ヨーロッパ文化はキリスト教なくしては語れません。約2.000年の歴史を持つキリスト教文化が絵画、建築、音楽など様々な分野に影響を与えました。ヨーロッパの文化に触れるということはキリスト教文化に触れるようなものですね。ウィーンの街はそのキリスト教文化と同じ少なくとも2.000年の歴史を持ち、そのウィーンの街がヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、そしてそのハプスブルグ家のもとに歴代神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号が長くに渡ってあったわけですから、他のヨーロッパの街とは根本的に歴史的な立場が違っていたわけです。
ヨーロッパ文化に触れる手っ取り早い方法は"ウィーンの街を歩く"だけで十分それを感じることができますよ。
その中で街中にたくさんある教会にも是非足を踏み入れてみましょう。外の街並みとは全く違う、敬虔で神聖な空気が素晴らしい建造物に漂います。
そんな教会の中でパイプオルガンの音が聞けたらどんなにいいだろう・・・と思われる方は多いです。
観光中にもどこかでパイプオルガンを聞ける教会はありますか、という質問を年間を通してよく受けます。
夜にも多くの教会で演奏会が行われていますが、団体ツアーの場合は夕食やワルツコンサートなど別の予定がはいている場合が多いです。
そんな時に今日ご紹介するペータース教会のオルガンコンサートはお勧めです。
"路面電車貸し切り"のテーマも知らない間に7回目を迎えました。
ウィーンはたくさんの路面電車が走っていて、ウィーン市民の重要な足となって大活躍しています。
観光中にもこの路面電車に乗ることがよくあります。
特にリンク道路の周りを走っている路面電車は観光客にも絶大な人気があり、何と言っても情緒があります。
ウィーンの路面電車第1号はリンク道路が開通した1865年にもう走っていますので、一昨年2015年は路面電車にとっても150周年記念の年だったわけです。
年間を通して、観光中に路面電車に乗るツアーも結構ありますが、その場合は数区間だけの"体験乗車"が圧倒的に多いわけですが、ツアーによっては貸し切りしてリンク道路を1周することもあります。
昨日はこのAmethyst Welt Maissauには世界最大のアメジストが埋まった岩の壁が見られことについて書きました。それが見られるAmethyst-Schaustollenを出て来ると前方には"Edelsteinhaus"が立っています。
"Edelstein"(エーデルシュタイン)は宝石という意味ですから宝石の家というような意味になります。
地元の方がそれぞれ休暇を楽しんでいる7月~8月です。
こちらは9月から新年度が始まり、学校もFerien(フェーリエン)という日本で言うおおきな夏休みです。ウィーンの街は地元人が少なくなるのとは逆に多くの観光客が訪れていて、この休暇シーズンの空気が感じられます。
私も日本からのお客様と毎日のようにウィーンの街を歩いていますが、仕事だけではなく家族との時間も大切に考えています。
うちは時間があれば色々な所に出かけていて、その時の多くは普段観光では行かない、逆に地元ではよく知られている名所を訪れます。
今日は去年も話題にした、うちが気に入っているスポットのひとつであるアメジストの世界に最近また行って来たので少し紹介します。
ウィーンは荘厳な建造物が多く建ち並んでいて、上品で優雅な街並みです。
中心部をぶらぶらあるくだけでも十分楽しいです。
建物の中にはただ歩いているだけではまず見ることができない中庭空間が存在しています。
そこには外とは全く違く違う空気を感じることができます。
さて、前回の知られざる美しい中庭風景45ではハイドン博物館を登場させました。
今回はそこにちょっと近い所です。
ウィーンに個人旅行で訪れる方はおそらく"ホイリゲ"にも行ってみようかな・・・とかなりの方が思われると思います。ウィーン郊外やオーストリアのぶどう畑がある所では必ず"ホイリゲ"と地元で言われるワイン屋さんが多くあります。日本ではよく"居酒屋"と訳されていることがありますが、日本語の居酒屋とは全く違い、居心地よく雰囲気のいいヨーロッパ農家風のつくりで、たいてい美しい中庭もあり、また場所によってはぶどう畑の中にテーブルが置かれている所も多くあり、ワインを中心にレストラン的に営業しています。このホイリゲもウィーンのひとつの文化と言ってもいいでしょう。ウィーンでホイリゲと言えば多くの方はGrinzing(グリンツィング)に行くのではないでしょうか。Grinzingはウィーンの中心から一番行き易いホイリゲ街でウィーンの北の森の入口辺りで、そのすぐ上にはウィーンのぶどう畑があります。この辺りはハイリゲンシュタットの遺書で有名なベートーヴェン遺書の家やベートーヴェンの散歩道などが近くにあるので、それと組み合わせてここに寄って行くというパターンがよく見られます。先日、ベートーヴェンの遺書の家を御案内し、その後ちょっと腰を下ろそう・・・ということになり、このすぐそばにあるホイリゲでぶどうジュースを飲みました。
