日となり、Adventskranzに3本目のロウソクが灯されます。
今日はクリスマスの話題からちょっと離れます。
赤ちゃんが生まれて名前を付けるのは両親の喜びのひとつですね。
こちらの名前はキリスト教ローマカトリックに登場する聖人の名前が一般的に多いと思いますが、近年では必ずしもキリスト教的な名前でない人もたくさんいます。
また、こちらでは親しい間柄ではあだ名で呼ぶ習慣が多く見られ、10年以上その人のことを知っていても苗字を意識しなかったなんてことはよくあります。
日本でもその年ごとに人気のある名前という統計が発表されますね。
ウィーンではどんな名前が人気があるのでしょうか?
今日はそれを少し見てみましょう。
男の子 | |
1.Paul | 830 |
2.David | 822 |
3.Jakob | 803 |
4.Maximilian | 783 |
5.Felix | 751 |
6.Elias | 726 |
女の子 | |
1.Anna | 869 |
2.Emma | 825 |
3.Laura | 661 |
4.Marie | 643 |
5.Lena | 632 |
6.Mia | 632 |
※Statistik Austria より
これは2018年度のウィーンの統計です。男の子はPaul、女の子はAnnaが一番多いです。
男の子はAlexander、Lukas、女の子はSophia、Johannanaなども人気があり、ベスト10入りです。
名前もそれなりに流行りすたれがあるので、その時代を反映しています。
もう何回も書いていますが、年間を通して生活の中で一番重要なイベントはクリスマスです。
ひと月以上もクリスマスの空気を楽しむことからも理解できます。
このクリスマスの時期には街中の主要な通りにイルミネーションが灯され、クリスマス市やプンシュ屋台が立ち、レストランやカフェ、商店のデコレーションなど・・・街中を歩くだけで楽しいです。
またもみの木を売る業者が準備を始め、また場所によってはもみの木がすでに売られている所もあります。
このクリスマス時期の仕事は年間を通してやっぱり特別な気持ちになりますね。
さて、今日はオーストリアクリスマス市ベスト10というタイトルで、オーストリアのどこのクリスマス市が人気があるかという統計をお知らせします。
こちらではクリスマス市のことをChristkindlmarkt(クリストキンドルマルクト)、Adventmarkt(アドヴェントマルクト)、Weihnachtsmarkt(ヴァイナハツマルクト)などといつくかの呼び方があります。
クリスマスにはサンタクロースが登場せず、プレゼントはChristkind・・・子供のキリストが持って来ることからChristkindlmarktと言うわけですね。
市庁舎のクリスマス市にもそのロゴがハッキリ見られます。
Advent(アドヴェント)はクリスマスがいつやって来るのだろう・・・とわくわく待つ習慣なのでAdventmarkt、ドイツ語でクリスマスは"Weihnachten"ですからWeihnachtsmarktとも言うわけですね。
右の表は12月9日の新聞Österreich (oe24)に掲載されていた現時点でのクリスマス市のランクです。
1位はWolfgangseeです。
ここはWolfgang湖に面しているSt.Wolfgang、St.Gilgen、Stroblの3つの街で楽しむことができ、ロマンチックでムード満点なクリスマス市です。
St.Wolfgangは私の大好きな白馬亭があります。
2位にはウィーン市庁舎のクリスマス市がランクしました。
3位は私も大好きなウィーンのSpittelberg、9位にはシェーンブルン宮殿のクリスマス市が入っています。
ウィーンからは4つがベスト10入りです。
最後のSchloss Hofもうちが毎年行っている所です。
1. | Wolfgangsee(Salzburg,Oberösterreich) |
2. | Rathausplatz (Wien) |
3. | Spittelberg(Wien) |
4. | Mariazell(Steiermark) |
4. | Schloss Hellbrunn(Salzburg) |
6. | Altes AKH (Wien) |
6. | Domplatz (Salzburg) |
6. | Goldenes Dachl(Tirol) |
9. | Schönbrunn(Wien) |
9. | Schloss Hof(Niederösterreich) |
市庁舎のクリスマス市はオーストリア最大であり、350万人が訪れます。
今年はプンシュなどのフード系にはオーストリア全体で390.000.000ユーロ(約470億円)が消費されるということです。
屋台でいつも混んでいるのはフード系です。
それぞれのクリスマス市にはそれぞれの空気があります。
そんな違いを地元の人は楽しんでいるようです。
オーストリアの物価は意外と高く、税金や社会保険などもかなりの天引き率があるので、まとまったお金を持っている人というのはそんなに多くないと思います。
2002年にユーロが導入されてからは、物価は明らかに上昇しています。
かつての通貨シリングの方が良かったという声はいまだに多く聞かれますね。
今日はオーストリアでの主だった職種別の年間所得を見てみましょう。
<男性>
<女性>
会社役員 | 165.796 |
歯科医 | 118.818 |
ギムナジウム教員 | 63.208 |
システム管理者 | 51.797 |
ソフトウェア開発者 | 49.940 |
建築主任 | 49.746 |
電気技師 | 45.493 |
銀行員 | 47.704 |
市バス、路面電車の運転士 | 36.975 |
配管工 | 34.397 |
男性の平均 | 33.776 |
大型トラックの運転手 | 32.737 |
自動車修理工 | 31.472 |
販売員 | 21.067 |
警備員 | 17.914 |
コック | 17.288 |
歯科医 | 77.600 |
ギムナジウム教員 | 46.488 |
マーケティング管理者 | 42.851 |
小学校の先生 | 36.808 |
銀行員 | 33.522 |
税理士 | 31.030 |
事務局長 | 30.703 |
秘書 | 26.844 |
介護員 | 26.274 |
手工業者 | 22.301 |
女性の平均 |
21.178 |
販売員 | 16.428 |
保育士 | 15.846 |
受付嬢 | 15.335 |
厨房補佐 | 15.027 |
清掃員 | 12.667 |
上の表は今年8月の終わりに新聞に掲載されていたRechnungshof Österreichからのデータで、オーストリアでの主要な職業における税込みの年収で、数字はユーロです。
男性と会社役員や歯科医は抜きに出て所得が多いですね。
こちらではよく言われているように男性と女性の収入の差がかなり大きいことがわかります。
男性の平均年収は33.776ユーロ、女性は21.178ユーロです。
ここから税金や社会保険が引かれますので、実際は手元に残る金額はもっと少なくなります。
平均収入だけ見ていると、オーストリアの高い物価水準からすると、皆さんかなりぎりぎりでやりくりしている人が多いと思います。
最も共稼ぎが多いですから、2人の収入を合わせてうまくやって行くということですね。
でもウィーンで生活をしていると、地元の人は心にゆとりを持って人生を楽しんでいる空気が多く感じられます。
皆さん、夜はしっかり寝られていますか?
肉体的な疲れと精神的な疲れとでは熟睡できる度合いが違うと思います。
精神的に疲れている場合や遅く仕事から戻った場合などはすぐに寝ることが出来ない人は多いと思います。
こちらではどうでしょうか?
ウィーンは東京と比べれば生活のリズムはゆっくりしていると思いますが、何らかの理由で熟睡できない人は多いと思います。
今日はその辺の傾向を見てみましょう。
右の表はArbeiterkammer・・・略してAK https://www.arbeiterkammer.at/index.html(日本労働組合総連合会のような機関)2019年2月号に掲載されていたどのくらい睡眠時間をとっているかというデータです。
平均的に7時間~8時間睡眠をとる方が約60%ということで一番多いですね。
私に関しては6時間~7時間の睡眠時間が平均的だと思います。
5時間まで | 4% |
5.5時間~6時間 | 15% |
6.5時間~7時間 | 31% |
7.5時間~8時間 | 28% |
8.5時間~10時間 | 8% |
無回答 | 14% |
同時によく寝られない方の状況などもここに掲載されていました。
実際に眠るまでに30分以上もかかる人は38%
途中で目が覚めて寝返りを打つ人は50%
よく寝られるようになるための医療的助けを探している人16%
日中に居眠りをする人は38%
仕事上の理由で寝られない人は32%
ということです。
それなりに悩んでいる人が多いですね。
車文化もヨーロッパ文化のひとつでしょう。
ウィーンの街にも多くの車が走っています。
日本では路駐がほとんどないわけですが、逆にこちらは路駐が当たり前です。
多くのお客様が「これだけ路駐をしていても問題ないんでしょうか?」という質問をよく受けます。
街の歴史の方がずっと古いですから、後から来た車が街に共存させてもらっている・・・そんな感じです。
もちろんウィーンは路駐はしっかり規則の下に行われいます。
オーストリアは世界的に見てかなりの車の保有率があり、ウィキペディアに掲載されている統計によれば19位となっていて、1.73人に1台の割合で車を所有しているようです。
ちなみに日本は17位ですのでオーストリアとほとんど変わりません。
さて、今日はオーストリアにおいて、どこのメーカーの車がどのくらい普及しているかという統計をお届します。
VOLKSWAGEN | 56.932 | 16.7% |
Skoda | 25.434 | 7.5% |
Ford | 19.916 | 5.8% |
Opel | 19.152 | 5.6% |
Seat | 18.713 | 5.5% |
Hyundai | 18.609 | 5.5% |
Renault | 18.609 | 5.5% |
BMW | 18.554 | 5.4% |
Mercedes | 16.384 | 4.8% |
Fiat | 14.649 | 4.3% |
上の表はStatistik Austriaからの引用です。
オーストリアにおける2018年度の新車認可台数とそのシェア率を示しています。
1位は圧倒的にVolkswagenで、56.932台が新車登録されていて、全体の16.7%を占めています。
トップのVolkswagenはここ何年も変わっていませんので、安定したシェア率を持っています。
2位以下からは毎年、毎月ランクが変動しますが、数年来から勢いを示しているSkodaやHyundaiがかなりのシェアを持っていることがわかります。
でも2位のSkodaが7.5%ですから、Volkaswagenがいかに人気があるか、そしてそれ以下は言って見ればどんぐりの背比べのようなものです。
ちなみに日本メーカーは、2011年の震災の影響もあり、Mazdaが10.739台で13位の3.1%、Suzukiが8476台で16位の2.5%、Toyotaが7961台で17位の2.3%、Nissanが6304台で19位の1.8%となっています。
もう何年も前にビニール袋の環境汚染について話題にしたことがありました。
このままだと2050年には魚よりもプラスチック製品の方が海で多く見られると言われています。
日本でもこのテーマは結構取り上げられていますね。
EUでは今年3月の末に2021年よりかなりのプラスチック製品を禁止することを決定しました。
実際にはどんなプラスチック製品が該当するのでしょうか?
右の表を御覧下さい。
2021年より姿を消していくプラスチック製品です。
どれも基本は1回限りの利用物です。
EUはこれを始めとして、プラスティックカップや食品を入れるパックなどの製造を減らす取り決めもしています。
1回限りの品物には製造元も環境に悪い影響を与えるというような注意書きを入れなければならないことや、2029年までにペットボトルもしっかりと所定の場所に捨てられ、2030年までには全体のペットボトルの30%リサイクルであるなどと決められました。
オーストリアは環境に関してもヨーロッパでは最先端の国のひとつです。
例えば2020年よりビニール袋は禁止されます。
1. プラスチックのお皿 |
2. プラスチックのナイフやフォーク |
3. ストロー |
4. 綿棒 |
5. 風船を留める部分 (Luftballonstäbe) |
6. コーヒーなど砂糖をかき混ぜるスティック |
7. スーパーにある小さなビニール袋 |
日常生活にすっかり定着している製品なので意識が薄いと思いますが、やはり地球の環境は個人それぞれが個人レベルでも配慮すれば大きな効果があるでしょう。
先週の日曜日、9月29日はオーストリアの総選挙・・・Nationalratswahl(国民議会選挙)が行われました。
御存知のように欧州諸国最年少の首相であったSebastian Kurzさん率いる国民党が大勝利を納めました。
地元の方にとってこの結果は予想通りだったと思います。
先に"首相であった・・・"と書きましたが、Kurzさんは2年前2017年10月の国民議会選挙で新国民党の党首として勝利を納め、同年12月18日より首相として活躍していました。
しかし・・・その後副首相が引き起こしたスキャンダルに巻き込まれることになります・・・。
2017年の国民議会選挙ではKurzさんが党首となったÖVP(国民党)がトップとなりましたが、183議席の過半数を超えなかったため、連立政権となったわけですが、3位であった右派のFPÖ(自由党・・・Freiheitliche Partei Österreichs)との方針が決まって、連立政権がスタートしました。
その自由党の党首であったHeinz-Christian Stracheさんが副首相となりますが、2019年5月にスペインの地中海の島、イビサの別荘でロシア新興財閥の姪と密談している様子が隠し撮りされて公表されることになります。選挙支援を得る見返りに公共事業受注を約束したとする疑惑で、5月18日に副首相、自由党党首を辞任します。
クルツさんは翌19日にオーストリア大統領と善後策を協議し、大統領は今秋にも総選挙を行うべきであると主張しました。
5月27日に野党である社会民主党が提出した内閣不信任案が可決され、与党であった自由党もそれに投票して首相クルツさんは退陣に追い込まれることになります。
クルツさんは不信任案可決後、「きょうは議会が決めたが、9月には国民が決めるだろう。それを楽しみにしている」と言った通りの選挙結果となりました。ちなみに6月3日より暫定的に無所属であるBrigitte Bierleinさんが現首相となっています。
右の表はオーストリア内務省からの引用です。
一番右の数字は議席数です。
ÖVP(国民党)が37.5%と圧倒的な勝利を納めました。
スキャンダルを引き起こしたFPÖ(自由党)は3位という結果になり、16.1%と激減しました。
2位には社会民主党が21.2%となっていますが、彼らも前回よりも少ない数字となりました。
上の表は前回2017年との比較で、SPÖ、FPÖが大幅に落ち込んだ分、クルツさんのÖVP、NEOS、GRÜNEが議席を増やしました。
有権者数6.396.802、投票者数4.802.397(75.1%)、有効投票4.744.496(98.8%)、無効投票57.901(1.2%)が今回の選挙データです。
ウィーンは土地の値段が高騰しています。
まだ土地が多くある外側の区では多くの集合住宅が建設されています。
持ち家として売られるもの、賃貸として、また最初は家賃のように払って10年後に購入できるようになるスタイルなどがあります。
持ち家の方が理想でしょうが、月々の支払は自由に決められても、最初にまとまったお金が必要であることや土地が高いこともあり、ウィーンでは庭があるような持ち家に住んでいる人の割合は20%ぐらいに過ぎません。
賃貸だって何十年も同じ所に住んでいる人は別として、年々家賃が上がっていますから、お手頃な住居を見つけるのが非常に難しくなっているのが現状です。
さて2016年9月6日付でオーストリアの住宅価格について触れましたが、現在ではどのくらいまで高騰しているのでしょうか?
