昨日は風の強い1日でしたが、今日も朝から風が強く、また雨が少し降っているウィーンです。
日中の最高気温は7℃と予報されていて、晴れマークが少し見られるので、雨がそのうち止むんではないかと思います。
今日は久しぶりにアーチの奥に見える風景を掲載します。
前回のアーチの奥に見える風景27ではブラームス博物館とウィーンにある三位一体教会から取り上げました。
こちらは大きなアーチ構造が直角に並んでいて、奥には中庭構造のようになっています。
その中庭を囲む回廊のような空間にはテーブルが置かれ座っている人々が見られます。
ここはザルツブルクのペーター修道院( Stift Sankt Peter)でこの部分は現在人気あるレストランになっています。
この修道院は696年にウォルムスの司教ルペルトによって南東アルプスの布教活動の一環として建てられたもので、
ドイツ語圏では最古の修道院ということになっています。
ここの付属教会はとても素敵です。
ヨーロッパの建築には多くのアーチが登場します。
アーチはメソポタミア、古代エジプト、ギリシャなどの文明ですでに登場していますが、地上ではなく排水路のような地下に限定されていましたが、ローマ人はそれを洗練させて地上の建造物に利用していきます。
凱旋門などはいい例です。
ウィーンの街をちょっと歩くだけでも色々な所にアーチが見られます。
それ自体がまた街の景観になっていますね。
さて、前回のアーチの奥に見える風景26でははヴァッハウ渓谷にあるデュルンシュタインから取り上げました。
今回もウィーン郊外からです。
こちらは左右に扉が見えるので、何となく建物の入口っぽいなということがわかります。
少し空間的なアーチ構造になっていて、それを抜けると左右と奥にも印象的な建物が見えています。
この建物は16世紀半ばに建てられ、ここの中庭には1階のアーチと2階のアーチの形が違う美しいルネッサンス様式の建物が見られます。
入口のアーチを見ると、半円形部分が太くなっていて、天井にはおそらくその前の時代に作られたゴシック的なアーチが薄く組まれていることがわかります。
柱の部分も少し太くなっていて、土台的な石が見られます。
入口がこのようなアーチ構造になっている建物が多くあります。
夜などはこの入口の門が閉まりますが、門をよく見ると、人間用の扉がさらに見られます。
このパターンは都市宮殿などによく見られますね。
この場所はMürzzuschlagのWiener Straße 4番地で、ここは現在ブラームス博物館として一般公開されています。
ウィーンはかつての帝国の都・・・ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、同時に歴代神聖ローマ帝国の皇帝の居城として永らく栄えてきました。
街を歩くだけでヨーロッパ文化を肌で感じられ、様々な建築様式の建物に出会えます。
ウィーンは優雅な街です。
そんな建造物には多くのアーチが当たり前のように取り入れられていて、それがまた街のカラーとなっています。
今日はアーチの奥に見える風景シリーズです。
前回のアーチの奥に見える風景25では2つの宮殿を取り上げました。
今回は宮殿ではありません。
こちらはアーチの奥にさらに別のアーチが見えます。
こちらはどこでしょうか。
建物の黄色からしてマリア・テレジアイエローを思い浮かべます。
そうです、シェーンブルン宮殿です。
手前の2つのアーチは整った形をしていますが、その奥に白い扉が見られ、そこのアーチはバロック様式ですね。
この場所は観光で皆さんと来ることはまずないちょっと隠れた中庭的空間です。
ここは1つ目のアーチをくぐると、左右に抜けられるようになっていて、ちょっと奥まで歩くことができます。
たくさんの観光客で賑わっているEhrenhof(宮殿を正面に見られる前庭)とは比較にならない静けさです。
不定期に気分次第でここに掲載しているアーチの奥に見える風景シリーズです。
アーチ構造は非常に古く、紀元前5000年頃古代メソポタミアから、そして古代ローマ、ヨーロッパ中世のロマネスク、ゴシック、近世のルネッサンス、バロック、以降色々な時代に登場してきます。
ウィーンの街も歩けば建物に色々なアーチが使われていることがわかります。
前回のアーチの奥に見える風景23ではメルク修道院とアム・ホーフ教会横のSchulhofを話題にしましたが、今回はウィーン中心部のちょっと外側からです。
こちらはどこでしょうか?
3つのアーチが上方から下方に向かって見えているのがわかりますか?
一番手前の大きなアーチの手前には階段が見えていて、壁の装飾が豊かですね。
こちらはベルヴェデーレ宮殿の上宮の中央階段ホールから入口に向かって眺めています。
一番奥に見えるアーチが入口です。
3つのアーチが同じ水準ではなく、それぞれ違う高さに見られるというちょっと面白いパターンです。
全くの余談ですが、入口奥に緑の何かキャラクターが立っています。
これはJeff Koons (ジェフ・クーンズ)によるHulk (Friends)という作品です。
こちらはどこでしょうか?
