ウィーンの街は秋の空気が流れています。
ウィーンの日中はこのところ20℃ぐらいと気持ちいい陽気で、青空が広がるいい天気が続いています。
気温が20℃ぐらいでも日差しは強いですから、太陽の下にいれば十分半袖で過ごせます。
街中のカフェやレストランのテラスには多くの人が座って穏やかな陽気を楽しんでいるようです。
しかし朝は10℃ぐらいになりますので、かなり冷え込んできています。
昨日は団体ツアーの皆様と午前中シェーンブルン宮殿を含めた市内観光で午後がオプショナルツアーの徒歩観光でした。
シェーンブルン宮殿が終わり、路面電車の体験乗車があり、王宮を抜けてコールマルクト、グラーベンを通り、シュテファン大聖堂まで行きました。
グラーベンでは先週話題にしたシルヒャー・シュトゥルムの屋台が出ていたので、この時期の話題性がある旬の物としてちょっと観光中に紹介しました。
昼前だったのですが、屋台は結構混んでいましたが、オーナーが皆さんに説明している私に気付いて笑顔で「一杯飲んで行け」と言ってきました。
「今は仕事中だから後で飲みに来ますよ」と言ったら、グループの皆様の何名かがもうシルヒャー・シュトゥルムを買い始めていたのです。
結局多くの皆さんが飲むことになりましたが、私は昼食前ということもありこの時は飲みませんでした。
皆さんが飲んでいるシルヒャー・シュトゥルムを見たら、明らかに先週よりもおいしいだろうな・・・と思いました。
午後の仕事が終わって皆さんとお別れし、そのままこのスタンドへ直行しオーナーに挨拶をして早速飲んでみました。
こちらは7月、8月は休暇シーズンです。
休暇はUrlaub(ウアラウプ)と呼ばれ、地元の人達は色々な所に出かけます。
学校は6月終わりが年度末、9月から新年度が始まりますので7月からFerien(フェーリエン)という大きな夏休みです。
親御さん達も子供達に合わせてこの時期に大きな休暇を取る人が多いわけです。
実際には職種の状況、学校に行っている子供達には縁がない人は、この時期に休暇を取れない・・・取らない・・・人も多くいます。
この時期のリゾート地は混みますし、またホテルなども値段が高く設定されることもあり、あえて外して休暇を取るわけですね。
いずれにしてもどこで休暇をするかというと様々です。
毎年人気があるのはやっぱり海があるところが多いでしょうか。
オーストリアは国内に豊かな美しい自然を持っていますし、氷河から形成された湖がたくさんありますが現在では"海"がありません。
海でなければ地元オーストリア内で休暇を過ごす方も圧倒的に多かったり、ヨーロッパ都市での休暇をする方もいます。
オーストリア内での休暇は別として、海に行ったりする場合は飛行機が便利です。
ウィーンはヨーロッパのほぼ中央に位置していますので、2時間~2時間半もあればヨーロッパ内のほぼどこでも行くことができます。
また、ウィーンから地中海の島々へのダイレクトフライトが頻繁にありますので、とても便利です。
ギリシャのエーゲ海、イタリアのシチリア島、サルディニア島、スペインのマヨルカ島、トルコ、エジプトなど星の数ほどの可能性があります。
さて、ウィーンからは手軽に地中海の島々やヨーロッパ都市にフライトがあるわけですが、今日はヨーロッパ航空会社がどのくらいの乗客数を持っているのかというランクを紹介します。
※Kronen Zeitung(2017年7月15日)より
ウィーンの建物にはたいてい中庭があります。
中庭空間は外からは全くわかりませんから、街中を歩いているだけでは気付きません。
皆さんがウィーンの街を歩き、建物の前を通りかかるまさにその建物の中に中庭があります。
そんな時に中庭に入ってみると外は全く違う世界があります。
前回の知られざる美しい中庭風景47では軍事史博物館を取り上げましたが、今回は旧市街です。
今年10月1日よりオーストリアでは公共の場所においてのブルカが禁止となります。
これは覆面禁止法です。
オーストリア政府は2017年10月1日より覆面禁止法が施行されることを発表しました。
これは公共の場所において衣服、もしくはその他の物で顔が認識できない程度に覆うことを禁止としています。
