ウィーンの街はヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城があったため、
王朝時代からのありとあらゆる物や習慣が現在でも見ることができます。
まさにウィーンは昔と今が交差した奥深い街です。
さて、ハプスブルグ家での超有名人としてマリア・テレジアはどなたでも知っていることでしょう。女性として国を動かし、現代社会構造の基盤を築き、16人の母親でもありと
話題たっぷりです。
その彼女の荘厳な"柩(ひつぎ)"を御覧になったことはありますか?
ハプスブルグ家の有名な伝統的な遺体埋葬方法があります。
心臓、内臓、骨と大きく3つに分けて、それぞれウィーン中心部にある3つの教会に
置かれています。
ただ・・・ハプスブルグ家全ての人々がこのスタイルで眠っているわけではありません。
17世紀前半~19世紀後半(1619年に亡くなった皇帝マティアス~1878年に亡くなった
フランツ・ヨーゼフ1世の父フランツ・カール)までの人々です。
マリア・テレジアの棺はその3つの教会のひとつであるカプツィーナ教会の地下納骨所に
あります。
Kaisergruft(カイザーグルフト)とかKapuzinergruft(カプツィーナーグルフト)とも呼ばれています。
ウィーンの街でホテルではなく、また街中にあるポストでもなく、郵便局で切手を買って
そのまま絵葉書を出す人もいるでしょう。
今年8月の終わりに祝祭日も営業してる郵便局を紹介しましたが、このSchwedenplatzの
近くにある郵便局は結構使えます。
この郵便局がある建物の入口に入るとすぐに、ハプスブルグ帝国時代の郵便局が展示されているちょっとした博物館を見ることができます。
国立オペラ座のすぐ斜め裏側にはアルベルティーナ広場という、カフェ・モーツァルト、ティローラーホーフなどの有名カフェもある二等辺三角形状の広場があります。
オペラ座を背にしてその広場に立つと、左側に騎馬像が見られるちょっとバルコニー的な
部分が印象的な王宮が目立ちます。
ここは、ウィーンの貴重な城壁の名残り1でも書いた、アウグスティーナバスタイと
呼ばれる昔の城壁の一部分です。
このアウグスティーナバスタイの上にはこの広場の名前の由来になっている
アルベルティーナと呼ばれる王宮の部分があり、アルベルティーナ美術館になっています。
ちなみに王宮のこの部分はAugustinertrakt(アウグスティーナ宮)と呼ばれています。
もう少し奥に行くとアウグスティーナ教会があります。
王宮は複雑なので、ついついどうでもいいような解説を書いてしまいましたが、
このアルベルティーナのすぐ下に有名なアウグスティーナーケラーという有名なレストラン
があります。
ウィーン国際空港に到着してウィーンの街の中心に来る時には、個人旅行の場合は
オーストリア国鉄のS7やエクスプレスのCAT、タクシー、空港バス、団体旅行の場合は専用バスを使うことになります。
どの場合でも空港を出てまもなく見ることになるのは大きな石油コンビナートです。
高速道路の場合は左側に、国鉄の場合は右側に見ることになるます。
とても目立つので見逃すことはまずなく、これは何だろう・・・とまず皆さんが思われると
思います。
オーストリアは結構税金が高い国なので、まとまったお金をすぐポンと出せる人は
そんなに多くはないと思いますし、多く貯蓄している人も普通の人ではあまりいないと思います。
先日へそくりに関してのちょっとした統計を見ました。
オーストリアでは4人に1人がへそくりをしているということです。
つまり、相手に知られていない貯蓄をしているということですね。
ING-DiBa のアンケートによるランクではオーストリアは24%とヨーロッパでは2位に
ランクされていました。
ちなみに1位はトルコ、3位ポーランド、4位チェコ、5位ルクセンブルクです。
以下オーストリアそれぞれの州の割合を見てみましょう。
※ING-DiBa より
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が一目惚れしたといわれる、バイエルン、ヴィテルスバッハ家のエリザベート・・・愛称シシィは話題性たっぷりで、世界中にファンがいますね。
日本でもウィーンオリジナルのミュージカル"エリザベート" が1996年に宝塚歌劇団などでも公演されたことなどを始め、ますます有名になっていきました。
王宮にはシシィ博物館があり、フランツ・ヨーゼフとエリザベート結婚150周年記念の