去年2018年7月に持ち家の場合での1m²の価格をウィーンそれぞれの区で比較しましたが、今回はWohnung(アパート、集合住宅の一室)・・・持ちアパートの1m²の価格を見てみましょう。
ウィーンそれぞれの区 | 1m²の価格(ユーロ) |
1. Innere Stadt | 9.606 |
2. Leopoldstadt |
3.803 |
3. Landstraße |
4.618 |
4. Wieden |
4.651 |
5. Margareten |
4.013 |
6. Mariahilf |
5.124 |
7. Neubau |
3.392 |
8. Josefstadt |
3.392 |
9. Alsergrund |
5.180 |
10. Favoriten |
3.439 |
11. Simmering |
2.824 |
12. Meidling |
3.842 |
13. Hietzing |
4.135 |
14. Penzing |
3.272 |
15.Rudolfsheim-Fünfhaus | 3.244 |
16.Ottakring | 3.206 |
17.Hernals | 3.846 |
18.Währing | 4.571 |
19.Döbling | 4.992 |
20.Brigittenau | 3.113 |
21.Floridsdorf | 3.412 |
22.Donaustadt | 3.819 |
23.Liesing | 3.495 |
※RE/MAXより
これはWohnung(いわゆる集合住宅のアパート)を持ち家として(Eigentum)購入する場合の1m²の価格で、一戸建て(Haus)は含まれていません。
ウィーンは中心からかなり外側までは集合住宅で、もっと外側には一戸建てが多く立っています。
ウィーン1区だけが極端に高く、次に9区のAlsegrund,6区のMariahilfとなっています。
ちなみに23区の平均価格は4.130ユーロです。
住居は年々上昇傾向にあり、留学などの短期滞在者が賃貸する場合も家賃的にお手頃の住居を探すのは難しくなっているようです。
ウィーンは415km²、人口190万弱、東京と同じ23区で成り立っているかなり広い街です。
ヨーロッパでは大都会と言っていいでしょう。
そのウィーンの公共交通機関はよく発達していて、世界でも5本指に入る営業距離数を持っています。
地下鉄 (U-BAHN)、路面電車(STRASSENBAHN)、路線バス(AUTOBUS)がウィーン市交通局の運営で、国鉄(SCHNELLBAHN)もウィーン市内であれば共通券で乗れるシステムになっています。
公共交通機関はウィーン市民の重要な足であると同時に、観光で訪れる方々にとっても必要不可欠でしょう。
ウィーンに個人旅行で滞在する観光客の皆さんはウィーンの公共交通機関を利用しない方はまずいないでしょう。1回券、24時間券、48時間券、72時間券が一般的だと思います。
その他1週間定期や1ヵ月定期もあるので、滞在が長い方はこれらも無記名で利用できますので割引率が高く、利用価値大です。
しかし、多くの地元の人はそれよりももっと割引率が高い年間定期を所有しています。
この年間定期の利用者が去年2018年度は過去最多となり記録となりました。
右の表は"STADTleben"2019年3月号に掲載されていたものですが、情報元はWiener Linienからのものです。
2005年には30万ぐらいしか利用者がいなかったわけですが、2015年には倍以上の70万人となり、きょねん2018年度は822.000とウィーンに住む人の44%が年間定期を所有していることになります。
ウィーンはECOの街でもあり、カーシェアリングやcitybikeなども人気があり、なるべく車に乗らないように・・・という空気が感じられます。
実際には車はあった方が便利ですが、公共交通機関がこれだけ網羅していますからそういう意味で普段の通勤には車は必要ないと考える人も多いでしょう。
2005年 | 303.000 |
2009年 | 336.000 |
2011年 | 363.000 |
2012年 | 501.000 |
2013年 | 582.000 |
2014年 | 650.000 |
2015年 | 700.000 |
2016年 | 733.000 |
2017年 | 778.000 |
2018年 | 822.000 |
年間定期の料金は一括で払えば1日1ユーロ・・・つまり365ユーロです。
オーストリアは税金が高い国ですので、このような所にも還元されていると思います。
年間定期はカードスタイルですが、ウィーンに住所が無ければ購入できませんし、顔写真が必要です。
私も年間定期をもう25年以上利用しています。
"ウィーンこぼれ話"ではその時に思いついた色々なことをテーマにしています。
ためになる内容からどうでもいい内容まで様々です。
オーストリアはいまでこそ北海道よりもちょっと広いぐらいの小さい国ですが、この国がヨーロッパに与えた歴史的、文化的な影響は計り知れないものがあります。
今日は久しぶりに"オーストリア24時間"です。
このオーストリアにおいて、24時間の間に何がどのくらい起こるのかということをStatistik Austriaを始め、オーストリアの様々な専門分野や政府関係からの統計からまとめています。
有罪判決を受ける | 99人 |
犯罪届 | 1501件 |
何らかの事情で子供達の住む場所がなくなる | 7人 |
事故 | 112人 |
アルプスでの事故 | 20人 |
仕事中の事故 | 310人 |
交通事故 |
111件 |
ボランティア | 67.356人 |
臓器移植 | 4人 |
手術 | 872人 (その内223人は白内障) |
歩行者もしくは自転車に乗っている人の死亡 | 3日に1人 |
死亡数 | 209人 |
どうでもいい統計もありますが、オーストリアを知っていれば非常に興味深い内容だと思います。
このオーストリアでは24時間に色々なことが起こっていますね。
オーストリア24時間その1、オーストリア24時間その2、オーストリア24時間その3も好評を頂きましたので興味ある方は是非御覧下さい。
ホイリゲと言えば必ずガイドブックに紹介されているウィーンやその周辺にあるこちらの文化のひとつで自家製ワインを飲ませる店・・・日本的に言えば居酒屋です。
多くの団体ツアーでも夕食にホイリゲに行くということがよくあります。
ホイリゲはちょっと郊外に行かないとその雰囲気を味わうことができません。
「ホイリゲ」とはドイツ語でheuer (ホイヤー)、heurig (ホイリヒ)「今年、今年の」という意味があり、新種のワインの名称でもあり、それを飲ませるお店もホイリゲと言います。
多くのホイリゲがウィーンや郊外のワイン産業地域にありますが、今年の5月に恒例のウィーンのホイリゲベスト10が発表されました。
右の表はFalstaffが今年5月23日に発表したウィーンホイリゲベスト10です。
25.000人以上の意見をまとめたものということになっています。
1位は23区のEdlmoser、2位は21区StammersdorfのKrenekとWieningerです。
ベスト10入りしたホイリゲを見ると、料理の質、店の雰囲気でポイントを上げていて、雰囲気としてはぶどう畑があり、ウィーンの街が眺められる素敵なロケーションを持つホイリゲが多くランクされています。
日本のガイドブックにはおそらくベートーヴェンが住んだMayer am Pffarplatzぐらいしか紹介されてないと思います。
1. Heuriger Edlmoser | 23区 Mauer |
2. Helmut Krenek | 21区 Satmmersdorf |
2. Heuriger Wieninger | 21区 Stammersdorf |
4. Buschenschank Obermann | 19区 Grinzing |
4. Buschenschank Wieninger | 19区 Nussdorf |
4. Buschenschank in Residence | 19区 Grinzing |
7. Weingut Christ | 21区 Jedlersdorf |
8. Mayer am Pfarplatz | 19区 Heiligenstadt |
9. Weingut Wailand | 19区 Kahlenbergerdorf |
9. Weingut Walter Wien | 21区 Strebersdorf |
10. Buschenschank Bernreiter | 21区 Jedlersdorf |
10. Weingut Werner Welser | 19区 Heiligenstadt |
10. Buschenschank Mayer | 19区 Nussdorf |
私個人的にはMayer am Pffarplatzは以前と比べて観光客に対してかなり不親切さを感じるホイリゲになったと思っているので、個人的に行くことはまずないですね。
好みや意見などは人によって様々でしょうから、この統計はあくまでも目安です。
これ以外にも話題性があるホイリゲは星の数ほど存在します。
しかし、これらは地元で有名なホイリゲであることには間違いないです。
それぞれのホイリゲにはホームページが出されているので、時間がある方はちょっと下調べをして行ってみてはいかがでしょうか。
特に21区のSatmmersdorf界隈は昔ならではの本来のホイリゲが多く存在しています。
約2年前の2017年5月16日付で電気自動車は普及するか?というタイトルで電気自動車の導入や主要自動車メーカーの電気自動車の種類と価格を紹介しました。
それから約2年が経ち、ウィーンの街中でもより多くの電気自動車が見られるようになり、充電スタンドも色々な所に設置されているので明らかに普及していることがわかります。
オーストリア政府がその当初2017年3月に電気自動車を購入する消費者へ4.000ユーロの援助金(一時的)が支払われるようになったことも急速な普及につながっています。
ヨーロッパ全体的に見ると現時点でオランダの次にオーストリアは第2位の電気自動はの普及率となっています。
右の表を御覧下さい。
これはウィーンで電気自動車がどのくらい普及しているかという統計です。
2017年からは政府のテコ入れもあって急増していますね。
2015年 | 5.032 |
2016年 | 9.075 |
2017年 | 14.618 |
2018年 | 20.831 |
今年2019年の3月からオーストリア政府は93万ユーロ(約120億円)の予算を組み込み、プライベート利用の電気自動車購入の際には3.000ユーロ、ハイブリット車には1.500ユーロ、電動バイクには1.000ユーロ、電動スクーターには700ユーロ、電動カーゴバイクには400ユーロの補助金が支払われています。
現在の電気自動はのシェア率は2%となっていますが、専門家によれば2030年には25%に達すると見られています。
そうなるとガソリン車やディーゼル車が禁止になる可能性があります。
実際オーストリアの政党のひとつはそれを促進しています。
電気自動車はやはりこれからもっと普及していきますね。
今年3月15日にウィーンは世界で一番住みやすい街に10年連続で第1位となったことを話題にしました。
ウィーンが大好きな私にとっては非常に嬉しい結果となりました。
個人的にもウィーンは生活すること、人生を歩んで行くことに関してクオリティーが高い・・・ということを実感しています。
地元の人はそれを意識しているかどうかはわかりませんが、ウィーンの街を歩けば優雅さと上品さだけではなく、生活のリズムも何となくゆったりしていることを感じます。
さて、この環境都市調査を毎年行っているMERCER(マーサー)は、今年は治安面の関してのランク付けも発表しました。
今日はそれをちょっと見てみましょう。
1. | ルクセンブルク(ルクセンブルク) |
2. | バーゼル (スイス) |
2. | ベルン(スイス) |
2. | ヘルシンキ(フィンランド) |
2. | チューリッヒ(スイス) |
6. | ウィーン (オーストリア) |
7. | ジュネーブ (スイス) |
7. | オスロ(ノルウェー) |
9. | オークランド(ニュージーランド) |
9. | ウェリントン(ニュージーランド) |
MERCER (マーサー・・・世界最大の組織・人事マネージメント・コンサルティング会社)は毎年世界231都市を、政治、経済、社会福祉、教育、医療、文化、自然など39項目を様々な角度から調査しランク付けを行っています。
左の表は「世界生活環境調査・都市ランキング」ですが、その治安面です。
総合点で10年連続トップだったウィーンは残念ながら治安面では第6位です。
それでもウィーンはベスト10にランクされています。
オーストリアは永世中立国、その首都ウィーンには国連都市があることもその理由のひとつです。
第1位はルクセンブルクですね。
スイスのバーゼル、ベルン、フィンランドのヘルシンキ、スイスのチューリッヒの4都市が第2位です。
スイスの都市が4つもランクされていますが、スイスも永世中立国ですね。
ジュネーブも国連都市がありますから、オーストリアと似たような立場です。
ただ・・・
オーストリアはスイスと違い、EUに加盟していますし、通貨もユーロが導入されていますので、スイスのような孤立国ではありません。
治安がいいということは旅行者にとっても非常に嬉しいことですね。
御興味があれば以下マーサーのサイトを御覧下さい。
https://mobilityexchange.mercer.com/Insights/quality-of-living-rankings
ウィーンは一昨日6月4日に日中今年になって初めて30℃を超えました。
昨日も30℃あり、夏の空気が漂っています。
しかし、今日は天気が崩れるようで、朝は昨日よりも涼しく、日中25℃には達しない予報です。
さて、ウィーンはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、かつての"帝国の都"を今でも偲ぶことができます。
ハプスブルグ帝国時代は多民族国家であり、日本では考えることができない10以上の言語を持った民族から成り立っていました。
そのため帝国が解体し、オーストリア共和国となってもその首都ウィーンには今でも多くの外国人が住んでいます。
先日ウィーンに住む外国人はどのくらいかというデータを紹介しました。
さらに規制が厳しくなり数はぐっと減ったとは言え、難民の申請があり、審査の結果が出るまではオーストリアのどこかに滞在することになります。
難民として認められなければ強制送還ですが、難民以外でも滞在許可等の問題などで強制送還される人も多くいるようです。
今日は去年2018年度にどこの国籍の人がどのくらい強制送還をされているかのデータを紹介します。
右の表を御覧下さい。
こちらはÖ1が発表した2018年度のAbschiebestatistik(強制送還の統計)2018のベスト10です。
