早いもので5月も今日が最後の日となりました。
この時期のウィーンはWiener Festwochenを始め、イヴェントが多くあるわけですが、
昨日はSteffl-Kirtagについて少し触れました。
今日もウィーンの街中で昨日大々的に行われていたイヴェントについて紹介します。
ヨーロッパの歴史ある街はたいてい城壁で囲まれていました。
ウィーンもローマ時代1世紀のヴィンドボナの頃もからも城壁があって、現在でもその
ローマ時代の古い部分を十分確認することができます。
街がどのような状況であったかというのはよく博物館に行くと当時の街の姿を再現した模型が展示されています。
例えば・・・
15世紀のウィーンの街並み、 19世紀後半のウィーンの街並み なども参照して下さい。
ウィーンには様々な教会が建っています。どれも個性がありながらも、キリスト教の伝統に
沿って共通性を見い出すことができます。このコーナーでも時間を見つけて色々な教会について書いていますが、今回は全くタイプが違う教会です。
3月8日付の記事でシシィ博物館(Sisi Museum)について少し書きました。
その際にチケット売り場やトイレがリニューアルされて、モダンな雰囲気になったことについて触れましたが、このトイレの男女表示が少し曖昧な気がします。
今日2015年5月24日は聖霊降臨祭(Pfingsten・・・プフィングステン)という
キリスト教の祭日です。
日本では"祭日"という表現はおそらく今でもあると思いますが、昭和23年、1948年に
"国民の祝日に関する法律"が施行されて"祭日"はなくなり全て"祝日"となっていますが、
ここでは宗教的行事ですので祭日と表現します。
こちらは"専業主婦"(時として専業主夫もありますが・・・)の数はかなり低くなってきていると思います。女性として仕事を持って、自らしっかり稼げるということは非常に重要なこととして考えられています。
産休を取っても、1年もたたずに仕事に復帰する女性も多くいます。
オーストリアの全人口は2015年1月時点で約858万人で、その中で女性は約434万人です。
その女性の中で65歳以上を占める割合が20%強となっています。
そんな状況で、個人事業主として自営業を営んでいる女性が果たしてどのくらいいるのかという統計を見たいと思います。
※DER STANDARD 2015年3月7日の記事より
オーストリアは絵になるような美しい風景がたくさん広がっている国で、地形の変化も独特のものがあります。
今のオーストリアには"海"というものがないのは非常に残念ですが、氷河から形成された
湖はたくさんあります。
非常にポピュラーなザルツカンマーグートはサウンド・オブ・ミュージックでも知られた美しい湖が点在していて、私も大好きな場所です。
ここは日本からのツアーもハルシュタットなどにしょっちゅう訪れます。
氷河の湖と言えば、クラーゲンフルトのそばにあるWörthersee (ヴェルターゼー)・・・ヴェルター湖(ヴェルト湖)も個人的には大好きです。
ここにある地元で有名なピュラミーデンコーゲルについて少し書こうと思います。
こちらは日差しがとても強いので、気温が20℃ぐらいでも太陽の下にいるととても暑く
感じます。この5月の時期は日中28℃ぐらいになる夏のような日もあれば、そんな暑い日が続くと、また気温が下がり、雲が多い日が続く・・・こんなジグザグ気温です。
今日はオーストリアの至る所に見られるこの時期の白い花です。
ウィーンは地下鉄の延長などに伴ってかなりの路面電車が姿を消していきましたが、他の街と比べると、まだまだたくさんの路面電車が活躍していて市民の重要な足となっています。
ウィーンに個人で観光に来られれば、たいてい路面電車にはお世話になるでしょうし、
乗ってみたいと思う方も多いでしょう。
特に国立オペラ座、美術史博物館、王宮、自然史博物館、国会議事堂などがある有名なリンク道路のこの区間は1.2.D.71という4路線が同時に走っています。
それ以外にリンク道路を始発として、放射線状に様々な路面電車が活躍しています。
このリンク道路を路面電車が東京の山手線のように一周するというのは有名でしたが、
現在ではもう廃止されていて、乗り変えなしでは一周することはできません。
代わりに、Vienna Ring Tram (ウィーンリンクトラム)が10:00~17:30まで、
30分おきにリンク道路を一周します。一周するのに8ユーロとちょっと高くなっています。
それ以外に路面電車をチャーターすることもできます。
今日はちょっとウィーンを離れて見たいと思います。
オーストリアは8か国に囲まれている内陸国ですので、ウィーンから車で1時間弱走れば
スロヴァキアやハンガリーに簡単に入ることができます。
日本からもブダペストからスロヴァキアのブラティスラヴァを経由し、もしくは逆に
ウィーンからブラティスラヴァを経由し、ブダペストへ行くツアーもたくさんあります。
私も仕事柄、オーストリアに隣接しているチェコ、ハンガリー、スロヴァキアにはよく行きますが、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァにはちょっとおもしろい教会があります。
