8月も今日が最後となり、明日から9月になります。
ウィーンは休暇の空気からまた通常の生活モードの空気へと知らないうちに戻っている気がします。
さて、ウィーンの街は地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄(ÖBB)を全て共通券で乗れるという便利なシステムになっています。
チケットは地下鉄や国鉄にある自販機、タバコ屋さん、1回券のみであれば車内で購入できます。
多くの方が自販機で買うと思いますが、地下鉄駅にあるウィーン市交通局の自販機と、国鉄駅にある自販機は赤い色で同じように見えるのですが、実は表示される画面が違っています。
国鉄の自販機は2017年半ばからシステム変更をして新しい画面となりました。
実は去年2017年7月2日付で国鉄で空港に行く時に知っておくべきことと自販機でチケット購入方法というテーマで買い方に触れたのですが、それからまもなく国鉄自販機の仕様が変更となりました。
今日はその国鉄の自販機での買い方をまとめておきます。
8月ももうすぐ終わりです。
今年は雨が非常に少なく、30℃を超える暑い日が多く続きました。
観光中にも「ウィーンはこんなに暑いんですか?」と多くの方々から聞かれました。
日差しは日本よりも強いですから、気温がそこそこでも太陽の下に居るとかなり暑く感じます。
反面、湿気が少ないので風が通る日陰に行くと気持ちいいです。
炎天下での徒歩観光が多くありますが、なるべく日陰を通るようにしています。
ウィーンのリンク道路沿いだけでも6つも公園があり、天気がいい時には多くの人がくつろぎ、木陰で寝転がって爽やかに吹き抜ける風を楽しんでいます。
今日はうちのお気に入りであるちょっとした公園を紹介します。
いやこれは庭園と言った方がいいでしょうか。
オーストリアの物価は年々上昇傾向にあるようです。
毎日の買い物が去年と比べると4.3%も高くなっているということです。
その時はあまり意識していなくても、落ち着いて去年と比較して見るとえ~、これがこんなに高くなっているの~、ってことがよくあります。
メーカーの方も、量を少なくして、同じプライスで提供しているというずるい値上げが多く見られます。
税金も高いオーストリアで、皆さんどうやって生活しているんだろう?と本当に街を歩く度に思います。
オーストリアで生活するのは高いということが改めて強調されています。
さて、去年と比べると何がどのくらい高くなっているのでしょうか?
ウィーンの公共交通機関は世界で5本指に入る営業距離数を持っています。
地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄の4種類を共通券で乗れるシステムで、415km²と広いウィーンの街を網羅しています。
団体ツアーの場合は専用バスで観光することがほとんどですので、公共交通機関を使う機会はそう多くないと思いますが、個人で旅行されている方は地下鉄や路面電車のお世話になることが多いでしょう。
利用するとわかりますが、非常に便利で、網の目のようにウィーンの街中を走っています。
特に路面電車は観光では地下鉄以上に人気があり、風情があり、ウィーンの街によく似合います。
路面電車は現在28路線があり、その内26路線が1,2,31,38,71のように数字で、2路線がDとOのローマ字系統番号となっています。
リンク道路を走るのは1,2,71,Dの4路線で、これらに乗車する機会は非常に多いと思います。
それ以外にも普段は見られない一時的に登場する系統番号もあります。
連日30℃を超える日が続いていたウィーンですが、一昨日の夕方から激しい雨が降り、気温がぐっと下がりました。
昨日は日中の気温が20℃をちょっと超えたぐらいで、個人的には観光も快適でしたが、午後からは少し雨が降りました。
今日は朝12℃で、夏が一挙に終わってしまった雰囲気です。
しかし、来週からは25℃を超える予報が出ていますのでまた日中は暑くなるでしょうか。
さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。
前回の知られざる美しい中庭風景58では、ワインやコウノトリで有名なルストの街からでした。
今回はワインで有名でもヴァッハウ渓谷からです。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、今年4月半ば頃の新聞にウィーン最古のレストラン "グリーヒェンバイスル"が紹介されていました。
それによればレストラン グリーヒェンバイスルは、ベートーヴェンやモーツァルトも食事をした、レストランの名前からは想像できない伝統的なウィーン料理を提供しているレストランではありますが、旅行者に合わせた内容であり、値段も高いですが、訪れる価値がある歴史的なレストランということです。
これは当たっていますね。
ウィーンらしい空気が味わえるレストランであり、話題性があります。
そのような店は必然的に観光で有名になっていきますね。
ウィーンの伝統料理と言えば、真っ先にWiener Schnitzel(ウィーンナーシュニッツェル)が挙げられます。
地元でも大変に好まれていますね。
ちなみにこちらがグリーヒェンバイスルのウィーンナーシュニッツェルです。
ところで地元ではウィーンナーシュニッツェル以外にどんなものが好まれているんでしょうか?
