ヨーロッパ文化を知る上でキリスト教なくしては語れません。
キリスト教があったからこそ音楽、建築、絵画など素晴らしいものが生まれることになるわけです。
特にカトリックの教会に入ると手っ取り早くヨーロッパを感じることができます。
オーストリアは歴史ある国で、ウィーンを始め国内には歴史的重要な教会や修道院がたくさんあります。
このコーナーでも時間を見つけて色々な教会について書いていますが、今日はヴァッハウ渓谷で一番古い教会について少しまとめてみたいと思います。
今日12月24日はクリスマスイヴです。今年はクリスマス市が11月11日とかなり早く始まり、当初はアドヴェントの雰囲気を長く楽しめるんだな・・・と思っていましたが今振り返るとあっという間でした。
シェーンブルン宮殿のクリスマス市は毎年12月26日までで、今年から市庁舎のクリスマス市も12月26日まで開かれるようにはなりましたが、基本的にクリスマスの雰囲気で盛り上がるのは12月23日まででしょう。
今日の午前中にクリスマスツリーの飾り付けをする人が多く、午後からは街がとても静かになります。
街中を歩く人が少なくなり、交通量がぐっと減り、お店もいつもよりも早く閉店し、皆がクリスマスイヴに吸い込まれていくような感じです。
こちらは家族とクリスマスを祝うのが一般的です。
地元の人が家族と祝う今日のクリスマスイヴで必ず歌われる歌があります。
毎年12月24日はこの歌をテーマにしていますが、今年も私のこのサイトの伝統としてこの歌を取り上げます。
昨日はクルーズツアーの皆さんとデュルンシュタインでお別れした所で終わりました。この日は天気が良く青空が広がっていましたので仕事の後迷うことなく廃墟のお城に向かいました。クエンリンガー城とも言われるこの廃墟のお城に行くにはいくつかのルートがありますが定番は街中から上って行くルートです。この日も街中から上って行くつもりだったのですが、工事中のため通れなくなっていました。そこで中心部の城壁の外側から上がって行くルートで上に向かいました。
ここ数日朝が冷え込むウィーンです。市庁舎のクリスマス市も11月11日からオープンし、もうすぐクリスマスだ・・・という雰囲気が街に漂っています。街中はクリスマスプレゼントを探している人や後からストレスになるので今のうちにとすでにプレゼントを買った人の姿などが見れます。自然を観察するとしかしまだ秋です。街中の公園や街路樹、植物庭園やウィーンの森などの黄葉は(紅葉は少し)季節を感じさせます。
今日11月15日はLeopoditag (レオポルディターク)と呼ばれる聖レオポルドの日です。平日ですがウィーンとNiederösterreichでは学校がお休みです。この聖レオポルドとはバーベンベルクの1136年11月15日にクロスターノイブルクで亡くなったレオポルド3世のことです。
さて、ウィーンに初めて来られた方が絶対に訪れる場所のひとつにシェーンブルン宮殿があります。パッケージツアーの観光にはたいていシェーンブルン宮殿がプログラムに組み込まれていますので毎日のように、日によっては午前、午後とそれぞれ別のグループの皆様と2回行く時だって少なくありません。現在はあまり多くありませんが、1日に3回行くこともあります。それは夕食がシェーンブルン宮殿のカフェレジデンツで、その後シェーンブルン宮殿のオランジェリーコンサートと最初に閉館後貸し切りでシェーンブルン宮殿の内部見学をするツアーもあります。この時は特別にシェーンブルン宮殿からガイドのお伺いがあり、全ての部屋を見るグランドツアーを御案内します。
午前と午後2回シェーンブルン宮殿を御案内していたら夕方にもう1回となるわけです。
このように仕事では頻繁にシェーンブルン宮殿を訪れますが、個人的にも家族とここの動物園によく来ます。
その際にはメインゲートから入らず、Hieztinger Torから入ることが多く、こちらは地元人が多く入るので観光客でごった返している正門とは雰囲気が違います。
このHiezinger Torから入って動物園の入口方面に向かうここの庭園は素敵です。
オーストリアは北海道よりもちょっと大きいにもかかわらず、国内には美しい風景が点在しています。これはヨーロッパアルプスが大きく横たわっていて多くの谷が形成されている地形の重要な特徴があり、その谷間には美しい街が多くあり、またアルプスだけではなく平原もありますから変化に富んでいます。ウィーンはかつての帝国の都ですから荘厳で上品な街並みですが、ちょっとウィーンを離れればのどかな景色が見られます。
そんな郊外で日本のガイドブックでも絶対に紹介されているザルツカンマーグートは私も大好きな所で、オーストリアの宝石箱とさえ形容され、氷河で形成された美しい湖が点在しています。ここは個人的にモーツァルトまた仕事でもよく訪れますが、多くの場合ザルツブルクへ行く途中や逆にザルツブルクからウィーンに向かう時に立ち寄りますが、グループの皆さんに御案内する場合は時間が限られているのでA1高速道路に比較的近いSt.Gilgenや
Mondseeが一般的ですが、もっと奥にある世界遺産のHallstattによるツアーもここ何年からは多くなりました。
Hallstattにもよく行きますが、その場合はMondseeは通らずにBad Ischlを通ってTraun湖経由で高速に入るパターンが一般的です。前述したSt.GilgenはWolfgangsee (ヴィルフガング湖)という細長い湖のほとりにある街で、このザルツカンマーグートではとても有名で私も大好きな湖です。
最近では9月後半にザルツブルクからウィーンに向かう時にここに来ました。
11月に入り、日がますます短くなってきました。それを忘れさせてくれるかのように街中はクリスマスの雰囲気が漂っています。ウィーンの中心にある市立公園や国民庭園などにこの時期訪れてみて下さい。木々の葉の色が薄い赤や黄色に変わっていて秋らしさを感じます。森の都と言われているウィーンの街は緑がとても多くあります。
