ウィーンの街のリンク道路の並木や公園などに植えられている木々の葉の色やそこから散った落ち葉を見たりすると秋なんだな・・・とあらためて思うと同時にクリスマスが徐々に近づいていることを意識します。
実際に市庁舎のクリスマス市の屋台の準備が始まり、また街中にはクリスマスのイルミネーションが設置され始めています。街中を歩くとカフェで食べられる栗のケーキやグラーベンなどに出ている屋台で買える焼き栗などついつい手が出てしまいます。それらもウィーンの街の風景に溶け込んでいますが、私が個人的にシルヒャー・シュトゥルムの次に楽しみにしているのがここのホットチョコレートです。
今日から冬時間となり、日本との時差は8時間になりますので1時間得したことになります。
でも日が暮れるのが早くなりますね・・・。
さて、うちは自然が好きなのでちょっとした余暇の時には家族でよく近場に出かけます。午前中だけで仕事が終わる時などは天気がいい時は出かけることが多いです。ウィーンやその近郊には手軽に自然が楽しめる所がたくさんあり、ウィーンの森も近くに広がっています。その郊外としてよく行くのはTullnというドナウ河沿いの歴史ある街ですが、街中を楽しむことはあまりなく、その近くにあるDie Garten Tullnとか、花のねこで有名なPRASKACによく行きます。家内はガーデニングが好きなのでその関係でPRASKACはよく訪れます。
またTullnにはSTARKLというやはり地元で知られた大きなフラワー、ガーデンショップがあってそこにも最近はよく行っています。このSTARKLにある庭はとても素敵で今日はそれを少し紹介します。
ウィーンは"音楽の都"ですから年間を通して様々な演奏会が開かれています。ウィーンを訪れて国立オペラ座や楽友協会、コンツェルトハウスなどで演奏会を楽しみたい・・・という方も多くいらっしゃいます。音楽にあまり興味がなくてもウィーンらしい手軽に楽しめるワルツコンサートに行かれる方も多く、一般団体ツアーでも夜にはコンサートが組み込まれていることが多くあります。やっぱり本場ウィーンで音楽に触れてみることは憧れでもあると思います。演奏会はたいてい夜ですから、ディナーと組み合わせたアテンドをすることもよくあります。昼間の観光中でも年間を通して国立オペラ座や楽友協会の内部見学をすることもよくあります。
国立オペラ座は国家ガイドが単独で案内することができますが、楽友協会はそれができないのでいわゆるハウスガイドがきます。そのため日本の皆さんと見学する場合はハウスガイドがドイツ語で案内しますが、それを私が日本語に訳します。でも直訳するだけでは日本のお客様には分かりにくい時もあるのでそんな時私は様々な角度から分かり易く日本語に直します。
ちなみにこの国立オペラ座については何回か話題にしているので興味ある方は以下も御参照下さい。
10月の始めまで日中は夏のような陽気が続いていましたが、以降さすがに10月は秋を感じる気候になりました。
日がますます短くなり、日中の気温が10℃前後であることも多く、また小雨などが降る日も多くあります。
風もかなり冷たくなってきて街中では厚手のコートを着ている人の姿が多くなりました。またカラスが多く街中に見られるようになると地元では冬が近づいて来るとされています。雲の動きも複雑で、ウィーンもそれなりに広い街ですから晴れている所と雨が降っている所と分かれることがよくあります。
この前シェーンブルン宮殿でまたそのような天候でした。
ウィーンの街には数えきれない程の中庭があります。そもそもたいていの建物の中には中庭があり、それが非常に絵になる美しい空間から住人のゴミ箱などが置かれている便宜上の中庭的空間まで様々です。外を歩いているだけでは見えませんので気付きませんが、多くの建物には中庭があります。ひとつの建物がひとつの中庭を持っている場合や、多くの建物が囲むように建てられていて、それらがひとつの大きな中庭空間を作っている場合などもあります。前回の知られざる美しい中庭風景36ではウィーン旧市街のあるホテルの中庭を話題にしました。
今日は中心から気持ち離れたある中庭です。
今日の10月26日はNationalfeiertagというオーストリア共和国の祝日です。毎年この日はオーストリア共和国の祝日を話題にしていますので、すでに読まれている方には申し訳ありません。今日のこの日をよく日本のガイドブックなどでは建国記念日という訳がありますが厳密にはそうでありません。