今日はそれを見てみましょう。
オーストリアは国こそ小さいですが、この国がヨーロッパに与えた歴史的、文化的影響は計り知れないものがあります。
ウィーンを含めた9つの州それぞれに個性があり、アルプスが横たわっていることもあり変化に富んだ地形が特徴で、美しい風景が広がっています。
例えばそのひとつである地元でも有名なヴァッハウ渓谷はウィーンからも手軽に行ける景勝地で、全長2.800km以上あるドナウ河の最も美しい所として船下りの名所です。
ここは個人的にも、仕事でもよく訪れる所で、私も大好きな場所のひとつです。
団体ツアーの場合は、余裕がなければ船下りをせずに、バスで通り抜けるだけ・・・ということが多くなりましたが、ここはやっぱり船下りでしょう。
メルク~クレムスまでをDDSGとBRANDNERの2社が運航していて、ウィーンからの場合は午前中メルク修道院を見学、昼食の後に13:50発に乗船し、デュルンシュタインで下船・・・が一般的でしょうか。
このDDSGの船が去年と今年のシーズンからリニューアルされてちょっとモダンになりました。
もう何回も書いていますが、今年は4月の終わりぐらいから夏が突然やって来たようで、春が短かったような気がします。
日中の気温が27℃~30℃弱の日が多く、雨も少なく大地はかなり乾燥していて、農作物にも悪影響がでています。
今年に限っては日中の気温が初めて30℃を超えたのは6月5日ですが、その後7月下旬までは何回か30℃を超えましたが、そこまで暑さは感じませんでした。
しかし、7月27日からは30℃以上の日が毎日2週間以上も続き、本当の夏の暑さがやって来ました。
午前中はまだ何とかなりますが、午後特に15:00以降は一番日差しが強くなり、観光もきついです。
先日Hochstrahlbrunnenで涼むことをお勧めしましたが、今日話題にする郊外にあるここも暑い時のお勧めの場所です。
ウィーンでの伝統のひとつにSpanische Hofreitschule (スペイン乗馬学校)があります。
白馬のエリート達が優雅に伝統的で高度な古典馬術を披露してくれるわけですが、日本でもかなり知られていて、2015年に無形文化遺産にも登録されました。
一般観光で彼らのパフォーマンスを見ることはほとんどありませんが、旧市街を歩いているときなどは彼らの住まいを頻繁に通りますので、私もよく話題にしています。
エリート白馬達はウィーンの王宮に住まいがあり、彼らのその住まいはウィーンで重要な美しいルネッサンス建築でもあります。
スペイン乗馬学校の白馬達をしっかり見られるのは一般的に朝の練習、パフォーマンス、ガイドツアーです。
それ以外では、王宮の住まいを通る時にちょっと遠くに眺められます。
彼らの住まいの道一つ挟んで隣接しているやはり王宮一角にバロック様式の立派な乗馬ホールがあり、そこで朝の練習やパフォーマンスが行われます。
その際に彼らは騎手や係に誘導されて乗馬ホールに入りますが、その時に近くで見ることができます。
ウィーンはかつての帝国の都・・・荘厳な建造物が建ち並び、豊かな緑に囲まれた上品で洗練された美しい街です。
街中を歩くだけで充分楽しめますね。
ウィーンに来てシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿、シュテファン大聖堂を見ない人はいないでしょう。
私の仕事はオーストリア国家公認ガイドですから、毎日色々な場所を御案内するわけですが、観光スポットが中心です。
