復活祭も終わり、そして夏時間にも入り一日の日が長くなりました。
ウィーンの街はこの春の時期に咲く花がたくさんあります。
毎年その時期になるとその時期に咲く花が公園などのその場所を飾ってくれるので、リンク道路などを走っているだけで四季を感じることができ、様々な花の色と緑が混ざって街がより美しく見えます。
さて、今日はウィーンの街中の至る所に見られるピンク色の花を話題にしたいと思います。
ウィーンでの復活祭市としてはシェーンブルン宮殿やFreyungなどが地元でも知られていますが、ヒルシュシュテッテンの花壇庭園も毎年賑わっています。
うちは今年も家族で3月26日にちょっと行って来ました。
復活祭には色のついたゆでたまごを食べる習慣があります。
うちは別にキリスト教の家庭ではありませんが、年間を通してウィーンの生活習慣を家庭でも取り入れているので、復活祭の日曜日には必ず義理の母が持って来る"Osterschinken"(オスターシンケン)と色のついたゆでたまごを食べます。
"Osterschiknken"は復活祭ハム・・・なんて意味になります。
うちも例年通り昨日昼に皆で食べました。
復活祭の飾りでも紹介していますが、復活祭の3大シンボルはうさぎ、たまご、ネコヤナギです。
たまごはOsterei (オスターアイ)とこちらでは呼ばれていて、イースターエッグです。
今日3月27日は復活祭です。
また同時に夏時間に切り替わりましたので、1時間損したことになります。
生活の中ではクリスマスが一番重要な行事だと思いますが、宗教的には復活祭が一番重要です。
イエス・キリストが復活したことを祝うことから「復活祭」と呼ばれていますが、
ドイツ語では"OSTERN"(オステルン)と言います。
かつての帝国の都であるウィーンの街は様々な歴史的に需要なものが交差しています。
その中で"音楽の都"と形容されるにふさわしく様々な作曲家の跡が数え切れないぐらいに街中に点在しているウィーンですが、今日テーマにするこの教会はベートーヴェンの葬儀があったにもかかわらず訪れる方は意外と少ないと思います。
今日3月26日はベートーヴェンの命日です。
最近また美術史博物館を御案内することが続いています。
美術史博物館はヨーロッパ三大美術館のひとつで、他の美術館には類を見ない非常に個性があり、絵画史上重要な作品が展示されています。
ここは私も大好きな場所で仕事以外でも訪れることも多いです。
その美術史博物館はリンク道路沿いの重要な建造物のひとつで、始めから美術館を意図として建てられ、1891年には公開されています。
ということは今年が125周年記念の年ということになります。
そのことをアピールするための目立つ演出が美術館内に見ることができます。
復活祭はもうすぐそこまで来ています。
今週の金曜日にイエス・キリストが磔になり命を落とす・・・そしてその日を含めた3日後の3月27日にイエスは復活します。
そのため今日の木曜日がいわゆる最後の晩餐です。
でも四旬節の厳粛な時と言っても生活の中では復活祭時期の装飾などから春の訪れを強く感じますので、教会以外では宗教的な雰囲気は感じません。
この前シェーンブルン宮殿の復活祭市を紹介しましたが、今日は別の場所の復活祭市の雰囲気をお届けします。
今年の冬はやはり暖かったと思います。
数えるぐらいにしか朝方マイナスになりませんでした。
2月の後半には日中20℃を超えた日もあったぐらいです。
今年の復活祭が3月27日とかなり早いので、自然がまるで復活祭に合わせるかのように春の訪れを早くしているような気がします。
去年は4月の半ばに紹介したラムソンが今年は非常に早く登場しました。
やはり暖かい陽気のせいでしょうか。
あと1週間で復活祭となりました。
すでに何度も触れていますが今年は復活祭が3月27日とかなり早いわけで、そのためクリスマスが終わった後の謝肉祭シーズンも早く終わった気がします。
街中には復活祭に関するものが色々な所に登場し、商店街などのショーウィンドゥに飾られて行きかう人々の目を楽しませてくれます。
今日はその復活祭の3大シンボルについて少し紹介します。
復活祭のシンボルと言えばうさぎ、たまご、ネコヤナギで以下のように呼ばれています。
"Osterhase (オスターハーゼ)" 復活祭うさぎ
"Osterei (オスターアイ)" 復活祭たまご
"Palmkätzchen (パルムケツヒェン)" ネコヤナギ
数日前の3月15日は寒くなり、朝は0.8℃、日中も4℃にも達しませんでした。
雪が降ってきて、冷たい風が強く吹き、とても復活祭なんて雰囲気ではありませんでした。