それらの多くがこの秋の時期に色を変えてくれますから秋であることを強く感じることができます。
私もこの時期仕事の合間の空き時間などは街中の公園を散歩したりちょっとベンチに座って行きかう人々を眺めたりしています。最近ここの秋を感じたかったので個人的にお気に入りの植物庭園にも足を踏み入れました。
このコーナーでは何について書こう・・・ということはほとんど考えていません。毎日仕事をしている中で、これをいつか話題にしよう・・・というようなことはよくあるのですが、書くということが義務的になっていまうと続きませんのでその時の気分で思い立ったことを話題にしてまとめています。テーマはウィーンこぼれ話となっていますが、御承知の通りウィーン以外のことも結構話題にしています。その場で思い立ったことや浮かんだことを書いてますから、おもしろい内容もあると思いますし、どうでもいい内容もあると思いますし・・・まぁ、それはそれでいいと思います。
さて、今日はウィーンからはかなり離れた地元で有名なスポットについて少しまとめておきます。
ウィーンで撮影された映画はいくつもある中で今でも世界的に根強いファンがたくさんいる「第三の男」が一番知られているでしょうか。この映画は今見ても十分おもしろい昭和24年(1949年)の白黒映画で、カンヌ映画祭でグランプリを受賞しています。第2次大戦後の占領時代のウィーンの街が万華鏡のように登場し、大観覧車やラストシーンに使われた並木道に訪れる方も多く、私も頻繁に御案内していますし、通常の観光でも第三の男の話はよくします。
それはいいとしてウィーンで撮影された日本の映画があることを御存知でしたか?これは日本の特定の方に知られている寅さん映画です。寅さん映画は全48作あり、その中の41作目の男はつらいよ「寅次郎心の旅路」は1989年のウィーン市との協力のもと、ウィーンの街で撮影されていて、しかも寅さんが出演しているシリーズの唯一の海外ロケです。この映画でもウィーンの街が万華鏡のように登場し、しかも前述した「第三の男」の影響も映画の中に少し見られます。
ストーリーを書くと長くなるので、手短にまとめますが、寅さんがエリートサラリーマンの坂口兵馬(柄本明)を助けて、彼の行きたい場所がこのウィーン・・・しかし、九州の湯布院と勘違いしてしまう寅さん、その後二人でKLMオランダ航空でアムステルダム経由でウィーンに到着。坂口はウィーンの街に感動し、逆に全くウィーンの街に興味を示さない寅さん・・・そんな時に私のような現地ガイド役で竹下景子さんが日本のグループを連れて登場し、その可愛らしい彼女に惹かれて一緒にバスに乗り込んで市内観光を・・・。自分の止まっているホテルさえ思い出せない寅さんと竹下景子さんが繰り広げる人情あるシーンは印象的で、ウィーンの街やヴァッハウ渓谷などの名所が多く登場します。しかも、この映画の中には当時のウィーン市長であったHelmut Zilk(ヘルムート・ツィルク)さんも出演しているんですよ。地元ウィーンでは全くと言っていい程知られていない映画であり、尚且つ自分の街の市長さんが日本の映画に出てることなんて地元での関係者以外は誰も知らないでしょうね。そんなことからウィーンの一角には寅さん公園(Tora-San- Park) があります。
この話題は何年も前から話題にしたかったのですが、今頃になってしまいました。
このコーナーでよく話題にするBlumengärten Hirschstetten der Stadt Wien (MA42)(ブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテン・デア・シュタットヴィーン)・・・ヒルシュシュテッテン花壇庭園は60.000m²もある広大な植物庭園で、24の文化小屋、温室、大きなグラスハウス3つを始め至る所にありとあらゆる植物が植えられていて、うちのお気に入りのスポットのひとつで、6月の24日にもまたヒルシュシュテッテンの花壇庭園に行ったことについて書きました。
この花壇庭園には去年の5月1日にオープンした8つの異なる庭も人気のあるスポットとして定着してきましたが、ここには地元の人もかなり見逃しているイギリス式庭園があります。
ウィーンは音楽の都として世界的に知られています。
モーツァルトやベートーヴェンは音楽に詳しくない方でも知っていますね。
でも音楽家の跡はウィーンだけではなく、オーストリアの様々な場所にも点在しています。
最もウィーンは帝国の都であったゆえに当然作曲家達も多く集まることになりますが。
さて、著名な音楽家としてモーツァルトやベートーヴェンの大先輩でもあり、晩年はヨーロッパでも大変に尊敬されたハイドンがいますが、このハイドンがオーストリア人であることを知らない人が意外と多いんですね。
通常のウィーンの観光で音楽をテーマにしたツアーでもない限りウィーンのハイドン博物館を御案内することはまずありません。
でも旧市街の徒歩観光をしている時にはハイドンが皇帝賛歌を作曲した場所をよく御案内することはあります。
そこで今日はハイドンを少し話題にしますがウィーンではありません。私はここをすでに仕事でもプライバートでも何回も訪れていますが、4月の終わりにも行く機会がありました。
ウィーンの街は緑がとても多い街でくつろげる場所が無数にあります。
"森の都"を街中でも実感します。
でもちょっとウィーンの外に出れば本当のウィーンの森が広がり、その先は山が徐々に高くなっていきます。
それもそのはずウィーンの森はアルプスの一番東側に位置していますから、ウィーンの森と呼ばれていますが、アルプスの一部だったわけです。
オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国ですから、ウィーンの森を始め、手軽に楽しめるハイキングコースから本格的な登山まで無数のコースがあります。