ここもアーチが3つ・・・でも1枚目の写真とは違って同じ水準に見られます。
手前の1つ目と2つ目は同じスタイルで、3つ目はアーチと言うよりも門ですね。
アーチの界隈を見ると装飾が豊かであることがわかります。
実はここもベルヴェデーレ宮殿です。
ベルヴェデーレ宮殿の下宮の方で、一般団体ツアーではほとんど訪れない所です。
ベルヴェデーレ宮殿の上宮の後ろからウィーンの旧市街が眺められるわけですが、そこから奥に下宮が立っているのがわかります。
この場所はそこから見た下宮の一番右側にあるアーチです。
2つ目のアーチはこのホール的空間の終わりで、3つ目のアーチは実際には入口の門になります。
この門の外側にはRennwegがあり、路面電車や車が通る大通りです。
街中を歩く時に、ちょっとアーチ構造を意識して見て下さい。
ヨーロッパの建造物の多くにアーチ構造が見られます。
アーチ構造は非常に古く、紀元前5000年頃古代メソポタミアから、そして古代ローマ、ヨーロッパ中世のロマネスク、ゴシック、近世のルネッサンス、バロック、以降色々な時代に登場してきます。
ウィーンの街も歩けば建物に色々なアーチが使われていることがわかります。
このテーマは気が向いた時に不定期で話題にしていますが、前回からまた時間が経ってしまいました。
こちらはアーチを通してのんびりとした外の景色が広がっているのが見えます。
水準からしてちょっと高い所にいることが想像できます。
この建物の色からすぐにわかるかもしれませんが、ここはメルク修道院の中庭です。
メルク修道院は断崖の所に建てられていて、修道院のバルコニーから見たメルクの街並みとドナウ河の眺めは印象的です。
ここはそのバルコニーの下にあるちょっとした中庭空間で、教会を見学した後にここを通ります。
メルク修道院は重要なバロック建築ですが、このアーチに限ってはあまりバロック的には見えないかもしれません。
ここはどこでしょうか?
よく見ると右側の通りの名前が掲げられていますね。
ウィーンに詳しい方であれば通りの名前など見なくてもここがどこだか想像がつくでしょう。
ここはSchulhofです。
Schulhofはウィーンの有名な広場Am Hofから行くのが一番分かり易いでしょうか。
ここは1421年に暴力的なユダヤ人迫害があるまでは、ユダヤ人居住区に属していました。
このアーチの右側には堂々としたバロック様式の正面構造を持つアム・ホーフ教会があります。
このアーチの奥右側に見える建物はその教会です。
この場所はさらに、映画「第三の男」でハリー・ライムが逃走するシーンでも登場します。
石畳がずっと奥に続いている情緒あるウィーンらしい光景です。
ヨーロッパには至る所にアーチを組み込んだ建物やアーチ構造のアーケード、廊下のアーチ構造が見られます。
ヨーロッパの建築様式と調和して、美しい景観を生み出しています。
この"アーチの奥に見える風景"では、そんなアーチの前に立った時に、そのアーチ自身の形とそのアーチを通して見える奥の風景をテーマにしています。
前回のアーチの奥に見える風景21では、ウィーン19区の通り抜けできる中庭を結ぶ住所が異なったアーチを取り上げましたが、今日はウィーンのやはり19区の一角と中心部からです。
こちらのアーチは通りにほぼ面しているのですが、前庭的空間が少しあって、このアーチから奥へと続いています。
バロック様式を思わせるようなアーチが全部で4つ見られます。
2つ目のアーチを抜けると、小さな中庭的空間があり、その奥に3つ目、4つ目のアーチが見られます。
ここはKahlenberger Straße 32番地で、ちょっとした集合住宅ですが、いくつかの会社も入っています。
奥行きがある細長い建物の左側に2つのウィングが接続されているような形で、そのウィング部分がアーチ構造となっています。
このアーチの上も住まいになっています。
こちらはウィーンに詳しい方であればどこだか見当がつくかもしれませんね。
Hotel König von Ungarnの横にある入口空間から見たアーチ構造です。
このホテルはシュテファン大聖堂からすぐの所にあるSchulerstraße10番地に位置していて、隣にはモーツァルトハウスウィーンがあります。
シュテファン大聖堂から来ると、このホテルの正面入り口はすぐ見えますが、このアーチがある場所は横の部分なので全く見えないのがおもしろいです。
逆にシュテファン大聖堂へ向かって行く時に中途半端に飛び出しているような形でこのアーチが見られます。
この建物の一番古い部分は16世紀で、17世紀後半に大きく拡張され、1746年よりホテルとして営業しています。
知られざる美しい中庭風景36ではこのホテルの美しい中庭空間を紹介していますので御覧下さい。
前回からまたかなり時間が経ってしましましたが、今日のテーマもこのコーナーではすっかりお馴染みになりました。
ヨーロッパにはアーチを組み込んだ建造物が多く見られますが、ウィーンにも多くのアーチを見ることができます。
アーチが建造物の特徴をアピールしている場合や、入口などの限られた場所に見られる場合、建物の中の構造に使われている場合など様々です。