あくまでも個人的な制限がなく、常にまたは決められた時間に立ち入ることができる公共の場所、公共の建物、地下鉄や路面電車の公共交通機関、飛行機、電車などが対象となります。
違反した場合は150ユーロまでの罰金が課せられます。
罰金は現金、もしくはクレジットカードでの支払いとなります。
公共の場所で顔を覆っていた場合、警官から言われたらその場でブルカやマスクなどを取り外す義務があります。
これを拒否したり、または何らかの理由で顔が認識できない時には警察に連行されます。
オーストリアは国は小さいですが旅の全ての魅力がある美しい国です。
現在では10の世界遺産があり、ウィーンはその中で2つあります。
それらは・・・
ザルツブルク歴史地区(1996年登録)、シェーンブルン宮殿と庭園(1996年登録)、ザルツカンマーグートのハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観(1997年登録)、センメリング鉄道(1998年登録)、グラーツ歴史地区(1999年登録)とエッゲンベルク城(2010年追加登録)、ヴァッハウ渓谷(2000年登録)、ウィーン歴史地区(2001年登録)、フェルテー湖 /ノイジードラー湖の文化的景観(2001年登録)、アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群(2011年登録)、カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群(2017年)
となっています。
この中でノイジードラー湖はハンガリーと共有、杭上住居群は6ヵ国、カルパチア山脈は12ヵ国との共有です。
ウィーンにはシェーンブルン宮殿と歴史地区があるわけですが、このウィーン歴史地区が世界遺産から外されるかもしれないという危機遺産になってしまいました。
私はオーストリア国家公認ガイドとして毎日様々なお客様にウィーンを、オーストリアを御案内しています。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですから観光箇所がいつも同じわけではなく、多くの組み合わせがあってバリエーションが豊富です。
ウィーンだけではく、ウィーンの森、ザルツブルクやヴァッハウ渓谷、グラーツ、チロル地方など色々な所にも出かけます。
様々な御案内をする仕事ですから、常に人と接しているわけですね。
時として1人になることも必要で、次の仕事までの空き時間などに街並みを見ながらぶらぶら歩いたり、カフェに入ってくつろいだり、近くの公園などに行ったりしますが、それ以外でよく訪れる場所がBotanischer Gartenです。
今年も待っていたSchilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)がグラーベンにやって来ました。
STURM (シュトゥルム)とは収穫後のブドウを絞り、そのブドウジュースの発酵が始まった飲み物です。
収穫したブドウをプレスして、発酵させてワインにするわけですが、ブドウジュースの甘さと発酵しているガスが混ざり、さらにアルコールが少し出始めた絶妙の飲み物で、言ってみれば"濁り酒"です。
この時期街中のレストランや市場などではSturmがありますよ~という張り紙をよく見かけます。
Schilcher Sturmは同じSturmでもちょっと違うもので話題性があり、皆さんが待ち焦がれていたものです。
先日ウィーンのWollzeileで行われたStraßenfestを話題にしましたが、このようなローカルなお祭りは年間を通して色々な所で行われています。
"カフェ" はウィーンの生活で欠かせない一面となっています。
地元の多くの方が行きつけやお気に入りのカフェを持っています。
ウィーンには100年以上も続く伝統あるカフェハウスがたくさんありますから、ウィーンに来たらどこか有名なカフェに入ってちょっとゆっくりする時間も大事です。
ウィーンのカフェはこの街同様に奥が深いものとなっていて、伝統カフェハウスでは"コーヒー"という名称自体が存在していません。
それぞれのカフェにはメランジェなどのように独自の名称がありますからそれを言って注文します。