私も時間がある時には家族と頻繁に郊外に出かけています。
うちのお気に入りの場所のひとつに"水の世界のハイキングコースMYRAFÄLLE"があり、
ここはMyrabachという川沿いにある滝を上がって行くハイキングコースです。
このハイキングコースは水の世界だけでなく、Niederösterreichの最高峰であるSchneebergが美しく眺められることでも知られています。
昨日はウィーンで有名なホイリゲ街であるStammersdorfの"Stürmische Tage" (シュトゥルミッシェ・ターゲ)にちょっと散歩をかねて出かけました。Stammersdorfは観光客が多く集まるGrinzingとは違って、昔ならでは本来のホイリゲが多く並んでいて、ウィーンのStadtwanderwegと呼ばれるハイキングコースにも含まれています。
"Stürmische Tage" (シュトゥルミッシェ・ターゲ)は"シュトゥルムの日"ということで、この時期の旬であるシュトゥルムが終わりに近づくことでそれが最後に飲めるお祭りです。
去年も秋のベートーヴェンの散歩道というタイトルで書いていると思いますが、今年も秋の時期にベートーヴェンの散歩道を訪れました。毎年この時期はある大学の研修旅行があり、ウィーンでは必ずベートーヴェンの遺書の家とベートーヴェンの散歩道を訪れます。この大学の皆さんとはご縁があってもう10年ぐらい御案内させて頂いています。今年は皆さんとザルツブルクからウィーンまで7日間一緒で、全日いい天気で青空が広がる素敵なオーストリアを御案内できました。ひとつ残念だったのは遺書の家が改装中だったのでオープンしていなかったことです。
でもベートーヴェンの散歩道には行き、学生さんの先輩達が毎年歩く所を歩いて頂きました。
今日はSchneebergの最終回です。この時は天気は良かったのですが風が強かったので、Klosterwappenまでは行かずにWaxriegelを含めた界隈のハイキングを楽しんだり、近くの山小屋レストランで軽くお茶して帰りました。
そうそうちょっと大事なことに触れるのを忘れそうになりました。
Schneebergbahnは帰りの電車を決めて予約することです。混んでいない時は飛び込みでも問題ないですが、シーズン中の天気がいい時はかなり混雑します。登山電車は立ち席が禁止なので座席数が限られているわけです。
そのため、頂上駅に着いたら散策を楽しむ前に帰りの電車の予約をしましょう。
上りの時も座席がいっぱいになったら乗車できませんから、時間的余裕をもってここに来ることをお勧めします。
さて最終回の今日はこのSchneebergからの眺めを掲載します。
今日は昨日のSchneebergの続きです。
Puchberg am Schneebergから出発してのんびり揺られながら30分後、途中駅のBaumgartnerでは上から来る車両との待ち合わせをします。
ウィーンはかつての帝国の都であり、ヨーロッパ文化が凝縮した上品で荘厳でとても奥が深い街ですが、オーストリア自体も国内に無数の見所が点在していて魅力が尽きない美しい国です。私は仕事でもプライベートでも色々な所に出かけてますが、今日は地元でも有名なSchneeberg(シュネーベルク)を話題にしたいと思います。
実はSchneebergのことはずっと前からここで書きたいと思っていましたが、結局機会がなくて今頃になってしまいましたが、最近8月にまたここに行ったのでテーマにしたくなりました。
バロック建築がシェーンブルン宮殿以上に美しいベルヴェデーレ宮殿も一般の団体ツアーでは頻繁に訪れます。
ここからのウィーンの中心部に向かっての眺めが印象的であり、しかもオーストリアギャラリーという重要な美術館になっています。
中でもクリムトの接吻がここにあることは有名です。
その接吻があるベルヴェデーレ上宮の大理石の間にある天井フレスコ画も一見の価値がある素晴らしいものです。
このベルヴェデーレ宮殿は入場観光する時も圧倒的に上宮が多いわけですすが、個人的には
下宮も好きです。
上宮よりも少し早い1716年に建築された下宮ももちろんバロック様式で、プリンツ・オイゲンのプライベートの住居として使用されていましたが、ここにも大理石の間があり、そこの天井フレスコ画も素敵です。
仕事でザルツブルクに4日間滞在していて、昨日の夜ウィーンに戻って来ました。
毎回そうですが、ウィーンに戻ってくるとホッとします。
ウィーンの街はヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですから、観光内容も様々なバリエーションになるわけです。よくここに書くようにシェーンブルン宮殿には頻繁に行き、またリンク道路をバスで周ることもパッケージでは定番となっています。ウィーンの街以外で郊外観光と言えば、ヴァッハウ渓谷やウィーンの森が年間を通して多くあります。もちろんザルツブルク、グラーツ、ブルゲンラントなどの遠くに行くこともありますが、日帰り観光としてはヴァッハウ渓谷、半日郊外と言えばウィーンの森が時間的にもちょうどいいです。
先日またウィーンの森を御案内することがありました。皆さんと行くウィーンの森というとたいてい南方面に行きます。こちらはウィーンの外にあり、とても個人で行くには不便で、しかも見所が点在しているからです。
個人旅行ではベートーヴェンゆかりの地であるハイリゲンシュタットにある遺書の家やベートーヴェンの散歩道、カーレンベルクなどがある北の森を訪れることが多いでしょう。こちらはウィーン市の中に入っていてまた公共交通機関でもある程度アクセスできるので行き易いですね。でも実際はベートーヴェンの遺書の家界隈は森というよりも森の入り口で郊外の雰囲気です。南方面の場合は文字通りウィーンの森の中を走ります。