前回のアーチの奥に見える風景20では、ヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインから取り上げましたが、今回はウィーンです。
今回は意図的に2つの異なったアーチを並べて掲載したいと思います。
それはこの2つのアーチはほぼ同じ場所にあるからです。
ここはウィーン19区のKahlenberger Str. 7-9番地とHammerschmidtgasse 33番地で、住所は違うのですが、この2つの通りがほぼ平行になっていて、その間に住居中心の大きな建物がいくつか立っています。
左上はKahlenberger Str.から入ってすぐで、緑豊かな大きな中庭空間を見ることができます。
このアーチは入口としての機能があり、シンプルなアーチで、地面は石畳となっています。
右上もシンプルなアーチ構造で、中庭の終わりからHmmerschmiedtgasseに向かって眺めています。
アーチの奥に見られるのは一般道です。
ヨーロッパは歴史を感じる様々な建築様式を見ることができます。
ウィーンの街も荘厳な建造物が多く建ち並んでいて、街が美しく見える演出をしてくれます。
ヨーロッパの建築様式にはアーチを伴うことが多く、教会や建物のアーケード、窓などにアーチ構造を見ることができます。
"アーチの奥に見える風景"として何気なく始めましたが、今回で20回目となりました。
前回の19回目はヴァッハウ渓谷のSpitzにあるヒンターハウスの廃墟のお城から取り上げましたが、今回もヴァッハウ渓谷からです。
こちらはちょっと形が崩れたようなアーチですね。
よく見ると煉瓦で作られていることがわかり、奥の方には低い煉瓦のへいがあります。アーチの奥には視界が広がっていて、ここが高い場所であることが想像できます。
この場所はデュルンシュタインにある廃墟のお城クエンリンガー城の一番上に近い所です。壁を見ると確かに廃墟っぽいことがわかります。
1002年に皇帝ハインリヒ2世によってこの辺りはTeegernsee修道院に贈られ、そこから
Azzo von Kuenring (クエンリンガーの先祖)がここを入手しました。
クエンリンガーは11世紀初頭にバイエルン=ザクセン地域からこの辺りに住み始め、14世紀半ばまで支配します。そのクエンリンガーの時代の12世紀半ばにはここにお城が作られています。
ここからの眺めはとても素晴らしいです。
こちらはどこでしょうか?
ここも実はデュルンシュタインです。
ゴシック様式を思わせるアーチが石畳の風情あるこの小路に美しいアクセントを与えています。
ここだけ見ているとギリシャやイタリアの島にある街の一角のような雰囲気で、街の迷路に迷い込んだ感じがします。
両側にある煉瓦や石を積み上げた壁も中々美しいです。
この場所はデュルンシュタインのメイン通りからちょっと外れた所にあるため目立ちません。ドナウ河沿いウのプロムナードを通常の船着き場から歩いて来ると小さな石の階段が左側にあり、そこを上って行くとこの小路に通じています。
ヴァッハウ渓谷には中世の面影を偲ばせる美しい街がたくさんありますが、このデュルンシュタインが最もポピュラーでしょうか。
ここに来たら時間をかけてちょっと街をぶらぶらしたいです。
今日は久しぶりにアーチの奥に見える風景です。
このタイトルもすっかりお馴染みになりました。
オーストリアにはアーチ構造を持つ建造物ががたくさん見られ、そのアーチの奥に見えるアーチ越しに見える風景は中々情緒があります。
前回のアーチの奥に見える風景18では、ウィーンリンク道路沿いの国会議事堂とヴァッハウ渓谷のSpitzの一角を話題にしました。
今回もヴァッハウ渓谷から取り上げます。
こちらは粗い石が積み上げられている印象的なアーチ構造で、人がやっとすれ違えるような細長い通路です。
奥の方には緑が見えていますが、そこはプライベートの庭となっています。
でもこの通路は公道で、誰でも通ることができます。
この上にはNÖVOG(Niederösterreichische Verkehrsorganisationsgesellschaft)が運営するKrems~Emmersdorf a.d.Donauの34km区間を走る"Wachaubahn"というヴァッハウ鉄道が走っています。
この場所はヴァッハウ渓谷にあるSpitzの街の外れにあり、船着き場からは結構歩きます。
このアーチをくぐって左に曲がって行くとよく知られたヒンターハウスの廃墟のお城に行くことができます。
ここはうちのお気に入りの場所のひとつで、ヴァッハウ渓谷に出かける時にはたいていここに上ります。
地面も情緒ある大きな石畳となっています。
こちらのアーチは自然の岩肌をくりぬいたようなアーチですね。奥に見える景色はのどかなぶどう畑が広がっていて、右にほんの少しだけ見えているのはドナウ河です。
この場所は1枚目の写真の所からさらに上に登って行ったところにあるヒンターハウスの廃墟のお城の入口界隈です。
写真では分かりづらいですが、この道はかなりの坂になっています。
アーチの形も外側とこちら側とではちょっと違っています。
このヒンターハウスの古城は1243年に最初に登場したことが知れらていて、1500年頃まで実際に住まれていたお城です。
このような中世のお城にはたくさんのアーチ構造が残っています。