"オーストリアワイン"と言うと日本では残念ながらあまり知られていません。日本で飲めるヨーロッパから来るワインとしてはドイツ、イタリア、フランスが一般的でしょうか。これらは国が大きく、経済的な繋がりも太いイメージがあるからでしょうか。オーストリアは現在では小さい国ですからね・・・。でもこの国がヨーロッパに与えた文化的、歴史的影響というのは計り知れないものがあります。ワインだって深い歴史を持ち、ヨーロッパでは最も複雑と言われる厳格な国家規定から生産されています。オーストリアワインは同じドイツ語圏のドイツの比べたらアルコール度が高いのが特徴で、ボリュームある辛口ワインが楽しめます。10月のこの時期は秋を感じるシュトゥルムもほぼ終わりになり、ホイリゲという新酒のワインがもうそこまでという段階に来ています。全てのぶどうがホイリゲになるわけではありません。ワイン生産農家はそれぞれのぶどうの特性や時期を見て収穫をしますし、このぶどうは辛口ではなくて甘口で行こう・・・というような見通しやプランはあるでしょう。甘口ワインの場合はぶどうの糖度が高くなるまで収穫を遅らせますから早いうちに収穫することはおそらくないと思います。
例えばアイスワインやの場合はぶどうが凍っている状態で収穫し、プレスするわけです。ウィーンの気候条件からすると甘口ワインはそんなに多くなく、ベーレンアウスレーゼよりも上のクラスはまず見たことがありません。
オーストリアワインのランクを参照して下さい。
それでも圧倒的に多いのは白の辛口で、ウィーンでもその比率は変わりません。その年の気候状況のよりますが早い所では8月中旬から、だいたい8月下旬~9月初旬に収穫です。でも今年はずいぶん早くシュトゥルムが街中で売られていたような気がします。8月19日にはもう売られていましたから、それよりも前に収穫したことになりますね。シュトゥルムはワインになる過程の飲み物で、発酵が進んだガスがぶどうジュースの中に混ざり、アルコール分が少し出てきた絶妙な飲み物です。
ベートーヴェンの散歩道にかなり近い所からぶどう畑に簡単に入れるルートがあります。ここからはウィーンのちょっと珍しいアングル27の2枚目の写真で見られるようにウィーンの街が遠くに見られますが、その雰囲気とは全く違うのどかなぶどう畑が広がっています。今年8月24日に個人のお客様とベートーヴェンの散歩道を歩いた時に、天気もよかったのでこの場所にも御案内しました。そこには収穫を待っているぶどうがたくさんなっていました。
ウィーンは季節がハッキリ感じられる街です。それは街路樹や公園に植えられている木々などの自然からだけではなく、その時期の習慣などや旬の物などが街中にたくさん見られます。例えば秋の味覚のシュトゥルムなどは季節を感じさせてくれる代表的なものです。個人的に大好きなシルヒャー・シュトゥルムがグラーベンに来るともう11月まであとわずか、街中にクリスマスの空気が漂い始めます。ウィーンの街は四季それぞれの顔があり、それぞれのいい所があります。
さて、季節を感じさせるくれる物のひとつとして、カボチャがあります。オーストリアはカボチャの生産でも有名で、ちょっと郊外に行くと畑にはたくさんのカボチャが転がっているように置かれている光景をよく目にします。秋の時期にはカボチャのクリームスープなどは典型的な味覚のひとつとなります。
数日間雨模様であったウィーンの街は一昨日の午後から青空が出始め、昨日は澄んだ青空が広がるいい天気でした。今日も予報では昨日と同様にいい天気・・・かと思いきや曇りで気温も10℃に達していません。青空の中での観光は街並みもより美しく見えることや、建造物がより映えて見えるので気持ちも上昇しますし、より楽しいですね。個人旅行で一週間以上ウィーンに滞在される方は今日は天気が悪いから博物館に行ったり、のんびりしよう・・・などと予定を変えられますが、団体ツアーの場合は行程が決まっていますから雨だろうが、雪が降ろうが事前に決められている通り観光しなければいけません。