カフェハウスに行ってもカフェだけがあるわけではなく、当然ソフトドリンクやビール、ワインといったアルコール類、ケーキや軽食といった様々なものが提供されています。
カフェハウスでカフェ以外で私がよく注文するものにホットチョコレートがあります。
ホットチョコレートと言えば個人的にはレシャンツさんのホットチョコレートがウィーンでは一番おいしいと思ってますが、伝統カフェで飲むホットチョコレートだっておいしいです。
朝が寒い日が多くなり、秋らしく感じるウィーンとなりました。
マロニエの実が落ちて来て地面で割れているのがよく見られます。
さて、前回のウィーンのちょっと珍しいアングル47では馬車に乗って走りながら見た街中の光景を話題にしました。
今回はウィーン中心部と郊外です。
全長2.800km以上もあるドナウ河はヨーロッパでは2番目に長い川で、ドイツを水源にしてオーストリアを通り、計10ヵ国を経由して黒海まで注いでいます。その長いドナウ河の最も美しいところが幸いにしてオーストリアにあるヴァッハウ渓谷で世界遺産にも登録されていてシーズン中は船下りの名所となっています。
ウィーンの街にもそのドナウ河が流れているわけですが、ウィーンは歴史的にドナウ河の氾濫に多く悩まされてきました。雨が降ったり、雪解け水が入り込むとすぐに水が溢れてきたのです。そこで河川工事が何回も行われては流されて・・・そんな繰り返しでした。ウィーンのドナウ河は長年からの河川工事のおかげで、現在見られる姿になっていて、大きく分けて4つあり、本流、新ドナウ、旧ドナウ、運河です。
さて、そのドナウ河が氾濫した時にどのくらい水位が上がったかを示すいわゆる物差しが置かれている所がいくつかあり、今日はそれを話題にしてみましょう。
ウィーンには100年以上も続く伝統あるカフェハウスがたくさんあります。
カフェハウスはそれぞれ個性があり内装だってもちろん違いますが、伝統カフェには共通性があって歴史あるカフェに感じる空気が流れています。
地元の人達にとってもカフェはとても重要です。私は個人的にも仕事でもよくカフェに行きます。
ウィーンで一番飲まれているコーヒーと言えばメランジェですね。そういう意味ではメランジェをウィーンナーコーヒーとして表現しても間違っていないような気がしますが、ウィーンの伝統カフェハウスではウィーンナーコーヒーという名称どころかコーヒーという名称も存在していません。
ウィーンはカフェ発祥とも言われていますが、これはカフェをお客様に提供する喫茶店業ということですね。
1685年のオスマントルコのウィーン包囲(1683年)の2年後にはウィーンで最初のカフェハウスがオープンしています。ウィーンのカフェハウスに入ると色々なカフェがあることがわかりますが、場所によってはトルココーヒーが飲める所もあります。
ウィーンの街は多くの路面電車が走っていて、市民の重要な"足"として大活躍しています。
ウィーンを観光していると路面電車にちょっと乗ってみたいな・・・思われる方が多いです。
路面電車はリンク道路の内側は全く走っていないので、リンク道路沿いから外側になるわけですね。
中心から離れた所に目的をもっている方は路面電車に乗る機会は結構あると思いますが、中心界隈で路面電車に乗ろうと思うとリンク道路を走る路線が一番手っ取り早いです。
2008年の秋からはリンク道路を一周する路面電車は廃止され、現在はリンクを一周するためには初乗り券だと2枚必要ですし、乗り換えも必要となります。
それ以外ですとリンクトラムが観光用としてウィーン市交通局から提供されていていますが、これは通常の公共交通機関とは組み合わせができない、専用のチケットとなり9ユーロもかかり、Schwedenplatzからしか乗ることができません。
しかし、リンクを手軽に1周してみようという方にはそれなりにお勧めでしょうか。
この路面電車に観光中に"体験乗車"と称して乗る団体ツアーも多くあり、私は年間を通して仕事でも皆様と頻繁に路面電車に乗っています。
体験乗車の場合は数区間だけしか時間的に乗れませんが、ツアーによっては路面電車を貸し切ることもよくあります。
ウィーンの朝は早いです。
朝6時台の地下鉄などには多くの人が乗っています。
しかし、東京で見られるような電車に乗客を押し込むほどの通勤ラッシュというのはまずありません。