どの国からの人々がどのくらい強制送還されているかということなのですが、ランクされた国を見ると意外なことに難民が多く来る国ではなく、かつての共産圏・・・旧東欧諸国が多いことがわかります。
スロヴァキアがトップで578人も強制送還されています。
アフガニスタンは8位で187人です。
1. スロヴァキア | 578 |
2. セルビア | 535 |
3. ハンガリー | 450 |
4. ルーマニア | 382 |
5. ナイジェリア | 305 |
6. ポーランド | 266 |
7. ジョージア | 218 |
8. アフガニスタン | 187 |
9. ロシア | 130 |
10. アルバニア | 115 |
スロヴァキアの首都ブラティスラヴァはウィーンからたったの65kmですし、旧共産圏と言えども今はEUにも入っていて、通貨もユーロが導入されていますね。
日本からの団体ツアーでもかなり頻繁にブラティスラヴァに寄って行きますね。
2位がセルビア、3位がハンガリーです。
オーストリア政府のBMI (Bundesministerium für Inneres)によると、強制送還される45%はヨーロッパ諸国ということです。
これは滞在許可などが下りなかったり、こちらで事業が認められなかったりなど色々な要因があると思います。
旧東欧圏はEUに入っている国が多くなっても、オーストリアと比べればまだまだ物価的には安いので、収入も違います。
難民の強制送還はむしろここ数年で目立ち始めたわけですが、実際はヨーロッパ諸国からの人の方が多く強制送還されてるようです。
オーストリアはキリスト教ローマカトリックが国内全体の80%を下りません。
これはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ家がカトリックを守って来たことにも大きな関係があるでしょう。
ローマカトリックはかなりの矛盾を修正し、教理を作り上げて現在に至っていますが、絵画、建築、音楽などの分野で素晴らしいものを生み出しています。
でもキリスト教の本来の性格はOrthodoxe Kirche と言われる東方正教会が流れを受け継いでいます。
キリスト教の成立も参照して下さい。
ローマのコンスタンティヌス帝が313年ミラノ勅令により、キリスト教を公認し、コンスタンティヌス帝はその後まもなくの330年、都をローマから、ビザンティオンに移します。
この街は現在のイスタンブールで、当時コンスタンティノープルと呼ばれました。
ここを首都として、更にキリスト教が発展をしていき、392年には、テオドシウス帝はキリスト教をローマ帝国の国教とします。395年、ローマ帝国が西と東に分裂し、西ローマ帝国は476年、ゲルマン民族によって崩壊しますが、東ローマ帝国は、オスマントルコにやられる1453年まで、1000年以上も続き、ある意味では正統にキリスト教を守っていきました。
昔の名称ビザティオンから東ローマ帝国は、ビザンティン帝国とも言われますね。
なのでそこからの基本となるキリスト教は東方教会、俗にオーソドクスと呼ばれ、現在のギリシャ正教に通じる流れが形成され、いわゆる正統派としてキリスト教の習慣を受け継いでいるわけです。
今日はこの正教会がどのくらい分布しているかをちょっと見てみましょう。
イスタンブール | 3.500.000 |
アレクサンドリアとアフリカ | 350.000 |
アンティオキアと中東 | 750.000 |
エルサレム | 260.000 |
モスクワとロシア | 90.000.000 |
セルビア | 8.000.000 |
ルーマニア | 20.000.000 |
ブルガリア | 8.000.000 |
ジョージア | 3.500.000 |
キプロス | 500.000 |
ギリシャ | 9.000.000 |
ポーランド | 800.000 |
アルバニア | 260.000 |
チェコ、スロヴァキア | 100.000 |
コンスタンティノープルはEhrenoberhaupt(エーレンオーバーハウプト)と呼ばれ、正教会の総本山です。
正教会ではローマ教皇に当たるのがエキュメニカル総主教と呼ばれますが、ローマ教皇のように絶対的権力はなく、名誉的なものです。
原始教会、初期キリスト教時代に地中海沿岸には5つの総主教座がありましたが、その内エルサレム、コンスタンティノープル、アンティオキア、アレクサンドリアの4つは現在でも総主教庁として正教会の中心的な役割を担っている宗教都市です。
正教会はこれらの街界隈に多く分布しています。
ギリシャ正教会やロシア正教会、セルビア正教会、ルーマニア正教会、ブルガリア正教会などが属します。
世界の3大宗教と言えばキリスト教、イスラム教、ヒンズー教であり、キリスト教の3大宗派と言えば、
ローマカトリック、プロテスタント、正教会となります。
比率的にはカトリックが圧倒的に多いですが、正教会の方が、本来のキリスト教の性格を受け継いでいます。
こちらはおまけです。
ギリシャエーゲ海サントリー二島のフィロステファニにある教会です。
先日はオーストリアに住んでいる外国人の数についてちょっと紹介しました。
オーストリアはハプスブルグ帝国時代からの多民族国家のカラーが現在でも浸透しています。
中でもかつての帝国の都であるウィーンにはオーストリア全体の40%にも上る外国人が住んでいます。
2018年2月26日付でウィーンに住む外国人はどの国からどのくらい?というタイトルでデータを紹介しましたが、今日はオーストリア全体です。
右の表は2018年12月31日の新聞に掲載されたオーストリア外務省が発表した2018年度の統計です。
オーストリア全体ではドイツ人が一番多い外国人ということになります。
もっとも言葉がドイツ語ですし、ドイツもEU諸国ですから滞在条件は日本人よりもはるかに楽でしょう。
2位がボスニア・ヘルツェゴビナです。
ここに挙げた国を見てもわかる通り、旧東欧圏の国が半数以上を占めています。
オーストリアはそれなりに物価が高く、そこそこ裕福な国で、すので、ここで働こうと思う人は多いのかもしれません。
このデータはあくまでもオーストリア政府から正当に居住を認められている数です。
ドイツ | 227.790 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 196.752 |
トルコ | 160.313 |
セルビア | 141.898 |
ルーマニア | 113.267 |
ハンガリー | 75.787 |
ポーランド | 75.069 |
シリア | 46.968 |
クロアチア | 45.240 |
アフガニスタン | 44.356 |
スロヴァキア | 41.507 |
チェコ | 37.807 |
ロシア | 34.380 |
イタリア | 33.264 |
コソボ | 32.339 |
ブルガリア | 27.426 |
マケドニア | 26.114 |
スロヴェニア | 23.771 |
闇滞在している人も多いでしょうから、そうなると正確な数はわかりません。
例えば中国人はウィーンだけでも数万人以上滞在していると言われていますから、オーストリア全体ではここに挙げた数字よりも多くなる可能性があります。
そうは言ってもオーストリアは、第三国から来た人が観光以外で滞在するには滞在許可などを取得することがかなり大変です。
オーストリアはウィーンを含めて9つの州から成り立ち、北海道よりもちょっと広いぐらいの国にもかかわらず、それぞれの州に個性があり、"旅"の全ての魅力を持っている美しい国です。
ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の拠点であり、伝統的に他民族国家のカラーを持っていましたから、今でも多くの外国人(オーストリアから見ての)が住んでいます。
特にウィーンはかつての帝国の都を今でも偲ばせる街で、多くの外国人が住んでいます。
大多数がヨーロッパ人の顔立ちをしてドイツ語を話しているので、観光としてウィーンを訪れた方には、誰がオーストリア人で、外国人であるということをすぐに判別するのは難しいでしょう。
私も日本人ですからここでは外国人ですが、いわゆる永久ビザを持っていますので、オーストリア人同様、税金、社会保険、年金を納めています。
2018年2月26日付でウィーンに住む外国人はどの国からどのくらい?というタイトルで、ちょっとした統計を御紹介しました。
今日はオーストリア全体での外国人の数と国籍の新しい数を紹介します。
右の表は2018年の大晦日に新聞に掲載されたオーストリア外務省による統計です。
外国で生まれ、オーストリアに住んでいる数と全体の割合を示しています。
約170万人の外国で生まれた外国人がオーストリアに住んでいて、ウィーンは679.616人と全体の40%になり、圧倒的に外国人が多いことになります。
2位はÖberösterreichの225.567人、3位はNiederösterreichです。
これはオーストリアの地理的状況を知っていると理解できる結果でしょうか。
Wien | 679.616 | 40% |
Niederösterreich | 210.865 | 12.4% |
Oberösterreich | 225.567 | 13.3% |
Salzburg | 104.206 | 6.1% |
Tirol | 137.919 | 8.1% |
Vorarlberg | 81.485 | 4.8% |
Steiermark | 155.456 | 9.2% |
Kärnten | 69.259 | 4.1% |
Burgenland | 32.750 | 1.9% |
オーストリアの概要を見て下さい。
この3つの州はオーストリアの北側に位置しています。
隣接している国はドイツ、チェコ、スロヴァキアです。
EUという枠の自由性もあると思いますが、彼らの先祖などが帝国時代から居住していたことにも関係があります。
オーストリアでは全人口約882万人の内、約160万人が外国人ということになります。
私の場合はウィーンが大好きだったので、ここに住み着きました。
オーストリアは国が小さいこともあり、EU諸国以外からの外国人が観光以外の目的で滞在するのは大変です。
皆さんはお子さんに定期的におこづかいを渡していますか?
またいくらぐらいでしょうか?
それぞれの家庭によって、1週間に1回決められた日に、1ヶ月に1回、もしくは不定期・・・色々あると思います。
こちらではどうでしょうか?
オーストリアでは法律的に子供におこづかいを与えるということは定義されていませんので、子供達は両親との話し合いで決めて下さい・・・ということです。
ただ、定期的におこづかいをもっらている子供は、社会でのお金の価値、感覚を早く理解できるので良しとされています。
右の表はArbeiterkammer・・・略してAK https://www.arbeiterkammer.at,
(日本労働組合総連合会のような機関)2018年11月号に掲載されていたデータです。
1ヵ月に1回が43%、1週間に1回が25%で全体の7割弱にのぼります。
1ヶ月に1回 | 43% |
1週間に1回 | 25% |
毎日 | 4% |
無し | 13% |
不定期 | 15% |
実際にいくらおこづかいをあげているのでしょうか?
右の表は1ヶ月のおこづかいです。
実際の統計の右側にはオーストリアでの推奨金額を記載しています。
オーストリアの物価水準からすると少ない気がします。
11歳 | 12ユーロ | 14ユーロ(推奨) |
12歳 | 20ユーロ | 20ユーロ(推奨) |
13歳 | 20ユーロ | 20ユーロ(推奨) |
14歳 | 25ユーロ | 35ユーロ(推奨) |
表の年齢は11歳からですが、こちらは10歳で小学校が終わるのでということですね。
うちは子供が小学校に入ってからずっと1週間1回、決めた曜日にあげてます。
ちなみにどんな物におこづかいを使うのでしょうか?
この統計によると
●おやつ、ファーストフードが54%、
●友達、映画、コンサートが49%
●スイーツ 46%
●服 43%
●贈り物 38% となっています。
昨日のウィーンは日中の気温が20℃に達し一挙に春が来たかんじでしたが、今日は曇り模様、気温も7℃ぐらいと肌寒さを感じます。
さて、先日ウィーンの2018年度の宿泊数を話題にしました。
ドイツからの観光客が圧倒的に多く、2位は地元オーストリアからでした。
2018年度はドイツだけで3.158.000、2位オーストリアは2.997.000で共に100万を余裕で超えています。
今日はどの国がどのくらいの売り上げがあったかを紹介します。
上の表は前回同様、ウィーン観光局(ウィーン市MA23)から送られてきた2018年度1月~11月の国別売り上げベスト10です。
1位はもちろんドイツで144.049.000ユーロ、2位オーストリアは128.586.000ユーロと他国を大きく引き離しています。
宿泊数の順番と同じだと思いきや、中国がスペインを抜いて6位となっています。
ヴィトンの店などでは中国人が多く並んでいるのが目立ちます。
日本はもう物欲というのが薄れていて、物を買うというよりも旅行そのものにお金をかける傾向に変わっていると思います。
宿泊数ではフランスが8位でしたが、売り上げでは10位となっています。
この数字を見るとウィーンは観光都市というイメージがあります。
もちろん観光も重要な産業ですがそれが全てではありません。
オーストリアは色々な産業があり、それなりの経済国です。
先日ウィーンは世界で一番住みやすい街に10年連続第1位となりました。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したかつての帝国の都です。
荘厳な建造物が多く建ち並び、豊かな緑に囲まれ、上品で高貴な一面もありながら、どこかいい意味での人間らしいいい加減さが感じられる街で、とても住みやすいと思います。
私はウィーン以外に住むことは考えられないほど、ウィーンの魅力に取りつかれてしまいました。(笑)
実際にウィーンの生活のクオリティーが高いことは世界的に知られています。
さて、今年もウィーンの街は世界で一番住みやすい街に選ばれました。
10年連続で11回目です!
1. | ウィーン(オーストリア) |
2. | チューリッヒ (スイス) |
3. | バンクーバー(カナダ) |
3. | ミュンヒェン (ドイツ) |
3. | オークランド(ニュージーランド) |
6. | デュッセルドルフ (ドイツ) |
7. | フランクフルト (ドイツ) |
8. | コペンハーゲン(デンマーク) |
9. | ジュネーヴ(スイス) |
10. | バーゼル(スイス) |
左のランキングを見て下さい。
これはMERCER (マーサー・・・世界最大の組織・人事マネージメント・コンサルティング会社)が毎年行う統計で、世界231都市を、政治、経済、社会福祉、教育、医療、文化、自然など39項目を様々な角度から調査しランク付けを行っています。「世界生活環境調査・都市ランキング」です。
ウィーンが1位です!!