例えばシュテファン大聖堂の北塔エレベーターに乗ることになっている・・・でも外は雨と強風・・・こんな時でも大聖堂のエレベーターが動いている限り上に上ります。こんな天気の時にはたいてい誰もいません。グロースグロックナーを見に行く・・・大雨が降っていても道が閉鎖されない限り予定は実行されるわけですから上って行きますが、全く見ることができない・・・あらかじめ旅の行程が決められている場合はどうしても制限があります。
さて、昨日は団体ツアーでしたがこじんまりとした10名様と1日御一緒しました。青空の下でのシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿はより美しく見えました。昼食はRathauskellerで、その後は街中のちょっとした散策となり、シュテファン大聖堂で観光終了となりました。皆様は夕食までの限られたフリータイムを過ごすため、それぞれ色々な方向に向かわれましたが、私は今年最後のシルヒャー・シュトゥルムを飲みに行きました。
久しぶりにちょっとおもいろい階段を取り上げたいと思います。この階段は国立オペラ座裏にあるアルベルティーナ美術館の階段で、ここの展示内容によって階段に描かれているアートが変わります。
第1回目は「マティスとフォービズム」、2回目はアルブレヒト・デューラーの野うさぎ、3回目はMONET BIS PICASSOでした。第4弾は何でしょうか?
時が経つのは早いもので、前回のウィーンのちょっと珍しいアングル36からもう1ヵ月です。前回はウィーンのグランドホテルの最上階から見た雰囲気をテーマにしましたが、今日はちょっと変わったアングルです。
このコーナーでは何について書こう・・・ということはほとんど考えていません。毎日仕事をしている中で、これをいつか話題にしよう・・・というようなことはよくあるのですが、書くということが義務的になっていまうと続きませんのでその時の気分で思い立ったことを話題にしてまとめています。テーマはウィーンこぼれ話となっていますが、御承知の通りウィーン以外のことも結構話題にしています。その場で思い立ったことや浮かんだことを書いてますから、おもしろい内容もあると思いますし、どうでもいい内容もあると思いますし・・・まぁ、それはそれでいいと思います。
さて、今日はウィーンからはかなり離れた地元で有名なスポットについて少しまとめておきます。
ウィーンで撮影された映画はいくつもある中で今でも世界的に根強いファンがたくさんいる「第三の男」が一番知られているでしょうか。この映画は今見ても十分おもしろい昭和24年(1949年)の白黒映画で、カンヌ映画祭でグランプリを受賞しています。第2次大戦後の占領時代のウィーンの街が万華鏡のように登場し、大観覧車やラストシーンに使われた並木道に訪れる方も多く、私も頻繁に御案内していますし、通常の観光でも第三の男の話はよくします。
それはいいとしてウィーンで撮影された日本の映画があることを御存知でしたか?これは日本の特定の方に知られている寅さん映画です。寅さん映画は全48作あり、その中の41作目の男はつらいよ「寅次郎心の旅路」は1989年のウィーン市との協力のもと、ウィーンの街で撮影されていて、しかも寅さんが出演しているシリーズの唯一の海外ロケです。この映画でもウィーンの街が万華鏡のように登場し、しかも前述した「第三の男」の影響も映画の中に少し見られます。
ストーリーを書くと長くなるので、手短にまとめますが、寅さんがエリートサラリーマンの坂口兵馬(柄本明)を助けて、彼の行きたい場所がこのウィーン・・・しかし、九州の湯布院と勘違いしてしまう寅さん、その後二人でKLMオランダ航空でアムステルダム経由でウィーンに到着。坂口はウィーンの街に感動し、逆に全くウィーンの街に興味を示さない寅さん・・・そんな時に私のような現地ガイド役で竹下景子さんが日本のグループを連れて登場し、その可愛らしい彼女に惹かれて一緒にバスに乗り込んで市内観光を・・・。自分の止まっているホテルさえ思い出せない寅さんと竹下景子さんが繰り広げる人情あるシーンは印象的で、ウィーンの街やヴァッハウ渓谷などの名所が多く登場します。しかも、この映画の中には当時のウィーン市長であったHelmut Zilk(ヘルムート・ツィルク)さんも出演しているんですよ。地元ウィーンでは全くと言っていい程知られていない映画であり、尚且つ自分の街の市長さんが日本の映画に出てることなんて地元での関係者以外は誰も知らないでしょうね。そんなことからウィーンの一角には寅さん公園(Tora-San- Park) があります。