たくさんの日本の皆さんがブラティスラヴァに寄っても、見る所はほぼ決まっていて、
たいていブラティスラヴァ城と旧市街のみです。
ブラティスラヴァはスロヴァキアですが歴史はハンガリー史を語った方が早く、
実際にハンガリー語が現在でも多く話されています。
それは、ブダペストが16世紀の前半のオスマントルコに占領されての1536年からマリア・テレジアの長男ヨーゼフ2世が1783年に再び都をブダペストに移すまでの約250年間、ハンガリー王国の首都であったわけです。
帝国時代はドイツ語名でPressburg (プレスブルク)と呼ばれていましたし、ここは
習慣的にドイツ語が多く話されていました。
前置きが長くなってしまいましたが、そのおもしろい教会についてです。
昨日の5月15日はオーストリア国家条約が結ばれたちょうど60周年記念で、それが締結されたベルヴェデーレ宮殿上宮にある大理石の間で大々的な記念セレモニーが行われました。
私は昨日、関西発グループの皆様と1日一緒でした。午前中シェーンブルン宮殿の観光が終わった後、ベルヴェデーレ宮殿に来ました。このベルヴェデーレ宮殿は庭園だけ見るツアーも非常に多いですが、中の美術館を見る場合も多くあります。
この日に記念セレモニーがあることは事前にわかっていましたから、絵画鑑賞にも影響がでるんではないかと少し心配しました。
念のため、ベルヴェデーレ宮殿に行く少し前に電話をかけて状況を聞いたら、大理石の間は立ち入りできませんが、それ以外いつもと全く変わらない・・・ということでしたので観光の順番を変えることなくベルヴェデーレ宮殿に行きました。
バスから降りて、いつものように上宮を正面にして庭園に入った瞬間にいつもと違う光景でした。
普段はこの場所には何もないのですが、オーストリアの国章入りの国旗とEUの旗が宮殿正面に掲げられていました。
今日5月15日はこのオーストリアにとってとても重要な日です。
それは1955年5月15日にオーストリアは待ちに待った4ヶ国占領時代から解放される
国家条約が結ばれた日であるからです。
オーストリアは永世中立国です。
ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ家の帝国時代最後の皇帝カール1世が、シェーンブルン宮殿で一切の事から手を引く・・・と宣言したのは1918年11月11日でした。
その翌日の12日にはドイツオーストリア民主主義共和国が手回しよく生まれています。
1919年10月21日からはオーストリア共和国という現在の呼び名になります。
その後オーストリアファシズムがあって、1938年にヒトラーの最初の犠牲国となった
オーストリアは地図上から消え、第2次世界大戦に巻き込まれて敗国となりました。
1945年から連合軍(アメリカ、イギリス、フランス、旧ソ連)に占領され、オーストリアは
分割統治をされることになります。
その後紆余曲折しながら、10年間の占領時代を終えて、今日のテーマである国家条約が
ベルヴェデーレ宮殿の大理石の間で結ばれました。
参考までに・・・
も是非御覧下さい。
今日5月14日はキリスト昇天で休日です。
復活祭の日曜日から数えて40日目にあたります。
今年の復活祭前の時期はウィーンは雨が多く降りました。
ウィーンで生活をしていると実際には雨がどのくらい降るんだろう・・・ということはあまり意識していませんが、ただ仕事に行く時にどのくらい頻繁に傘を持って行くかというと
傘を持って行く回数の方が遥かに少ないはずです。
3月28日付のこちらの新聞"DER STANDARD"にオーストリア全域に渡っての年間平均降水量の興味深いデータが掲載されていました。
ZAMG (Zentralanstalt für Meteorologie und Geodynamik)・・・いわゆる気象庁が
オーストリア165箇所の観測ポイントから観測したデータで、1980年~2010年の30年間の年間平均降水量のデータです。
※DER STANDARD より
http://derstandard.at/r2000005815615/Die-Karte
日本のお客様から"こちらのパンはおいしいですね~"ということをよく聞きます。
確かに素朴ながらおいしいですね。主食がパンということもあり、食文化を垣間見ることができます。こちらでは地元で典型的なゼンメルというパンがありますが、バターだけでも
十分おいしく食べられます。ゼンメルはたいていのホテルの朝食でも登場すると思います。
ホテルなどの朝食はそれぞれ個性があると思いますが、地元の生活を覗いてみたい場合はやっぱりスーパーですね。
スーパーにはたいていパンのコーナーがあり、たくさんのパンが並んでいます。
あらかじめ袋に入って売られているのもあれば、様々な種類の小さなパンから大きなパンまでがそのまま売られています。
大きなパンは半分でも買うことができます。
私はごはん党ですから、家ではほぼ毎日お米を食べていますが、朝食などはパンを食べることもよくあります。