ウィーンは特に文化、教育、住居、医療面などで高得点で、オーストリアは昔から芸術・文化の水準が高かったことがうかがえます。
治安面も重要です。
ウィーンの治安はよく、パリなどとは比べ物になりません。
オーストリアは永世中立国、その首都ウィーンには国連都市があることもその理由のひとつです。
ベスト10にランクされた街は、バンクーバーが去年の5位から3位に上がりオークランド、ミュンヘンと肩を並べ、コペンハーゲンが9位からジュネーヴを抜いて8位に、シドニーがベスト10から陥落した以外は去年と同じです。
ベスト10の中ではヨーロッパの街が8つと大半です。
私はここにランクされたヨーロッパ全ての街を見てますが、これには納得できます。
ちなみに今年のマーサーによれば日本の東京、神戸は49位、横浜55位、大阪58位です。
アジアでのトップはシンガポールの25位です。
最下位231位は10年連続でイラクのバグダッドでした。
私はウィーン大好きですから、この結果はプライベート、仕事領域を含めて大変嬉しいですね。
実際に生活をしていると、もちろん全てがいいことだけではありませんが、しかしそれを含めてもウィーンは住みやすい街であることを実感しています。
御興味があれば以下マーサーのサイトを御覧下さい。
https://mobilityexchange.mercer.com/Insights/quality-of-living-rankings
ウィーンはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城があり、そのハプスブルグ家の下に歴代神聖ローマ帝国の皇帝、ローマ王、ドイツ王などの称号があったことから、"皇帝の居城"として永らく栄えてきました。
そこで他のヨーロッパの街とは歴史的立場も違っていて、様々な物がウィーンに集まり、切磋琢磨されながら洗練されていきました。
まさに"ヨーロッパ文化が凝縮した街"となったわけです。
よく言われる"音楽の都"なんてほんの一部分に過ぎなかったわけです。
ウィーンの街の奥深さを知った方は、繰り返し来られます。
団体ツアーのお客様でももう3回目とか4回目の方も多く、私のホームページからお声をかけて頂いたお客様の中にも、ウィーンに繰り返し来られる方も多くいらっしゃいます。
そうです。それだけウィーンは魅力的な街なのです。
さて、今日は去年2018年度のウィーンの宿泊数を国別で紹介します。
上の表はウィーン観光局から送られてきた2018年度の宿泊数のベスト10です。
この統計はウィーン市MA23からのもので、中々興味深いものがあります。
それぞれのグラフの一番右にある数字は前年度との伸び率です。
1位はドイツで3.158.000の宿泊数です。
お隣ドイツはオーストリアでは常連さんで、毎年最も多くの方が訪れます。
ウィーンの街中を歩いていると、"ドイツのドイツ語"がよく聞こえてきますね。(笑)
ドイツが他の国と比べると圧倒的に多いですね。
2位は地元オーストリアです。
ウィーン以外に住んでいる地元オーストリア人にとっても、やはりウィーンは魅力的な街です。
以前は私達日本もベスト10の8位~9位あたりに毎年ランクしていたのですが、中国、ロシアの勢いに負けて、ベスト10圏外にはじき出されてしまいました。
日本からのお客様が少なくなったわけではありません。
日本からのお客様は極端に増えることもなければ、また逆に少なくなることもなく非常に安定しています。
お陰様で私もいつも忙しいです。
それ以外ベスト10にランクする国はヨーロッパのイギリス、イタリア、スペイン、フランスなどの常連と、アメリカも去年は7%も伸びました。
この結果は地元では喜びの高評価となっています。
ウィーンは公共交通機関が非常に発達しているので、ウィーンに住んでいる限り車が無くても不便さは感じないでしょうか。
にもかかわらずウィーンは車の所持率がかなり高い街と言われています。
ウィーンは415km²とかなり広い街ですから、実際には車があれば便利ですし、ウィーンの郊外にも魅力的な場所が多くあり、何と言ってもオーストリアはアルプスを大きく横たえて持っている国で、郊外に美しい長閑な風景が広がっていますので、車はある意味では必需品とも言えます。
ウィーンは189万の人口の街にもかかわらず、車での交通事故の死亡者が以外と少ないです。
今日はオーストリアにおいての交通事故の死亡者数を見てみましょう。
過去10年間 | Wien(ウィーン) | Niederösterreich | Burgenland | オーストリア全体 |
2009 | 32 | 189 | 24 | 633 |
2010 | 29 | 163 | 20 | 552 |
2011 | 22 | 159 | 21 | 523 |
2012 | 24 | 145 | 30 | 531 |
2013 | 17 | 112 | 17 | 455 |
2014 | 21 | 121 | 22 | 430 |
2015 | 13 | 131 | 24 | 479 |
2016 | 19 | 112 | 19 | 432 |
2017 | 20 | 93 | 25 | 414 |
2018 | 16 | 99 | 13 | 401 |
上の表はÖAMTC(日本で言えばJAFのようなもの)が毎月発行するauto touring2019年2月号に掲載されていたデータです。
こちらで車に乗っている人であれば誰でも知っているÖAMTCは信頼性があって、多くの人が加盟しています。
私もずっと前からお世話になっています。
過去10年間の交通事故死亡者の統計ですが、明らかに減少しています。
ウィーンは道もそれなりに複雑で、一方通行も多く、路面電車との共存でありながらも去年は16件しかありませんでした。
最も"死亡者数"ですから事故数で言えばもっとあるでしょう。
Niederösterreichはウィーンの外側にあり、オーストリアでは最も広い州ですので、それなりに数が高いですね。
オーストリアの郊外では、街の中に入ればたいてい50km/hですが、街と街を結ぶ国道などでは100km/hで走れる所も多く、夜などは暗いですから事故も必然的に起こるのでしょう。
ちなみにオーストリアでは1972年が統計を取り始めて最も最悪で、2.948人でした。
去年2018年が401人ですから大変少なくなっていることがわかります。
1月6日の聖三王が過ぎるとウィーンの街は舞踏会が至る所で開かれ、それに伴うカレンダーもあるぐらいです。
舞踏会の中で最も有名なのは国立オペラ座の舞踏会(Opernball・・・オペルンバル)です。
この舞踏会は復活祭がいつ来るかによって開催される日が毎年変動し ます。
謝肉祭の最高点である火曜日(Faschingsdienstag)の前の週の木曜日と決め られていますので、今年は2月28日の木曜日・・・つまり今日ということになります。
去年は2月8日でしたので今年はかなり遅いですね。
右の写真は2月25日の12:00頃です。
国立オペラ座正面入り口で、ちょうど舞踏会の正面入り口の構築が始まっています。
毎年恒例のこの正面入り口セットが出来上がっています。
でも国立オペラ座の中ではこの時点ではまだ通常通りオペラが上演されています。
相当大掛かりな作業で、どこから見ても目立ちます。
正面入り口だけではなく、後ろの搬入口や横の部分でも作業が行われています。
<国立オペラ座舞踏会の歴史>
国立オペラ座舞踏会は、有名なウィーン会議(1814-1815) の時からだとされていますが、場所は宮廷関係の劇場ではなかったようです。
そもそも国立オペラ座自体、1868年に完成していますからウィーン会議の50年以上後ということになります。
その1820~30年代、この帝国の都ウィーンでは数々の大小の舞踏会が開かれるようになっていました。
ヨーゼフランナー、ヨハン・シュトラウス(父)が活躍する時代ですね。
それから王宮のレドゥーテンザールで開かれるようになっていきますが、1848年の革命時からはしばらく静かになります。
1862年Theater an der Wienが舞踏会開催を許されました。
1869年にリンク道路の現在の国立オペラ座を宮廷が使い始めますが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がここでの舞踏会を拒んでいたため、1870年に完成したニューイヤーコンサートで有名な楽友協会ホールで "Ball in der Hofoper"として開かれました。
1877年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が賛同し、初めて現在の国立オペラ座の一角で祭典が行われました。
ハプスブルグ帝国崩壊後、オーストリアが共和国となり、すぐに帝国時代の懐かしさから1921年にはすでに舞踏会が開かれました。
1935年には「Wiener Opernball」という名で開かれ、1939年第2次世界大戦前日の夜、最後のオペラ座舞踏会が開かれます。
戦後壊された国立オペラ座が1955年に修復され、1956年2月9日に現在のオーストリア共和国の初めての国立オペラ座舞踏会が開かれ、現在に至っています。
つまり今年は現在のオーストリアになって63回目ということですね。
国立オペラ座舞踏会は世界各国の著名人、貴賓が集まり、男性は燕尾服、女性はイブニングドレスと決められています。
<国立オペラ座舞踏会についての色々な数字>
ゲストの数は5.150人、146万人が国立オペラ座舞踏会のテレビ中継を見ている、144組の社交界デビュー、会場構築時間は350人の専門作業員、150人のアルバイトで30時間、解体時間は21時間、50の業者、総費用140万ユーロ、46.000以上のグラス、1.000枚のテーブルクロス、4.000のナイフとフォーク、1.300のSekt、ワイン900本、ビール900本、150人の音楽家・・・。
国立オペラ座の普段の運営もすごいものがありますが、たった1回のこの舞踏会でも物凄いものを感じます。
さて、気になる今年の料金はというと・・・
入場料 | EUR 315,- |
ボックス席(ロジェ) | EUR 23.600,- |
舞台側ボックス席 (大) | EUR 23.600,- |
舞台側ボックス席 (小) | EUR 13.300,- |
舞台側ロジェ テーブル付き | EUR 11.500,- |
6人用テーブル |
EUR 1.260,- |
4人用テーブル | EUR 840,- |
3人 テーブル(相席) | EUR 630,- |
2人 テーブル (相席) |
EUR 420,- |
6階 4人用テーブル席 | EUR 420,- |
6階 2人用テーブル(相席) | EUR 210,- |
今年の料金は去年2018年度と比べると値上がりしています。
去年は入場料290ユーロでしたが、今年は315ユーロ、一番高いボックス席が去年は20.500ユーロでしたが、今年は23.600ユーロとなっています。
一番高いボックス席(ロジェ)は12人までが入れます。
それぞれの料金は入場料とは別で、飲食も別です。
入場料だけでも315ユーロですから国立オペラ座の最高額の座席よりも高いですね。
年間を通して数え切れないぐらい国立オペラ座の内部案内をしていますが、毎年思いますが舞踏会だけは別世界です。
国立オペラ座舞踏会の様子のビデオが見られますので、興味ある方は御覧下さい。
https://www.wiener-staatsoper.at/opernball/
※国立オペラ座オフィシャルサイトより
ウィーンの上水道はアルプスの湧水であることは御存知でしたか?
ウィーンから90kmほど離れたアルプスの一角から4本の水道管によって直接ウィーンに水が供給されています。
ちなみにその水源を見学することができます。
ウィーンは家庭の水道をひねるとエビアン水が出て来る街と言ってもいいでしょう。
その質が高い水道水がまた美味しいカフェを生み出すわけですね。
EU諸国の中ではオーストリアの水質はトップクラスです。
ウィーンの街にはその上水道の象徴的なものとして、Hochstrahlbrunnen(ホッホシュトラールブルンネン)があります。
さて今日はそのウィーンの上水道についてちょっとしたデータをお届けしましょう。
水道水を定期的に飲んでいるオーストリア人 | 89% |
水道水の質が非常にいいと考えている人の割合 | 90% |
ウィーンにおける水道管の長さ | 3.000km |
泉などの公共の水飲み場 | 900 |
水道水1リットルの料金 | 0.15~0.30セント |
ミネラルウォーター1リットルの値段 | 0.25~0.85ユーロ |
上の表はArbeiterkammer・・・略してAK https://www.arbeiterkammer.at,
(日本労働組合総連合会のような機関)2018年10月号に掲載されていたデータです。
オーストリアではほぼ9割の人が水道水を定期的に飲んでいて、質の良さを意識しています。
私も毎日水道水は飲んでいますね。
水道をひねると水がすぐに冷たくなります。
右の表は1人が1日に利用する水道水の量です。
合計すると130L・・・約40セントということになりますね。
このデータはあくまでも平均ですから水道水の使用量には当然個人差があります。
しかし、中々興味深いデータです。
ウィーンの上水道はEU圏だけでなく、世界でもトップクラスの質の良さです。
1人が1日に使う水道水の量 | |
入浴(シャワー、浴槽) | 44L |
トイレ | 40L |
洗濯 | 15L |
掃除、ガーデニングなど | 13L |
手洗い | 9L |
食器洗い | 6L |
料理 | 2L |
飲料 | 2L |
ウィーンは"森の都"と形容されていますが、ウィーンはヨーロッパの街の中で、街の広さに対して緑の比率が最も高いです。
ウィーンの中心のリンク道路沿いだけでも6つの公園があり、それ以外にも様々な公園、庭園、並木、街路樹が多く見られます。
ウィーンの街を歩けば、この街は緑が豊かだな~ときっと思われるでしょう。
しかし、その広大な緑を囲むもっと大きな緑がウィーンの森です。
今日はウィーンの街にはどのぐらい多くの街路樹が植えられているのかを簡単にまとめてみます。
ウィーン市の面積は約415km²、人口約187万人、東京と同じ23区で成り立っています。
東京は市がたくさんありますが、ウィーンはウィーン市が23区で成り立っています。415km²と言えば、かなり広い街であることがわかります。
見所も中心界隈だけでなく、外側にも多く点在しています。
ウィーンの街には約87.000本の街路樹が植えられていますが、以下簡単にまとめてみました。
右の表はArbeiterkammer・・・略してAK https://www.arbeiterkammer.at/index.html(日本労働組合総連合会のような機関)2018年11月号に掲載されていたデータです。
右側はウィーンのそれぞれの区です。
8.000本以上 | 22,2 |
6.000~8.000 | 10,13,21,23 |
4.000~6.000 | 11,12,14,19 |
2.000~4.000 | 1,15,16,17,18,20 |
2.000以下 | 3,4,5,6,7,8,9 |
昨日の2月14日はバレンタインデーでした。
私が小学校の頃からこの習慣はかなり広がっていましたが、女の子が男の子にチョコレートを贈る=好きな気持ちを告白する・・・というのが一般的だと思います。
こちらでもバレンタインデーの習慣はありますが、女性からではなく、男性から女性にというのが一般的です。
バレンタインデー・・・こちらではValentinstagと呼ばれ、聖人のヴァレンティヌスの日ということになります。
ヴァレンティヌスはドイツ語では"Valentin"、彼は3世紀頃のキリスト教の聖職者で、269年2月14日に亡くなったということになっています。
結婚を禁止されたローマ兵士達のために、キリスト教的結婚式を挙げたことによりローマ帝国から迫害されます。
よく知られた伝説のひとつで、彼が迫害され、捕らえられている間に彼が面倒を見ている盲目の娘の目を直したそうです。
彼の死刑の直前にその娘に別れの手紙を書き、„Dein Valentin“と署名したそうです。
ヴァレンティヌスを祝う習慣は14世紀に宮廷で大流行りとなり、頂点を迎えました。
18世紀にイギリスで愛し合う2人がお互いにそれを表現し、花とお菓子、クリスマスカードのようにカードを贈る習慣が生まれました。
私の子供の頃は女性がチョコレートを贈る習慣でしたが、こちらでは前述したように男性が女性に贈るのが一般的ですが、どのような物が好まれているのでしょうか?
右の統計は昨日の新聞ÖSERREICHに掲載されていたものです。
1位は圧倒的に花です。
花屋さんでは猛烈な勢いでバラを中心に買われていて、午前中にはもう赤いバラが売り切れた店がある程です。
4位の無形は色々な可能性があります。
例えば普段料理を作ってくれているから、今日は僕が作るから・・・とか、掃除を代わりにするからとかそのようなことです。
まぁ~ちょっとした気遣いでしょうね。
聖ヴァレンティヌスが男性であったことなどが理由で、こちらでは男性が女性に気持ちを伝えるわけですね。
1. 花 | 49% |
2. チョコレート | 22% |
3. レストランでの食事 | 16% |
4. 無形 | 13% |
5. 商品券 | 12% |
6. 劇場、映画 | 11% |
7. 香水 | 10% |
8. アルコール | 10% |
9. アクセサリー | 8% |
10.個人的な物 | 8% |
オーストリアではこのバレンタインデーにおける経済効果は120.000.000ユーロと言われています。
因みに1人当たり平均58ユーロの予算という統計です。
家族といるのが一番幸せ?
恋人と一緒にいるのが幸せ?
好きなことができることが幸せ?
お金がいっぱいあることが幸せ?
社会で自分が貢献できることが幸せ?