しかし、ウィーンを始め、オーストリアにはガイドブックに載っていない、しかし地元ではよく知られているスポットが多くあります。
そのような場所は観光ではまず訪れることがなく、しかし歴史的、自然的に重要で興味深い所が多いんですね。
ということは地元人だけが訪れる所です。
アメジストの世界などはそのいい例です。
今日はまたちょっとおもしろい場所を紹介します。
普段街中を歩く時には自分の視線の高さから見える街並みが当たり前になってしまいますが、ちょっと上を向いた時に気付く壁の装飾や屋根裏部屋の作り、建物の隙間から一瞬見える大聖堂の塔など、高い所から通りを見下ろした時などにが見える街並みなどは普段とは違って新鮮な光景です。
前回のウィーンのちょっと珍しいアングル58ではヴァッハウ渓谷のSt.Michael (ミヒャエル教会)や建物の上層階からの眺めを取り上げました。
今回はウィーン中心部です。
ウィーンは連日30℃を超える暑い日が続いています。
午前中はまだ凌げますが、午後になると日差しが強くなり、観光も体力を消耗しますね。
一番日差しが強いのは午後15:00~17:00ぐらいでしょうか。
先日話題にしたSchwarzenbergplatzの噴水にずっといたくなります。
さて、この休暇シーズン仕事の合間にも私も色々な所に家族と出かけていますが、うちが毎年行くお気に入りのトゥルン庭園に最近また行って来ました。
シェーンブルン宮殿に来ると時間によってはPanoramabahn(パノラマバーン)に出会います。
これはシェーンブルン宮殿の庭園内をグロリエッテを含めて1周しているタイヤで地面の上を走るちんちん電車です。
実はここ10年ぐらいからでしょうか。これは色々な街で見られます。
ウィーンでもGrinzingやStammersdorfといったワイン屋さん街、ヴァッハウ渓谷のデュルンシュタインなどでもよく見られます。
似たようなものとしてDonaupark(ドナウ公園)に走っているものも地元では有名です。
今年のウィーンは30℃を超えた日が昨日まで27日あり、暑い日が多く、雨も非常に少ないため大地は乾燥しています。
4月下旬ぐらいからは27℃~30℃弱ぐらいの日が多く、春が短くて、いきなり夏が来たような気がします。
日本と違って湿気が少ないため、ジト~っとした不快感を感じる暑さではありませんが、日差しがかなり強いので、20℃ぐらいの気温でも太陽の下にいるとかなり暑く感じます。
7月27日からは15日間連続で30℃を超え、観光も体力を消耗します・・・というか、以前も暑かったのですがやはり自分の年齢が上がって来て疲れを感じやすくなっているからかもしれません(笑)。
仕事の合間に暑さを凌ぐため、Hochstrahlbrunnenにはよく通っています。
ここは本当に涼しいですよ。
こちらは熱中症という言葉はあまり聞かれませんが、日頃から水分補給は重要とよく言われています。
さて、水分と言えば観光中にもよく利用する飲料水スタンドは有難いですね。
30℃を超える暑さの時には多くの人が並んでいます。
先日はグラーベンの飲料水スタンドの行列を話題にしましたが、今日は王宮編です。
オーストリアはヨーロッパアルプスが大きく横たわっているという地形の特徴があり、その中を多くの川が流れ、その多くがヨーロッパで2番目に長い、オーストリアを西から東に流れるドナウ河がに注がれています。
オーストリアの国歌が"Land der Berge, Land am Strome" ・・・山岳の国、大河の国という名前であることは御存知でしたか?