その時はスーパーのパンコーナーで作りたてのゼンメルや今日のテーマのKipferlを買って、ハム・ソーセージコーナーで、いくつかの新鮮なハムやサラミなどを目方で買って
家で食べることもよくあります。
そのゼンメルに、バターを塗り、さっぱり系のハム、薄く切ったチーズを載せ、きゅうり、トマト、ピーマンを挟んで食べるのが結構好きです。
今日はそのパンの中でも地元で人気のあるKipferl (キプフェルル)について少しまとめてみようと思います。
ウィーンの王宮は非常に複雑で、様々な時代を反映する建築様式から成り立っています。
ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、神聖ローマ帝国の皇帝の
居城でもあった王宮は、単独で世界遺産に登録されているシェーンブルン宮殿よりも
長い歴史を持っています。
王宮(Hofburg)は博物館、政治関係、住居などと多目的でもあります。
その中で一般的にはあまり見学しませんが、内容は大変充実した博物館として古楽器博物館 (Sammlung alter Musikinstrumente)があります。
ウィーンのリンク道路は豊かな緑に囲まれています。
その中でヨハン・シュトラウス像がある市立公園はリンク道路が建設中の1862年に作られた公園で、ウィーンの世紀末画家クリムトと同じ年で、3年前の2012年に150周年を迎えました。
オーストリアはそれなりに税金が高い国で、天引きの割合も高いと思います。
・・・ということはそれなりに社会福祉が充実しているんではないかと思われます。
実際に生活をしていると、例えば医療費は社会保険の適用範囲ではかかりませんし
(サラリーマンの場合で、職種によって2割負担もありますが)、学校の授業料も公立であればかかりません。また、公共交通機関が安かったり、ウィーン市は市民の生活が快適になるようにいろいろなイヴェントなどを行ったりと・・・様々な所で感じることができます。
そんな状況で、果たして年金がどのくらい支給されるのかというちょっとしたデータが
新聞に掲載されていましたので、ちょっとのぞいて見ましょう。
※Sozialministerium より
単位はユーロ、ひと月の支給額
年間を通して頻繁にシェーンブルン宮殿に行く私にとって、やっぱりこの時期になると
この花を紹介したくなります。
マリア・テレジアイエローの宮殿の色とこの花の色、そして優雅なバロック様式との素晴らしいコントラストが見られるからです。
実際にこの時期に来られたお客様からはよく質問されます。
ウィーンには100年以上も営業しているカフェハウスがいくつもあり、それぞれ独自の個性と伝統を持っています。
しかしどのカフェハウスでも、メランジェやアインシュぺンナーといったウィーンならではのカフェは絶対飲むことができ、また単純に"コーヒー"という名称は普通の伝統があるカフェハウスではまず存在しません。
カフェ自身にも独自の名称があることもウィーン流だと思います。
その中で、意外とその辺のカフェでは飲むことができないカフェ、でも言われは有名なカフェがあります。
ウィーンの街には様々な教会が建っています。
それぞれの教会は個性があり、様々な様式が見られますが、しかしキリスト教というひとつの培われてきた伝統の上に存続しているという共通性を持っています。
教会をぶらぶら見ているだけでも楽しい街歩きができます。
このコーナーでも思いつきで色々な教会話題にしていますが、この教会も素敵な空間を楽しめます。
オーストリアはドイツ語が話されている国ですね。
ウィーンという街は有名でも、オーストリアがドイツ語を公用語としているということを
知らない方も意外に多いような気がします。
観光中よく「この国の公用語は何ですか?」という質問を受けることがあるからです。
「この国はドイツ語が話されています」と答えると、かなりの方がドイツを想像すると
思われます。
確かにドイツもドイツ語ですからね~。
通常日本で生活をしていれば、ヨーロッパの国と言えば、日本と経済的な繋がりがあって、
国もある程度大きい国を最初に連想する傾向があります。
そのため、オーストリアの公用語がドイツ語だと聞くと、ドイツと同じなんだな・・・
という感覚を持つ方が多いと思います。
しかし、ドイツだからと言って、標準ドイツ語だけが話されている国ではありません。
日本と同じように、ドイツもいわゆる方言だらけです。
オーストリアだってもちろん方言があり、州によって違いますし、、また同じ州の中でも
話されているドイツ語が違います。
ウィーンの住居はかなり値段が高くなってきているようで、2010年から比べると49%も
高騰しているようです。
これは賃貸に言えることでが、特にEigentum (持ち家)にその傾向があります。
その一方でウィーンは古い歴史的な建物も大変多いため、空き家も結構あるそうです。
ここでウィーン主要な区の土地の値段を比較してみようと思います。
以下のデータはEigentum (自分の持家)の場合で、賃貸ではありません。
※2015年4月22日のÖSTERREICH より