幸せの価値観は人によって違います。
今日はオーストリアでのPartnerschaft・・・夫婦関係、恋人関係などいわゆる特定のパートナーがいる場合のちょっとした傾向を見てみましょう。
これは"Parship"が18歳~69歳を対象に去年12月初旬に発表した統計です。
オーストリアでは3/4が特定のパートナーとの関係にあり、その半分の人達がその関係に満足しているということです。
オーストリアでは440万人・・・72%がすでに特定のパートナーとの関係にある。
シングルが一番多い街はウィーンで、36%。
全体では49%がパートナーとの関係に満足している、しかしウィーンでは37%。
余暇でパートナーと一緒にいる割合は22%、多くを一緒に過ごすが別々にもの割合が58%。
恋愛関係の長さが5年以内が27%、20年以上が41%。
上記の20年以上の半分がザルツブルク州とケルンテン州に住んでいる。
右の表は主だったテーマに対してお互いの意見が一致している割合を示しています。
子供が欲しいというテーマではお互いの希望が一致している割合は64%に上ります。
家族の価値、夫婦関係もやはり大事のようです。
逆に食事はそれぞれ好みがあることを示していますね。
うちは家族の価値、子供の教育などは頻繁に出て来るテーマですね。
夫婦関係、恋人関係といった特定のパートナーがいる方はどうお考えになりますか?
子供が欲しい | 64% |
家族の価値 | 58% |
夫婦関係 | 55% |
ペット | 51% |
旅行 | 49% |
SEX | 47% |
政治 | 42% |
子供の教育 | 39% |
お金 | 35% |
清潔性 | 30% |
食事 | 27% |
日本でインフルエンザの流行が過去患者数が過去10年で最大となり、2019年1月21日~1月27日(2019年第4週)の推定患者数は約228万人に上っているようです。
インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、一般的に例年11月下旬から12月上旬にかけて始まり,1月下旬から2月上旬にピークを迎え,3月頃まで続きます。
こちらヨーロッパでもインフルエンザは蔓延していて、このまま行けばオーストリアでも55万人が感染するのではないか・・・と1月29日の新聞に掲載されていました。
インフルエンザはドイツ語では"Grippe"(グリッペ)と呼ばれています。
今日はこのインフルエンザの話題をお届けしましょう。
1月の4週目はオーストリアでは5万人がインフルエンザでベットに横になっていると報道され、その数は日ごとに増えているようです。
ケルンテン州では去年よりもすでに多い患者数として社会保険庁が発表されています。
このペースで行けば前述したようにオーストリアでは55万人がインフルエンザに感染すると見込まれ、その内約1.000人が死亡するだろうと言われています。
この現象はオーストリアだけではなく、他のヨーロッパ諸国でも同じで、ドイツではすでの20人が死亡し、イギリスでは26人が死亡しています。
ウィーンの学校でも、オーストリア政府から感染を抑えるために具合が悪い子供達を無理に登校させないように・・・との呼びかけもされています。
インフルエンザにかからないように予防接種があるわけですが、このインフルエンザの予防接種を受けている人がヨーロッパレベルで見るとオーストリアでは以外と少ないようです。
オーストリアは医療レベルが高い国ですが、インフルエンザの予防接種に関しては全体でたった6%しか受けていないということです。
他のヨーロッパ諸国はどうかというと・・・
右の表はヨーロッパ諸国でのインフルエンザの予防接種を受けている人の割合です。
イギリスは10人に7人の割合で予防接種を受けていて、他の国よりもはるかに比率が高いですね。
2位がスペインの56%、3位がアイルランドの54%となっています。
それから見るとオーストリアの6%は非常に少ない割合ですね。
これはウィーンで長く生活をして、近所付き合いをしている私は理解できることで、インフルエンザに限られることではありませんが、このような予防接種に慎重になっている親御さんが多くいます。
イギリス | 71% |
スペイン | 56% |
アイルランド | 54% |
イタリア | 50% |
フランス | 50% |
スウェーデン | 49% |
フィンランド | 47% |
デンマーク | 41% |
ルクセンブルク | 38% |
ドイツ | 35% |
絶対にうちの子には予防接種はさせない・・・という家庭も意外と多くあります。
もしかしたら私が住んでいるウィーンのこの界隈だけのことかもしれませんが・・・いや、そうではないと思います。
私はお陰様で元気に仕事をしていますが、仕事でよく行くシェーンブルン宮殿とか、美術史博物館の係がインフルエンザで休んでいる・・・ということをよく聞きます。
皆さんも気を付けて下さいね。
去年の11月後半ごろから年末にかけてはクリスマス関係の話題が多くなり、ウィーンのクリスマスの空気を少しでもお伝えできたかなと思います。
クリスマス時期の週末、そして年末から年始にかけてのウィーンは例年以上の混雑で・・・というよりも毎年混雑の度合いが高くなってきているように感じます・・・観光も大変でした。
さて、今日は解決することがない難民問題のその後について状況を簡単にまとめておきます。
難民申請中の彼らもオーストリアで年越しをしたでしょう。
去年2018年の1月~9月に関しての統計を見ると、明らかに難民の流れは大きく減少していて、数から言えば終わったとされています。
この期間に来た難民数は10.413で、2017年と比べると46.3%の減少です。
年の終わりまででは14.000ぐらいということになり、2015年に難民問題が大きく取り上げられた時は90.000でしたからいかに減少してきたかがわかります。
しかし、国内では難民申請をしたその処理・・・つまり難民と認めるか、強制送還をするかが30.000件あり、47.183人がオーストリア政府からの補助で生活をしながら結果を待っています。
この費用も膨大なものがあり、その辺は難民問題その後11を御覧下さい。
右の表を御覧下さい。
シリアが圧倒的に多く、次がアフガニスタンですね。
これを全部足すと前述した10.413人になります。
難民申請をしたからといってオーストリアに残れるわけではありません。
申請後はその人物が本当に難民として正当なのか審査が行われ、難民として認められなければ強制送還となります。
難民はどこから来るか? (2018年1月~9月) |
|
シリア | 2.590 |
アフガニスタン | 1.570 |
イラン | 834 |
ロシア | 727 |
イラク | 582 |
その他 | 4.110 |
毎回書いていますが、難民問題は観光や生活には何の影響もありません。
日常生活ではあまり意識しないのですが、オーストリアは確実に物価が上がっています。
ある時ふと振り返ると、これが数十セントも値上がりしているということがよくあります。
ユーロが導入されたのが2002年ですが、もうすぐ17年経つ今でも、それまでのオーストリアシリング通貨で考える地元の人が非常に多いです。
この品物に~シリングなんて絶対にあり得ない・・・なんてことをよく聞きます。
今年の8月の統計を見ると、インフレ上昇率2.2%です。
以下の表を御覧下さい。
高くなったもの
安くなったもの
灯油 | +24.3% |
ディーゼル | +15.2% |
ガソリン | +12.3% |
サラダ | +14% |
ぶどう | +13.7% |
もも | +9.1% |
バター | +6.7% |
タバコ | +6.0% |
家賃 | +3.6% |
パン | +2.8% |
ヨーロッパ都市間の飛行機 | -34.8% |
レモン | -11.4% |
眼鏡レンズ | -10.0% |
砂糖 | -8.5% |
デジタルカメラ | -6.1% |
ガス | -5.7% |
携帯電話 | -5.2% |
旅行 | -4.6% |
ピザ | -3.0% |
ジャガイモ | -2.2% |
上の統計は今年8月のデータです。
燃料がかなり上昇しています。
実際に車に乗っているとガソリン代が結構高くなっていると思います。
ぶどうや桃も高くなっています。
個人的には両方好きなので痛いですね。
バターやパンも高くなっています。
家賃も上昇傾向ですから、オーストリアでの生活はお金がかかります。
逆にヨーロッパ都市間の飛行機がかなり安くなっていますが、日常生活にはあまり関係がないですね。
レモン、砂糖、ジャガイモが安くなっているのがちょっとした救いでしょうか。
去年と比較すると日常生活における通常の買い物では1日平均2.4%の上昇で、週末に車を利用して出かけたりする場合のガソリン代などを含めると5.5%も上昇しています。
オーストリアは年々物価が少しづつですが上昇しています。
買い物をする時、その都度はあまり意識しなくても、えっ、これってこんなに高かったっけ~、食費にこんなにかかっているの・・・ということがよくあります。
よく見たら値段は同じでも量が少なくなっているということもよくあります。
物価上昇に平行して、住居も高くなっていて、土地の値段や賃貸料も上昇しています。
住居の傾向としては、一戸建てよりもWohnung(ヴォーヌング)がよく売られているそうで、上半期の統計を見ると4%の上昇です。
Wohnungとは、いわゆるアパート、マンションで集合住宅の1室のことを指します。
ある大手不動産会社に統計によれば、2018年上半期だけで26.166のアパートが売られ、去年よりも1.006も多い数となっています。
特に中古アパートを購入する人が多いようです。
さて、今日はオーストリアそれぞれの州のEigentumswohnung(持ち家としてのアパート)の平均価格を見てみましょう。
右の表を見て下さい。
こちらは9月半ばに新聞に掲載された2018年上半期のWohnungの州別平均価格です。
オーストリア全体では1%の上昇に過ぎないのは、中古アパートを購入する人が多いからです。
一番高い所はVorarlbergで、次にSalzburg、Tirol、ウィーンと続いています。
一番安い所はBurgenlandですね。
ここの土地はオーストリア全体的に見て、群を抜いて安く、ウィーンの半額以下ですね。
一戸建てもそうですが、土地の価格が年々上昇していて、住居はかなり高くなっています。
オーストリア平均 | +1.0% | € 192.475 |
Vorarlberg | +14.8% | € 265.260 |
Salzburg | -1.5% | € 224.623 |
Tirol | +5.8% | € 224.604 |
Wien | +1.1% | € 221.222 |
Oberösterreich | +2.9% | € 178.966 |
Niederösterreich | -3.3% | € 158.713 |
Kärnten | -11.6% | € 153.807 |
Steiermark | +2.0% | € 141.745 |
Burgenland | +5.5% | € 107.811 |
ウィーンの街の郊外では至る所に住宅が建設されているのを毎日見ています。
多くは、一戸建てよりもマンションで、地上階には小さな庭があることが多いタイプです。
え~、ここも住居が建つんだ~・・ということがしょっちゅうあります。
賃貸は馬鹿らしいので、持ち家としてある程度手が届くWohnungを買う人が多い傾向です。
こちらでは子供から大人まで日常生活の中では当たり前のようにキックボードが利用されています。
小さい子供は遊びで乗るでしょうが、社会人が通勤に利用している姿も多く見られます。
ウィーンは9月の終わり頃から電動キックボード(E-Scooter)のシェアリングが始まって、ウィーンの街の絵が少し変わったような気がします。
スマホやiPadのアプリ経由で利用します。
現在では"Bird", "Lime", "Tier"の3社が競合しながら電動キックボードのシェアリングを展開しています。
それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
Lime | Bird | Tier | |
完全に充電された状態での走行距離 | 50km | 20km | 15km |
最高速度 | 24km/h | 24km/h | 25km/h |
何歳から利用できるか | 16 | 18 | 18 |
どこの区で利用できるか | 1~9 | 1,4,5,6,7,8,9 |
1~9,12,15*,20,22* * (一部の地域) |
料金 | 1回 €1、1分 €0.15 | 1回 €1、1分 €0.15 | 1回 €1、1分 €0.15 |
製造元 | Segway (USA) | Xiaomi (CHN) | Ninebot (CHN) |
利用時間 | 7:00~21:00 | 7:00~21:00 | 7:00~22:00 |
シェアリング台数 | 300 | 100 | 250 |
会社 | San Mateo (CA) | Santa Monica(CA) | Berlin (D) |
創立 | 2017年 | 2017年 | 2018年 |
料金は3社共同じで、1回の利用につき1ユーロかかり,1分ごとに15セントです。
完全充電した状態での走行距離はLimeが抜きに出ています。
利用できる区は1~9区が基本ですが、Tierは外側の区でも利用できます。
これは指定された区だけしか走れないのではなく、返却する場所が問題となります。
利用時間もほとんど同じです。
Limeの製造元はSegwayですが、他は中国製ですね。
そういう意味ではLimeの方が安心感があります。
また、シェアリング台数でもLimeが現時点では一番多いです。
私は3つを試したわけではありませんが、この中ではLimeがお勧めです。
ウィーンの観光中にちょっと気分を変えて、電動キックボードで地元の空気を味わうのも悪くないと思います。
ウィーンの公共交通機関はよく発達していて、世界でも5本指に入る営業距離数を持っています。
地下鉄 (U-BAHN)、路面電車(STRASSENBAHN)、路線バス(AUTOBUS)がウィーン市交通局の運営で、国鉄(SCHNELLBAHN)もウィーン市内であれば共通券で乗れるシステムになっています。
公共交通機関はウィーン市民の重要な足であると同時に、観光で訪れる方々にとっても必要不可欠でしょう。
ウィーンを歩けば街の景観に合った路面電車がたくさん走っているのが見られます。
これだけ見てもウィーンを感じますね。
今日はこのウィーンの公共交通機関についての様々なデータをまとめてみましょう。
以下のデータはウィーン市交通局が公に公開しているもので、地下鉄、路面電車、路線バスが対象で、国鉄は含まれていません。
ウィーン市全ての路線数 | 161 |
車庫数(検車区) | 10 |
停留所の数 | 5.359 |
営業総距離数 | 1.149.1km |
1路線を1区間とした路線総距離数 | 263km |
線路の総距離 | 670.30km |
気動車の数 | 1.283台 |
客車の数 | 286台 |
バス台数 | 469台 |
座席数の総数 | 267.745 |
乗客数 | 961.700.000人 |
1日の乗客数 | 2.630.000人 |
ウィーン市は415km²、23区から成り立ち187万の人口があります。
かなり広い街であることがわかります。
そのウィーンの街を2017年までで地下鉄、路面電車、路線バスが161路線、1.149.1kmの営業距離数があります。
これだけの数の公共交通機関が毎日活躍しているわけです。
ウィーンに住んでいると、公共交通機関が本当によく網羅されていることを実感します。
2015年から始まった難民問題は、根本的な解決はされていないものの、オーストリアでは年々申請数が減っています。
2018年9月2日付の難民問題その後11で、難民にかかる費用について話題にしました。
難民申請後の結果が出るまでの衣食住や、それに伴う必要経費などをオーストリア政府が負担しているわけで、こちらも減少しています。
右の表はオーストリアInnenministerium(日本で言う総務省)から発表された、それぞれの年の1月~8月に出された申請数です。
2015年は46.133人と最も多いですが、それからは減少となり、今年は9.337人・・・去年と比べると46.3%も減っています。
2014年 | 12.878 |
2015年 | 46.133 |
2016年 | 32.036 |
2017年 | 17.378 |
2018年 | 9.337 |
難民問題が始まる2015年の前よりも少なくなっています。
難民申請者の国籍はシリアが最も多く2.351,続いてアフガニスタン1.400、イランとなっています。
2018年9月1日時点で48.640人の難民申請者がいわゆる最低限の保護を受けていますが、この数も今年の始めには60.000人を超えてましたので、やはり減少しています。
以下の数字を見て下さい。
2016年1月1日時点で78.038人 | 2017年1月1日時点で78.962人 | 2018年1月1日時点で61.241人 |
毎回書いていますが、ウィーン(オーストリア)では難民問題は観光や生活には何の影響もありません。