私の大好きな空間のひとつして国立図書館のプルンクザールがあります。
最近ここは日本でもかなり知られてきていて、観光中に質問もよく受けるようになり、
実際にここを御案内することも多くなりました。
"Prunksaal"(プルンクザール)は王宮の一角に位置し、
世界で最も美しい図書館のひとつと言われています。
実際にこの中に入ると息が止まります。
77.7mのバロック様式の大空間と天井ドームのフレスコ画が素晴らしい内部空間です。
外から見ただけではこの中にこんな美しい空間があるとは全くわかりません。このプルンクザールは国立オペラ座を背にして王宮のアウグスティーナー教会沿いに歩いていくとヨーゼフ広場というコの字型の広場に出ますが、その広場にここの入り口があります。
何気なくヴァッハウ渓谷にあるAggsteinの廃墟のお城について書き始めたら長くなってしまったので2回に分けたいと思います。今日は昨日の続きです。
船下りをしている時にドナウ河からこのお城を見上げるとかなり小さく見えて一部分しか残されていないような気がしますが、実際は奥行きがかなりあって大きな古城であったことがわかります。
オーストリアの世界遺産のひとつてあるヴァッハウ渓谷は全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しい部分で、
メルク修道院と組み合わせて船下りをする一日観光がウィーンからも頻繁にあります。個人的にもここは大好きで家族とよく出かけていますが、その時には船に乗ることもあれば、船を使わず車だけで走る場合もあります。
ここは古い歴史ある街、ブドウ畑、古城などが多く点在する風光明媚な景色が広がっています。
今年もこのヴァッハウ渓谷には仕事でもプライベートでもよく出かけていますが、今日はここのまた別の廃墟のお城を紹介します。
ヴァッハウ渓谷の廃墟のお城として、デュルンシュタインの廃墟のお城、ヒンターハウスの廃墟のお城についても書いているので参照して下さい。
オーストリアは海こそはありませんが、氷河で形成された美しい湖やアルプスの中を流れる川、そして何と言ってもヨーロッパで2番目に長いドナウ河が流れていますのでとても水が豊富な国です。
オーストリアで一番有名な川、ウィーンを流れる川としてそのドナウ河が真っ先に思いつきます。
ウィーンのドナウ河は人工的に河川工事を施してあり、運河、本流、新ドナウ、旧ドナウの大きく4本あります。
その辺は秋のドナウ河を御覧下さい。
そのドナウ河にオーストリアを流れる多くの川が合流します。
その川のひとつに地元でよく知られた"KAMP" (カンプ川)があります。
ウィーンはとても奥が深いヨーロッパ文化が凝縮した街です。仕事では比率的にウィーンの街を御案内することが圧倒的に多いです。ウィーンの街を観光と言っても様々なヴァリエーションがあり、その時によって御案内する場所が違います。この歴史あるウィーンの街をのんびり歩くのもお勧めですが、長く滞在できる方はウィーンの森やヴァッハウ渓谷も是非訪れて下さい。私も仕事ではどちらも年間を通して頻繁に出かけますが、個人的にはウィーンの森よりもヴァッハウ渓谷の方が好きです。ヴァッハウ渓谷はドナウ河の最も美しい所で、船下りをして情緒ある美しい風景を楽しめます。私のこのブログコーナーを定期的に読んで頂いている方は御存知だと思いますが、ヴァッハウ渓谷のことはよく話題にしていて、仕事だけでなく個人的にも家族とよく出かけます。
先日も仕事でヴァッハウ渓谷に行きましたのでその時の雰囲気を今日はお伝えします。
オーストリアには観光ガイドブックには載っていない、でも地元では知られている歴史的に重要な場所がたくさんあります。私はオーストリア国家公認ガイドとして様々な場所を御案内していますが、オーストリアが大好きな私にとっては仕事では絶対に行かないような所にも時間があれば家族としょっちゅう出かけています。そのような場所はシェーンブルン宮殿やウィーンの旧市街のように観光客が全くいない、地元人だけが楽しんでいます。今年の夏も色々な所に出かけましたがそのひとつFossilienwelt (フォシーリエンヴェルト)を紹介します。
ウィーンは"世界で一番住みやすい街"に今年も去年に引き続いて選ばれました。8回目です。
ウィーンの街は生活のクオリティーが高いということはヨーロッパではかなり知られていますが、実際に生活をしていると実感できることがしょっちゅうです。
ウィーンはヨーロッパでは物価は高い方ですが、お金がたくさんあるということではなく、人間が人生を歩んでいく上で、生活をしていく上で快適だということだと思います。
今日はそれが実感できる場所の1つとして地元で有名な公園をテーマにします。
ここはうちもよく行く所で、とても楽しめます。
公園と言っても街中に見られるような緑が多い公園とは全く違います。
以前このコーナーでも話題にしたNaturpark Hochmoor Schrems (自然公園 ホッホモーアシュレムス)はうちのお気に入りのスポットでウィーン周辺では見ることができない自然の湿地帯です。
NiederösterreichのWaldviertelの一角でチェコとの国境に近い所に位置しています。
Moorは湿地帯、湿原という意味で、Schremsは街の名前です。ここはオーストリア最大の300haの泥炭の湿地帯です。
このハイキングコースの一角に地元で有名な"Himmelsleiter"(ヒンメルスライター)があります。