街中にあるアーチの奥に見える風景とはかなり違い、郊外にある中世のお城であること、ちょっと小高い場所にあることなどで、自然の美しい風景がアーチの奥に楽しめます。
ウィーンの街はかつての帝国の都でしたので荘厳で美しい建造物がたくさん立ち並んでいます。
そのような建物の多くにはヨーロッパの色々な建築様式を見ることができますから街も華やかに見えます。
外観にも内部にも美しいアーチ構造を持つ建物が多く、そのようなアーチ構造は独特の美しさがあります。
前回のアーチの奥に見える風景17ではベルヴェデーレ宮殿とウィーン旧市街地のJohannesgasse15番地を話題にしました。
今回は旧市街と郊外からひとつずつ取り上げます。
こちらはかなり特徴的なのでウィーンに詳しい方であればここがどこだかすぐに見当がつくと思います。
たくさんのギリシャ神殿的な柱が並んでいます。
ギリシャ神殿スタイルの柱と言えば国会議事堂がすぐに思い浮かびますね。
国会議事堂はリンク道路沿いに1883年にテオフィル・フォン・ハンセンによって建築された荘厳なギリシャ神殿スタイルの建造物です。
国会議事堂の正面部分の空間を横から国立オペラ座方面に向かって眺めていて、奥の方に国会議事堂の一番左の部分が見えています。
柱の上にはよく見ると"Kompositkapitell" (コンポジットカピテル)と呼ばれている装飾があります。
コンポジットカピテルはイオニア式とコリント式を組み合わせたものです。
柱の並びなので"アーチ"ではありませんが、柱の並びがアーチを覗いたような空間を形成していて、回廊的です。
正面から見える決まった姿以外にも見る視点を変えて建造物を観察するのもおもしろいです。
こちらはルネッサンス的アーチが直角に並んでいる空間から外を見ています。つまり正面側と横にもアーチ構造が見られます。どこかの修道院の中庭の回廊を思わせます。同じような構造をしている建物が奥にも見えていますね。アーチを支えている柱も印象的です。
天井からはユーゲントシュティールを思わせるような丸い電気が吊らされています。
奥の方に見えているのはぶどう畑です。
この場所はヴァッハウ渓谷の中間地点にあるSpitz(シュピッツ)の街の一角です。この街もワイン産業が盛んです。ヴァッハウ渓谷の街には歴史を感じる古い建物がたくさんあります。
前回からまた少し時間が経ってしまいましたが、アーチの奥に見える風景シリーズです。
このテーマではアーチ構造を持つ建物などからそのアーチを通して見える奥の景色と共に、アーチ構造の美しさを話題にしていますが、一口にアーチ構造と言っても千差万別です。
前回のアーチの奥に見える風景16ではウィーン大学の中庭を取り上げました。
こちらはバロック様式のアーチ構造の奥に、もうひとつの同じアーチがあり、アーチとアーチの間はちょっとした空間になっていて、バロック様式の電灯が吊るされているのが見えます。アーチのずっと奥は最初は平たんな道ですが、その後坂道になっていて、上って行きます。奥の方に建物が見えていますが、これはベルヴェデーレ宮殿の上宮です。つまりこのアーチはベルヴェデーレ宮殿の下宮だったわけです。このアーチを抜けると、ベルヴェデーレ宮殿の美しい庭園が広がっています。
通常は上宮の方からこちら側を見下ろすパターンが圧倒的に多いので、下宮の方から上に向かって見るということは団体ツアーの場合はほとんどありません。個人でここに来られる方も路面電車Dを使うことが多いでしょうから、その時は上宮の横の入口から入ることになるわけです。
こちら側はRennwegという交通量が多い通りですが、このアーチをくぐると美しい庭園が広がっていて外とは遮断された閑静な雰囲気です。
ベルヴェデーレ宮殿の下宮は上宮よりも少し早い1716年に建築されたバロック様式で、プリンツ・オイゲンのプライベートの住居として使用されていました。
Martino Altmonte(マルティーノ・アルトモンテ)の素晴らしいフレスコ画が見られます。
こちらはウィーンに詳しい方でもすぐにはどこだかわからないと思います。ちょっとした前庭のような通路になっていて、アーチの奥にはさらに中庭空間が広がっているのが見えます。上にはパヴラッチェン的な部分が見えていますね。建物の色も黄色で窓枠が緑ですから何となくシェーンブルン宮殿を思い起こさせます。
この奥に見える中庭は知られざる美しい中庭風景33の1枚目に登場しています。ここのアーチは歩行者のために意図的に作られた廊下のような役割ですね。アーチ部分の通りが少し狭くなっていることもあり、アーチが独立しているように強調されて見えます。
ここはウィーン1区 Johannesgasse 15番地にある歴史的に重要なSavoyensches Damenstift(サボイの女性修道会)の建物です。この通りは車も走れますが、交通量は少なく、人通りも多くなく閑静な地域です。
ここは普段扉が閉まっているのでいつでも中に入ることができるというわけではありませんが、かつての修道院を思わせる大きな作りになっています。
このような外からは全く見えない空間にアーチがあるとちょっとホッとした空気に包まれます。