ウィーンの街は国連の3番目の都市であり、オーストリアは永世中立国ですから、ヨーロッパの街では治安が最もいい国のひとつと言われています。
実際に25年以上生活していて、仕事でもプライベートでも何かあったことは一度もありません。
しかし、EUが大きくなり、その関係でまだまだ物価水準が低い国からもこちらに来やすくなったことや、制限を伴った難民受け入れなど、ウィーンの街も人口が増加傾向にあり、治安面などの心配をする方が増えていることは事実です。
ウィーンは415km²、人口187万、ヨーロッパでは大都市ですので、犯罪が全くないかと言えばそれは嘘になります。
2018年5月より、ウィーンは社会民主党であるMichael Ludwig(ミヒャエル・ルードヴィッヒ)さんが新しい市長さんとして頑張っています。
この新しい市長さんに真っ先に取り組んで欲しいことは何か・・・という世論調査の結果を少し見てみましょう。
右の表はオーストリアのresearch affairsが2018年5月24日~5月30日に行った世論調査の結果です。
それによると、難民受け入れと外国人問題を挙げた人が67%に上り、トップの問題となっているようです
これは外国人排除ということではなくて、受け入れた難民やここで生活を始める外から入って来た人は、オーストリアの習慣を受け入れて、ドイツ語をある程度学んで、社会に貢献して欲しいということです。
難民受け入れと外国人問題 | 67% |
治安面 | 34% |
交通量、渋滞 | 28% |
教育 | 23% |
健康 | 16% |
環境汚染 | 9% |
公共交通機関 | 6% |
こちらの学校に行って、こちらの社会福祉などを受けるわけですから、私も外国人として永住権を持ち、オーストリアで税金を納めて、社会福祉の恩恵を受けている1人として、それは当然のことだと思いますね。
ウィーンは治安はいいと思いますが、例えば難民申請をして結果を待っている人々が常にいい心を持っているとは限らないもしれません。
そんな時に、ちょっとした犯罪に手を染める・・・なんてこともあるでしょうか。
3位は交通量、渋滞ですね。
これはウィーンで車に乗っていると理解できますが、東京首都圏の渋滞を知っている私はあまり気にしていませんが、工事による渋滞はいらいらしますね。
それでもウィーンは世界で1番住みやすい街でしょう。
ウィーンは公共交通機関がとても発達しているので、車がなくても十分生活できます。
ウィーンの郊外やオーストリアは長閑な美しい風景が広がっているので、それを見たら、車で走ったら楽しいだろうな・・・と車を運転している人であれば誰もが思うと思います。
オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国ですから、ウィーンから西や南西方面に走ると地形がどんどん変わって行き、山が高くなっていきます。
アルプスの中を走るのもとても面白いです。
オーストリアは84.000km²と、北海道より少し広い小さな国ですが、東西に伸びているため、ウィーンからザルツブルクやチロル方面に走るとそれなりに大きい国だな~と思います。
郊外に行くには高速道路を頻繁に使いますが、全ての街に通っているわけではもちろんないので、幹線として利用し、その後は国道や田舎道を走ることになります。
新幹線で主要駅まで行って、そこから在来線に乗り換えるみたいな感じです。
さて、仕事でもプライベートでも高速道路を走ることが多いですが、ここ数年で大型トラックの数が急増しているな~と思っていました。
そんな時にタイミングよく面白い統計を見ました。
2012年 | 2017年 | |
A1(Haid) | 4.643.000 | 5.197.000 |
A2(Laßnitzhöhe) | 1.870.000 | 2.244.000 |
A3(Wien,Absbergtunnel) | 2.774.000 | 2.937.000 |
A4(Nickelsdorf) | 1.680.000 | 1.820.000 |
A8(Suben) | 2.902.000 | 3.371.000 |
A9(Spielfeld) | 829.000 | 1.074.000 |
A10(Spital a.d.Donau) | 1.396.000 | 1.388.000 |
A13(Brennersee) | 2.058.000 | 2.470.000 |
A14(Hörbranz) | 1.304.000 | 1.401.000 |
A14(Kufstein) | 2.520.000 | 2.968.000 |
※2018年4月号のAK(Arbeiterkammer)より
上の表は2012年と21017年の大型トラックの交通量を比較したものです。
大型トラックなどはこちらではLKW (Lastkarftwagen)と呼ばれ、日本語だと貨物車になります。
それに対して乗用車はPKW(Personenkraftwgaen)です。
オーストリアの高速道路は"Autobahn"のドイツ語からA...と呼ばれます。
A1号線はウィーン~ザルツブルクを結ぶ高速道路で通称Westautobahnとも呼ばれ、A2はウィーン~グラーツ~クラーゲンフルトなどを結ぶSüdautobahnとも呼ばれています。
どこの高速道路も2012年と2017年を比較すると大型トラックがより増加していることがわかります。
オーストリアを走る輸送を目的とした手段では、大型トラックが全体の60%を占めていて、鉄道の30%の倍の量があります。
輸送コストが安く済むことが一番の理由です。
EUが大きくなって来たことにも関係があります。
排気ガスなどで環境に悪影響を与えるので、これを何とか改善しなければならないと専門家は言っています。
思ったよりも多くの大型トラックがオーストリアを走っていますね。
2015年の夏頃から話題になっていた難民問題ですが、最近ではあまり大きく取り上げられることが少なくなっています。
去年難民問題その後10として、2017年7月までの難民申請数を話題にしましたが、難民数が制限されているおかげで、明らかに減少しました。
しかし、根本的に難民問題が解決しているわけではありません。
オーストリアには現在54.000の難民が生活の最低限の補助を受けていて、これだけでもかなりの負担となっています。
オーストリアで難民申請ができたとしても、あくまでも申請したというだけで、全ての難民がオーストリアでの生活が保障されるわけではありません。
この人物が本当に難民として受け入れるべきかどうかしっかり審査し、結果的に強制送還もあります。
申請後の結果が出るまではオーストリアに滞在することになりますので、それでも負担がかかるわけですね。
オーストリアInnenministerium(日本で言う総務省)から、2018年度の難民関係での予算が1,7Miliardenユーロと発表されました。
日本円では約217億円です。
●2018年5月23日時点で54.000人の難民のための最低生活補助
●2017年は574.000.000ユーロでしたが、2018年は700.000.000ユーロになる見込み
●100.000.000ユーロの雑費(当局の人件費、輸送費、医療費)
●900.000.000ユーロ (難民として受け入れられた後の費用)
Arbeitsmarktや仕事をするための様々な準備コースなど
合計すると1.7 Milliardenユーロとなります。
さらに、いくつかの周辺諸国では難民の数が再び増加傾向にあるようです。
特にギリシャ~アルバニアのルートがかなりの増加となっているため、オーストリア政府はそれに対しての準備を始めていて、場合によってはオーストリアの全ての国境通過を強化するということです。
2018年はギリシャ、アルバニアに到着する難民の数が増加しています。
今年5月までの統計ですが、去年と比べるとギリシャが6.946人から18.118人に、アルバニアは1.090人から2.166人となっていて、かなりの増加です。
毎回書いていますが、ウィーン(オーストリア)では難民問題は観光や生活には何の影響もありません。
オーストリアの物価は年々上昇傾向にあるようです。
毎日の買い物が去年と比べると4.3%も高くなっているということです。
その時はあまり意識していなくても、落ち着いて去年と比較して見るとえ~、これがこんなに高くなっているの~、ってことがよくあります。
メーカーの方も、量を少なくして、同じプライスで提供しているというずるい値上げが多く見られます。
税金も高いオーストリアで、皆さんどうやって生活しているんだろう?と本当に街を歩く度に思います。
オーストリアで生活するのは高いということが改めて強調されています。
さて、去年と比べると何がどのくらい高くなっているのでしょうか?
高くなったもの |
安くなったもの |
バター | +23.8% |
シュニッツェル | +20.5% |
リンゴ | +8.4% |
タバコ | +8.4% |
航空券 | +8.3% |
みかん | +7.6% |
自転車 | +6.3% |
牛乳 | +4.1% |
住居 | +4.1% |
ビール | +3.1% |
ヨーロッパ都市間の飛行機 | -22.3% |
バス旅行 | -15.3% |
カリフラワー | -13.0% |
レモン | -11.2% |
眼鏡レンズ | -9.1% |
サラダ | -8.4% |
携帯電話 | -6.9% |
電気 | -6.5% |
ガス | -5.9% |
魚のフライ | -1.7% |
これは2018年4月に新聞に掲載されたSTATISTIK AUSTRIAからのデータです。
バターが一番上昇率が高く、ほぼ24%の値上がりです。
そして次が+20.5%のシュニッツェルです。
シュニッツェルは家庭料理でもポピュラーですから、これが高いというのは痛いですね。
牛乳も高くなっています。
日常生活での食料品が高くなるというのは嬉しいことではありません。
しかも住居も上昇していますので、オーストリアでの生活は高くなっていることは事実でしょう。
その反面電気、ガスが少しでも安くなっているというのは救いです。
オーストリアは食料品はデンマークの次の2番目、人件費はベルギーの次に高いという国の統計があります。
日常生活もそうですが、レストランで食事をしてもそれなりに高くつきます。
スーパーに行ったら日本と比べて何がどのくらい高く、どのくらい安いか、色々な物を比較して見て下さい。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、今年4月半ば頃の新聞にウィーン最古のレストラン "グリーヒェンバイスル"が紹介されていました。
それによればレストラン グリーヒェンバイスルは、ベートーヴェンやモーツァルトも食事をした、レストランの名前からは想像できない伝統的なウィーン料理を提供しているレストランではありますが、旅行者に合わせた内容であり、値段も高いですが、訪れる価値がある歴史的なレストランということです。
これは当たっていますね。
ウィーンらしい空気が味わえるレストランであり、話題性があります。
そのような店は必然的に観光で有名になっていきますね。
ウィーンの伝統料理と言えば、真っ先にWiener Schnitzel(ウィーンナーシュニッツェル)が挙げられます。
地元でも大変に好まれていますね。
ちなみにこちらがグリーヒェンバイスルのウィーンナーシュニッツェルです。
ところで地元ではウィーンナーシュニッツェル以外にどんなものが好まれているんでしょうか?
今日はそれを見てみましょう。
1位はこちら。
Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)です。
Tafelspitzは時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んで食べた料理で、
牛肉の煮込み料理です。
Tafelspitz(牛のおしりと太ももの一番上との間のあたりの肉)をかたまりで何時間も煮込んで、そのやわらかくなった肉をスライスして、リンゴに西洋わさびが入ったソースとSchnittlauchソース(白のクリーム状のソースにチャイブがまざったもの)を肉にかけて食べます。
この料理であればPlachutta(プラフッタ)でしょうか。
ここは個人的にも、仕事でもかなり頻繁に行きます。
スープが本当におしいです!
2位は何とKÄSEKRAINER(ケーゼクライナー)です。
焼かれたソーセージにチーズか入っています。
これはメイン料理と言うよりもちょっとお腹が空いたので、軽く食べようなんて時にいいかもしれません。
ソーセージスタンドでは必ず提供されていて、ビールを飲みながらこれを食べてる人の姿をよく見かけます。
3位にはAlt Wiener Erdäpfelsuppe(アルトヴィーナーエルトエプフェルズッペ)で、これはウィーン風ジャガイモスープです。
これは茹でたジャガイモがスープに入り、ちょっとクリーム的にして、玉ねぎやベーコンを加えます。
スープとして提供されることが多いですが、ボリュームがあります。
4位はZwiebelrostbraten(ツヴィーベルローストブラーテン)です。
これは1位のTafelspitzと合わせて、ウィーンの3大名物料理のひとつで、言ってみればウィーン風ビーフステーキです。
コクのあるソースがかかっていて、パリパリの玉ねぎが載っています。
オーストリアはウィーンを始め9つの州があり、それぞれ個性がありますが共通しているのは歴史を感じる美しさがあることです。
さらにヨーロッパアルプスが大きく横たわっている地形の特徴があり、美しく豊かな風景が広がっています。
オーストリアは車で走って休暇をしたい国として、だいぶ前に話題にしていますが、実際その通りだと思います。
さて、オーストリアをしっかり見るのであれば車は必需品ということになりますが、自転車だってとても人気があります。
自転車文化はヨーロッパ文化のひとつと言ってもいいでしょう。
ウィーンだって自転車を利用している人が多くいますし、自転車でオーストリアで休暇を楽しむ人も多いです。
特にドナウ河の最も美しいヴァッハウ渓谷はヨーロッパで最も人気あるサイクリングルートのひとつですし、オーストリアにはEuro Vero(ユーロ ヴェロ)も通っています。
ウィーンの街で自転車と言えばシェアリングのCITYBIKE(シティバイク)は地元の皆さんから観光の皆さんまで広く利用されています。
ウィーンの自転車シェアリングについて少しまとめていますが、ウィーン以外でも自転車シェアリングはあります。
名称 | 駐輪場の数 | 台数 | 料金 | 最長レンタル時間 | 登録 |
Eisenstadt nextbike |
3 | 12 |
1h €1 1日 €10 |
制限なし 損失した場合€400 |
www.nextbike.at
App |
St.Pölten nextbike |
24 | 160 |
30分 無料 (ÖBB-Vorteilscard,VOR-Jahreskarte所持者は1時間無料) 1h €1 1日 €10 |
制限なし 損失した場合€400 |
www.nextbeike.at App |
Salzburg Citybike |
1 | 15 |
1h 無料 2h €1 3h €2 120h (5日) 1hごと€4 |
最長120h (5日) その後€600 |
www.citybikewien.at 街中のターミナル €1の登録料 |
Klagenfurt nextbike |
35 | 250 |
通常料金 30分 €1 1日 €13
割引料金 年間手数料 €49 30分 無料、以降30分ごと€1 1日 €9 |
制限なし 損失した場合€400 |
www.nextbike.at App |
Innsbruck nextbike |
45 | 375 |
通常料金
30分 €1, その後30分€2、 その後1時間ごと€3、1日 €15
割引料金 年間手数料 €25 (Verbund-Jahreskarte,Semesterticket所持者は€15) 30分 無料、その後30分 €1 その後1時間ごと €2 1日 €9 |
制限なし 損失した場合€400 |
www.nextbike.at App |
nextbikeかCitybikeになりますが、Eisenstadt、St.Pölten、Salzburg、Klagenfurt、Innsbruckに自転車シェアリングがあります。
利用条件は街によって若干異なりますが、利用する価値はあるのではないかと思います。
ウィーンの街を始めとしてヨーロッパの街を自転車で走るのもとても気持ちいいです。
ウィーンは土地の値段が徐々に高騰しています。
まだ土地が多くある外側の区では多くの集合住宅が建設されています。
持ち家として売られるもの、賃貸として、また最初は家賃のように払って10年後に購入できるようになるスタイルなどがあります。
持ち家の方が理想でしょうが、月々の支払は自由に決められても、最初にまとまったお金が必要であることや土地が高いこともあり、ウィーンでは庭があるような持ち家に住んでいる人の割合は20%ぐらいに過ぎません。
賃貸だって何十年も同じ所に住んでいる人は別として、年々相場が上がっていますから、お手頃な住居を見つけるのが非常に難しくなっています。
さて2016年9月6日付でオーストリアの住宅価格について触れましたが、現在ではどのくらいまで高騰しているのでしょうか?
