去年もそうでしたが11月初め頃に朝の気温がその年初めてのマイナスになります。ウィーンも先日11月4日の朝が2016年夏以降の初めてのマイナスの日となりました。地球温暖化の影響で世界的に気候の変化が見られる中、ウィーンも数十年前のようにマイナス15~20℃などになることはありません。気温の変化が激しいため、暖かい日が続いても急に寒くなったりするため、植物などにも影響があります。
さて、今日は"ウィーンによく見られるこの時期の花"というタイトルではありますが、実際には花ではなく実を紹介します。これは咲いている時の花よりも"実"に特徴があるからです。
こちらはドイツ語で、Gewöhnlicher Spindelbaum (ゲヴェーンリヒャー・シュピンデルバウム)、Gewöhnlicher Spindelstrauch(ゲヴェーンリヒャー・シュピンデルシュトラウホ)もしくはPfaffenhütchen(プファッフェンヒュットゥヒェン)で、学名ではEuonymus europaeus、
日本語ではセイヨウマユミと呼ばれています。
ニシキギ科、ニシキギ属の落葉低木です。
開花時期は5月~6月であまり目立たない小さく薄い緑っぽい白い花を咲かせます。
右の写真では分かり難いですが、赤い特徴的な実をたくさんつけています。
原産はおそらくヨーロッパでしょうか。
高さは2~6mぐらいで、赤や少しピンク色で、4枚の花弁のように開いている中に大きな種が入っています。
これは大変毒性が強く、2006年に年間毒性植物に選ばれています。
特に中央ヨーロッパには多く見られますが、アイルランドやスウェーデンにも、また北スペインやシチリア、ギリシャにも多く見られます。
こちらでは森や川沿いなどに野生で生育しているのをよく見かけます。
写真はMarchfeldkanal (マルヒフェルトカナール)で、2016年10月31日15:30頃に撮影したものです。