電車が車両故障などで遅れた場合は次の電車などに多くの人が乗っているケースなどは何回か遭遇したことがありますが、通勤ラッシュというような空気はほとんど感じません。
さて、昨日はウィーン市内からの通勤距離やどこから通勤してる人が多いかなどに触れました。
今日はその続きで、どのような手段で通勤しているかとその割合について見てみましょう。
※AK (Arbeiterkammer)2017年6月号より
ウィーンは415km²の広さで、23区から成り立っているかなり大きい街です。
大阪市の倍の大きさで、横浜市よりも少し小さいぐらいです。
ウィーンの端から端まで車で移動するとウィーンは広いなということを実感します。
公共交通機関が街を網羅しているので移動には便利です。
所でウィーンで通勤に1時間かかると聞くと、かなり遠い所から通勤しているなという印象を受けます。
私が東京で仕事をしていた時には75分かかっていましたが、同僚から比べたら恵まれていた通勤時間でした。
実際通勤に2時間かかっても東京だと何となく普通的な感覚ですね。
東京は大きいですから移動にも当然時間がかかります。
今日はこちらの通勤状況を見てみましょう。
※AK (Arbeiterkammer)2017年6月号より
ウィーンは本当に奥が深く、上品な緑溢れる美しい街・・・私はよく"ヨーロッパ文化が凝縮した街"という表現をしていますが、かつての帝国の都であり、他のヨーロッパの街とは歴史的立場も全く違い、様々なものがリンクしています。私は25年ぐらいウィーンに住んでいますが、ウィーンの街を歩くたびにいつもそう思います。
歴史が詰まっているウィーンの街は歩いているだけで楽しいです。
でも現在の人々の生活もしっかり見られ、昔と今が交差しています。
私も仕事では様々な角度からウィーンの街を案内しています。
さて、今日は"ウィーン"という名前が使われていて伝統あるウィーン少年合唱団を話題にしましょう。
朝は何かと忙しいですね? ウィーンの朝も同じです。
ガイド業という仕事は絶対に遅刻できませんし、その場にガイドが時間通りにいなければツアーだって先に進むことができず多大な迷惑をお客様にかけてしまいます。
私は日本からの仕事の習慣があるのですでに20年以上仕事をしていますが、今まで一度たりとも遅刻したことはありません。というかそれが当たり前だと思っています。
私が東京で仕事をしていた時と比べればウィーンの街での生活はかなりのんびりしています。
それでも朝は時間が気になりますので、余裕を持って仕事に出かけます。
自分の落ち度ではなくても公共交通機関がいきなり止まることもありえるわけですからね。
そんな忙しい朝でも私は必ず朝食をとります。朝食を抜いて仕事をすると本当にきついので・・・。
家で食べていくこともありますが、街中のカフェやパン屋さんで食べることが多いです。
ウィーンは公共交通機関がものすごく発達しているので、中心にいた方が何かと便利で、またシェーンブルン宮殿から仕事が始まることが多いのでそれを考えてもKarlsplatz界隈で朝食をとることが多いです。
カフェやアンカーなどで食べることが多いですが、気分を変えてマクドナルドに行くこともあります。
マクドナルドはウィーンの街の色々な所にあり気軽に利用でき、多くは地下鉄駅などの近くにあるので社会人、家族連れ、学生、年配の方々など様々な年齢層が見られます。
また最近ポイントカードを導入していて、得点がたまるとポテトやビックマック、マフィンなどと交換することができるようになっています。
レジに並ばず自販機で注文するシステムが普及しています。
ウィーンのマクドナルドもそれぞれ内装は似ていても、外観の雰囲気が店によって全く異なります。
歴史ある建物の一角に入っていることが多いので外からは分かり難いことがよくあります。
その一例を今日は見てみましょう。
ウィーンでの滞在中に公共交通機関に乗るという方も多いでしょう。
ウィーンは世界の街で5本指に入る公共交通機関の営業距離数を持っています。地下鉄、路面電車、路線バス、国鉄がウィーンの街中を網羅していて、旧市街地を徒歩観光する以外はどこに行くにも便利です。
実際に公共交通機関を使用した方が移動時間も節約できますし、路面電車に観光の一環として乗車するのも情緒があります。