この話題は何年も前から話題にしたかったのですが、今頃になってしまいました。
ハプスブルグ帝国の時代は宮廷で様々な料理が作られましたので大きな厨房が当然存在していました。
王宮の銀器博物館などに行くと当時の模様を知ることができます。
様々な部門に分かれていましたの中で、デザート部門もありましたからウィーンにはおいしいケーキ屋さん(Kaffeekonditorei)が今でもたくさんあります。
帝国時代に生まれた料理やデザートは今でも地元で好まれて食べられているものがたくさんあります。
今日話題にするものも帝国時代に生まれたものです。
10月に入り朝は冷え込むようになってきました。今年の夏は猛暑ではありませんでしたが、9月下旬から10月1日までは日中25℃前後と暑い日が続きこの時期にしては記録的でした。9月の終わりにもかかわらずドナウ河で泳いでいる人を多く見かけたぐらいで、水着を着て新ドナウの土手でのんびりしている人の姿を毎日見ました。
さて、今日はこの時期の花としてタイトルに相応しくない花をテーマにします。というのもこの花はウィーンの街中で見たことがないからです。
10月も半ばになりますます日が短くなっていくのを感じます。ここ数日また天気がよくなり青空が広がっていてウィーンの街中は開放的な気分です。気が付けばあとひと月足らずでクリスマス市が始まります。街中では実際にクリスマスに関する物がたくさん売られています。ウィーンの街で生活をしているとそれぞれの四季の色がハッキリとわかり、街自体がその季節ごとに顔を変えているような気さえしてきます。
さて、一昨日の金曜日は日本全国から参加された団体ツアーで、シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿、路面電車乗車、街中の徒歩観光で王宮やシュテファン大聖堂などを御案内したかなり内容の濃い一日でした。皆さんとお別れした後、ちょっとカフェでくつろごうかとも思ったのですが、金曜日ということを思い出し、すかさずグラーベンに足を運びました。
このコーナーでよく話題にするBlumengärten Hirschstetten der Stadt Wien (MA42)(ブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテン・デア・シュタットヴィーン)・・・ヒルシュシュテッテン花壇庭園は60.000m²もある広大な植物庭園で、24の文化小屋、温室、大きなグラスハウス3つを始め至る所にありとあらゆる植物が植えられていて、うちのお気に入りのスポットのひとつで、6月の24日にもまたヒルシュシュテッテンの花壇庭園に行ったことについて書きました。
この花壇庭園には去年の5月1日にオープンした8つの異なる庭も人気のあるスポットとして定着してきましたが、ここには地元の人もかなり見逃しているイギリス式庭園があります。
個人旅行でウィーンに来る方はたいていガイドブックを持っていらっしゃるでしょう。
日本では様々なガイドブックが売られていて、ローカル情報を事前に知ることができます。
ガイドの立場から言わせて頂ければガイドブックの情報は全てが正しいわけではありませんので参考程度に使われたらいいかと思います。
今日はそんなガイドブックにはおそらく紹介されていない地元の人が多く集まるちょっとしたカフェレストランを話題にします。
ウィーンは音楽の都として世界的に知られています。
モーツァルトやベートーヴェンは音楽に詳しくない方でも知っていますね。
でも音楽家の跡はウィーンだけではなく、オーストリアの様々な場所にも点在しています。
最もウィーンは帝国の都であったゆえに当然作曲家達も多く集まることになりますが。
さて、著名な音楽家としてモーツァルトやベートーヴェンの大先輩でもあり、晩年はヨーロッパでも大変に尊敬されたハイドンがいますが、このハイドンがオーストリア人であることを知らない人が意外と多いんですね。
通常のウィーンの観光で音楽をテーマにしたツアーでもない限りウィーンのハイドン博物館を御案内することはまずありません。
でも旧市街の徒歩観光をしている時にはハイドンが皇帝賛歌を作曲した場所をよく御案内することはあります。
