ウィーンに初めて来てシェーンブルン宮殿に行かない方はまずいらっしゃらないでしょう。
ハプスブルグ家の夏の離宮であるシェーンブルン宮殿はヨーロッパでも重要なバロック建築であり、また世界遺産にも登録されていて、オーストリアのひとつの観光スポットとしては最も多くの方が訪れる場所です。
私はオーストリア国家ガイドとしての仕事上、シェーンブルン宮殿を1日2回御案内することもしょっちゅうです。
このシェーンブルン宮殿は庭園も素敵で、この庭園だけでも十分1日過ごすことができます。
地元の人は何十年も前に宮殿内部を見学してその後は1度たりとも訪れてない・・・という方が圧倒的に多いようですが、逆に庭園には頻繁に訪れます。
私も仕事でしょっちゅうシェーンブルン宮殿に来ていても、プライベートで家族と来ることもよくあります。
仕事の時とは全然違いますよね。
家族と来る時にはたいていシェーンブルン宮殿の動物園に行きます。
ここはとにかく地元では大人気のスポットで、以前シェーンブルン宮殿の動物園をこのコーナーで話題にしていますが、最近もまた出かけてきました。
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このシェーンブルン宮殿の動物園・・・Tiergarten Schönbrunn は、マリア・テレジアの夫ロートリンゲン公フランツ・シュテファンによって、ロートリンゲンの建築家Jean Nicolas Jadot de Ville Issey により、彼らにとってこの新しい夏の離宮シェーンブルン宮殿にMenagerie (メナゲリー)という小動物園を置きたいことから始まりました。
この動物園は1752年に完成し、現在進行形で運営されてる動物園では世界最古です。
庭園の中にある動物園と言っても上の見取り図を見て頂くとわかりますがかなり広く、森のような散策路までもあって余裕で1日過ごせます。
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左上の写真はお馴染みこの動物園のシンボル的なKaiser Pavillon(カイザー・パヴィロン)です。
ここは1759年に完成していて、このシェーンブルンの動物園でも歴史ある部分となります。
このパビリオンは元々朝食をとるための空間で、その周りにはまるで丸いケーキを切って分けるように13箇所の空間が作られています。
1949年からここはレストランとして賑わっています。
右上の写真はそのKaiser Pavillonを背にして見られる並木道の一番奥にはシェーンブルン宮殿が見えます。
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この日は7月の始めでしたが、とても暑い日でした。
金曜日ということもあり、たくさんの家族連れで賑わっていました。
左上はオタリア(アシカ科)にえさをやる時間で、皆さんがそれを見学しています。
右上は魚のコーナーで、この動物園には水槽のコーナーもあってちょっとした水族館のような雰囲気です。
また、熱帯コーナーもあって中には鳥やコウモリが飛んでいます。
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左上はホッキョクグマです。
このコーナーはシェーンブルン宮殿の動物園でも比較的新しい部分で、円形状の建物の中に大きな水槽があり、螺旋的な順路になっています。
ホッキョクグマが泳いでる姿を観察できます。
右上の写真はクジャクで、クジャクが園内を普通に歩いていました。
残念ながら羽を広げてはくれませんでした。
この動物園には日本からの特別ゲストとして、タンチョウヅルとニホンカモシカが住んでいます。
この日はタンチョウヅルはいましたがニホンカモシカはいませんでした。
係の人に聞いた所、最近ニホンカモシカは高齢のため亡くなったそうです・・・。
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動物園の小高い所からウィーンの街がパノラマ的に見られます。
ここからの街の眺めも印象的で、左上の写真の奥にはウィーンの森が見られ、右上の写真にはシェーンブルン宮殿が見られますね。
このシェーンブルン宮殿の動物園・・・Tiergarten Schönbrunnは、2008年、2010年、2012年、2014年と4回もヨーロッパのベスト動物園に選ばれました。
広さは17ヘクタール、動物は734種類、8.955匹も生活をしていて、中には絶滅の危機にさらされている動物達もいます。
時間があれば訪れてみてはいかがでしょうか?
思いっきり地元の空気を感じることができます。