ウィーンは季節がハッキリ感じられる街です。それは街路樹や公園に植えられている木々などの自然からだけではなく、その時期の習慣などや旬の物などが街中にたくさん見られます。例えば秋の味覚のシュトゥルムなどは季節を感じさせてくれる代表的なものです。個人的に大好きなシルヒャー・シュトゥルムがグラーベンに来るともう11月まであとわずか、街中にクリスマスの空気が漂い始めます。ウィーンの街は四季それぞれの顔があり、それぞれのいい所があります。
さて、季節を感じさせるくれる物のひとつとして、カボチャがあります。オーストリアはカボチャの生産でも有名で、ちょっと郊外に行くと畑にはたくさんのカボチャが転がっているように置かれている光景をよく目にします。秋の時期にはカボチャのクリームスープなどは典型的な味覚のひとつとなります。
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こちらはウィーンのカフェに詳しい方はすぐどこだかわかると思います。ここは私の大好きなCAFÈ Sperl (カフェ シュペルル)です。ここは中心からちょっと外れているので行きにくいのですが、ここのカフェはウィーンのカフェハウスに相応しい素敵な内装と雰囲気で時間がある時にはよく行きます。このカフェに入った瞬間にちょっと時間を遡った気持ちになります。団体ツアーの皆様とここに来ることはないですが、逆に個人のお客様にはよく御案内することがあります。ここはケーキなども自家製で全て手作りです。
ここのカボチャのクリームスープはおいしいことで知られていて、シーズン中にはよく食べに来ます。今年も最近ここでカボチャのクリームスープを頼みました。
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最初スープを口にした瞬間、ちょっと辛め? と思うのですが、それが塩から来るしょっぱさではないんですね。カボチャの味を生かしたコクがある味です。そのまま食べていくと後を引くくせになる味になっていきます。
スープの上にはカボチャの種とカボチャのオイルがアクセントとして載せられています。2年前にもここのカボチャのクリームスープを紹介しましたが、2年前はもっとクリーミーで色ももう少し明るい色でした。
ウィーンの多くのカフェやレストランなどでは季節の素材を生かしたものが提供されていますので、メニューを見てそのようなものがあるかどうか探してみて下さい。ある程度のレストランであれば店の人にお勧めや旬のものを聞くとすぐに教えてくれます。