ウィーンの街には美しいアーチ構造を持った建物がたくさんあり、そんなアーチを通して見られる奥の風景は中々情緒あるものだと思います。アーチが建物の外に見られる場合や建物の中に見られる場合などと様々なスタイルが存在していて、アーチ自体が意志を主張しているようにも思えます。
前回からまただいぶ時間が経ってしまいましたが前回のアーチの奥に見える風景15ではケルンテン州の一角にあるHochosterwitz城(ホッホオスターヴィッツ)と世界遺産であるセンメリング鉄道の有名な高架橋を取り上げましたが、今回はウィーン中心部です。
上の2枚の写真は同じ建物内で撮影したものですが、撮影している場所が違っています。ここはルネッサンス様式の美しいアーチに囲まれたウィーン大学メインキャンパスの中庭です。知られざる美しい中庭風景32を参照して下さい。ウィーン大学は1365年創立ですから一昨年2015年が創立650周年記念という年でした。ウィーン大学のこのメインキャンパスはリンク道路時代に旧市街地からここに移されて新たに建築されたものです。
ここの中庭回廊はぐるりと1周することができるようになっています。ウィーン大学に関係する150人以上の著名人達の記念像や銘板が至る所に置かれていてウィーン大学の歴史を物語っています。上の写真の壁沿いにも多くの記念像が立っていることがわかりますね。2枚の写真はその回廊の一番端から反対側の端の突き当りまでを眺めています。一番手前のアーチと同じ幅の天井も大きなひとつのアーチ構造になっていることがわかります。
右側の写真ではアーチそれぞれを通して光が差し込んでいることが床の反射からわかります。
ルネッサンス様式ですから非常に整ったリズミカルな美しいアーチが見られます。
前回のアーチの奥に見える風景14では、ウィーン3区のSünnhofとシェーンブルン宮殿の庭園にあるアーチを話題にしました。ヨーロッパにはアーチが使われている建物がたくさんあります。アーチは建物の外側に使われていたり、建物の中に使われていたり、アーチ自体が装飾的な建物もたくさんあります。今回はウィーンのずっと外側のアーチです。
こちらはアーチの奥に見える風景というよりも知られざる美しい中庭風景に登場させてもよかったのですが、中庭っぽくは見えないことと、2階のアーチが先に目に入りますが、よく見るとずっと手前に見えるアーチから奥を眺めていることがわかりますね。そのためこのタイトルに入れました。このタイプのアーチはオーストリアに至る所に登場します。例えばザルツブルクの中庭にも多く見られます。
ここは知られざる美しい中庭風景31で登場したケルンテン州の一角にあるHochosterwitz城(ホッホオスターヴィッツ)です。
建物が直角の構造になっていて、美しいアーチが施されています。
こちらは非常に有名なアーチ構造の橋です。ちょっとオーストリアに詳しい人であればわかると思いますがセンメリング鉄道の一番知られた高架橋です。
この高架橋をかなり後ろの方から眺めていて、たくさんのアーチの奥には高い山や緑が見えますね。この地域の地元で有名な"20 -Schilling -Blick"はアーチの向こう側ではなく撮影している手前側の方です。
センメリング鉄道は、1998年に世界遺産に登録されました。このアルプスの自然と技術が反発しないように、むしろお互いが協力して美しいハーモニーを生み出していることが高く評価されました。"Kalte Rinne Viadukt"という名前で、高さ46m、長さが184mです。
ヨーロッパにはアーチを伴った建造物がたくさんあります。
アーチにも色々な様式があり、建物に素晴らしい演出を添えてくれます。
アーチが強調されている建造物もあれば、逆に建物の中にアーチがあって外からは全く見えないなんてことも多くあります。
このタイトルもシリーズ化してきましたが、前回のアーチの奥に見える風景13ではプラター通り界隈と旧市街一角の地下に行くアーチをテーマにしました。
今回は中心の外側です。
こちらはバロック的アーチの奥には美しい緑の空間が見られます。
手前の方にはくつろげる椅子なども置かれていて遊歩道的に歩くことができるようになっています。
バロック的なアーチはかなり幅が広く、建物に組み込まれたようなスタイルになっているので、アーチ自身の柱はほとんど見られません。
ここはアーチの奥に見える風景7でや知られざる美しい中庭風景30で登場したウィーン3区のSünnhofで、現在はホテルになっています。
こちらのアーチはいわゆるアーチの正統派的な形ですがよく見ると古典様式的な柱になっています。
アーチや柱に施されているひし形模様もちょっと興味深いものがあります。
アーチの周りは網のような作りになっていて、外からの日差しが地面に美しいシルエットを作っています。
奥に見えるのは人工的に刈り込んだ散策路で、迷路的になっています。
このアーチが見られる場所はシェーンブルン宮殿正面から見て西側に位置する庭園の一角にあります。
このアーチがある所はちょっとしたパヴィリオン的空間になっていて通り抜けられるようになっています。
このアーチのそばにはフジのアーチや美しいバラのアーチも見ることができます。
アーチそれぞれにも個性があり、アーチの奥の風景も場所によって様々です。
春になるとイヴェントや花などがテーマになることが多く、今日のこのタイトルも2月以来少し御無沙汰していまいました。
