収穫直前のぶどう畑

"オーストリアワイン"と言うと日本では残念ながらあまり知られていません。日本で飲めるヨーロッパから来るワインとしてはドイツ、イタリア、フランスが一般的でしょうか。これらは国が大きく、経済的な繋がりも太いイメージがあるからでしょうか。オーストリアは現在では小さい国ですからね・・・。でもこの国がヨーロッパに与えた文化的、歴史的影響というのは計り知れないものがあります。ワインだって深い歴史を持ち、ヨーロッパでは最も複雑と言われる厳格な国家規定から生産されています。オーストリアワインは同じドイツ語圏のドイツの比べたらアルコール度が高いのが特徴で、ボリュームある辛口ワインが楽しめます。10月のこの時期は秋を感じるシュトゥルムもほぼ終わりになり、ホイリゲという新酒のワインがもうそこまでという段階に来ています。全てのぶどうがホイリゲになるわけではありません。ワイン生産農家はそれぞれのぶどうの特性や時期を見て収穫をしますし、このぶどうは辛口ではなくて甘口で行こう・・・というような見通しやプランはあるでしょう。甘口ワインの場合はぶどうの糖度が高くなるまで収穫を遅らせますから早いうちに収穫することはおそらくないと思います。

例えばアイスワインやの場合はぶどうが凍っている状態で収穫し、プレスするわけです。ウィーンの気候条件からすると甘口ワインはそんなに多くなく、ベーレンアウスレーゼよりも上のクラスはまず見たことがありません。

オーストリアワインのランクを参照して下さい。

それでも圧倒的に多いのは白の辛口で、ウィーンでもその比率は変わりません。その年の気候状況のよりますが早い所では8月中旬から、だいたい8月下旬~9月初旬に収穫です。でも今年はずいぶん早くシュトゥルムが街中で売られていたような気がします。8月19日にはもう売られていましたから、それよりも前に収穫したことになりますね。シュトゥルムはワインになる過程の飲み物で、発酵が進んだガスがぶどうジュースの中に混ざり、アルコール分が少し出てきた絶妙な飲み物です。

ベートーヴェンの散歩道にかなり近い所からぶどう畑に簡単に入れるルートがあります。ここからはウィーンのちょっと珍しいアングル27の2枚目の写真で見られるようにウィーンの街が遠くに見られますが、その雰囲気とは全く違うのどかなぶどう畑が広がっています。今年8月24日に個人のお客様とベートーヴェンの散歩道を歩いた時に、天気もよかったのでこの場所にも御案内しました。そこには収穫を待っているぶどうがたくさんなっていました。

 

 


 

1年を通して最もぶどうの苗が最も多くの緑の葉をつける時です。近くに行けばそこらじゅうに白ワインになるぶどうがぶら下がっています。これはオーストリアで最も多くの作付け面積を持つGrüner Veltlienerで、オーストリアの代表的な白ワインとなります。

 

 

上の写真に見られるように斜面に沿ってずっと奥までぶどう畑が続いています。年間を通してこの時期のぶどう畑は一番生き生きしています。この場所がウィーン郊外の住宅地のすぐ上にあるとは思えないのどかさです。

 

オーストリアワインについてはこちらから

 

 

 

 

 

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