このホームページでもウィーンの公共交通機関については少し紹介していますが、改札があるわけでもなく、地元の方は涼しい顔をして乗り降りしています。年間を通してお客様からも「ただで乗車できちゃいますよね~」というご意見をよく聞きます。
もちろん、定期的にしっかり検札が行われています。
ウィーンはかつての帝国の都だったので、"食文化"も発達しています。
かつてのハプスブルグ帝国時代にはヨーロッパの色々な地域を領土として持っていましたので、それぞれの地域の郷土料理がウィーンに集まって、"ウィーン料理"が生まれてきました。
世界の街の名前が付けられて "~料理"と言われる街はあまりありません。
ウィーンは"ウィーン料理"と言うのが当たり前です。
ウィーンの3大名物料理と言えば、Wiener Schnitzel (ヴィーナーシュニッツェル)、Zwiebel Rostbraten (ツヴィーベルローストブラーテン)、Tafelspitz(ターフェルシュピッツ)でしょう。
この中で最もポピュラーな料理はWiener Schnitzelだと思います。
団体ツアーでも必ずと言っていい程食事に組み込まれていますし、個人のお客様と食事をする時もよくお勧めしています。
この3つのウィーン料理はどれも個性があっておいしく、日本人の味覚に合うと思います。
さて、この3つのウィーン料理の中でTafelspitzだけはお気に入りの店があり、個人的にもまた仕事でもよく御案内しています。
今日はこの店のTafelspitzを話題にします。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にも登録されていて、カフェは生活の中では欠かせない部分となっています。ウィーンはカフェ発祥の地・・・でもこれはカフェ自体がウィーンから始まったということではなく、
カフェをお客様に提供するという喫茶店業の始まりということです。
ウィーンには100年以上も続いている伝統的カフェハウスがたくさんありますから、一度は伝統カフェに入る時間を是非作って頂きたいと思います。
伝統カフェは店内の雰囲気からして素敵で、それぞれのカフェハウスにはそれぞれのカラーがありますが、どこのカフェハウスもウィーンのカフェハウスらしい空気が必ず感じます。
団体ツアーの皆様とカフェに行くことはオプショナルツアーなどでカフェでお茶することが決まっていて、事前に特定のカフェに予約が入っている時以外はそんなに多くありませんが、(そもそも団体ツアーの場合、観光内容は詰まっていてカフェなどに寄る時間などはまずありません)個人のお客様とは観光中に頻繁にカフェを訪れます。
徒歩観光している時にちょっと疲れたのでカフェに入る場合、昼食をカフェでとる場合などよくあります。
伝統あるカフェに入ること、ウィーンのカフェ文化に触れることもウィーンの観光では外せません。
ウィーンのカフェに初めて入る方にはたいていメランジェをお勧めしています。
地元では一番飲まれているカフェの種類ですので、そういう意味ではこれをウィンナーコーヒーと表現したっていいのかもしれません。
その辺については以下も御覧下さい。
ウィーンのカフェ、ウィーンナーコーヒーという名称はありません、カプチーノとフランツィスカーナー
今日は有名なカフェLandtmann(ラントマン)のメランジェを話題にしましょう。
オーストリアで人気あるスポーツと言えばスキーとサッカーが真っ先にあげられますね。
スキーはオリンピックやワールドカップでもたくさんのメダルを取るレベルですし、サッカーも去年はヨーロッパ選手権にも出場した実力があります。
それ以外でもたいてのスポーツは楽しまれています。
例えばヨーロッパではマイナーな野球チームだってオーストリアにはあります。
オーストリアらしくないスポーツとしてゴルフがありますが、ここ最近ゴルフを楽しむ人が増えています。
私も個人的に小さい頃からたまたまゴルフをやっていて、自分の中ではゴルフは好きなスポーツですが、ウィーンでは時間がなくてあまりやっていませんが、最近またしっかりやろうかなと思い始めました。
オーストリアにはいくつのゴルフ場があるかご存知ですか?