前回のアーチの奥に見える風景12ではプラター通りの一角を話題にしました。
今回もプラター通り界隈を一箇所と旧市街の一角からの光景です。
こちらはPraterstraße 56番地のアーチの奥に見える風景です。
大通りのPraterstraße側から奥を見ています。
この界隈はこのような中庭になっていて反対側に通り抜けできるようになっている"DURCHHAUS"がたくさんあります。
アーチの形が前回のような四角ではありません。
ずっと奥にも同じような形のアーチが見えていて、さらにその奥の風景も見えています。
通りは石畳になっていて情緒がありますね。
真ん中に白と赤の棒が立っていますがこれは特定の車しかここに入れないことを意味し、車が入る時には倒されるようなっています。
こちらはちょっとマニアックだと思います。
アーチがかなり下の方に位置していますね。
これは地上階から地下に行けるようになっている通路です。
手前のアーチを抜けると明かりがついていて、さらにその奥にまだアーチがありますね。
右側を見ると壁に手すりがありますから階段があることがわかります。
街中を歩いている時にはあまり地下に行く扉を見ることはありませんが、逆に中庭空間などにはよく見られます。
ここは知られざる美しい中庭風景29で紹介した中庭に行く途中にある地下に行く通路です。
たいていの集合住宅建物にはKeller (地下)が作られていて住人の物置などに使われていることが多いです。
私が以前15年近く住んでいた19区一角の築100年ぐらいの建物も地下2階まで行けるようになっていて、物置や配電設備などがありました。
一戸建ての家にもKellerが多く作られています。
Kellerを作ると当然コストがさらにかかりますが居住空間などにも有効に利用することができます。
うちも地下を有効に利用したかったので居住空間にしました。
当初はRohbetonというコンクリートがそのままになっていた工事現場のような空間でしたが、階段から地下まで足場を綺麗にしてタイルを張り、壁にも色を塗り、暖房を設置して椅子やテーブルを置いてくつろげる空間と物置に使っています。
興味があったのでこの写真の空間にも許可をもらって足を踏み入れてみました。
予想通りの世界が地下にありました。
アーチ構造というよりも建物の入り口が普通の四角い長方形で作られているパターンで奥の方にも同じような長方形の通り抜ける空間が見えています。
建物をこのように通り抜けできるようになっている空間は"Durchhaus"と呼ばれています。
アーチの奥に見える風景4で紹介したように中庭が間にあって、さらに同じようなDurchhausが奥に見えます。
ここはしかも車が通れるようになっています。
地面にタイヤの跡が見られますね。
住居の入口も脇に見られます。
この場所はPraterstraße 66番地でウィーン2区の一角です。
この通りは交通量が非常に多く、地下鉄も下を通っていますが、静かな空間がたくさんあります。
こちらもDurchhausの長いパターンで細長い長方形の通路がずっと奥まで続いています。
私が立っている所はいわゆるこの建物の正面玄関ですから、右側にたくさんの呼び鈴が見えますね。
多くの住人が生活をしていて、またいくつかの会社も入っています。
上の写真のように車が入れる空間ではありませんが、自転車が通行した跡が見られます。
1枚目の写真の場所も、この2枚目もそうですが、この奥は行き止まりではなく反対側に通り抜けできるようになっています。
ここも実は上と同じPraterstraßeで、60番地の建物です。
Praterstraßeはドナウ運河があるSchwedenbrückeからPratersternまでの1kmの通りで、19世紀後半はウィーンでも最もエレガントな通りと言われていました。
現在ではそんなことは全くと言って言いほど感じません。
ここはウィーン最古のレストラングリーヒェンバイスルのすぐ近くで、以前ここでも紹介した中世の住居塔が見える建物の中の廊下の部分です。
細長いアーチ構造がずっと奥まで見えています。一番奥は明るくなってますがちょっとした中庭になっています。
天井に見える2つの電灯も印象的で、住居の扉も左に見えます。
廊下の石も建物の古さを感じます。
右側は外からの光が入って来ていることがわかりますが、ここもそれぞれ同じようなアーチ構造になっています。
天井が結構高いですが、"Altbau"(アルトバウ)と言われる100年以上も前の建物は
天井が高いことが多いです。
こちらはアーチの奥に見える風景として
相応しくないと思いますが、住居内の階段
がちょっとしたアーチ構造をしていて珍しいので取り入れました。
アーチの奥に見える風景というタイトル通りではなく、奥には何も見えませんが、
階段が左にカーブしている所の天井がアーチ構造です。
この先はどういう風景だろうか・・・好奇心が湧いてきます。
横に見られるちょっとした手すりを兼ねた柵も素敵で、上の部分と互い違いになっています。
階段のへこみも歴史を感じます。
この場所は旧市街の一角にあるハイリゲンクロイツホーフという大きな中庭に面した
ある建物の中です。
こちらは大きなバロック様式のアーチが手前に見えていて、