今年の夏はすでに30℃を超えた日が24日もあるウィーンですが、昨日は雨も降り、ちょっと涼しい1日でした。
こちらは太陽の下にいると日差しが強いので気温が20℃そこそこでもかなり暑く感じますが、逆に日陰の中に入ると湿気が少ないので涼しく感じます。
天気がいい日の朝夕は本当に気持ちがいいですね。
私は仕事ではウィーンやオーストリアについて毎日様々な角度から御案内しています。そのため精神的なリセットをする必要があり、1人になる時間もそれなりに重要です。
そんな時仕事の後によく自転車で走ることがあり、お気に入りの場所によく出かけます。
オーストリアはアルプス山脈を大きく持っている国で、郊外には美しい自然が広がっています。
ガイドブックには載っていない、でも地元でよく知られた所がたくさんあります。
例えばNaturpark(自然公園)などもその中に入ります。
オーストリアには自然が形成した歴史ある場所が"Naturpark" (自然公園)として管理されていて、国内に48箇所のNaturparkがあり、VNÖ (Verband der Naturparke Österreichs) ---オーストリア自然公園連盟が中心になって管理しています。
うちも時間があればしょっちゅう郊外に出かけていますが、今年4月のイースター休暇の時や今月7月もにうちのお気に入りのスポットのBlockheide(ブロックハイデ)におにぎりを持って行って来ました。
Blockheideも自然公園のひとつです。
ここ数年団体ツアーの皆様とのウィーン市内観光ではベルヴェデーレ宮殿に入場することが多くなりました。
シェーンブルン宮殿は現在でも必ずと言っていい程入場観光しますが、ベルヴェデーレ宮殿は以前写真ストップが定番でした。この2つの宮殿は"バロックの都"とも言われるウィーンの街で見られる2大バロック宮殿で、ヨーロッパでも重要なバロック建築です。ベルヴェデーレ宮殿は御承知の通りオーストリアギャラリーという人気ある美術館としてたくさんの訪問者があり、特に団体ツアーでは2012年クリムト生誕150周年をきっかけに忙しい市内観光でも入場観光してクリムトの世界を見るということが増えてきています。日本にもクリムトファンの方が多くなってきたなと実感しています。このベルヴェデーレ宮殿の上宮にはクリムトの一番の代表作である"接吻"があることで知られていて、それだけを見に来る・・・と言う方も多くいます。
このコーナーでもクリムトの接吻について書いたこともありますが、そこに掲載した画像は接吻のコピーです。
ベルヴェデーレ宮殿の絵画コーナーは美術史博物館と違って写真撮影が禁止ですから私はここの絵画を一度も掲載したことはありません。しかし、おもしろいことに去年の7月終わりにここは撮影が許可されたことがありますので、今日はクリムトの接吻のオリジナルバージョンを掲載します。
※2017年6月1日からベルヴェデーレ宮殿上宮のクリムトやシーレを始め、かなりの絵画の撮影が許可されています。
7月~8月は休暇シーズンで地元の人が多くウィーンを離れています。
この時期のウィーン中心部の雰囲気は世界から多くの観光客が来てくれるので、いつもと比べると逆に地元のカラーが少なくなっているように感じます。
私も日本からのお客様を御案内していますから観光しているわけですが。
夏の時期のウィーンも開放的でいいですね。
私は仕事では観光案内をしているわけですが、仕事を離れた家族との時間も大事です。
時間を見つけては色々な所に出かけています。
うちのお気に入りのスポットで気軽に行けるヒルシュシュテッテンの花壇庭園はウィーン郊外にある大きな植物庭園で、このコーナーでもよく話題にしています。
先日またちょっと出かけてきました。
ウィーンは優雅で上品な街ですからただぶらぶら歩いているだけで楽しいです。
色々な建築様式の建造物が街を飾っているように見え、また中世の面影を今でも偲ばせる場所などもたくさんあって飽きることはありません。