オーストリアにはÖGV (Österreichischer Golf-Verband)に加盟しているゴルフ場が現時点で157もあります。
ウィーンの街にも5つもゴルフ場があるんです。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですからゴルフとは結びつきがないですが、ゴルフアテンドの仕事も意外と多くあり、小さい頃からゴルフをやっていたことがまさかこんな形で役に立つとは思っても見ませんでした。
以前ゴルフ場での朝食をというタイトルでフォンタナという有名なゴルフ場を話題にしたことがありました。
今日はまた別のゴルフ場をちょっと話題にします。
オーストリアは小国でもありながらかなりの経済大国です。
一見、観光立国的なイメージがあると思いますが、実は色々な産業があります。
物価もヨーロッパでは高い方で、税金の天引き率はヨーロッパでは6番目、食料品はデンマークの次の2番目、人件費はベルギーの次に高いという国の統計があります。
高い税金の他に社会保険もありますね。
また、私のように事業主ですとUmsatzsteuer (いわゆる売上税)も取られます。
ちなみにオーストリアの事業主は売上税番号(ATUナンバー)を必ず所有しています。
その業務に伴ったATUナンバーを所持していなければお金を頂く場合は違法となります。
事業主だとUmsatzsteuer(売上税)とEinkommensteuer(所得税)の2つが課せられています。
Umsatzsteuerは20%と決められています。
例えば私に半日観光を申し込まれた場合は料金には20%の売り上げ税が含まれています。
それに対して、Einkommensteuerは売り上げに対して、経費を引いて実際の収入がどのくらいか(どのくらいプラスになったか)によって課せられます。
そのEinkommensteuerの税率を見てみましょう。
ウィーンで観光中に地下鉄4号線や地下鉄6号線で移動したことがある方はこの路線はちょっと特徴的な様式で作られた駅舎が多くあることに気づくかもしれません。
それらは今でも十分ウィーンの街に溶け込んでいて市民の生活に欠かせないものとなり、尚且つ懐かしさを感じさせてくれます。
これらは19世紀終わりに建設されたStadtbahn(シュタットバーン)が始まりでした。
ウィーン生まれ有名な建築家であるオットー・ヴァーグナーによる歴史主義からスーゲントシュティールの重要な建造物です。
このStadtbahnの始まりは蒸気機関車でした。
ウィーンの国立オペラ座内部の御案内をすることは年間を通してかなり多いです。
ウィーンの国立オペラ座は有名ですから、オペラには興味なくても中をちょっと覗いてみたい・・・と思われる方は多いです。
国立オペラ座はガイドツアーのみで見学することができますので個人的に見ることはできません。
年間を通して不定期ですがドイツ語、英語、イタリア語、スペイン語、日本語と色々な言葉でガイドツアーが提供されています。
ガイドツアーが始まる頃にはここはものすごく混雑します。
でも私(国家公認ガイド)とであれば私がお客様だけを御案内することができますので快適に観光できます。
その国立オペラ座はものすごい運営状況ですから、その辺をガイドツアーで知りながら見ると改めて国立オペラ座の凄さを実感できます。
今日は久しぶりに国立オペラ座の舞台裏事情というタイトルで普段は見られない状況を紹介します。
国立オペラ座の舞台裏事情1、国立オペラ座の舞台裏事情2、国立オペラ座の舞台裏事情3も御覧下さい。
9月に入り秋の気配を感じるウィーンとなりました。
夏の休暇も終わり、今週の月曜日から学校も始まりました。
またいつものウィーンに戻ったような感じです。
