ウィーンとカフェは切り離すことができないもので市民の生活に密着しています。
今風のカフェ、ケーキがおいしいカフェ、そして100年以上の歴史を持つ伝統カフェ・・・と様々で、それぞれのカフェによって雰囲気が違います。
このコーナーでもたまにカフェハウスを話題にしていますが、今回は観光の皆さんを始め、地元でも非常に有名なカフェ モーツァルト(Café Mozart)についてです。
現在のカフェ モーツァルトの場所には14世紀初頭に作られた女性修道会と病院がもとになった市民病院住宅が建っていました。
18世紀終わりに10の中庭、220の世帯があった大きな賃貸集合住宅に改築されます。
モーツァルトが亡くなった3年後の1794年にこの建物に一角にカフェがオープンします。
1825年Simon Corraが経営を引き継ぎ、ウィーンで最初のシャニガルテン(外のテラス)を導入しました。
1840年に経営が変わり、Café Katzmayerという名で、
ジャーナリストや文学家などのたまり場となっていきます。
リンク道路の建設などでウィーンが拡張されていく1873~1883年に建物が壊され、カフェはなくなりました。
当時の賃貸集合住宅のエリアであったTegetthoffstraße, Führichgasse, Maysedergasseにもう一列建物がその後建てられました。
その後新しく建物が現在のように建てられ、Katzmayerの後として1929年に再びカフェがオープンし、その時からカフェ モーツァルトとして現在に至っています。
カフェ モーツァルトは映画"第三の男"の最初の方でも登場します。
でも映画では現在のカフェ モーツァルトの位置ではありません。
カフェ モーツァルトという名はこのカフェの前に位置するアルベルティーナ広場に、王宮庭園にあることで有名なモーツァルト像が立っていたことに由来しています。
カフェ モーツァルトはケーキがおいしいことでも知られています。
以前ここでも紹介した個人的に大好きなMaroniblüteが食べられます。
Café Landtmann,Café Museum,Café Hofburg,Café Residenzが全て経営が同じなので、ケーキの内容も同じというわけです。
ここは食事も結構おいしいです!