それぞれが歴史を主張しているようで、そして"ウィーン”という街の歴史を全体で作り上げているようです。
私は仕事でもちょっちゅう旧市街を歩くわけですが、仕事が終わって皆さんと別れた後も、旧市街をぶらぶら歩いて帰ることが多いです。
今でも様々な新しい発見があります。
さて、このウィーンのちょっと珍しいアンングルというタイトルは普段の角度とは違った所から眺めた光景を話題にしていますが、前回はザルツブルクから取り上げましたが、今回はウィーンです。
ヨーロッパは鉄道がよく発達していることで知られています。オーストリアは帝国時代からプランされヨーロッパの中でもかなり早くから鉄道が発達し始めた国で、帝国の都ウィーンとを結ぶ路線という自然な考え方からも来ています。またオーストリアは鉄鋼業が重要な産業のひとつに数えられているという背景もあります。
ウィーンの街に来た方はこの街は何とたくさんの路面電車が走っているのだろうとお思われるでしょう。この路面電車は鉄道馬車から始まっています。ドイツ語で鉄道馬車は"Pferdeeisenbahn"(プフェルデアイゼンバーン)と言われ、オーストリアでは1825年に現在のチェコBudweisの南Netrowitzで最初の工事が始まって、リンツに向けて最初の50kmが1827年に完成し、リンツまでの全区間は1832年に完成し、その年の8月1日にフランツ2世/1世皇帝と皇后カロリーナ・アウグスタの同席でオープニングセレモニーが行われました。これがヨーロッパ大陸では一番最初の鉄道工事となっています。
その後まもなく蒸気機関車が導入されることになりますが、オーストリアでは1836年に最初の工事が始まって、1838年に開通する Kaiser Ferdinands-Nordbahnが一番最初です。その後蒸気機関車が主流になり、20世紀初頭になると一般人も蒸気機関車に揺られて遠出をすることが人気となっていました。
今日はウィーンの郊外に当時人気のあった蒸気機関車について少しまとめておきます。
通常の市内観光は朝8:30~9:30頃には始まって終了は半日観光の場合11:30~13:00、終日観光の場合16:00~17:00頃に終わります。そのためガイド業務は一般のサラリーマンと同じ時間帯ですがもちろん例外も数多くあります。
オルガナイザーツアーや特殊ツアーなどの場合は昼間の観光だけではなく、夕食やコンサートまでのフルアテンドや、ウィーン以外での宿泊を伴う場合もよくあります。さらには空港から皆さんを迎えてそのまま観光すること、逆に観光終了が空港であることも多くありますのでサラリーマンの勤務時間以外に仕事をすることも多いです。
先日、朝6:30ホテル出発ということがありました。最近夜明けのウィーンの街を見ていなかったのでホテルに行く前にいつものようにちょっとした散策を楽しみました。朝5時台でも地下鉄は想像してはいましたが、座ることができないぐらい多くの人が乗っていて改めてウィーンの朝は早いことを認識しました。Schwedenplatzで降りて地上に出てみると駅はかなりの人出がありましたが外は意外と静かでした。ドナウ運河沿いの大通りはそれなりに車の往来がありましたが、まだ外は薄暗く、たくさんの街灯が灯されていました。
この街灯が中々いい演出をしていました。
今は休暇シーズンです。
年間を通して地元の人が一番多く地元を留守にする時です。
こちらは9月から新年度が始まりますので、学校も6月30日までで子供達も待ち望んでいた長い夏休みです。
ドイツ語で休暇はUrlaub(ウアラウプ)、学校での夏休みはFerien(フェーリエン)と呼ばれています。この時期はウィーンの街も交通量が少なくなり、逆に街中は工事現場があちこちに見られますから工事シーズンという言い方もありでしょうか。
全員が休暇をとっているわけではありませんから、当然働いている人だって多くいます。
夏休みでも親御さんの都合で学童や幼稚園に通っている気の毒な子供達も実は多くいます。
学校が休みであるということは、教師達も当然のことながら休みで、9月初めまで全く学校に行かない先生も多くいます。
知り合いに小学校の先生と、Gymnasiumの先生がいるのですが、彼らはこの時期が最高だ・・と言っていて、よほどのことがない限り2ヶ月以上も学校に行きません。
こちらの教師は働く時間が少ないんだな~・・なんて前から思ってましたが、実際オーストリアは本当に教師が実際にクラスで授業する時間がヨーロッパではとても少ないという統計が出ています。
どれくらい少ないのでしょうか?