さて、前回ウィーンによく見られるこの時期の花197では野生のシクラメンを紹介しましたが、気付いたらそれからほぼ1ヵ月花の話題になりませんでした。
何をここに書こうかということは基本的に決めているわけではなく、その時の気分で書いていますので、テーマの秩序はありません。
しかし、お陰様で私のこのホームページには毎日何百という方々が訪れて頂いているので、ウィーンやオーストリアの素晴らしさが少しでも伝われば幸いです。
今日は久しぶりに花の話題です。
ウィーンの街は23区で成り立っていて、415km²とかなり広い街です。
"ウィーン"を外から見ればかつての帝国の都というイメージが強いですが、ウィーンの中でもそれぞれローカルな空気が漂っていて、住んでいると同じウィーンの中でもかなりの違いを感じます。
時としてStraßenfestというその地域だけのお祭りがあります。
Straßenfetは直訳すれば"通りのお祭り"です。
日本の伝統的なお祭りとは全く比較になりませんが、Straßenfestは年間を通してウィーンの色々な所で行われています。
先週土曜日にウィーン旧市街のWollzeileでStraßenfestがありました。
スタインウェイと並んでウィーンの世界的に有名なピアノメーカーにBösendorfer(ベーゼンドルファー)があります。
日本では圧倒的にスタインウェイが多いと思いますが、ウィーンではたいていの音楽大学にはBösendorferが見られますし、国立オペラ座や楽友協会ホールにだって置かれています。
このBösendorferの工場には仕事で訪れることが多くあり、今年2月の終わりにもまたここを訪れる機会がありました。
ウィーンの観光ではシェーンブルン宮殿は外せませんね。
ウィーンに何回も来られている方は別として、ウィーンに来られてシェーンブルン宮殿を見学しないということはあまりないと思います。
シェーンブルン宮殿はひとつの観光スポットとしてはオーストリアで最も多くの人が訪れる所で、ヨーロッパで重要なバロック建築であると同時に、世界遺産にも登録されています。
オーストリアの世界遺産のひとつに登録されているヴァッハウ渓谷は全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しい所として知られ、ローマ時代からの歴史ある街がぶどう畑と共に点在している情緒ある風景が広がっています。
ヴァッハウ渓谷は私も大好きな場所のひとつで、仕事でもプライベートで家族ともよく出かけます。
4月~10月終わりまではDDSGとBRANDNERの船が上り下りしています。
ウィーンからもシーズン中はヴァッハウ渓谷の日帰りツアーがよくあります。
たいていはウィーンを出発して午前中はメルク修道院を見学し、お昼を食べた後はドナウ河クルーズ、そしてデュルンシュタインで下船してそこを少し散策してからウィーンに戻るという内容です。
ドナウ河を進行方向右側に見てデュルンシュタインからバスに乗って"ドナウ国道"と言われる国道3号線経由でウィーンに戻ります。
その時、国道にヴァッハウ渓谷の"始まり"と"終わり"を示す案内表示が立てられています。
今日から9月ですね。
来週から学校も始まり、休暇シーズンが終わりに近づくにつれて夏の終わりを感じます。
ウィーンは生活のリズムがハッキリしています。
地元人が地元を一番留守にするこの休暇シーズンも例年通りたくさんの観光客がヨーロッパを始め、他の国からウィーンを訪れました。
もちろん日本からの皆様も多く来られました。
シェーンブルン宮殿の大混雑も何回見たことでしょうか。
シェーンブルン宮殿が混雑するということは、周辺のカフェやレストランも当然混雑します。