2004年4月25日にオープンし、去年の2014年4月25日でちょうど10周年を迎えました。
エリザベートファンにとってはおもしろい博物館です。
エリザベートの記念像というと、ウィーンでは国民庭園のエリザベート像が真っ先に
思い浮かぶのではないでしょうか。
意外な所ではウィーン西駅にも彼女が立っています。
ウィーンの有名なリンク道路は19世紀後半に作られ、それと同時に色々な建築様式で
様々な建造物が建てられたいるという建築の見本市です。
一般観光でもたいていバスでリンク道路を走ります。
国立オペラ座からヴォティーフ教会まではリンク道路の最も充実した区間だと思いますが、
それ以外でも豊かな緑がある市立公園やドナウ運河ドナウ運河沿いなどもウィーンらしい
部分です。
ちなみにドナウ運河沿いの部分に関しては行政的にはリンク道路には入らず、
"Franz-Josefs-Kai"と呼ばれ、~ring とは呼ばれていません。
車や路面電車はここを経由して1周できるわけですが・・・。
そのリンク道路のショッテンリンクの終わりにちょっと重要なタワーがあります。
昨日が謝肉祭の最高潮である火曜日で、今日は灰の水曜日です。
ドイツ語ではAscher Mittwoch(アッシャー・ミットヴォッホ)と呼ばれています。
今日から四旬節に入ります。
四旬節とは、灰の水曜日からイエス・キリストが磔になり、その後復活する前日までの時期で、伝統的には食事の節制、祝宴などの自制、祈り・断食・慈善が基本となる時期です。
復活祭の日が決まって、そこから日曜日を除いて40日間遡った日が灰の水曜日ということになっています。
この40日間というのはイエスが40日間の断食を行ったことからきています。
今日は謝肉祭の火曜日です。
その一環として街中では様々な所で舞踏会が開かれています。その中でも先日話題にした
国立オペラ座舞踏会はその最高峰でしょうか。
ウィーンで生活をしているとクリスマス等を始め様々な季節のいわゆる行事があり、
それが人々の生活に本当に自然に溶け込んでいるんですね。
たいていがキリスト教習慣がベースになっていると思いますが、この謝肉祭とはどういう
ものなのでしょうか?
ザルツブルクはモーツァルトが生まれた街として世界的に知られていますが、この街は早くからヨーロッパの宗教的中心地となっていました。
そのためこの狭い旧市街にたくさんの教会があるわけですが、その中で今日は歴史あるペーター修道院の教会について少し書きたいと思います。
ウィーンとカフェ文化は切り離すことができません。
ウィーンには100以上の歴史ある伝統的カフェがいくつもあり、様々な種類のカフェが提供されていますが、ウィーンではやっぱりメランジェが一番多く飲まれています。
ウィーン滞在が短くても、是非カフェに入って一息つく時間ぐらいはとって頂きたいと思います。
今日話題にするカフェは気軽にウィーンカフェハウスの雰囲気が味わえる
"Café Tirolerhof" (カフェ ティローラーホーフ)です。
今年はリンク道路完成の150周年記念の年です。
それに合わせて、ウィーン市庁舎のWiener Eistraum に特別に設置されたCity
Skylinerがかなりの話題を集めています。
先日やっと空き時間が少しあったので、City Skylinerに乗ってきました。
今日は舞踏会の頂点である国立オペラ座の舞踏会(Opernball)です。
国立オペラ座の舞踏会は毎年、謝肉祭の最も盛り上がる火曜日(Faschingsdienstag)の前の木曜日と決められていて、今年は2月17日がFaschingsdienstagです。
国立オペラ座は年間約300回の公演があり、しかも毎日違った演目を提供しています。
しかし、この舞踏会の時にはさすがに準備に時間がかかるので、昨日と一昨日は公演がなく
準備にあてられました。
客席を取り外し、その客席スペースと本来の舞台スペースを使って大舞踏会場を作り、
さらに本来の舞台スペースにはロジェの客席が設けられます。
ウィーンにはかつて"Linienwall"と呼ばれた2つ目の城壁があり、それが取り壊されて
Gürtel (ギュルテル)という大きな環状道路が作られました。
ベルヴェデーレ宮殿の正面側入口もそのギュルテルに面しています。
Gürtelには路面電車やオーストリア国鉄(ÖBB)の駅がいくつかあるわけですが、
そこに何気なくあったものについて少し書きたいと思います。