その奥に手前の大きなアーチを
もっと小さくしたアーチが、
さらにそのもっと奥にはもっとそれを小さくしたアーチを見ることができます。一番奥は外の
通りです。
ここは建物に入ってすぐの空間から、逆に入口の方に向かって見ています。
これはベルヴェデーレ宮殿で
有名なプリンツ・オイゲンの冬の宮殿で、ウィーン旧市街のHimmelpfortgasseにあり、ここのBeletageには1848年~2007年までは財務省が入っていました。
2003年の秋、財務省はここをオーストリアギャラリーに渡しました。
こちらはたくさんのアーチを見ることができます。
"アーチ"としてオーソドックス的な形で
ほのかに照明が灯されています。
ここはシェーンブルン宮殿の正門から
入ってすぐ右の建物と、チケット売り場がある左の建物のアーチを連続して見ています。
ずっと奥に暗くなっている部分が見えますが、正門から入った庭園部分です、
2つの建物のアーチを庭園を挟んで見ているわけで、無数のアーチが連続しているように見えます。
この情緒ある照明が灯されている姿は
もちろん夜なのですが、ここは庭園が閉まった後では、住人以外は入ることができませんので、夜来ればいつでも見られるというわけではありません。
昼間は常に観光客でごった返しているシェーンブルン宮殿ですが、それがうそのような
静かなたたずまいです。
こちらはちょっとモダンな雰囲気の
アーチ構造です。
石畳ではなく、モダンなタイルになっていることや、置かれている植物などが
今風なので中世的雰囲気はありません。
Durchhaus(ドゥルヒハウス)という
建物の中をそのまま突き抜けていって
向こう側に出られる構造のスタイルで、
奥にちょっとした中庭空間が見えます。
さらにその中庭空間の奥には、もうひとつ別のアーチが見えていて、そこも奥へ通り抜けできるDurchhausになっています。
2つ目のアーチの奥にも、向こう側の
景色を見ることができます。
ここは旧市街地一角のBäckerstraße
界隈です。
こちらはウィーンを知っている人であればすぐわかると思います。
御想像通り国立オペラ座です。
以前アーチ構造というタイトルで
書いていますが、そこにもオペラ座の
アーチを掲載しました。
しかし、そのアーチとは違うアーチで
こちらはオペラ座の正面アーチです。
リンク道路に面した2階建て構造の
正面アーチを真横から見ています。
ここは普通に通り抜けることができるようになっています。
奥の方には緑がちらっと見えていますが、リンク道路の並木です。
ここは普段たくさんの人が歩いていたり、階段の所にもたくさんの人が座って休んでいますが、全く人が通ってないこの正面アーチはちょっと新鮮に見えました。
こちらは中世の雰囲気を感じる石畳の道の上にかかっているアーチです。
アーチの奥に見える風景6でメルクの街に見られる似たようなアーチですが、
こちらはもっと高い所で建物と建物を
つないでいます。
下に通行人が見えますが、この道が非常に狭いことがわかります。
そんな狭い空間から限られた風景が奥に見られます。
この場所は有名なレストランGriechenbeisl (グリーヒェンバイスル)があるGriechengasseです。
こちらはゴシック様式のアーチが
とても印象的で、しかもその奥には、素敵な建築様式を持った
建物が見えています。
アーチの奥に見える建物自身が
アーチ構造をしているという
状況です。
ここはクロイツェンシュタイン城の中庭で、かなり大きなアーチを
見ることができます。
こちらはウィーン3区のSünnhofでLandstraßer-Hauptstraße とUngargasseを結ぶとても細長い通りです。
ここは通りと言うよりは細長い中庭と言った方がいいかもしれません。
この空間は170mもあり、1837年に両方の通りが結ばれ、典型的なビーダーマイヤー様式の建物の
中を通ることができるとても美しい空間です。
こちらはウィーン旧市街の一角にあるBankgasse1番地で、かつてのオーストリア国立銀行の建物の中のアーチ構造です。
この建物はCharles de Moreauにより1824年に建てられたルネッサンス様式です。
ずっと奥までアーチが綺麗に続いていますね。
このBankgasseは13世紀前半にウィーンにミノリーテン修道会が呼ばれたことにより作られ、美しい宮殿が並んでいることでも知られています。
このBankgasseからちょっと行った所にミノリーテン教会があります。
前回のアーチの奥に見える風景5では、メルク修道院界隈の風情あるアーチの小路に触れましたが、今回第6弾もメルクの街です。
今回は中世の雰囲気がある街の小路に、フライングバットレス的なアーチがいくつもかかっている光景です。
石畳の小路にかかったアーチがいくつも見え、その奥に路が延びています。
左の写真をよく見ると、アーチとアーチの隙間にメルクの修道院がチラッと見えています。
アーチの形を見ると、手前は三角ですが、奥は孤のように滑らかになっています。
右の写真は大きめの通りからちょっとそれた静かな脇道的な小路で、ちょっと奥まで歩いて行きたくなるような雰囲気です。
