18世紀初頭のメルクの街

ヨーロッパの歴史ある街はたいてい城壁で囲まれていました。

ウィーンもローマ時代1世紀のヴィンドボナの頃もからも城壁があって、現在でもその

ローマ時代の古い部分を十分確認することができます。

 

街がどのような状況であったかというのはよく博物館に行くと当時の街の姿を再現した模型が展示されています。


例えば・・・

15世紀のウィーンの街並み、 19世紀後半のウィーンの街並み なども参照して下さい。

 

さて、今回はメルクの街がどのように見えたかということについて少し触れてみたいと思います。

 

メルクは何と言ってもバロックの素晴らしい修道院で有名で、

ドナウ河の最も美しいと言われる

ヴァッハウ渓谷の船下りの始点

としても重要で、ヴァッハウ渓谷の世界遺産にも含まれています。

 

メルクがあるドナウ河沿いのこの地域は、歴史的にも古い地域で

石器時代、青銅器時代、鉄器時代などからの様々なものが見つかっており、またローマ人も

ここにUferkastellと言われる出島のような砦を築いていました。

 

一般的にメルクは"Medilica"として831年と記録では初めて登場します。

ハプスブルグ家の前のバーベンベルク王朝レオポルド1世辺境伯がこの地域を976年から治めることとなって始まって行き,バーベンベルクの最初の居城がここに築かれることとなり、

やがてそこがベネディクト派の修道院に変わって行きます。


この写真では断崖の上に立つ修道院がはっきり見えています。

でもまだバロック化される前の姿ですから今の修道院の形とはだいぶ違っていますね。

 

 

メルクの街も城壁で囲まれていたことがわかりますし、しかも城門が見えていますね。


この模型は修道院にある歴史的

資料から再現したもので、

1700/1701年の姿です。


その後まもなくディートマイヤー修道院長のもと、ヤコブ・プランタウアー建築家によって今日見られる素晴らしい印象的なバロック様式へと改築されていくことになります。


このような当時の街の姿を現す模型は興味深いものがあります。




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