そこで今日はハイドンを少し話題にしますがウィーンではありません。私はここをすでに仕事でもプライバートでも何回も訪れていますが、4月の終わりにも行く機会がありました。
子供の養育費がかかるのはある程度の経済国であれば一緒でしょうか。学校も公立か私立によっても授業料の差などが出て来ると思います。ウィーンでは子供達の両親と話をしたりすると、公立だからいいとか、私立の方がいいとか、逆にどっちが悪いとかということはなく、子供が通うクラスの雰囲気と先生の力量が重要視されています。どんな家庭環境の子供達が自分の行こうとする学校のクラスに入って来るか、先生がしっかりしていて子供達を差別なく教育して行けるかなどよく聞かれます。小学校の場合はこちらは4年制で、4年間同じ先生と、落第をした子は別として同じ友達達と過ごしますから担任の先生がいかにクラスをよくまとめていくかということはとても重要なんですね。オーストリアの場合、公立の学校は授業料はかかりませんが、それ以外のことでそれなりにお金がかかります。教科書以外で学校で使用するものや集合写真や遠足などの費用、大きくなればパソコンも必要でしょう。学校以外でも習い事などやスポーツなどをやっている子供も多いので、それなりのお金がかかります。
オーストリアでは両親が子供のために払う費用が多くなっている傾向にあります。
年間どのくらいの費用がかかるのかというちょっとしたデータがありますのでそれを見てみましょう。
ウィーンの街は緑がとても多い街でくつろげる場所が無数にあります。
"森の都"を街中でも実感します。
でもちょっとウィーンの外に出れば本当のウィーンの森が広がり、その先は山が徐々に高くなっていきます。
それもそのはずウィーンの森はアルプスの一番東側に位置していますから、ウィーンの森と呼ばれていますが、アルプスの一部だったわけです。
オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国ですから、ウィーンの森を始め、手軽に楽しめるハイキングコースから本格的な登山まで無数のコースがあります。
私も時間がある時には家族と頻繁に郊外に出かけています。
うちのお気に入りの場所のひとつに"水の世界のハイキングコースMYRAFÄLLE"があり、
ここはMyrabachという川沿いにある滝を上がって行くハイキングコースです。
このハイキングコースは水の世界だけでなく、Niederösterreichの最高峰であるSchneebergが美しく眺められることでも知られています。
昨日はウィーンで有名なホイリゲ街であるStammersdorfの"Stürmische Tage" (シュトゥルミッシェ・ターゲ)にちょっと散歩をかねて出かけました。Stammersdorfは観光客が多く集まるGrinzingとは違って、昔ならでは本来のホイリゲが多く並んでいて、ウィーンのStadtwanderwegと呼ばれるハイキングコースにも含まれています。
"Stürmische Tage" (シュトゥルミッシェ・ターゲ)は"シュトゥルムの日"ということで、この時期の旬であるシュトゥルムが終わりに近づくことでそれが最後に飲めるお祭りです。
以前誰もいないシュテファン広場について書いたことがありますが、今回は誰もいないシェーンブルン宮殿です。
一般的な団体ツアーの場合、多くはシェーンブルン宮殿で初めて皆さんにお会いして、そこから半日、全日観光が始まることが多いです。たいていガイドはシェーンブルン宮殿の正門で待ち合わせをするわけですが、ウィーンにあまり来られていない添乗員さんにとっては正門と言ってもピンとこない方も多いでのでバスが止まる所で待つこともよくあります。だいたいシェーンブルン宮殿でのミート時間は8:15~9:30が一般的で、ツアーによってスタート時間が異なります。シェーンブルン宮殿はひとつの観光スポットとしてはオーストリアで最も多くの人が訪れる所です。また宮殿内を見学しなくても庭園は自由に入れますから地元の人を始め庭園だって多くの観光客が訪れます。庭園は宮殿見学よりも早くオープンしているので朝早くにジョギングに来る方を多く見かけます。
天気のいいある日のこと、いつもよりも少し早めにシェーンブルン宮殿に着いたので少し散策を楽しみました。