この時はシェーンブルン宮殿の観光の後に、王宮からシュテファン大聖堂を経由して旧市街を徒歩観光しましたが体感的にはもっと寒く感じました。
そんな中でも自然は着々と春の訪れを示しています。
この時期地元では欠かせない有名な花のひとつにユキワリソウがあります。
ユキワリソウは春の訪れを感じさせるこちらでは大変にポピュラーな花です。
私は仕事に行く時や家族とどこかに出かける時など、毎日車を運転していますが、先日、
日常でよく通るウィーン郊外の道を運転しながら走っていた所、奥の方の視界が開けたちょっとした畑にヘリコプターが着陸していました。
国家ガイドとして年間を通して仕事をしていると、様々なツアーのアテンドをします。
単純に市内観光と言っても、シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿、リンク道路という
オーソドックスな観光から、シュテファン大聖堂内部観光や美術史博物館、皇帝の部屋や宝物館などの王宮、皇帝の地下墓地、音楽家の跡や旧市街地徒歩観光などなど挙げると切りがなく、様々なヴァリエーションがありますから、毎日同じ内容で観光しているわけではないんですね。
ツアーによってはテーマが決まっているものもあります。
例えば午前はオーソドックスな市内観光、午後はオプショナルなどでハプスブルグ家の
ことをもっと深く見るツアーや音楽をテーマにしたものなどがあります。
数日前の午後はまさにハプスブルグ家がテーマとなるオプショナルツアーでした。
それ以外に音楽、美術、建築などの専門ツアーや視察や通訳などの仕事もあり、
ある意味ではあらゆる分野に対応しているわけです。
今までアテンドさせて頂いたツアーでちょっと特殊なツアーをいくつか思い出してみます。
今年は復活祭が早いこともあり、街の空気が春をより強く意識させます。
ウィーンのシュテファン大聖堂は1147年から現在に至るまでの約870年間、このウィーンの中心部でずっと歴史を見つめ続けて来ました。
シュテファン大聖堂自身も時代と共に自らも改築や修復を重ねていますし、今もなお修復されています。
それだけ歴史ある重要なシュテファン大聖堂は見所も豊富で、歴史的に重要な物がたくさんあります。そのためシュテファン大聖堂だけでもしっかり見たら、大変時間がかかります。
このコーナーでもシュテファン大聖堂はよく話題にしますし、すでに色々な言われある物を
紹介しています。
シュテファン大聖堂の有名な説教壇、当時のステンドグラス、記念プレート、
涙を流す聖母マリア、プンメリン、ローマ時代の墓石、モーツァルト最後のお別れの場所、
祝福と幸運を授かるコロマニ石なども是非御覧下さい。
今日はそのシュテファン大聖堂にあるオーストリア3大ゴシック祭壇のひとつに数えられる
ヴィーナーノイシュタットの祭壇(Wiener Neustädter Alter)について少しまとめてみたいと思います。
参考までにSt.Wolfgangの傑作祭壇も御覧下さい。
今年は復活祭が3月27日と早く、それにまるで合わせるかのように春の兆しを感じます。
街中の緑は少ないですが、自然を観察すると多くの花が咲き始めていて、つぼみをそこらじゅうに見ることができます。
先日家族とウィーンの西の森一角のSophienalpeを散歩していたら、ちょっとおもしろいキノコを見たので、"花"ではありませんがそれを話題にしたいと思います。
今年の復活祭は3月27日とかなり早くやって来ます。
街中では復活祭のシンボルが至る所に見られます。
仕事で午前、午後と1日に2回行くことも多いシェーンブルン宮殿はオーストリアではひとつの観光スポットとしては最も多くの方が訪れる所です。
そのため、シェーンブルン宮殿の混雑状況を見ると、ウィーンの街がどのくらいの観光客が訪れているんだろうか・・・といった旅行業界のひとつの目安にもなるわけです。
昨日の日曜日は復活祭前の週末や、シェーンブルン宮殿の復活祭市が3月9日から始まっていることもありかなりの混雑でした。
今年の年始もシェーンブルン宮殿大混雑をちょっと取り上げましたが、冬よりも夏のシーズンの方がもっと混雑します。
こちらはトイレが有料であることが多いですね。
例えばシェーンブルン宮殿は宮殿内に無料トイレもあれば、チケットを買うコーナーには有料トイレもあります。
また庭園内にも知る人ぞ知る公衆トイレもあります。
カフェなどでは無料トイレになっている場合もあれば、係りがいてお皿が置いてあり、気持ちを置く場合などもあります。
係りがいる有料トイレは定期的に清掃されますので綺麗な場合が多いです。
街中を歩いている時にトイレに行きたくなったら、公衆トイレ、ホテルのトイレ、カフェのトイレなどが一般的でしょうか。