先週は日中も過ごし易く、朝も涼しくて30℃を超えた時の暑さがうそのようでした。
しかし、また暑さがやって来て30℃を超える日が続いています。
今年は雨が少なく、ウィーンの街中の緑を始め、郊外に出かけても草木などがかなり乾燥していることがわかります。
咲いている花も限られているこの時期ですが、今日話題にするこの花もノウゼンカズラと同様に非常にポピュラーな花で、特に郊外に多く咲いています。
先日、去年と比べると難民が非常に少なくなったことについて触れました。
2015年の夏ぐらいからかなり話題になっていた難民問題ですが、その時と比べれば難民問題が新聞に取り上げられることが確かに少なくはなっています。
しかし、難民達がヨーロッパ圏に来るのを諦めたわけではなく、その周辺地域では今でも多くの難民が機会を窺っていて大きな問題となっています。
EUは制限をかけても根本的な解決にはなっていないという状況です。
今年のこの木のウィーンはかなり乾燥しています。
とにかく雨が少なく、街路樹などがかなり乾いていることがわかります。
ウィーン市はこの暑い期間"バーベキュー禁止"を決めました。
6月19日からは10日間連続で日中30℃~35℃、その後少し過ごし易くなった日が数日ありましたが、7月5日からは30℃を超える日が続いていましたが、ここ数日はちょっと爽やかです。
しかし来週からまた30℃を超える予報となっていて、暑く成りそうです。
さて、限られた花しか見られないこの時期ではありますが、今日のこの花もちょっと特徴的でウィーンのリンク道路沿いにも見られます。
ウィーンはかつての帝国の都が今でも感じられ、上品で荘厳な建造物がたくさん見られる街です。その建造物も様々な建築様式から成り立っていて、時代と歴史を感じます。今日は以前からここで話題にしたかったウィーンにある重要な建築のひとつとしてオットー・ヴァーグナーの郵便貯金局を取り上げます。
観光中にお客様からトイレの場所をよく聞かれます。ウィーン中心部でフリータイムを過ごしている時にトイレに行きたくなったら・・・ということですが団体でカフェのトイレやショップのトイレに入ることはできませんから一般的には公衆トイレを御案内します。国立オペラ座から地下に入ったOpernpassageの名物トイレやその奥にある公衆トイレ、シュテファン大聖堂の前の地下鉄駅の公衆トイレやグラーベンの公衆トイレなどがすぐに浮かびます。有料ですがそれはこちらの習慣ということで御理解頂いています。もしくは観光中に立ち寄っていれば日本人経営によるギフトショップに駆け込むのもありでしょう。私が個人的にトイレに行きたくなる時には博物館や顔見知りのレストランやホテルに行ってちょこっと用を足します。
さて、先日家族と買い物をしていた時に、急にトイレに行きたくなりました。その時にはMüllerという地元では誰でも知っているチェーン店の雑貨屋にいましたが、そこのMüllerにはトイレがありませんでした。店員に聞いたら隣のSparにトイレがあるからと言われ、急いで隣に行きました。
オーストリアのワイン産業は重要で、しかもヨーロッパではもっとも厳しい国家規定を経て瓶詰めされて市場に登場します。ウィーンの中にもブドウ畑があり、外側のNiederösterreich、Steiermark、Burgenlandなどには広大なブドウ畑がたくさん広がっています。オーストリアは全ての州でワインが作られてはいますが、大部分は標高が高くなくアルプスに引っかからない地域で営まれています。ブドウ畑があるとうことはたいてい近くに昔からのワイン産業農家が多く存在し、"ホイリゲ"という一般的な呼称でレストラン、居酒屋(日本とは雰囲気が全く違いますが)を経営し、同時にそこで製造されているワインを買うことができます。郊外に遊びに出かけた時など近くにあれば帰りにふらっと寄って行きたいホイリゲが多くありますが、今日は普段あまり行くことがない地域のウィーンの一角にあるホイリゲを少し紹介します。
