この時期ウィーンに来たら是非飲んでみたいもの・・・それが今日のテーマである"STURM" (シュトゥルム)です。
ウィーンの街中のレストランやカフェなどでもこの時期には"STURM" と書いた紙を特別に貼りつけている所も多く見かけます。
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収穫したブドウをプレスして、発酵させてワインにするわけですが、シュトゥルムとは絞ったブドウジュースの発酵が始まった飲み物で、ブドウジュースの甘さと発酵しているガスが混ざり、さらにアルコールが少し出始めた絶妙の飲み物です。言ってみれば"濁り酒"です。
ブドウジュースの甘さと若干の酸味が混ざり、とても口当たりがいいのですが、発酵している状態なので、飲んだ後も胃の中で発酵を続ける!?というものなので、空きっ腹に飲むと人によっては結構きます。
アルコール度は発酵最中ですから厳密にはわかりませんが、3度~6度ぐらいといわれています。
絞りたてのブドウジュースはTraubenmost (トラウベンモスト), MOSTはいわゆる果物から絞ったジュースの名称であり、この段階でのブドウジュースはTRAUBENMOST(トラウベンモスト)と呼ばれています。TRAUBENMOSTも場所によってはアルコールの味を少し感じる場合もあります。
ブドウジュースをよくTraubensaftとも言います。
この時期場所によっては、MOSTとSTURMの2つが提供されています。
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郊外のワイン農家から仕入れたSTURMがこのように瓶に入って街中で売られています。その場で飲むこともできます。
この写真はナッシュマルクトのある店ですが、瓶で€7.99,
1グラス€2.50ですね。
シュトゥルムは発酵しているため、瓶は絶対に閉じられません。
たいていはアルミフォイルなどが巻かれています。
そのため残念ながら日本に持ち帰ることはできませんが、ホテルの部屋で一杯やることは
可能ですね。
オーストリアのブドウは糖度が非常に高いので、MOSTの状態で飲んでもかなり甘いです。
ブドウの収穫が早くて8月中旬からで、9月初旬にかけて収穫されるためこのSTURMはこの時期の旬のものであり、秋の味覚として地元では楽しまれています。
ホイリゲに行けば、どこでもたいてい提供されていますし、街中のスタンドでも飲むことができます。これが街中で見られると秋だな・・・と思います。