街中を団体ツアーの皆さんと歩いて観光している時にはシュテファン大聖堂がある地下鉄の駅の公衆トイレをよく利用します。
団体ツアーの皆様とどこかのカフェや宿泊していないホテルのトイレに入ることはできませんからね・・・。
以前にもここで紹介したオペラ座そばの名物トイレやえっ!!・・・と思う「名物トイレ」などのように街中やカフェ、ホテルなどには結構個性的なトイレがあったりします。
フンデルトヴァッサーのトイレもおもしろいですね。
最近また宝物館を御案内することが多くなりました。
ここはハプスブルグ家が代々にわたって集めた世俗の財宝や教会の財宝、神聖ローマ帝国
時代の貴重な物やブルゴーニュ公国のものなども多くあり、ヨーロッパでも類を見ない
素晴らしい博物館となっています。
このコーナーでもオーストリア帝国帝冠や神聖ローマ帝国の帝冠、2680カラットのエメラルド、無敵の力を持つ聖槍などをすでに紹介しています。
今日はその宝物館から黄金の素晴らしい工芸品を少し紹介します。
森の都とも形容されるウィーンの街は豊かな緑に包まれています。
"ウィーンの森"という言葉は有名で、ウィーンに初めて来る方からも「ウィーンの森というのはどこでしょう?」という質問を受けます。
ウィーンの森はウィーン市を北、西、南と大きく3方向を囲んでる広大な緑で、森というよりも山です。
それもそのはずアルプスの一番東にあるウィーンの街ですから、ウィーンの森はアルプスだったんです。
ヨハン・シュトラウスが作曲したウィーンの森の物語という曲もよく知られ、その曲のようにさわやかな緑をイメージします。
ウィーンに住んでいる地元人は別として、観光としてウィーンの森と言えばカーレンベルクが最もポピュラーでしょうか。
ウィーンは手軽に自然を満喫できるハイキングコースがたくさんあり、うちも天気がいい時には車でちょっと出かけてよく森歩きを楽しんでいます。
先日はSophienalpe (ソフィーエンアルペ)という西の森の一角をちょっと散策しました。
今年2016年の復活祭は3月27日とかなり早くやって来ます。
復活祭の時期になると、キリスト教の習慣と合わせて毎年復活祭について話題にしますが、
昨日の3月9日からシェーンブルン宮殿での"Ostermarkt" (復活祭市)が始まりました。
昨日3月8日の火曜日は"Frauentag"という女性の日でした。
オーストリアでは男性がもっと子育てや家事に参加して欲しい・・・というキャンペーンがありました。
日本と比べたらこちらは男性と女性の公平さがフィフティー・フィフティーというのが強く感じられますが、オーストリア自体だけで見るとまだまだ女性の方が男性よりも負担が大きいということです。
このキャンペーンはまさに男女フィフティー・フィフティーをテーマにしています。
Österreichisches Instituts für Familienforschung (オーストリア家族研究所)
のある統計によれば、女性の平均労働時間(支払いがある場合とない場合を合わせて)は
週45.7時間、男性は41.7時間ということです。
この統計を見ると不公平であると言えますね。
さて、それぞれの分野で男性と女性の働く割合を見てみましょう。
時間の単位は1週間です。
ウィーンでの生活や観光では難民問題を見ることはまずないわけですが、難民はその後もドイツなどへ向かっています。
2月24日にオーストリアと通過国となっているバルカン半島諸国がウィーンで会合を開き、
通過する難民の制限をすることで一致しています。
またEUは昨日3月7日からバルカンルートを閉じることを公にしました。
去年の9月ぐらいからクローズアップされてきた難民問題ですが、この時期でもバルカン半島中央部にあるマケドニアには10.000人の難民がギリシャに入れないことで立ち往生しています。
ここにはギリシャとの国境に30km以上に渡る長い有刺鉄線の柵が作られています。
この時期地元では恒例となった市庁舎前の"Wiener Eistraum"は昨日が千秋楽でした。
"Wiener Eistraum"は市庁舎前の広場と公園にスケートリンクを作ってしまうというもので、今年2016年は21回目を迎えました。
今年2016年のシーズンは1月21日の19:00がオープニングでした。
3月6日が最終日の昨日は19:00から最後までは無料開放され日曜日ということもあり最後のスケートを楽しむ地元人で賑わいました。
今年は去年よりもスペースが広くなり8.000m²にもなりました。
毎日朝9:00~22:00までで、月~金曜日の9:00~16:00と週末は、子供達や初心者のために550m²のスケートリンクが別の場所で無料開放されています。
