10月も残すところあと1日になりました。朝が冷え込むようになり、ますます秋深くなっていくウィーンです。リンク道路の並木もどんど葉を落として来ました。
先日久しぶりにベルヴェデーレ宮殿の横にある植物庭園に行きましたが、そこも秋らしく
なってました。
咲いてる花がほとんどなかったこの時に、ひときわ目立って咲いていたものがあります。
こちらではたいていの女性も仕事を持っていて、家事・育児はフィフティー・フィフティー
という傾向が日本以上にあると思います。
実際に女性の方が収入があるので、男性が家にいて家事、育児を担当する・・・
ということも珍しくありません。
しかし他のEU諸国と比べると、オーストリアでは意外と男性が家事・育児に参加する割合が
低いということが話題になっていました。
EU諸国でどのくらいの男性が家事・育児に参加しているかというちょっとした統計を紹介したいと思います。
これは100人の男性が、どのくらい家事や育児に従事しているかというデータです。
※AK (Arbeiterkammer) より
今日10月26日は"Nationalfeiertag"というこのオーストリアにとっての重要な祝日です。
ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝が崩壊した1918年11月11日の翌日からチェコやハンガリーもオーストリアから離れていき、現在の基本となる民主主義の共和国としてスタートしました。
オーストリアは一挙に小国に転落したので、この国だけでやっていけるか不安だったためワイマール共和国との協調性がベースとなり、最初はドイツ=オーストリア共和国となりました。
そして1919年10月21日からはオーストリア共和国という現在の呼び名になります。
その後赤いウィーン時代、世界恐慌、オーストリアファシズムなどを経験し、ヒトラーのナチス党の勢力に負け、オーストリアはヒトラーの最初の犠牲国となり、ドイツに併合され、地図上からオーストリアが消され、第二次世界大戦で負けることになります。
その時にアメリカ、イギリス、フランス、かつてのソ連の連合軍の支配を受けることとなり、連合軍の中でもソ連軍が一番最初に東からオーストリアに到着し、残り3国が後から入ってきたわけです。
オーストリアはそれぞれの占領軍に分割統治され、ウィーンもそれぞれの区が分割で統治されました。
ウィーン旧市街はベルリン同様4カ国の共同統治となりました。
そこでソ連の権力が強く、このオーストリアもかつての東ヨーロッパと言われたソ連の共産主義の世界に引きづり込まれる可能性が大でした。
しかしオーストリアはカール・レンナーを中心とした当時の政治家達が素晴らしい政治手腕を発揮し、内閣から共産党をなるべく排除し、西側民主主義体制の基盤を作ります。ソ連との戦後の交渉問題などを含め占領時代が長引き、10年の月日が流れていきましたが、ついにオーストリアは共産圏に入ることはなく、民主主義の共和国として4カ国との国家条約が結ばれることとなります。
ウィーンにいる限り、このオーストリアという国にアルプスが大きく横たわっているということはあまりピンと来ないと思います。
しかしこのオーストリアは国土の63%が山岳地帯でウィーンを少しでも離れれば自然が作り出した変化に富んだアルプス山脈の地形と美しい風景が広がっています。
ウィーンにいてアルプスと言えば、スイス方面である、ザルツカンマーグートやもっと西側のチロルを最初にイメージすると思いますが、ウィーンからずっと南へ行った
シュタイヤーマルク州やケルンテン州にだってアルプスが横たわっています。
そのケルンテン州の州都クラーゲンフルト近くに横たわる、有名な湖があります。
それがWörthersee (ヴェルターゼー)・・・ヴェルター湖(ヴェルト湖)です。
ウィーンは歴史ある古都です。
ウィーンのリンク道路の内側の最も古い部分はローマ時代から存在しています。
ローマ時代のウィーン旧市街地を参考にして下さい。
そして12世紀終わりのバーベンベルク王朝時代に現在のウィーン旧市街地の基本の大きさが形成され、飛躍的に発展しました。