全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しいヴァッハウ渓谷は個人的に大好きで、年間を通して仕事やプライベートでも頻繁に行きます。仕事でヴァッハウ渓谷に行く場合はウィーンからの日帰り観光が圧倒的に多く、午前中はメルク修道院を見学、昼食を食べて午後は船下り、そして有名な街デュルンシュタインを散策してウィーンに戻るという内容です。仕事だと場所と時間の制約がありますからお客様とは特にヴァッハウのハイライトを御案内することになるわけですね。でも個人的にここに来る時にはヴァッハウ渓谷のドナウ河沿いにある様々な街に立ち寄ったり、ハイキングをしたり廃墟のお城を見学したりと観光案内とはまったく違う楽しみ方をしています。
ヴァッハウ渓谷には小さいですが美しく歴史ある街が多くあり、魅力が尽きません。
先日も家族でヴァッハウ渓谷に出かけてきました。ここの定番の船下りも素敵ですがうちは車で行きますから船下りをする場合はまた車を取りに行かなければいけないという欠点があるため、デュルンシュタインから乗船し、ドナウ河を上ってシュピッツで下船、シュピッツを楽しんでからまた船でデュルンシュタインまで下ってここを楽しんでから車でウィーンに戻るというパターンが多いです。
でもヴァッハウ渓谷をもっと深く楽しむためには船を使わず車でここを走るのもいいですね。時間さえ許せばこの地域の全ての街に寄れるからです。
一般的にヴァッハウ渓谷を車や観光バスで走る時にはウィーンに向かってドナウ河の左側を走ります。シュピッツのヒンターハウスの古城やヴィレンドルフのヴィーナスが発掘された所、ヴァイセンキルヒェンやミヒャエル教会なども見られ、道が広く船もこちら側に止まります。時間がある時にいつか話題にしますがこの時はアックシュタインの古城に行きたかったので、定番のこの左側ではなく右側を走りました。こちら側も何度も走ったことがありますがすれ違うのが大変な狭い道が数か所あり、小さな街中を抜けて行くルートになっています。メルク修道院だってこちら側にあるのですが、反対側から行って大きな橋を渡った方が快適に走れます。
たまにこちら側を走ると当たり前ですがいつもとは違った風景です。
"森の都"とも形容されるウィーンの街は手軽に自然を楽しむことができます。
中心だけ見ても緑が多いことが実感できますが、ちょっと郊外に出れば"ウィーンの森"が広がっていて街中とは全く違う自然を見ることができます。
最もオーストリアはヨーロッパアルプスを持っていますので、自然が満喫できる所が国内無数に広がっています。
私も自然が大好きなので、家族とよく郊外に出かけてハイキングを楽しんでます。
うちがよく出かけるお気に入りの場所のひとつにHganebachklammがあります。
2回にわたってAmethyst Welt MAISSAUを紹介しましたが、今日が最終回です。
Amethyst-SchaustollenとEdelsteinhausを見学して、その後自然公園的なここの中を散策しながら向かった場所は"Schatzgräberfeld" (シャッツグレーバーフェルト)です。Schatzは埋もれている宝や財宝という意味がありますので、宝を発掘する野原みたいな意味があります。
ここでは決められた敷地の中で地中に眠っているアメジストを掘り出すことができるようになっています。
ドイツ語ではschürfen (シュルフェン)という言葉がよく使われていて、試掘するとか探鉱するという意味です。
昨日はこのAmethyst Welt MAISSAUの一番の見所であるAmethyst-Schaustollenを見学した所で終わりました。
ここには世界最大のアメジストが埋まっている岩壁が見られます。そこを出てから今度はEdelsteinhausで別のガイドツアーがありました。つまりここは2つの別々のガイドツアーが提供されています。
"Edelstein"(エーデルシュタイン)は宝石という意味ですから宝石の家という建物が前述したAmethyst-Schaustollenを出てすぐにEdelsteinhausがあります。
オーストリアは歴史的に奥が深く美しい国です。ウィーンを含め9つの州で成り立っていますがそれぞれの州には個性があり、国内全土に見所が点在しています。ガイドブックで必ず紹介されている観光で有名な所もあれば、ガイドブックなんかには載っていないけど地元では有名な場所がたくさんあります。
私は仕事では様々な御案内を皆様にしているわけですが、プライベートでも時間があれば家族で色々な所に出かけています。今日は日本のガイドブックにはまず紹介されていない、しかしこちらでは有名な場所のひとつを3回に分けてまとめてみます。
その場所とはAmethyst Welt MAISSAU (アメジストの世界)です。
先日DIE GARTEN TULLNを話題にしましたが、うちはこのTullnという街には年間を通してよく出かけます。
Tulln(トゥルン)はオーストリア郊外によくあるこじんまりとした美しい小さい街で、人口16.000、ドナウ河沿いに位置しています。
このTullnの郊外にはPRASKAC Pflanzenland Tulln (プラスカス プフランツェンラント)という 地元で有名なガーデンショップがあります。
15.000m²の店の広さ、2500以上の様々な植物を栽培し、その場でもちろん購入できますし、カタログ購入も可能です。植物だけでなく、ガーデニング関係の物や石、灯篭、庭に置く椅子やテーブルなども販売しています。
うちはここによく行くのでそのついでにとくTullnの街を楽しんだり、ドナウ河沿いを散策したりしています。
今年もこのPRASKACにある名物"花のねこ"を話題にします。
オーストリアでウィーンの次に行きたい街と言えば一般的にザルツブルクでしょうか。
モーツァルトが生まれた街、ヨーロッパでも早くからの宗教的中心地としてを歴代の大司教達が統治してきた北のローマとも形容される美しい街です。
それ以外でも日本でもお馴染みな映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台ともなりましたので、映画を知っている方にとっても魅力的な街です。