ウィーンの街は絵になるスポットが星の数ほどあります。
ウィーンの街はぶらぶら歩くだけで十分楽しく、また深い歴史を感じることができます。
普通に歩いていれば外から見える部分しかわかりませんが、ちょっと建物の中に足を踏み入れてみると"知られざる美しい中庭"と同様に美しい階段ホール構造をたくさん見ることができます。
美しい階段ホール 1、美しい階段ホール構 2とすでに書きましたが、このテーマも不定期なシリーズにしようと思います。
オーストリアを観光で訪れる方がウィーンの次に行ってみようと思うのはザルツブルクではないでしょうか。
ザルツブルクはモーツァルトが生まれた街ということだけでなく、ヨーロッパの古い宗教的中心地のひとつで、旧市街は教会がたくさんあってホーエンザルツブルク城が印象的です。
私も年間を通してザルツブルクにはよく行きますが、ザルツブルクの一般的な観光と言えばモーツァルトの生家を含めて旧市街地の主要な場所を一周し、ザルツァッハ川を挟んで反対側にあるミラベル庭園やマカルト広場を見るというのが一般的です。
滞在に余裕があればホーエンザルツブルク城に上って眺めを楽しんだり、レジデンツがあるDomQuartierなども見学したいです。
今日はその有名なミラベル庭園と宮殿について少しまとめまたいと思います。
今年の冬はかなり暖かい冬という気がします。
日中の気温がマイナスであることはほとんどありませんでした。
1月22日、23日が今年の冬では一番寒かった日で朝方は-11℃、日中は-3℃ぐらいでした。
しかしその1ヶ月後の2月22日は日中20℃以上もあり春のようでした。
まだ冬場ですが振り返ってみると日中は+10℃前後の日も多く、花も場所によってはいつもよりも1ヶ月ぐらいは早く咲いているのも見かけます。
そのため、かなり早くから花粉症の警告もありました。
花粉症はこちらにもあるんですね。
ウィーンの朝は日本と比べると早いです。
通常の仕事も7時とか8時とかに始める人も多く、ウィーンの市立の学校はたいてい7:45分に開けられ、幼稚園などは6:30から、場合によっては6:00から開けてくれる所もあるぐらいです。
そのため朝食を軽く外でなんていう人も多いわけです。
朝の地下鉄の中でパンをかじっている人もよく見かけます。
街中のカフェなどではFrühstück (フリューシュトゥック)・・・朝食を提供している所がたくさんあり、利用している人も少なくありません。
カフェだけでなく、例えばマクドナルドやパン屋さんなどでも(日本でもそうですが)朝食は提供されています。
パン屋さんと言えばオーストリアの至る所にある"Anker" (アンカー)の朝食のひとつであるWiener Frühstückを夏に紹介しましたが、今日はそのアンカーの定番な別の朝食です。
今年は復活祭が3月27日とかなり早いです。
街中は復活祭を象徴する物がお店などのショーウィンドゥなどに多く飾られています。
復活祭についてはまた後日話題にしたいと思いますが、謝肉祭が終わってこの時期の復活祭までの時期を四旬節・・・ドイツ語ではFastenzeitと呼んでいます。
教会に行くとイエス・キリストが復活をするまでのこの四旬節の時期、主祭壇が布で覆われているのを見ることができます。
つまり、主祭壇を隠してしまうわけです。
見開きの祭壇などもこの時期は閉じられています。
この祭壇を覆う布のことを"Fastentuch" (ファステントゥーフ)と呼ばれていますが、ちょっとおもしろいFastentuchを紹介します。
ウィーンの街で観光案内をしているとお客様からよおく駐車事情の御質問があります。
旧市街地を始め街中は路駐だらけで日本では考えられません。
ウィーンは23区で成り立っていますが、かなりの地域は"Kurzparkzone"というショートパーキングエリアになっています。
ウィーンの街の路上駐車、ウィーンの路上駐車 2も御覧下さい。
そして様々な種類の車が走っていることがわかります。
日本でいえば"外車"と言われる車がほとんどですので、車に興味がある方からするとウィーンの街は別な意味でまたおもしろいでしょう。
ウィーンの街は公共交通機関が発達しているので、車がなくても十分生活は快適ですが、
オーストリアは美しい国ですから郊外にも魅力的な場所がたくさんあります。
そのため家族とドライブへ行くとか、遠出をする時には車は必需品でしょうか。
さて、今日はここオーストリアでどこのメーカーの車がたくさん走っているかという恒例の統計を紹介します。
※Statistik Austria より