かつての帝国時代にはアドリア海のヴェネツィアやクロアチアはオーストリアに属していたので、オーストリアには海軍が存在していましたが、現在では海はありませんので、海軍もありません。
氷河から形成された美しい湖はたくさんありますので、水は豊富です。
その氷河から形成された美しい湖水地帯であるザルツカンマーグートは私も大好きです。
そこには世界遺産のひとつであるハルシュタットがあり、現在でも世界最古の岩塩抗が機能していて、塩の採掘が行われています。
アルプスの中に塩の塊があるのは、ここが3億年前には海の中であったからです。
アルプス山脈が現在の姿に形成される前の話です。
オーストリアには、それを教えてくれるところがたくさんあります。
今日のテーマにする場所もそのひとつです。
オーストリアは鉄の技術が早くから生まれた国で、鉄鋼業が重要な産業のひとつになっています。
鉄の製造から鉄道も早くから発達し、ヨーロッパアルプスを初めて超えたセンメリング鉄道は世界遺産になっていることからもうなずけます。
オーストリアで鉄道と言えばrailjet(レールジェット)が大活躍しています。
このrailjetはオーストリアの高速国際特急列車で、2008年からオーストリア国内を始め,ヨーロッパのオーストリア周辺都市を結んでいます。
最高速度230km/hで走りますが、試験走行では275km/hを記録しています。
私もこのrailjetに乗ることは年間を通して多く、ウィーン国際空港やザルツブルクなどに行く時や帰る時によく利用します。
このrailjetは時間によって行き先の異なる車両同士が連結されて走ることがあります。
先週からウィーンを離れて、ザルツカンマーグートやオーストリア最高峰のグロースグロックナーが見られる山岳道路を通りハイリゲンブルート、ケルンテン州のヴェルター湖、そしてウィーンに戻って来ました。
何回も訪れている所ですし、仕事ではありましたが、私の大好きな所ばかりで楽しいルートでした。
さて、今日8月15日はマリア被昇天の日で、祝日です。
オーストリアでひとつの観光スポットとして最も多くの方が訪れるのはシェーンブルン宮殿です。
ヨーロッパで重要なバロック建築であり、世界遺産にも登録されていますので、ウィーンに初めて観光で来た方はシェーンブルン宮殿を見学しないことはほとんどないでしょう。
私もオーストリア国家公認ガイドとし年間を通して仕事をしていると、シェーンブルン宮殿には一番多く来ているかもしれません。
ここは一般団体ツアーではまず観光ポイントに含まれていますし、個人のお客様ともシェーンブルン宮殿を2時間ぐらいかけてゆっくり観光することもあります。
シェーンブルン宮殿は今年の4月から、おそらく内部の方針が変わって一般の方々にもより多くの時間を提供していますので、団体ツアーももちろん多いですが、オーディオガイドを持った個人での観光客もより多くなっていることがわかります。
時期や時間によって、物凄く混雑します。
モーツァルトが生まれたザルツブルクは739年には司教区になり、798年には大司教区になった古くからの宗教的中心地であり続けました。
歴代70人近くの大司教がここを統治してきました。
1816年にザルツブルクがオーストリアに入ってからも現在まで大司教は存在しています。
団体ツアーの場合は行程が決まってますから1日フリーがなければ無理ですが、個人でウィーンに数泊される方はザルツブルクへ足を延ばす方も多いでしょう。
ザルツブルクは私も好きな街で、仕事がら頻繁に行きます。
ウィーンの荘厳な建造物が立ち並ぶ街並みとは違い、狭い旧市街地には多くの教会があり、建物が結ばれていて広場が多くあり、そしてアルプスの一角が背景に見られる美しい街です。
ザルツブルクに足を延ばしたら、やっぱりザルツカンマーグートに行きたいですね。
さて、ザルツブルクの街を歩いていると、レストランのデザート欄には多くSalzburger Nockerl(ザルツブルガー ノッケル、ノッケルㇽとも)があることに気づきます。
場所によっては写真を出して店頭で宣伝している所もあります。