ザルツブルクを観光する時にはモーツァルトの生家がある旧市街を中心に徒歩で、そしてザルツァッハ川を渡った新市街地側にあるミラベル庭園も絶対訪れます。
その美しいミラベル庭園にはミラベル宮殿がありますが、そこには通常の観光ではまず行かない、しかしとても有名なEngelsstiege (エンゲルスシュティーゲ)・・・"天使の階段"があることで知られています。
オーストリアは郊外にも美しい風景が広がっていて見所が本当に多く点在しています。
ウィーンの中心はかつての帝国の都であったことから荘厳な街並みですが、ちょっと外に行くだけでもの中心とは違った、のどかな美しい風景を見ることができます。
うちは家族で郊外に出かけることが多くオーストリアの自然を満喫します。
その時にオーストリアの普通のガイドブックには絶対に紹介されていない、しかし地元ではよく知られた所に行くことも多いです。
最近またHochmoor Schrems(ホッホモーア シュレムス)という、うちのお気に入りのスポットに出かけてきました。
ウィーンは"森の都"ともよく形容される通り、ヨーロッパの街では街の広さに対して緑の比率が最も高い街で、この街に来た方はウィーンは緑が多いことにすぐに気づくはずです。
中心のリンク道路沿いだけでも5つも公園や庭園があり、外側にはシェーンブルン宮殿やプラター公園、多くの公園や街路樹が存在しています。
またここでもよく話題に取り上げるヒルシュシュテッテン花壇庭園や植物庭園など多くの専門的な公園もありますが、その大きなウィーンの街の緑を囲む、もっと大きなウィーンの森があるわけです。
緑が多いということは街も美しく見えますし、空気もきれいで心も落ち着きます。
私は個人的に時間がある時には色々な所に家族と出かけてますが、今日テーマにするここもうちのお気に入りのスポットです。
ウィーンに初めて来てシェーンブルン宮殿に行かない方はまずいらっしゃらないでしょう。
ハプスブルグ家の夏の離宮であるシェーンブルン宮殿はヨーロッパでも重要なバロック建築であり、また世界遺産にも登録されていて、オーストリアのひとつの観光スポットとしては最も多くの方が訪れる場所です。
私はオーストリア国家ガイドとしての仕事上、シェーンブルン宮殿を1日2回御案内することもしょっちゅうです。
このシェーンブルン宮殿は庭園も素敵で、この庭園だけでも十分1日過ごすことができます。
地元の人は何十年も前に宮殿内部を見学してその後は1度たりとも訪れてない・・・という方が圧倒的に多いようですが、逆に庭園には頻繁に訪れます。
私も仕事でしょっちゅうシェーンブルン宮殿に来ていても、プライベートで家族と来ることもよくあります。
仕事の時とは全然違いますよね。
家族と来る時にはたいていシェーンブルン宮殿の動物園に行きます。
ここはとにかく地元では大人気のスポットで、以前シェーンブルン宮殿の動物園をこのコーナーで話題にしていますが、最近もまた出かけてきました。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、今年の春に久しぶりにモーツァルトのお墓に行きました。
前回ここに来たのはまだ寒かったのでたぶん3~4ヶ月ぶりではなかったかた思います。
ウィーンでお墓と言えばたいてい中央墓地が最初に挙がります。
ここはたくさんの作曲家が眠っていますので音楽に興味がある方にとってはとても重要な場所です。
また中央墓地は映画「第三の男」のラストシーンに登場する並木道があることでも有名です。
モーツァルトのお墓は聖マルクス霊園にあり、中央墓地よりも中心からは近いですが、かなり行きにくい場所にあります。
ウィーンは手軽に楽しめるスポットがたくさんあります。
その中でうちのお気に入りのスポットのひとつであるヒルシュシュテッテンの花壇庭園があります。
ヒルシュシュテッテンの花壇庭園復活祭市や春のヒルシュシュテッテン花壇庭園などを話題にしていますが、
6月の始めにもここに出かけてきました。
今年になって珍しいことにまだ30℃を超えていませんが、今週はついに日中30℃を超える予報になっています。
日中は暑く、日差しが強い日が多くなってきました。
昨日が夏至でしたが、これから日が短くなっていくことを考えるとちょっと寂しいです。
ヨーロッパの街並みはいい天気の時、特に空が青空の時にはより美しく見えます。
逆に曇りや雨だったりすると石造りの建物が暗い空と同化して街も暗く見えてしまうことも欠点です。
ウィーンに来る団体ツアーではシェーンブルン宮殿が観光場所に含まれていないことは年間を通してほとんどありません。
そのため頻繁にシェーンブルン宮殿を御案内するわけですが、先日このシェーンブルン宮殿の色と青空がとても印象的だったので今日はそれを紹介します。
私はオーストリア国家公認ガイドとして年間を通して日本のあらゆる地域からウィーンやオーストリアにいらっしゃる方々、海外に住んでいてウィーンやオーストリアに来られる方々にオーストリアやウィーンの魅力や奥深さを御案内しています。
一言でウィーンを観光すると言っても様々なバリエーションがあります。
団体ツアーの場合はほぼ観光場所が決まっているのでそれに合わせて御案内しますが、このホームページからご縁があって個人旅行の皆様を御案内する場合はお客様の御希望の場所を観光します。
もちろん、ウィーンが初めての方も多くいらっしゃいますので"お任せで"お願いしますということもよくあります。
観光のスタートもお客様の状況によって違うので、ホテルから始めることもあれば、国立オペラ座やシェーンブルン宮殿、またはレストランなどから始めることも多いです。
ウィーンには星の数ほどたくさんのホテルがありますから、ホテル出発の場合だって色々な場所から始めるわけですね。
