仕事の後のシルヒャー・シュトゥルム(2016年)

10月も半ばになりますます日が短くなっていくのを感じます。ここ数日また天気がよくなり青空が広がっていてウィーンの街中は開放的な気分です。気が付けばあとひと月足らずでクリスマス市が始まります。街中では実際にクリスマスに関する物がたくさん売られています。ウィーンの街で生活をしているとそれぞれの四季の色がハッキリとわかり、街自体がその季節ごとに顔を変えているような気さえしてきます。

さて、一昨日の金曜日は日本全国から参加された団体ツアーで、シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿、路面電車乗車、街中の徒歩観光で王宮やシュテファン大聖堂などを御案内したかなり内容の濃い一日でした。皆さんとお別れした後、ちょっとカフェでくつろごうかとも思ったのですが、金曜日ということを思い出し、すかさずグラーベンに足を運びました。

 


 

それはSchilcher Sturm (シルヒャー・シュトゥルム)を飲みに行こうと思ったからです。いつもこのコーナーを訪れて頂いている皆様にはまたこの話題で申し訳ありませんが、私はお酒が決して好きなわけではありませんが、ここのシルヒャー・シュトゥルムは本当に大好きです。ロゼのシュトゥルムですからウィーンでは珍しいこと、そして年間を通してこの時期にしか飲めないこと、一番はやっぱりおいしいからです。このグラーベンの屋台は木、金、土の3日間だけ、しかも南シュタイヤーマルクの"Schilcher"の御本家からのワイン業者が直接店を出しています。私はいつの間にかここの常連になっていて、行くといつもオーナーが暖かく迎えてくれて、ちょっとした世間話を楽しんでいます。店の名前はWiengut Wildbacher ですが、Schilcher Sturmの品種もWildbacherなんです。オーナーいわく、これは全くの偶然だそうです。

 

以下は繰り返しになりますが・・・

"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。

特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトゥルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。

 

上の2枚の写真は金曜日の夕方ですが、ここはとても混んでいました。仕事を終えた人、通りがかりの人など様々な人が簡易テーブルや立ってその場でシルヒャー・シュトゥルムを飲んでいました。私も簡易テーブルから行き交う人々を眺めたり、そのテーブルにいた地元の人と話をしながら仕事の後のホッとしたひと時を過ごしました。

 

シュトゥルムですから発酵段階によって味が変わって行くのがわかります。今年最初にここで飲んだ時にはまだ甘さの方が強かったのを覚えていますが、この時はもうかなりのアルコール分が出ていました。

 

 

一昨日飲んだSchicher Sturmです。綺麗なロゼで、発酵中であることがわかります。

この屋台は来週が最後だそうですから、その時にウィーンにいる方は是非お試し下さい。

来週の味はおそらくかなり違っているでしょう。

 

 

 

 

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