オーストリアで最も多くの方が訪れる世界遺産シェーンブルン宮殿は、やはり宮殿内部見学は絶対にして頂きたいですね。
それ以外にこのシェーンブルン宮殿は庭園もとても充実していて、ここでまる一日過ごすこともできます。
シェーンブルン宮殿のシンボル的な存在であるグロリエッテからの目の覚めるような風景、地元の人達で賑わう世界最古の動物園、のんびりした美しい庭園内の散策コース、シェーンブルンの言われとなった美しい泉など、見どころが多く、地元ではこの庭園内でのんびりする方が多いですし、ジョギングやノルディックウォーキングをする方も大変多いです。
以前ウィーンの別の場所の知られていないミニ日本庭園を紹介しましたが、
今日はそのシェーンブルン宮殿の庭園内にあるちょっと話題性がある日本庭園について
書いてみましょう。
ウィーンには質から言ってヨーロッパ3大美術館のひとつに数えられる美術史博物館があります。
そこは15世紀~18世紀に限った絵画史上とても重要な作品だけが見られ、絵画に興味があれば、真っ先に行きたい美術館です。
このコーナーでも、美術史博物館自体や、そこのいくつかの作品などもテーマに取り上げていますので、"絵画と彫刻" を参照して下さい。
その美術史博物館にクリムトの絵があります。
彼の作品として展示されているわけではなく、彼がカンパニー時代に仲間とこの美術館の内装として手掛けた壁画を見ることができます。
絵画コーナーに行くために、吹き抜けの大階段ホールを上がって行きます。
途中印象的なテセウス像があり、そこから向きを変えて、さらに上に上って行きます。
その時に正方形吹き抜け空間にそれぞれの辺に3つ、計12個のアーチが見られますが、そのアーチのすぐ上に注目です!
今年は去年と比べると雪が多く降るウィーンですが、気温的には日中にマイナスになることはあまりないような気がします。
この冬の時期の咲いてる花として、枯れているよう見える木に触れたいと思います。
オーストリアは9つの州があり、それぞれが個性を持ち、美しい風景が国内に広がっていますが、その中で映画サウンド・オブ・ミュージックでも登場し、オーストリアの宝石箱とも形容される大小70以上の氷河から生まれた美しい湖が点在するザルツカンマーグートには
有名な街がいくつもある中で、以前ここでも話題にした、私も大好きな街のひとつであるSt.Wolfgang(ザンクト・ヴルフガング)には、白亜の教会があり、有名なホテル"白馬亭"があることで知られています。
この街の名の由来になっている教会St.Wolfgangには、オーストリア3大ゴシック様式祭壇のひとつに数えられている素晴らしい祭壇があります。
今年の冬もクリスマス後から年始までは日中の最高気温がマイナスでしたが、その後はずっとプラスで、寒いな・・・と思える日がとても少ない気がします。
雪の量は去年よりも多くは降っていますが、それもクリスマス後から寒くなった時だけで、
最近は全く降っていません。
雪が降り、ある程度積もると、こちらの子供達は結構そりを楽しんでいます。
傾斜さえあれば手軽に楽しむことができますので、スポーツ店などでも小さいものから
大人が乗れる本格的なそりまで様々売られています。
家のすぐ近くの川沿いの土手に斜面があり、雪が積もるとそれを利用してそりを楽しむ近所の子供達の姿が多く見られます。
私も雪が降ると自分の子供とそりを楽しんでいます。
また、やっと歩き始めた小さい子をそりに乗せて、引っ張って散歩している親御さんも結構います。
大都会では見られない光景ですが、ウィーンでもちょっと中心から離れればウィーン市内でも豊かな自然が多くあります。
こちらの土曜日、日曜日は博物館、レストラン、商店街、カフェなどはいつも通り開いてますが、サラリーマンの皆さんや学校はお休みです。
そのため、ハッキリわかる"週末"の空気が街中に流れます。
車の数が圧倒的に少なくなったりと、街がのんびりしているんですね。
次の日曜日になれば、商店などもお休みですからもっと街は静かです。
この平日と週末の空気の違いは生活のリズムとしてとても重要だと思います。
逆に日本は便利すぎるので、日曜日に休みなんんて考えられません。
さて、今日はオーストリア人は週末の土曜日にどんなことをしているのかという統計です。
※ÖSTERREICH より
ウィーンにはおもしろい博物館がたくさんありますが、地元の子供達にとても人気ある
博物館のひとつがTechnisches Museum(技術博物館)です。
以前は"産業技術博物館"と呼んでいましたが、最近"技術博物館"と呼んでいます。