小路の右下入り口には古い街によくあるPrellstein(プレルシュタイン・・・縁石)が見られます。
アーチの奥には建物のアーチ構造も見ることができますね。
このメルクの街はハプスブルグ家の前の王朝であるバーベンベルク王朝(976~1246)の
最初の居城が置かれた街ですし、さらにローマ時代からちょっとした集落も存在し、
とても歴史ある街です。
ちょっと静かな裏側に気付けば、このような中世的空間を見ることができます。
街中を歩いていると何気ない所にアーチ構造が多く見られます。
そんなアーチはヨーロッパ的雰囲気を十分演出しています。
アーチ構造の回廊、建物に組み込まれたアーチ、小路にあるアーチとかなり様々です。
前回のアーチの奥に見える風景4では、ウィーン旧市街のミヒャエル広場界隈と中庭空間にある二重のアーチを紹介しました。
第5弾はウィーンではありません。
こちらは階段で降りて行く
途中にアーチがあります。
そのためアーチを通して下の方に奥の緑が見えますね。
階段に使用されている石畳や
手すりがある壁に使われている石にも風情があります。
アーチの形もよく見ると
バロック的です。
こちらは階段ではありませんが
坂道になっています。
写真ではわかりづらいですが
下に向かって傾斜している小路です。
路が狭いので、ずっと奥の細い
部分にこの小路の出口が見えています。
こちらは街中にもあるような
飛梁的な要素を持っていますが
装飾的ですね。
飛梁はフライングバットレスで
バットレスは建築物の外壁補強で、屋外に張り出す形で使われます。
ゴシック様式の大きな教会によく見られます。
今回のアーチは2枚共メルクの街で見ることができます。
こちらは王宮のすぐそばにある、Habsburgergasse14番地です。
アーチの奥に向かって、さらに道が
続いています。
ここから入ると、ミヒャエル教会すぐ横を通る素敵な路地空間で、
ミヒャエル広場に通じています。
アーチの入り口の上にはバロック様式の素敵な金属装飾が見られます。
このアーチ空間は、昼間は公道として利用できますが、夜になると門が閉められます。
こちらはコールマルクトに
近い、Wallnerstraßeにある
Palais Esterházy
(エスターハーズィ宮殿)
の中庭からWallnerstraße
に向かっての眺めです。
上の左の写真はウィーンの
シュテファン大聖堂に近いBlutgasse界隈です。
Singerstraßeという車が通る
公道からアーチを通した見た
中庭に向けての風景です。
奥の緑が印象的です。
その他2枚はウィーンのやはり
旧市街にあるショッテン修道会界隈ですがHelferstorferstraße側から入ると全体的にかなり大きな中庭空間があり、さらにその空間がいくつかに分かれています。それぞれの空間にはこのアーチを通して入ることができます。
上右の写真ではPrellstein・・・縁石を見ることができ、右の写真ではアンティーク的な
外灯がいい雰囲気を醸し出しています。
今回の3枚は共にアーチの奥に緑が見えるということで共通しています。
ウィーンを始めオーストリアにはアーチを伴った建物がとても多いです。
(もっともヨーロッパはそうだと思いますが)
単純にが建物の1階部分がアーチ構造であったり、また中庭にホッとするアーチ空間があったり、または建物と建物を繋げている場合など様々です。
前回 アーチの奥に見える風景1を紹介しましたが今回は第2弾です。
ここは王宮の帝国官房棟の中庭側から
アーチを通してミヒャエル広場を見ているよく知られた光景です。
アーチをくぐった暗い場所には美しい
ドームがあり、その向こうには細かい
バロック様式の装飾が見られ、さらに奥にはミヒャエルハウスの黄色い建物が見えています。
ここは王宮の一番古いスイス宮にある
スイス門を出ると広がる長方形の中庭で、
このアーチは、タクシー、馬車、緊急自動車が通り抜けられるようになっています。
このアーチを通り抜けた向こう側の
ミヒャエル広場は重要な建造物がたくさんある美しい広場です。
こちらは個人的に好きな光景です。
この場所はウィーン市の郊外にある
ハイリゲンシュタットのプファール広場で現在のウィーン19区の一角です。ここでは見えませんが、このすぐ左はベートーヴェンが1817年に2ヶ月程滞在した場所です。
またここから歩いてすぐの所に有名なベートーヴェンの遺書の家があります。
ウィーンには美しいアーチを持った建物がたくさんあります。
このコーナーでも、「石畳とアーチ」、「アーチ構造」、「美しいアーチ」などと話題にしています。
今回はそんな街中にあるアーチを通して見た奥の風景です。
何気ない車通りにこのような
アーチが見られます。
この通りは歴史あるBäckerstraßeを中心方向に
向かって見ています。
アーチの向こう側が、Dr.Ignaz-Seipel-Platzで、アーチを抜けたすぐ右側にイエズス会教会が
建っています。
こちらは以前ベートーヴェンの最後の住居を紹介した時に登場したSchwarzspanierstraße 15番地の入口から中庭奥へ向かっての光景です。
ここは中庭にもかかわらず、奥まで車が入れるようになっています。
またその奥にも更にアーチの通り
抜けがあり、うっすらですがその
奥も見えています。