ウィーン中心部から比較的近い、車で26km程離れたNiederösterreichの一角にLeobendorfという小さな街があります。
そこにある標高220mの小高い丘の上にが地元でよく知られ、特に子供達にも人気のある中世風のロマンチックなお城 Burg Kreuzenstein(クロイツェンシュタイン城)があります。
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このお城と場所の重要性は先史時代からの出土品によって示され、ここには要塞のようなものがあったことが確認されています。
研究によれば最初のお城は12世紀だろうと考えられていて、1115年に"Grizanstein"という現在のお城の名前Kreuzensteinのもとの名前が挙げられています。
この名前はおそらくこのお城の最初の所有者のひとりであるバイエルンのDietrich von Grizanestaineであろうということです。
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13世紀にここはハプスブルグ家の所有となり、250年以上管理させていました。
16,17世紀は頻繁に所有者が
変わりました。
30年戦争の1645年にスウェーデン軍に引き渡し、ここが一時的にTorstensson元帥の住まいになりますが、オーストリア軍が再び侵入し、スゥエーデン軍がここを引き渡す際に破壊されました。
バラバラになったお城の建築素材は何十年もの間、別の場所の建築素材として人々に使われてしまったため、城壁の一部、東の塔の一部、礼拝堂の一部だけが残りました。
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1702年からWilczek家に移り、
その一族のJohann Nepomuk Graf Wilczekが、1874年から彼のコンセプトをベースに再建が始まり、1906年に完成しています。
彼はオーストリアの芸術・文化において重要な人物で、極地探検家であり芸術奨励者です。
多方面に興味があった彼は、特に中世の芸術品を熱心に収集しました。収集数は100.000を超えると言われ、ヨーロッパの色々な地域からの物が集められ、それらを展示するための半ば博物館としてこのお城の再建を行いました。
このお城にはヨーロッパの様々な所から彼が収集した当時のオリジナルの貴重な素材が使われています。
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ここはガイドツアーのみ見学が可能です。
4月1日~11月1日の毎日、
月~金 10:00~16:00
日、祝日 10:00~17:00
となっています。
車があると断然便利ですが、ウィーンから国鉄
(S -Bahn)でLeobendorf-Kreuzensteinで下車し、そこから徒歩約30~40分です。
城内には台所、武器室や多くの居住空間があり、それぞれの空間にヨーロッパからの様々な調度品などが置かれ非常におもしろいです。
Kreuzenstein城 は一見の価値があります。