このコーナーではだいぶ前にGoldener HirschのSalzburger Nockerlを話題にしたことがありました。
今回は私の大のお気に入りであるSt.Wolfgang白馬亭のSalzburger Nockerlを紹介します。
今年は春がとても短く、4月終わりぐらいから突然夏になりました。
27℃~30℃弱ぐらいの日がとても多く、6月5日に今年初めて日中の気温が30℃を超えました。
それから30℃を超えた日が一昨日まで25日あり、しかも一昨日8月10日までは15日間連続で30℃~35℃となりました。
いゃ~、本当に暑くて観光も大変でした。
毎日お客様から「いつもこんなに暑くなるんですか?」という質問がありました。
幸いにして、一昨日の午後15:30ぐらいから雲が多く、風が強くなってきました。
ザルツブルクは午前中かなりの雨で、涼しいということは天気予報で見ていたので、ウィーンも午後遅くからは涼しくなるかな・・・と思ってました。
午後も30℃を超えた中で皆さんに御案内し、仕事が終わって家に帰る途中、かなり空も暗くなり、風が強くなって雨が降り始め、気温がぐっと下がりました。
夜は久しぶりに20℃を下回り、昨日の朝は16℃でした。
ちょっとホッとしますね。
さて、8月も半ばになると自然は秋の気配を感じさせることがよくあります。
今日はそんな花を紹介します。
15日間連続で日中の気温が30℃を超えたウィーンで本当に暑かったのですが、昨日の夜から気温が下がり、今日は朝16℃と久しぶりに涼しくなりました。
まだまだ休暇シーズン、ウィーンの街中は開放的な空気が漂い、多くの観光客が歩いています。
さて、暑い時にはドナウ河で泳いだりプールに行ったりするのもいいですが、自然の森も結構涼しいです。
森と言えばウィーンの森でしょうか。
ウィーンの街を3方向から囲む広大なウィーンの森は東京23区の倍以上の広さがあり、ヨーロッパアルプスの一番東側になります。
その一角にはうちがよく行くお気に入りのHagenbachklamm(ハーゲンバッハクラム)があります。
ウィーン西駅 (Westbahnhof)は、西駅構内のエリザベート像でも書きましたが、1858年に „k.k. priv. Kaiserin-Elisabeth-Bahn“「宮廷エリザベート皇后鉄道」という名でスタートしました。
残っている昔の写真を見ると、美しいルネッサンス様式の駅舎が建っていました。
その後第2次世界大戦で壊され、1954年に近代的な駅舎になりました。
2011年11月23日により、BahnhofCity Wien West(バーンホーフシティ・ヴィーン ヴェスト)という名で新しくなりました。
しかし、実際は2014年10月14日からはウィーン中央駅から主要な電車が発着しているので、西駅は利用客的に見ると寂れて来た感じがあります。
ウィーン西駅に来ることは年間を通して意外と多くあります。
西駅から便利なホテルから観光が始まることもよくあるからです。
ここはスーパーがあったり、地下鉄3号線と6号線が通っていることもあり、仕事に行く途中にここで軽く朝食をとることもあります。
先日、ここに朝行った時にはLEGO(レゴ)が展示されていました。
ウィーンには美味しいケーキ屋🍰さんがたくさんありますが、ケーキの種類として真っ先に出て来るのは何と言っても"Sachertorte" ザッハートルテ (ザッハトルテ)でしょうか。
たいていのカフェ、レストランでザッハートルテを食べることができますが、"オリジナル"にこだわるのであれば国立オペラ座の裏手にあるホテル ザッハーのザッハートルテです。
ウィーンに来て、ザッハートルテを食べてみよう、お土産に持ち帰ろうという方も多いです。
このザッハートルテが一番有名でも、これがウィーンで一番おいしいトルテではないということはハッキリ言いたいと思います。
ザッハートルテが美味しくない・・・と言っているわけではありません。
これよりもおいしいケーキはたくさんあるからです。
オーストリアでは"ザッハートルテ"という発音ではなく、"サッヒャートルテ"と言われます。