19世紀後半に中世からの城壁が取り壊されて、リンク道路が生まれます。
今日はそのリンク道路ができる前の、つまり城壁が取り壊される前のウィーンの姿についてです。
参考までに今年2月25日付で 15世紀のウィーンの街並みも御覧下さい。
以前このオーストリアの重要企業や企業の売上高ベスト10を紹介しました。
今回は世界レベルでの企業ベスト10が紹介されていました。
この統計はEurobrandによるものです。
単位は日本円ですが、為替レートを無視した1ユーロ=100円での換算をしています。
オーストリアにはたくさんの廃墟のお城があり、たいていは地元で有名なハイキングコースになっています。
すでにこのコーナーでも、ヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインにあるクエンリンガー城やシュピッツにあるヒンターハウスの廃墟のお城、ウィーンの森にあるメードリンクの廃墟のお城などを紹介していますが、今回は温泉地バーデンです。
ウィーンにはおいしいケーキ屋さんがいくつもあるわけですが、帝国時代から宮廷に商品を卸すことができたGerstner(ゲルストナー)はケルントナー通りにあり、エリザベートの"すみれの花の砂糖漬け"を出したことでも知られる1847年創業のカフェ(ケーキ屋さん)です。
そのゲルストナーがウィーンのホイリゲ街で一番行き易く、観光でも定番なGrinzing(グリンツィング)に今年の4月からゲルストナーのホイリゲをオープンさせています。
10月も半ばに入り、朝と日中の気温の差が大きくなり、霧も多くなってきました。
ウィーンリンク道路の並木もかなり葉を落とし始めています。
そのリンク道路沿いには大きな公園が5つあるわけですが、観光でもお馴染みなStadtpark(市立公園)は街中とは思えない程豊かな緑があり、のんびりしています。
リンク道路からこの公園に入ってくると、定番のシュトラウス像がすぐ見えるので、
なぜかそこからもう少し奥へ行こう・・・という気持ちがなくなってしまうようです。
そこから少し奥へ行くとウィーン川が流れているのが下の方に見えます。
このコーナーでは自転車にも結構触れていますが、生活をしていると自転車に乗っている人が多く、街中の道路を見ていても自転車専用ゾーンがたくさんあります。
リンク道路などでは歩行者専用ゾーンの隣に自転車専用ゾーンがあり、かなりのスピードで自転車が走り抜けることがよくあります。
また歩行者が信号待ちをしている時に、自転車ゾーンで待っている観光の皆さんが結構多く、自転車専用ゾーンをブロックしている光景をよく見かけます。
1990年代のウィーン市内では190kmの自転車ゾーンがありましたが、2014年7月には
1.259kmの長さになっています。
街中以外にも快適なサイクリングコースがいくつもあるわけですが、2013年8月30日付で
ヘレーネン渓谷のサイクリングコースを紹介しましたが、今回は全く反対側のコースです。
2014年から明らかに物価が多方面にわたり上昇しているわけですが、10月のこの時期に来て、去年2013年と比べるとかなり安くなってきた物があります。
今日は去年と比べると何がどのくらい安くなったかについてまとめてみます。
※ 2014年10月10日のÖSTERREICHより
美術史博物館は誰でも知ってるダ・ヴィンチとかミケランジェロとかがあるわけではありませんが、絵画史上重要な作品が目白押しです。
以前ここでも触れたルネッサンスの ヴェネツィア派の絵画も素敵ですが、
今日はルネッサンスの3大巨匠のひとりラファエロです。
ヨーロッパはやっぱり鉄道が発達しているわけで、ヨーロッパ主要都市の近距離であれば
鉄道がずっと便利です。
平均的に電車で6時間ぐらいまでの距離であれば、飛行機よりも鉄道が好まれています。
先日ヨーロッパの主要国で、1人当たり年間でどのくらい鉄道で移動しているかという
どうでもいいデータが掲載されていました。
でもちょっと興味深いので紹介したいと思います。
※Heute より
ウィーンでは中央墓地というヨーロッパで2番目に大きな墓地があり、たくさんの音楽家や