今回は持ち家の場合での1m²の価格をウィーンそれぞれの区で比較して見ます。
ウィーンそれぞれの区 | 1m²の価格(ユーロ) | 前年度との比較 |
1. Innere Stadt | 7.240 | 0% |
2. Mariahilf | 4.900 | +18% |
3. Neubau | 4.750 | +1% |
4. Josephstadt | 4.640 | -6% |
5. Wieden | 4.500 | +7% |
6. Währing | 4.340 | +6% |
7. Alsergrund | 4.310 | -2% |
8. Landstraße | 4.230 | +5% |
9. Döbling | 4.190 | +3% |
10. Hietzing | 4.180 | +2% |
11.Leopoldstadt | 4.130 | +4% |
12.Margareten | 3.970 | +6% |
13.Hernals | 3.890 | +4% |
14.Donaustadt | 3.790 | +5% |
15.Rudolfsh.-Fh | 3.740 | +1% |
16.Ottakring | 3.730 | +13% |
17.Floridsdorf | 3.680 | +7% |
17.Liesing | 3.680 | +4% |
19.Penzing | 3.560 | +2% |
20.Brigittenau | 3.550 | +5% |
21.Meidling | 3.330 | -1% |
22.Favoriten | 3.070 | +3% |
23.Simmering | 3.010 | +12% |
※immowelt.atより
これは2016年度から2017年度の持ち家の統計で、一戸建てやアパートを含みます。
ウィーンでは庭がある一戸建ては中心界隈ではまず見ることはありません。
庭がある一戸建ては外側の区に多く立っています。
いずれにしても、ウィーンは1m²の平均価格が3.870ユーロですからかなり上がっていることがわかります。
8区のJosephstadt、9区のAlsergrund、12区のMeidlingだけが前年度と比べるとマイナスとなっていますが、他の区は全て上昇しています。
中心の1区は抜きに出て高いです。
ちなみに賃貸はと言うと、前年度と比べると1.6%の上昇率で、1m²で平均13.68ユーロということになっています。
ウィーンの住居は決して安くありません。
サッカー世界選手権、こちらでは盛り上がってますね。
オーストリアは残念ながら今回は出場できませんでしたが、ここはサッカーとスキーは国民的スポーツです。
街中のテラスなどには大型テレビが設置されていて、世界選手権を観戦している人が多くいます。
私も特別にサッカーが好きなわけではありませんが、子供がこちらのサッカーチームに入っていたことや、日本が決勝トーナメントに行けるかどうか・・・(今日決まりますが)毎回テレビのLIVE中継を見ながら応援しています。
日本もそうだと思いますが、こちらは幼稚園からサッカーを始める人が多く、それぞれの年齢に合わせてU6~U27までのチームが存在し、その過程の中で本当に限られた人だけがプロのサッカー選手として稼ぐことができますが、その稼ぎは思っているよりも多くないようです。
ポルトガルのロナルド選手やアルゼンチンのメッシ選手のような世界トップクラスの頂点に立つことができるのはさらに極々僅かでしょう。
サッカーがオーストリアの国民的スポーツであっても、現実はとても厳しいものです。
子供達はサッカーが好きでサッカーチームに入り将来は日本で言うJ1で活躍したい・・・そんな希望を小さい頃から持っている子が多く、また両親がサッカー好きで、自分が何もなれなかったからその夢を子供に託す・・・なんて人も多いと思います。
サッカークラブ(こちらではVerein)に入って本格的にサッカーを始めると、週3回の練習、週末は大会や他チームとの練習試合・・・サッカー中心の生活を強いられます。
当然学校にも通いますから、他が全て犠牲になり、それしか残らなくなります。
その現実を早くから見極める人、ある程度の年齢になってから考える人・・・様々でしょう。
現実はとても厳しいです。
オーストリアでは何人ぐらいの人が本格的にサッカーをしているのでしょうか?
オーストリアでは300.000人が本格的に毎週サッカーの練習をしています。
その内たった520人だけがサッカー選手として収入があります。
450人が国内チーム、70人が海外チームで活躍しています。
全体の0.17%に過ぎません。
サッカー選手として収入があると言っても、年収は30.000ユーロ(額面)にも及ばないということです。
オーストリアでは300.000人の0.003%・・・たった9人だけがサッカー選手として何の心配もなく生活できるということです。
これは33.333人に1人という割合です!!
そこで、サッカー選手として稼いでいても、その他の分野でも潰しが利くように職業高等・専門学校などに行くことも重要視されています。
サッカーだけしていると、Gymnasiumの卒業証明であるMatura(マトゥーラ)が取りにくくなり、そうなると社会的に普通の仕事に就くことも制限されます。
仮に若い頃、素晴らしい活躍ができたとしても、30歳前後に現役を引退すると、何も残らなくなり、その後の生活に不安が見えてくるわけです。
そのためにも職業教育は早ければ早いほどいいと言われています。
サッカーが国民的スポーツであるオーストリアであっても、現実はとても厳しいものです。
2018年3月にオーストリアのInnenministerium(日本で言う総務省)が2017年度の犯罪統計を発表しました。
それによると、510.536件の訴えがあり、これは前年度と比べると-5.1%ということで少なくなっています。
具体的に空き巣-9.0%、車の盗難-11.2%、暴力行為-2.4%と減少しています。
逆にサイバー攻撃+28.3%と増加しているようです。
オーストリアは永世中立国であり、国連都市もウィーンにあるので治安は非常にいいと思いますが、物価はヨーロッパでは高い方で、ブルガリアやルーマニアなどからもEU圏内で入り易くなっていることもあり、犯罪者はそれなりにいます。
さて、2015年6月4日付けでオーストリアの犯罪者の国籍について書いていますが、それから3年経とうとしていますが状況は変わったのでしょうか?
右の表を見て下さい。
1位はルーマニア、2位はドイツ、3位はセルビアで、3年前と全く変わりません。
3年前も書いていますが、犯罪者の国籍ドイツが2位というのはちょっと意外に感じるかもしれません。
注目すべきはいきなりベスト10の4位に浮上したアフガニスタンです。
今は少なくなった難民の影響であることは明らかです。
アフガニスタンは2008年からはうなぎのぼりになっていて、特に難民が一時入って来た2015年からは急増しています。かつての共産圏に入っていた国が多いですね。
1. ルーマニア |
10.386 |
2. ドイツ | 10.017 |
3. セルビア | 9.518 |
4. アフガニスタン |
7.011 |
5. トルコ | 6.841 |
6. ボスニア- ヘルツェゴビナ | 5.450 |
7. ハンガリー | 4.737 |
8. スロヴァキア | 4.280 |
9. ロシア |
3.334 |
10.ポーランド | 3.291 |
ウィーンは人口187万の街ですから、犯罪がないと言えばうそになりますが、毎日観光していても、また個人的に歩いていても何かあったことは今まで一度もありません。
でも歩かれる時には貴重品はしっかり管理し、バック類も常に手の届く所に下げて下さい。
それさえ気を付けていればウィーンは安心して夜でも歩ける街です。
オーストリアはヨーロッパでは社会保険や所得税の天引き率がかなり高いと言われています。
その分医療費がただだったり、(社会保険の種類によって違いますが)、授業料が公立の学校であればかからなかったり、公共交通機関が安かったり・・・それなりに還元されているのではないかと思います。
また、ウィーン市が年間を通して行う様々なイヴェントも子供達が楽しめるように、優遇されていることがよくあります。
これはウィーンで生活をしていると実感します。
ウィーンは世界で一番住みやすい街に9年連続でトップとなりました。
学校の授業料がかからなくても、教材費や文房具や、給食費(学校によっては給食のようなものがあります)、その他衣類、おもちゃ等生活の中で必要な色々なものがありますね。
こちらでは子供1人にどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
以下の表は子供が18歳になるまでに主にかかる費用をまとめてみました。
(日本では20歳が成人と見なされますが、こちらは18歳です)
単位はユーロで、ひと月にかかる費用です。
飲食 |
衣類 | 住居 | 健康(医療) | 交通費 | 文化・余暇 | 趣味・遊び | 文房具・書籍 | |
0~5歳 | 90 | 43 | 98 | 27 | 47 | 76 | 26 | 13 |
6~11歳 | 108 | 50 | 139 | 21 | 49 | 103 | 28 | 17 |
12~18歳 | 166 | 59 | 180 | 26 | 51 | 92 | 12 | 18 |
0~18歳 合計 | 26.208 | 10.944 | 30.024 | 5.328 | 10.584 | 16.560 | 4.752 | 3.456 |
18歳になるまでにかかる費用の合計は子供1人につき
131.256 ユーロということです。
このデータはドイツのStatistisches Bundesamt によるもので、オーストリアでも比較できる内容ということです。
日本はどうでしょうか?
ちょっと調べていたらこんなデータを見つけましたので以下参考にして下さい。
1人の子供の出産から大学卒業までの総費用(子ども応援便りより)
日本は授業料が高いですね。
特に私立高校や私立大学の場合は授業料が本当に高いです。
2016年より高校授業料の補助が始まったとは言え、こちらと比べたらまだまだ高いのではないかと
思います。
個人的には多くの天引きがあっても、社会福祉や教育にしっかり還元されているこちらの方がいいと思います。
"オーストリア24時間"というテーマでここオーストリアでは24時間で何がどのくらい起こるのかというStatistik Austriaを始め、オーストリアの様々な専門分野や政府関係からの統計を紹介しています。
オーストリア24時間その1、オーストリア24時間その2も好評を頂きましたので今日はその3です。
特許申請数 | 7件 |
外国からの移住者 | 140人 |
オーストリア人が外国に移住する人数 | 20人 |
難民申請数 | 39人 |
吸われるタバコの本数 | 1.622.400本 |
オーストリア国籍が与えられる数 | 10人 |
反対車線を走る車 (Geister Fahrer) |
1.07台 |
傷害を受ける人 | 15人 |
脅される人(犯罪的に) | 3人 |
窃盗 | 19件 |
横領 | 1件 |
放火(10日に1度の割合) | 1件 |
実際に生活をしていても全く意識しない内容ですが、改めて見てみると興味深いものがあります。
オーストリアは877万の人口で、84.000km²という現在では小さな国ではありますが、様々な人が住んでいるため色々なことが起こっています。
ウィーンは415km²とかなり広い街で、東京と同じ23区で成り立っています。
東京は市がたくさんありますが、ウィーンはウィーン市であり、そのウィーン市自体が23区で分けられています。
人口は2017年1月時点で、1.867.582人となっています。
最も多くの観光の皆さんが訪れるのは1区の旧市街地でしょうが、ひとつの観光スポットとしては、
外側にあるシェーンブルン宮殿が最も多くの人が訪れています。
ウィーン23区は住んでいるとわかりますが、ウィーン市内でもそれぞれの空気の違いを感じます。
今日は23区それぞれがどのくらいの人口であるかをまとめます。
区 | 人口 (およそ) |
1. Innere Stadt | 16.000 |
2. Leopoldstadt | 105.000 |
3. Landstraße | 90.000 |
4. Wieden | 33.000 |
5. Margareten | 55.000 |
6. Mariahilf | 32.000 |
7. Neubau | 32.000 |
8. Josefstadt | 26.000 |
9. Alsergrund | 43.000 |
10. Favoriten | 198.000 |
11. Simmering | 100.000 |
12. Meidling | 96.000 |
13. Hietzing | 54.000 |
14. Penzing | 92.000 |
15.Rudolfsheim-Fünfhaus | 75.000 |
16. Ottakring | 104.000 |
17.Hernals | 57.000 |
18.Währing | 51.000 |
19. Döbling | 72.000 |
20. Brigittenau | 87.000 |
21.Floridsdorf | 159.000 |
22.Donaustadt | 184.000 |
23.Liesing | 101.000 |
こんな感じになります。
10区のFavoritenが198.000と一番多く、次が22区のDonaustadt184.000、21区のFloridsdorf159.000と続きます。
逆に旧市街には16.000人しかいません。
旧市街はウィーンでも歴史が最も詰まっていて、いつも多くの人が歩いていますが、住人となるととても少ないんですね。
代わりに多くの商店、レストラン、企業などがあり、また空き家も多いとよく聞きます。
今回のデータはStatistik Austriaからで、オーストリア事業主のための情報新聞
Wiener Wirtschaft2018年1月18日号に掲載されていたものです。
ウィーン市の概要、ウィーンでの義務教育の子供の数、ウィーンに住む外国人はどの国からどのくらいも参考にどうぞ。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したかつての帝国の都です。
荘厳な建造物が多く建ち並び、豊かな緑に囲まれ、上品で高貴な一面もありながら、どこかいい意味でのいい加減さが感じられる街で、とても住みやすいと思います。
私はウィーン以外に住むことは考えられないほど、ウィーンの魅力に取りつかれてしまいました。
実際にウィーンの生活のクオリティーが高いことは世界的に知られています。
さて、今年もウィーンの街は世界で一番住みやすい街に選ばれました。
9年連続で10回目です!
