オーストリアは北海道よりもちょっと大きいにもかかわらず、国内には美しい風景が点在しています。これはヨーロッパアルプスが大きく横たわっていて多くの谷が形成されている地形の重要な特徴があり、その谷間には美しい街が多くあり、またアルプスだけではなく平原もありますから変化に富んでいます。ウィーンはかつての帝国の都ですから荘厳で上品な街並みですが、ちょっとウィーンを離れればのどかな景色が見られます。
そんな郊外で日本のガイドブックでも絶対に紹介されているザルツカンマーグートは私も大好きな所で、オーストリアの宝石箱とさえ形容され、氷河で形成された美しい湖が点在しています。ここは個人的にモーツァルトまた仕事でもよく訪れますが、多くの場合ザルツブルクへ行く途中や逆にザルツブルクからウィーンに向かう時に立ち寄りますが、グループの皆さんに御案内する場合は時間が限られているのでA1高速道路に比較的近いSt.Gilgenや
Mondseeが一般的ですが、もっと奥にある世界遺産のHallstattによるツアーもここ何年からは多くなりました。
Hallstattにもよく行きますが、その場合はMondseeは通らずにBad Ischlを通ってTraun湖経由で高速に入るパターンが一般的です。前述したSt.GilgenはWolfgangsee (ヴィルフガング湖)という細長い湖のほとりにある街で、このザルツカンマーグートではとても有名で私も大好きな湖です。
最近では9月後半にザルツブルクからウィーンに向かう時にここに来ました。
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この湖の名前であるWolfgangseeは10世紀後半の聖人Wolfgangから来ていて、彼に因んだSt.Wolfgangという街がこの湖沿いにあります。このSt.Wolfgangには白亜の教会があり、そこにはオーストリア3大ゴシック祭壇のひとつにも数えられるミヒャエル・パッヒャーの有名な祭壇があり、またやはり有名で個人的に大好きなホテル白馬亭があります。
Wolfgangsee (ヴォルフガング湖)は広さ12.84km²、長さ10.3km、幅2km、水深は一番深い所で114mです。
幅2kmと書きましたが、これはこの湖の一番長い幅で一番短い所は200mしかなく、この部分は湖が非常にくぼんだ形になっています。
ザルツカンマーグートはオーストリアのSalzburg,Oberösterreich,Steiermarkの3つの州から成り立ち、東西に90km,南北に60km, 4.600km²もあり、氷河から形成された大小の湖が70以上も点在しています。
WolfgangseeはOberösterreichとSalzburg州に跨りますが、その大部分はSt.Gigen、StroblがあるSalzburgです。St.WolfgangはOberösterreichに入ります。
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上2枚の写真は白馬亭で、すぐ上の写真は白馬亭の湖上にある温水プールです。ここは白馬亭に宿泊したら是非利用したいWelnessで、サウナ、室内プールなどもあり水質がいい湖とアルプスの地形を眺めながらのんびりできます。ここから湖に飛び込んで湖でも泳ぐことができます。
2~3週間はここでUrlaub(休暇)を楽しみたいですね。