例えばホテルインターコンチネンタルやヒルトンホテルに宿泊されるお客様も多く、この2つはリンク道路にも近く、市立公園が目の前にあることから場所もいいわけです。
私はこの2つのホテルから観光が始まる場合は必ずと言って言い程市立公園を散歩しながらホテルに行きます。
仕事に行くわけですから日本的には"出勤"ですが、私が日本で仕事をしていた頃の出勤とは比較にならない心休まる出勤だと思っています。
ある天気のいい朝の日、観光を始める前に市立公園を歩いて行きましたので、その時の雰囲気を少しここで紹介します。
最近ウィーンの森を御案内することが多くなっています。
団体ツアーの皆様と、個人のお客様やMy Busツアーなどで行きますが観光としてウィーンの森に行く場合は南方面が圧倒的に多いです。
こちらは名所が多くある割には個人的には非常に行きづらい所にあるので、北の森よりも訪れる回数が圧倒的に多くなります。
ウィーンは緑が溢れている街ですが、"自然を感じられる"と言えば公園以外では中心部ではほとんど見ることができませんね。
公園だって前からあった木などは残したかもしれませんが人工的に作ったわけですから、そういう意味では自然とは言えないかもしれません。
本当に自然を感じようと思えばやはり郊外に行くことになります。
観光レベルで手っ取り早いのはウィーンの森でしょう。
しかし観光で行くウィーンの森は言われある有名な決められた場所のみで、実際に地元の方々は有名所はさることながら様々な場所で自然を楽しんでいます。
オーストリアはウィーンを離れるとのどかな美しい風景が広がっている国で、ウィーンの郊外を始め、国内には豊かな自然が広がっています。
私も時間がある時には家族とよく色々な所に出かけています。
うちのお気に入りのスポットとして"Blockheide"(ブロックハイデ)があり、最近もおにぎりを持って出かけてきました。
緑が多いこの時期は街中を歩くのがより楽しくなります。
この時期はまた同時に色々な花も見られますね。
街中に植えられる花の多くはヒルシュシュテッテン花壇庭園で栽培されています。
今年3月の終わりにこのヒルシュシュテッテン花壇庭園の復活祭市について少し話題にしましたが、この花壇庭園はうちのお気に入りのスポットのひとつでよく出かけます。
ウィーンに最も多くの足跡を残した音楽家はベートーヴェンでしょうか。
オーストリア人の3大クラッシックの作曲家ではないにもかかわらず・・・です。
その中でウィーンのリンク道路の内側にありながら、なぜかあまり注目されない、しかし、
重要な作品がたくさん生まれたパスクヴァラティハウスについて少し取りあげます。
"PASQUALATIHAUS"とドイツ語で言われますので、タイトル通りパスクヴァラティが
ドイツ語発音からの日本語読みですが、パスクラティとも多く呼ばれています。
このブログコーナーでもベートーヴェンに関することは結構取り上げています。
ハイリゲンシュタットの遺書の家、ベートーヴェンのデスマスク、第9交響曲の家、
第9交響曲の家 2、第9交響曲の家 3、交響曲第6番田園の小川、ベートーヴェンの記念像、
ヘレーネ渓谷のベートーヴェンの跡、ウィーン21区のベートーヴェンの滞在場所、
ベートーヴェンの最後の住居、中央墓地、ウィーンのベートーヴェンの散歩道にあるベートーヴェン像なども参照して下さい。
ウィーンは森の都と言われる通り、ヨーロッパの街の中では街の広さに対し緑の比率が最も高い街です。
ウィーンを歩かれたら分かりますが、街の至る所に緑があります。
でもその豊かな緑を囲むもっと大きな緑がウィーンの森ですね。
通常ウィーンに観光で来る方は長期滞在される以外ではあまりウィーンの郊外に出かけることはないでしょう。
でも同じウィーン市でも郊外は中心界隈とはかなり雰囲気が違っています。
私はよく家族と空いている時間には郊外に出かけ自然を楽しみますが、陽気がよくなってきた春からは自転車にもよく乗ります。
自転車もこちらでは重要な文化のひとつですね。
リンク道路を始め、至る所に自転車専用ゾーンが設けられています。
街中以外でもEuro Veloにも指定されている本格的なサイクリングコースやドナウインゼルなどよく知られています。
以前このEuro Veroにもなっている気持ちのいいサイクリングコースを話題にしたことがありますが、その近くにも地元でポピュラーなコースがあります。
オーストリアは84.000km²と北海道よりも少し広いぐらいの小さな国ですが、旅の全ての魅力を持った美しい国です。
私はもう何度となくここに書いていますがウィーンが大好きで"帝国の都"という空気が今も漂っていて上品さと優雅さを持ち、住むのはウィーン以外には考えれません。
でもウィーン以外にもたくさんの見所があり、仕事でも個人的にもよく出かけます。
例えば個人的にも大好きなヴァッハウ渓谷はドナウ河の最も美しい部分で世界遺産にも登録されシーズン中はよくお客様を御案内していますし、家族ともよく出かけます。
つい先日、仕事として今年初めてのヴァッハウ渓谷を2日続けて御案内しました。
春になり散歩をしたくなるいい陽気になってきました。
ウィーンの街中も日に日に緑が多くなってきています。
うちはいい天気の時によく近場に出かけて自然の中をちょっとしたハイキング気分で歩くことを楽しむのですが、一週間前先日4月始めにお気に入りの自然公園Hagenbachklammに今年になって初めて行って来ました。
ウィーンでの復活祭市としてはシェーンブルン宮殿やFreyungなどが地元でも知られていますが、ヒルシュシュテッテンの花壇庭園も毎年賑わっています。
うちは今年も家族で3月26日にちょっと行って来ました。
森の都とも形容されるウィーンの街は豊かな緑に包まれています。
"ウィーンの森"という言葉は有名で、ウィーンに初めて来る方からも「ウィーンの森というのはどこでしょう?」という質問を受けます。