有名人達が眠っていることで知られています。
音楽ファンの方にとっても、またこの墓地には映画"第三の男"のラストシーンがあることから重要な観光ポイントにもなっています。
このブログコーナーでも何回か登場しています。
中央墓地、中央墓地2、中央墓地3、中央墓地4も参照して下さい。
この中央墓地に日本人専用のお墓が登場することになります。
ウィーンの旧市街地には魅力的で美しく、また歴史的に重要な広場がたくさんあります。
その中でミヒャエル広場はローマ時代に現在のKohlmarktとHerrengasseが交差し、王宮、ロースハウス、カフェ Griensteidlなど重要な建物があります。
そこにこの広場の名前にもなっているミヒャエル教会について少し書きたいと思います。
以下の情報はオーストリア航空のウィーンへの直行便があった時の内容です。
2016年9月4日を最後として現時点ではウィーン~日本の直行便はありません。
※オーストリア航空直行便は2018年5月15日より復活しています
また、2016年12月2週目より空港の搭乗手続きの方法が急遽変更になりましたので以下に記載しておきます。
※2019年2月17日より、ANA(全日空)がウィーン~羽田を毎日就航しています。
<新しい搭乗手続き>
自動チェックイン機で搭乗券と荷物タグを印刷させ、自分でスーツケースに巻きます。
この時に荷物タグの控えを必ず切り取って保管して下さい。
免税手続きがない方は無人カウンターへ、免税手続きがある方は有人カウンターへ行く。(そこから税関へ行く流れは同じです)
無人カウンターでは荷物を置いて、荷物タグをスキャンして下さい。
ディスプレイに貴方の情報が表示されます。
スーツケースはそのまま送られます。
このスタイルは現時点で第3ターミナルのみです。
自分で搭乗券と荷物タグを印刷させた場合でも、有人カウンターを利用できますが、有人カウンターは並んでいることが多いですから、無人カウンターの方が空いていて遥かに早く手続きが終了します。
2016年12月 追記
オーストリア航空の直行便が2018年5月15日に復活し、10月27日に最終便となり、冬休業に入りますが、来年3月終りより成田~ウィーンを就航します。
2019年2月より全日空が羽田~ウィーン間を毎日就航します。 2018年10月 追記
オーストリアワインはとても奥が深いわけですが、すでにこのコーナーでは、
オーストリアワインの生産地、オーストリアワインのランク、オーストリアワインの辛さについて紹介していますが、今回は実際にボトルに貼られているラベルの意味について紹介します。
オーストリアワインのボトルに貼られているラベルには様々な情報が記されていますが、
基本的には8つの情報を読み取ることができます。
ウィーンの街中を歩いていると、多くの人が自転車で走っているのを見かけます。
リンク道路を始め、街中の道路には自転車ゾーンが多く用意されていますし、
シティーバイクや電動自転車シェアリングなども充実しています。
さて、ここ最近かなりシェアを占めてきた電動自転車が去年もかなり売り上げを伸ばして
います。
今日は去年の2013年、どんなタイプの自転車どれだけ売れたかというデータを2012年と
比較して紹介します。
※22.09 (Mo.) のHeute より
秋のこの時期、朝と日中の気温の差があり、また霧がよく出るようになりました。
秋の風物詩として、濁り酒のSTURM(シュトゥルム)、かぼちゃのクリームスープ、MARONIBLÜTE (栗のケーキ)などを紹介しましたが、やっぱり焼き栗スタンドにも
登場してもらおうと思います。
ウィーンのシェーンブルン宮殿はオーストリアで最も観光の皆さんが訪れるスポットで、初めてウィーンに来る方は絶対と言っていいほど
ここを訪れると思います。
このシェーンブルン宮殿は宮殿内部見学を始め、美しい庭園、動物園など様々な見所があり、ここだけで
余裕で1日過ごせます。
さて、そのシェーンブルン宮殿に普通ではまず気付くことがないSchloßkapelle
(シュロスカペレ)という礼拝堂があります。