Nixhöhle (ニクスヘーレ・・・鍾乳洞)

このコーナーでは何について書こう・・・ということはほとんど考えていません。毎日仕事をしている中で、これをいつか話題にしよう・・・というようなことはよくあるのですが、書くということが義務的になっていまうと続きませんのでその時の気分で思い立ったことを話題にしてまとめています。テーマはウィーンこぼれ話となっていますが、御承知の通りウィーン以外のことも結構話題にしています。その場で思い立ったことや浮かんだことを書いてますから、おもしろい内容もあると思いますし、どうでもいい内容もあると思いますし・・・まぁ、それはそれでいいと思います。

さて、今日はウィーンからはかなり離れた地元で有名なスポットについて少しまとめておきます。

 


 

今年の夏休みには色々な所に家族で出かけましたが、そのひとつであるNixhöhle (ニクスヘーレ)はウィーン中心部からだと車で高速道路A1と国道B39号線を通って100kmちょっと走ったNiederösterreichの一角MostviertelのPielachtalにある自然から形成された鍾乳洞です。街の名前はFrankenfelsです。この鍾乳洞はPielachtalの南側の斜面に位置していて全長1.410mあり、その中の350mをガイドツアーのみで見学可能です。

 

左上の写真は国道沿い駐車場の反対側にあるNixhöhleの入口です。この橋を渡ってKlammbergと地元で呼ばれているこの山の斜面をかなり上の方まで上って行きます。道は山道でかなり傾斜があります。

15分ぐらい上り、一番上に着くと右側の写真に見られるように小さな小屋が立っています。ここは入場料を払う窓口とちょっとした売店になっています。この日はちょうどシーズンのオープニングの日で、子供達のためのスペシャルイヴェントが行われるので大変な混雑となっていました。子供達は専用のパスをもらって、この鍾乳洞の中に隠されているヒントを探すというものでした。

 

年配の優しいガイドさんがこの時間に来た全ての人を連れて見学開始です。ここからかなり下の方に降りて行き、外からの光が届かない所からもっと奥へと入って行きます。中は上着無しでは寒く、ひんやりしています。

 


 

Nixhöhleの名前の"Nix"と言うとドイツ語の"nichts" (何もない)をすぐに連想するのですが、そうではなく白い石灰成分の堆積から来ています。この堆積は水、炭酸、腐植酸で溶かされた石灰成分です、これを地元では"Nix"と呼ばれていて、ラテン語ではSchnee (雪)を意味します。鍾乳洞に中は確かに白っぽい岩が至る所に見られ、神秘的な世界です。照明もしっかり整備されているので快適に見学することができます。

 



 

洞内はこのような白い岩肌が至る所に見られ、時として綺麗な模様であり、また人の顔に見える所もあったり、小さな美しい湖があったりと全く飽きることがありません。またOsterhaseといううさぎが2匹洞内に隠れています。これは自然で形成された石灰堆積がまるでうさぎのように見える場所があります。

洞内には階段が多くあり、片道だけで520段あります。このNixhöhleは通り抜けできるものではないので行き止まりになっていて、一番多くからまた同じ道を戻って来ます。そのため行と帰りで階段は全部で1.140段ということになります。

 

ここの有名な話のひとつに氷河期時代のHöhlenbär (ヘーレンベア・・・洞窟の熊)の骨の一部が発見されたことです。右上の写真はちょうどその話をガイドさんがしている所です。発見された洞窟の熊はおそらく20.000年以上前とされていて、氷河期が終わる頃に絶滅しました。洞窟の熊は草食で16.000年前の気候の不安定さから十分な食物を確保できなかったのが原因とされています。

 

 

1時間ぐらいのお鍾乳洞探検が終わって地上に戻って来て、ここで子供達には課題が待っていました。鍾乳洞の中で見たものやエピソードについてのいくつかの質問で、これに答えて名前を書いて提出します。最後にガイドさんが全ての子供の名前を呼んで、呼ばれた子供は前に出て記念品をもらいました。とても和やかな雰囲気で大人も十分楽しめました。

 

ドイツ語でこのような鍾乳洞をTropfsteinhöhleと総称してよく呼ばれています。オーストリアにはこのような所が多くあります。

 

 

 

 

 

 

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