ウィーンの森はウィーン市を北、西、南と大きく3方向を囲んでる広大な緑で、森というよりも山です。
それもそのはずアルプスの一番東にあるウィーンの街ですから、ウィーンの森はアルプスだったんです。
ヨハン・シュトラウスが作曲したウィーンの森の物語という曲もよく知られ、その曲のようにさわやかな緑をイメージします。
ウィーンに住んでいる地元人は別として、観光としてウィーンの森と言えばカーレンベルクが最もポピュラーでしょうか。
ウィーンは手軽に自然を満喫できるハイキングコースがたくさんあり、うちも天気がいい時には車でちょっと出かけてよく森歩きを楽しんでいます。
先日はSophienalpe (ソフィーエンアルペ)という西の森の一角をちょっと散策しました。
この時期地元では恒例となった市庁舎前の"Wiener Eistraum"は昨日が千秋楽でした。
"Wiener Eistraum"は市庁舎前の広場と公園にスケートリンクを作ってしまうというもので、今年2016年は21回目を迎えました。
今年2016年のシーズンは1月21日の19:00がオープニングでした。
3月6日が最終日の昨日は19:00から最後までは無料開放され日曜日ということもあり最後のスケートを楽しむ地元人で賑わいました。
今年は去年よりもスペースが広くなり8.000m²にもなりました。
毎日朝9:00~22:00までで、月~金曜日の9:00~16:00と週末は、子供達や初心者のために550m²のスケートリンクが別の場所で無料開放されています。
オーストリアを観光で訪れる方がウィーンの次に行ってみようと思うのはザルツブルクではないでしょうか。
ザルツブルクはモーツァルトが生まれた街ということだけでなく、ヨーロッパの古い宗教的中心地のひとつで、旧市街は教会がたくさんあってホーエンザルツブルク城が印象的です。
私も年間を通してザルツブルクにはよく行きますが、ザルツブルクの一般的な観光と言えばモーツァルトの生家を含めて旧市街地の主要な場所を一周し、ザルツァッハ川を挟んで反対側にあるミラベル庭園やマカルト広場を見るというのが一般的です。
滞在に余裕があればホーエンザルツブルク城に上って眺めを楽しんだり、レジデンツがあるDomQuartierなども見学したいです。
今日はその有名なミラベル庭園と宮殿について少しまとめまたいと思います。
ウィーンのリンク道路沿いは様々な建築様式の荘厳な建物が多く並んでいますが、
その中で市庁舎のフランドル風ゴシック建築は見応えがあります。
日本の皆様とバスでリンク道路を観光する時、市庁舎の前を通ると素晴らしいという意味の
驚きの声がよくあがります。
ここは地元の人にとってはお役所でありながらも、生活の中での憩いの場でもあります。
市庁舎の公園では常にくつろいでいる人を見かけますし、また年間を通してここでは様々な
イヴェントが行われています。
昨日のヴァッハウ渓谷の続きです。
ヒンターハウスの廃墟のお城からの眺めを楽しんだ後、時間的に余裕があったのでメルク方面へもう少し走って行きました。
ドナウ河の流れだけを見ればシーズン中の緑が多い時と比べてもあまり変わらないような気がしますが、周りの風景は冬です。
ヴァッハウ渓谷はDürnsteinからSpitzの先辺りまではぶどう畑が多く見られますが、この時期のぶどうの木はもちろん緑をつけていませんからとても広い敷地を感じます。
今年の冬は1月21日、22日が一番寒く朝方は-11℃もありましたが、その後そこまで冷え込むことがなくこの時期にしては暖かい日が続いています。
さて、先日取材のアテンドをした時にシェーンブルン宮殿のグロリエッテにも行きました。
グロリエッテはシェーンブルン宮殿のシンボルで庭園の丘の上の堂々と建てられています。
シェーンブルン宮殿は年間を通して毎日のように行きますし、1日に2回御案内することもよくあります。
でも通常の団体ツアーの場合は宮殿見学後にトイレ休憩を兼ねた庭園やショップのフリータイムを20~30分は取りますが、その時間でグロリエッテまで行って帰って来るのはほぼ不可能です。
ほぼ全てのお客様はグロリエッテに行ってみたいな~という気持ちを持ちながら、庭園からグロリエッテを遠くに眺めます。
お客様によってはその短い時間の中で、他を犠牲にして走ってグロリエッテに往復して来る方もいらっしゃいますが、そのような方は極々稀です。
先日雪が降った時のシェーンブルン宮殿をお届けしましたが、その時の雪は今年の冬2回目の雪でした。
その12日後の1月17日にまた雪が降りましたが、この時はウィーン全体に雪が降ったわけではありませんでした。
この日は日曜日で午前中の観光は例によってシェーンブルン宮殿からスタートしました。
朝家を出る時にうちの界隈は全く雪がなかったのですが、地下鉄シェーンブルン宮殿駅に着くと、この地域は雪が積もっていました。
ウィーンは415km²とかなり広い街ですから同じウィーンでも場所によって気温も違えば天気も違うことがよくあります。
今年の冬のクリスマスは+10℃ぐらいと暖かいクリスマスでしたが、年始にかけて気温が下がり日中マイナスの日が続きました。
その時に今年の冬になって2回目の雪が降り、ウィーンの街は白くなりました。
ちなみに今年の冬1回目の雪は去年11月26日でした。
ウィーンに今年の冬2回目の雪が降った日は全日で団体ツアーの皆様との観光があり、
午前中はシェーンブルン宮殿から始まりました。
その時の雪化粧のシェーンブルン宮殿をお届けします。
ウィーンには変わった博物館が多く存在する中で、今日話題にする病理・解剖学博物館も
結構おもしろい!?博物館ではないかと思います。
先日、本当に久しぶりにここに仕事で行きました。
この博物館は一見変わった建物の中にあり、開館時間が限られていることや、全くウィーンらしくない内容でもあることから一般の人は絶対に行かない博物館でしょうか。