1. | ウィーン(オーストリア) |
2. | チューリッヒ (スイス) |
3. | オークランド(ニュージーランド) |
3. | ミュンヒェン (ドイツ) |
5. | バンクーバー (カナダ) |
6. | デュッセルドルフ (ドイツ) |
7. | フランクフルト (ドイツ) |
8. | ジュネーヴ(スイス) |
9. | コペンハーゲン(デンマーク) |
10. | バーゼル(スイス) |
10. | シドニー(オーストラリア) |
左のランキングを見て下さい。
これはMERCER (マーサー・・・世界最大の組織・人事マネージメント・コンサルティング会社)
が毎年行う統計で、世界230都市を、政治、経済、社会福祉、教育、医療、文化、自然など39項目を様々な角度から調査しランク付けを行っています。「世界生活環境調査・都市ランキング」です。
ウィーンが1位です。
ウィーンは特に文化、教育、住居、医療面などで高得点で、オーストリアは昔から芸術・文化の水準が高かったことがうかがえます。
治安面も重要です。ウィーンの治安はよく、パリなどとは比べ物になりません。
オーストリアは永世中立国、その首都ウィーンには国連都市があることもその理由のひとつです。
ベスト10にランクされた街は、ミュンヘンが4位から3位に上がりオークランドと肩を並べた以外は去年と同じです。
ベスト10の中ではヨーロッパの街が8つと大半です。
私はここにランクされたヨーロッパ全ての街を見てますが、これには納得できます。
ちなみにマーサーによれば日本の東京、神戸は50位、横浜55位、大阪59位です。
アジアでのトップはシンガポールの25位です。
最下位231位は10年連続でイラクのバグダッドでした。
私はウィーン大好きですから、この結果はプライベート、仕事領域を含めて大変嬉しいですね。
実際に生活をしていると、もちろん全てがいいことだけではありませんが、しかしそれを含めてもウィーンは住みやすい街であることを実感しています。
御興味があれば以下マーサーのサイトを御覧下さい。
https://mobilityexchange.mercer.com/Insights/quality-of-living-rankings
先日オーストリアの現首相Sebastian Kurz(セバスティアン・クルツ)さんについて少し話題にしました。
彼はまだ31歳、欧州諸国では最年少の首相ということになります。
彼が党首となっているオーストリア新国民党(neue ÖVP)は去年10月15日の国民議会選挙で1位となり、3位となった自由党(FPÖ)と連立政権を組んでいます。
ÖVP(Österreichische Volkspartei)の前身は、ハプスブルグ帝国時代末期の1893年からオーストリア共和国になっての1934年まで存在したキリスト教社会党(Chritlichsoziale Partei)で、第2次世界大戦後の1945年4月17日にウィーン1区のショッテン修道会で結成されています。
この時の中心的人物の1人であるLeopold Figlさんは後、オーストリア第2共和国の首相の1人となります。
その後多くの首相が登場しますが、それぞれの首相と任期をちょっとまとめておきます。
オーストリアでは首相のことをBundeskanzler(ブンデスカンツラー)と呼んでいます。
Karl Renner | 27.Apr 1945 - 20.Dez 1945 | SPÖ |
Leopold Figl | 20.Dez 1945 - 25.Feb 1953 2660日 | ÖVP |
Julius Raab | 2.Apr 1953 - 11.Apr 1961 2931日 | ÖVP |
Alfons Gorbach | 11.Apr 1961 - 25.Feb 1964 1087日 | ÖVP |
Josef Klaus | 2.Apr 1964 - 3. März 1970 2210日 | ÖVP |
Bruno Kreisky | 21.Apr 1970 - 24.Mai 1983 4789日 | SPÖ |
Fred Sinowatz | 24.Mai 1983 - 16.Jun 1986 1119日 | SPÖ |
Franz Vranitzky | 16.Jun 1986 - 20.Jan 1997 3879日 | SPÖ |
Viktor Klima | 28.Jan 1997 - 4.Feb 2000 1102日 | SPÖ |
Wolfgang Schüssel | 4.Feb 2000 - 11.Jan 2007 2533日 | ÖVP |
Alfred Gusenbauer | 11.Jan 2007 - 2.Dez 2008 691日 | SPÖ |
Werner Faymann | 2.Dez 2008 - 9.Mai 2016 2715日 | SPÖ |
Christian Kern | 17.Mai 2016 - 18.Dez 2017 521日 | SPÖ |
Sebastian Kurz | 18.Dez 2017- |
Neue ÖVP |
歴代オーストリア首相は全てSPÖ か ÖVP出身です。
オーストリアの首相は任期の規定は特になく、かなり流動的となっていますが、一番票を集めた党の党首が就任することが多いです。
現在の副首相はHeinz-Christian Stracheさんで、彼はFPÖ(自由党)です。
Sebastian Kurzさんが首相となって、これからオーストリアがどうなっていくのか非常に興味深いです。
ウィーンはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号がほとんどハプスブルグ家にあったため、皇帝の居城でもあったわけです。
そこで根本的に他のヨーロッパの街とは歴史的立場も違っていました。
そのハプスブルグ帝国時代は多民族国家でしたので、今でもウィーンには多くの外国人が住んでいます。
皆さんドイツ語を話していますが、生まれた国はオーストリアではないという人が多くいます。
また、自分はオーストリアで生まれていても両親や祖母がかつてのユーゴスラビアとかチェコ、ポーランドであるという人が多くいます。
私だって東京生まれの東京育ちですが、このウィーンに長く住んでいて、永住権を持っている外国人の1人でもあります。
さて、2017年1月時点でウィーンには1.867.582人が住んでいますが、その内約740.000人が外国から来たというオーストリアの統計があります。
40%弱が外国人ということになりますね。
どの国からどのくらいの人がウィーンに住んでいるかのデータを御紹介しましょう。
ヨーロッパ | |
かつてのユーゴスラビア (セルビア、クロアチア、スロヴェニアなど) | 196.000 |
トルコ | 77.000 |
ドイツ | 57.000 |
ポーランド | 53.000 |
ルーマニア | 36.000 |
ハンガリー | 27.000 |
スロヴァキア | 18.000 |
ブルガリア | 18.000 |
ロシア | 18.000 |
その他 | 73.000 |
アジア | |
アフガニスタン | 16.000 |
イラン | 13.000 |
中国 | 11.000 |
インド | 10.000 |
フィリピン | 9.000 |
その他 | 54.000 |
アフリカ | |
エジプト | 9.000 |
ナイジェリア | 5.000 |
その他 | 14.000 |
アメリカ | |
USA | 6.000 |
その他 | 9.000 |
上記以外 | |
オセアニア | 1.000 |
無国籍 | 9.000 |
ヨーロッパからだけで573.000人いて、その中でかつてのユーゴスラビアが圧倒的に多く、2位がトルコ(いちおうトルコはヨーロッパに入れてあります)、3位がドイツ、4位ポーランドとなっています。
アジアではアフガニスタンからが一番多く、イラン、中国という順番です。
ウィーンの街を歩くと、ペルシャ料理よりも中華料理店の方が多く見られる気がします。
アフリカ、アメリカ、オセアニアなどからもウィーンに住んでいる人がいます。
日本人はどのくらいかというと、3.000人前後だと思います。
上のデータと比較すればかなりの少数派ですね。
今回のデータはStatistik Austriaからで、オーストリア事業主のための情報新聞 Wiener Wirtschaft2018年1月18日号に掲載されていたものです。
1月6日の聖三王が過ぎるとウィーンの街は舞踏会が至る所で開かれ、それに伴うカレンダーもあるぐらいです。
舞踏会の中で最も有名なのは国立オペラ座の舞踏会(Opernball・・・オペルンバル)です。
この舞踏会は復活祭がいつ来るかによって開催される日が毎年変動し ます。
謝肉祭の最高点である火曜日(Faschingsdienstag)の前の週の木曜日と決め られていますので、今年は2月8日の木曜日・・・つまり今日ということになります。
去年は2月23日でしたので今年はかなり早いですね。
上の写真は国立オペラ座正面入り口で、左が2月5日、ちょうど構築が始まっています。
右は昨日の昼頃で、毎年恒例のこの正面入り口セットが出来上がっています。
ちなみに昨日は雪でした。
<国立オペラ座舞踏会の歴史>
国立オペラ座舞踏会は、有名なウィーン会議(1814-1815) の時からだとされていますが、場所は宮廷関係の劇場ではなかったようです。
そもそも国立オペラ座自体、1868年に完成していますからウィーン会議の50年以上後ということになります。
その1820~30年代、この帝国の都ウィーンでは数々の大小の舞踏会が開かれるようになっていました。
ヨーゼフランナー、ヨハン・シュトラウス(父)が活躍する時代ですね。
それから王宮のレドゥーテンザールで開かれるようになっていきますが、1848年の革命時からはしばらく静かになります。
1862年Theater an der Wienが舞踏会開催を許されました。
1869年にリンク道路の現在の国立オペラ座を宮廷が使い始めますが、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がここでの舞踏会を拒んでいたため、1870年に完成したニューイヤーコンサートで有名な楽友協会ホールで "Ball in der Hofoper"として開かれました。
1877年に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が賛同し、初めて現在の国立オペラ座の一角で祭典が行われました。
ハプスブルグ帝国崩壊後、オーストリアが共和国となり、すぐに帝国時代の懐かしさから1921年にはすでに舞踏会が開かれました。
1935年には「Wiener Opernball」という名で開かれ、1939年第2次世界大戦前日の夜、最後のオペラ座舞踏会が開かれます。
戦後壊された国立オペラ座が1955年に修復され、1956年2月9日に現在のオーストリア共和国の初めての国立オペラ座舞踏会が開かれ、現在に至っています。
つまり今年は現在のオーストリアになって62回目ということですね。
国立オペラ座舞踏会は世界各国の著名人、貴賓が集まり、男性は燕尾服、女性はイブニングドレスと決められています。
<国立オペラ座舞踏会についての色々な数字>
ゲストの数は5.150人、146万人が国立オペラ座舞踏会のテレビ中継を見ている、144組の社交界デビュー、
会場構築時間は350人の専門作業員、150人のアルバイトで30時間、解体時間は21時間、50の業者、
総費用140万ユーロ、46.000以上のグラス、1.000枚のテーブルクロス、4.000のナイフとフォーク、1.300のSekt、ワイン900本、ビール900本、150人の音楽家・・・。
国立オペラ座の普段の運営もすごいものがありますが、たった1回のこの舞踏会でも物凄いものを感じます。
さて、気になる今年の料金はどうだったでしょうか?
入場料 | EUR 290,- |
ボックス席(ロジェ) | EUR 20.500,- |
舞台側ボックス席 (大) | EUR 20.500,- |
舞台側ボックス席 (小) | EUR 11.500,- |
舞台側ロジェ テーブル付き | EUR 10.000,- |
6人用テーブル |
EUR 1.200,- |
4人用テーブル | EUR 800,- |
2人用テーブル席 |
EUR 400,- |
6階 4人用テーブル席 | EUR 400,- |
6階 2人用テーブル席 | EUR 200,- |
今年の料金は去年2017年度と全く同じです。
20.500ユーロと一番高いロジェは12人までが入れます。
それぞれの料金は入場料とは別です。
入場料だけでも290ユーロですからね。
国立オペラ座の最高額の座席よりも高いですね。
年間を通して数え切れないぐらい国立オペラ座の内部案内をしていますが、毎年思いますが舞踏会だけは別世界です。
国立オペラ座舞踏会の様子のビデオが見られますので、興味ある方は御覧下さい。
https://www.wiener-staatsoper.at/opernball/ ※国立オペラ座オフィシャルサイトより
ウィーンの今年の冬は去年と比べるとかなり暖かく、特に1月は日中の気温がマイナスになった日はありませんでした。
去年の1月は最高気温が0℃、マイナス15℃を下回った日もあり本当に寒かったです。
雪の降る回数も年々減っているような気がします。
でもこれはウィーンの話で、オーストリアの山岳地方は毎年多くの雪が降ります。
ウィーンにいると信じられませんが、オーストリアにはヨーロッパアルプスが大きく横たわっています。
ウィーンの森から始まって、山の高さがどんどん高くなっていく・・・これこそオーストリアの地形の特徴です。
国土の63%が山岳地帯で、自然が作り出した芸術的なアルプスには数えきれない山がひしめき合っています。
ちなみにオーストリアの最高峰はグロースグロックナーです。
アルペンスキー発祥とも言われるオーストリアはスキー王国ですね。
ATOMICやFISCHERなどのスキー板もオーストリアの製品です。
先週の金曜日が日本で言う終業式で、今週はSemesterfereinという学期休みです。
こちらではこの時期を利用して、多くの人が家族連れでスキーに出かけています。
地元以外でも冬の時期にはヨーロッパや世界から多くの人がオーストリアにスキーを楽しみにやって来ます。
オーストリアには世界的に有名なスキー場が多く存在しますが、今日はオーストリア地元人、隣のドイツやスイスの人にとってオーストリアのどこのスキー場が人気あるか、またスキー場の一泊の平均料金を見てみましょう。
右の表はchekfelixがオーストリアの主要スキー場を調べたデータで、2018年1月24日付の新聞で掲載されていたものです。
有名なスキー場と1泊の平均料金になりますが、スキーにはリフトやゴンドラ券も知られたある程度大きなスキー場は決して安くありませんし、スキー場での食事も高くつきますので、実際はもっとお金がかかります。
スキー場にはエコノミーなペンション、アパートメント、中級クラスから高級ホテルまで様々ありますが、ザルツブルク州のObertauernがかなりお得なようです。
St.Anton am Arlbergはそれよりも倍以上高いですね。
主要スキー場と1泊の平均料金 | |
Obertauern (Salzburg) | € 204 |
Damüls (Vorarlberg) | € 218 |
Flachau (Salzburg) | € 251 |
Schladming (Steiermark) | € 256 |
Sölden (Tirol) | € 279 |
Obergurgl (Tirol) | € 312 |
Kitzbühel (Tirol) | € 319 |
Ischgl (Tirol) | € 375 |
Saalbach (Salzburg) | € 383 |
St.Anton am Arlberg (Tirol) | € 413 |
日本は最近スキー人口は減ってきていると思いますが、私が日本で始めたまだ若い頃はゴンドラなど45分~1時間ぐらいの待ちなんてよくありました。
こちらはスキー場が大きいですからそこまで待ったことは一度もありません。
さて、オーストリア、ドイツ、スイスから来る方々にとってオーストリアで人気あるスキー場はどこでしょうか?
オーストリア人にとっては Schaldming,Kitzbühel,Obertauern
ドイツ人にとってはSölden,Ischgl,Schladming