このザッハートルテのオリジナルは国立オペラ座のホテルザッハーでしか売っていませんが、ホテルザッハーよりも90年前にオープンしたデーメルの方が老舗で、こちらだって本物のザッハートルテを食べられます。
ウィーンの街も奥が深く、様々な角度から楽しむことができますが、ウィーンの外側・・・オーストリアの郊外には地元だけで知られている面白いスポットがたくさんあります。
うちは自然が好きなので、よくおにぎりを持ってハイキング(散策)に出かけますが、面白い所がたくさんあります。
家の近所は別として、郊外に行くにはやっぱり車があれば便利で手軽に自然を楽しめます。
今日は地元で知られたOase am Teich(オアーゼ・アム・タイヒ)をちょっと紹介します。
オーストリアの法律では、仕事としてガイドができるのは国家試験をクリアーし、国家資格を持った、オーストリア政府から公認されているライセンスガイドでなければいけません。
ウィーンの街中には帝国時代から営業しているCAFÉ KONDITOREI(いわゆるケーキ屋さん)が多くあります。
宮廷に商品を卸すことが許された多くの業者が今でも伝統を受け継ぎながら営業しています。
ケーキ屋さんひとつとってもウィーンの歴史を垣間見ることができます。
宮廷文化が栄えた街というのは必ずどこかの分野で洗練された一場面を見ることができます。
ウィーンはヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、神聖ローマ帝国の皇帝の居城でしたから、当然様々な分野のものが集まって来たわけです。
そういう意味でウィーンは本当にヨーロッパ文化が凝縮した街となったわけですね。
ウィーン以外にもそのような空気を感じる街はたくさんあります。
ウィーンから近い所で温泉町バーデンなどはその一例です。
例えば有名な景勝地ザルツカンマーグートの一角Bad Ischl(バードイシュル)もハプスブルグ帝国時代に新たに栄えた街ですね。
ここにはKaiservillaという有名なヴィラがあり、フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベート皇后の結婚記念として2人に贈られたものです。
このBad Ischlはザルツカンマーグートの中でも湖に面した街ではないにもかかわらず、有名な景勝地となりました。
ここに来たらやっぱり寄りたいのはケーキ屋さんのZaunerですね。
長い休暇シーズンも半分が過ぎて、8月に入りました。
まだまだ地元では休暇に出かけている方が多く、街中の交通量が平日でも通常より明らかに少ないことがそれを物語っています。
地元の人が少なくなっても逆にウィーンにはヨーロッパを始め、世界から多くの方が訪れています。
さて、8月にもなると街中はもうあまり特徴的な花が見られなくなり、より緑が多く見られるようになりますが、ちょっと郊外に行くと今日のこの花は非常に多く咲いています。
毎日30℃を超えているウィーンで、暑い日が続いています。
しかし日本と違い湿気が少ないですから、日陰に行くとかなりの気温の差を感じます。
それでもこちらは日差しが日本よりも強いですから、20℃ぐらいでも太陽の下にいるとかなり暑く感じます。
15:00~16:30ぐらいが一番日差しが強くなるでしょうか。
30℃を超えている時の徒歩観光はそれなりに体力を消耗しますね。
水分補給は非常に重要です。
街中に出されている飲料水スタンドの行列もこのぐらい暑いと途切れることがありません。
さて、この暑さを和らげるために、私はここ数日ある場所にちょっと足を延ばしています。
早いもので休暇も半分が過ぎ、今日から8月ですね。
日本のように40℃に達することはなくても、毎日暑い日が続くウィーンです。
今年は4月下旬からずっと夏で、春がほとんどなかったような気がします。
湿気が少ないですから、日本のようにジト~っという不快感はあまりありませんが、日差しが強いので刺すよう暑さを感じます。
日陰に行けば気温がぐっと下がり、風が吹けば心地よささえ感じます。
年間を通して、多くの皆様に色々な御案内をしているので、私にとって時として1人になる時間はとても重要です。
そんな時によく行くのがBotanischer Gartenです。