前回のアーチの奥に見える風景14では、ウィーン3区のSünnhofとシェーンブルン宮殿の庭園にあるアーチを話題にしました。ヨーロッパにはアーチが使われている建物がたくさんあります。アーチは建物の外側に使われていたり、建物の中に使われていたり、アーチ自体が装飾的な建物もたくさんあります。今回はウィーンのずっと外側のアーチです。
ウィーンは朝夕と日中の気温の差が大きくなっていて、街中の木々などがさらに秋の雰囲気を演出しています。
あとひと月半もすればクリスマス市が始まり、徐々に冬が近づいてくるのを感じます。街中に出ている焼き栗屋さんに寄って行く人も多く見かけます。
さて、今日はこの時期の花について話題にしましょう。
去年も秋のベートーヴェンの散歩道というタイトルで書いていると思いますが、今年も秋の時期にベートーヴェンの散歩道を訪れました。毎年この時期はある大学の研修旅行があり、ウィーンでは必ずベートーヴェンの遺書の家とベートーヴェンの散歩道を訪れます。この大学の皆さんとはご縁があってもう10年ぐらい御案内させて頂いています。今年は皆さんとザルツブルクからウィーンまで7日間一緒で、全日いい天気で青空が広がる素敵なオーストリアを御案内できました。ひとつ残念だったのは遺書の家が改装中だったのでオープンしていなかったことです。
でもベートーヴェンの散歩道には行き、学生さんの先輩達が毎年歩く所を歩いて頂きました。
9月後半からずっといい天気が続いていましたが10月2日の日曜日から気温が下がって日中は20℃に行かず、午後からは雨が降って来ました。しばらく雨が降らずかなり乾燥していましたので、植物にとってはうれしかったのではないかと思います。ちなみに私はこの日、ツアーの皆様と徒歩観光でした。シュテファン大聖堂から馬車に乗ったり、グラーベン、王宮を歩いて美術史博物館を御案内しましたが、雨がぱらつく中での観光はどうしても青空が見えないので寂しさを感じます。
グラーベンを歩いた時に前回話題にしたシルヒャー・シュトゥルム飲めるスタンドも御案内したかったのですが、このスタンドは木、金、土曜日の3日間しか出ないのでこの時には御案内できませんでした。その前々日の金曜日にシルヒャー・シュトゥルムを飲みましたが、発酵がかなり進んでいて最初に飲んだ時とは甘さがだいぶ違っていました。8月下旬からこの時期にかけて旬であるシュトゥルムを楽しみにしている地元の人が多い中、ここに出るシルヒャー・シュトゥルムを楽しみにしている方が非常に多いんですね。いつの間にか私もその一人となってしまいました。私は普段お酒はほとんど飲まないのですが、クリスマスのプンシュのように時期的に話題性があるものはそれなりに飲んでしまいます。
今日はSchneebergの最終回です。この時は天気は良かったのですが風が強かったので、Klosterwappenまでは行かずにWaxriegelを含めた界隈のハイキングを楽しんだり、近くの山小屋レストランで軽くお茶して帰りました。
そうそうちょっと大事なことに触れるのを忘れそうになりました。
Schneebergbahnは帰りの電車を決めて予約することです。混んでいない時は飛び込みでも問題ないですが、シーズン中の天気がいい時はかなり混雑します。登山電車は立ち席が禁止なので座席数が限られているわけです。
そのため、頂上駅に着いたら散策を楽しむ前に帰りの電車の予約をしましょう。
上りの時も座席がいっぱいになったら乗車できませんから、時間的余裕をもってここに来ることをお勧めします。
さて最終回の今日はこのSchneebergからの眺めを掲載します。
今日は昨日のSchneebergの続きです。
Puchberg am Schneebergから出発してのんびり揺られながら30分後、途中駅のBaumgartnerでは上から来る車両との待ち合わせをします。
ウィーンはかつての帝国の都であり、ヨーロッパ文化が凝縮した上品で荘厳でとても奥が深い街ですが、オーストリア自体も国内に無数の見所が点在していて魅力が尽きない美しい国です。私は仕事でもプライベートでも色々な所に出かけてますが、今日は地元でも有名なSchneeberg(シュネーベルク)を話題にしたいと思います。
実はSchneebergのことはずっと前からここで書きたいと思っていましたが、結局機会がなくて今頃になってしまいましたが、最近8月にまたここに行ったのでテーマにしたくなりました。