アーチの奥に見える風景 20

ヨーロッパは歴史を感じる様々な建築様式を見ることができます。

ウィーンの街も荘厳な建造物が多く建ち並んでいて、街が美しく見える演出をしてくれます。

ヨーロッパの建築様式にはアーチを伴うことが多く、教会や建物のアーケード、窓などにアーチ構造を見ることができます。

"アーチの奥に見える風景"として何気なく始めましたが、今回で20回目となりました。

前回の19回目はヴァッハウ渓谷のSpitzにあるヒンターハウスの廃墟のお城から取り上げましたが、今回もヴァッハウ渓谷からです。

 

こちらはちょっと形が崩れたようなアーチですね。

よく見ると煉瓦で作られていることがわかり、奥の方には低い煉瓦のへいがあります。アーチの奥には視界が広がっていて、ここが高い場所であることが想像できます。

この場所はデュルンシュタインにある廃墟のお城クエンリンガー城の一番上に近い所です。壁を見ると確かに廃墟っぽいことがわかります。

 

1002年に皇帝ハインリヒ2世によってこの辺りはTeegernsee修道院に贈られ、そこから

 

Azzo von Kuenring (クエンリンガーの先祖)がここを入手しました。

 

クエンリンガーは11世紀初頭にバイエルン=ザクセン地域からこの辺りに住み始め、14世紀半ばまで支配します。そのクエンリンガーの時代の12世紀半ばにはここにお城が作られています。

ここからの眺めはとても素晴らしいです。

 

 

こちらはどこでしょうか?

ここも実はデュルンシュタインです。

ゴシック様式を思わせるアーチが石畳の風情あるこの小路に美しいアクセントを与えています。

ここだけ見ているとギリシャやイタリアの島にある街の一角のような雰囲気で、街の迷路に迷い込んだ感じがします。

両側にある煉瓦や石を積み上げた壁も中々美しいです。

この場所はデュルンシュタインのメイン通りからちょっと外れた所にあるため目立ちません。ドナウ河沿いウのプロムナードを通常の船着き場から歩いて来ると小さな石の階段が左側にあり、そこを上って行くとこの小路に通じています。

ヴァッハウ渓谷には中世の面影を偲ばせる美しい街がたくさんありますが、このデュルンシュタインが最もポピュラーでしょうか。

ここに来たら時間をかけてちょっと街をぶらぶらしたいです。

 

 

 

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