5月30日に今年は初めて30℃を超え、その後6月12日が2回目の30℃を超えた日となりました。
6月19日からは10日間連続で35℃弱が続き、そこから6日間30℃を下回りました。
この時は少し暑さが和らぎ、観光も気持ちよくできましたが、先週の水曜日7月5日からはまた30℃を超える日が続いています。
朝方は日陰だと20℃に達しないぐらいなのですが、午前中9時を過ぎると徐々に暑さが増していくのがわかります。
夕方近くにはちょっと不安定な雲の流れとなり、ウィーンの外側はおそらくGewitter(雷を伴った局地的な強い雨)が来ると思われるような色をした雲が広がっているのが見られることが多いです。
昨日は団体ツアーの皆様と全日観光だったのですが、朝9:00にシェーンブルン宮殿から始まりました。
全室見学するグランドツアーだったのですが、昨日の宮殿内は午前中でもかなり蒸し暑かったです。
午後には予報通りGewitterが来るだろう・・・という空気が午前中のこの時から感じました。
シェーンブルン宮殿の後はベルヴェデーレ宮殿でクリムトの世界を御案内し昼食はDEMELでした。
その後はシュテファン大聖堂を含んだ旧市街の徒歩観光という内容でした。
DEMELを後にしてKohlmarktを通り、Grabenを歩いている時には結構風が強く吹き始めていて、
まもなく強い雨が来そうだな・・・という空の色に近づいて来ました。
ウィーンはカフェの文化が根付いている街で、100年以上も営業している有名な伝統カフェやスタバやSegafredoのようなカフェ、そしてウィーンの地元の人がやっているそこに住んでいる人でなければ知らない名もないローカルなカフェなど様々です。お客様を御案内している時には伝統ある有名カフェに行きますが、仕事の合間や知り合い、日本からの添乗員さんなどとちょっとお茶する場合は伝統などにこだわらず自分がいる場所から近い所にある適当なカフェに行くこともあります。名もない店に入っても性能がいいコーヒーを提供する装置がありますからメランジェの味はどこでもそんなに大差がないのではないか・・・と思います。
先日、日本のパッケージツアーの全日観光がシュテファン大聖堂の前で終了となり、皆さんが色々な質問をされてフリータイムを楽しみに散った後、その時の以前から知っている添乗員さんとちょっとお茶に行こうということになりました。
ウィーンの街は今でもたくさんの石畳の小路があります。でも中心部のケルントナー通りとかグラーベンなどの歩行者天国を行き来するだけでは石畳が敷かれた風情ある小路は見られません。そこから離れて気の向くままに歩いて下さい。時として迷うかもしれませんが、ウィーンの旧市街は迷うぐらい歩いた方がおもしろですよ。
突然時が止まったかのような気になる石畳が敷かれた小路に出会うでしょう。
団体ツアーの場合は大型バスですから、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿、リンク道路などが一般的で、シュテファン大聖堂や王宮などにも行きますが旧市街地を歩いて深く徒歩観光することは多くありません。
でも個人旅行のお客様とは頻繁に旧市街の徒歩観光をしますが、その時に私は必ずと言っていい程どこかの石畳の小路を御案内しています。石畳の小路は旧市街だけではなく、ウィーンの外側の区や郊外でも多く見られます。
先日、いつものように旧市街を徒歩観光中に石畳を並べている工事現場に出会いました。
年間を通して日本からの様々なお客様を御案内していると「ザッハートルテを食べたいのですが」とか「ザッハートルテをお土産に買いたいのですが」というご要望がよくあります。やはりウィーンではケーキとしたらザッハートルテが一番有名なのでしょうね。ホテルザッハーにあるカフェテラスやカフェの前には席の順番を待つ人が多く並んでいます。ザッハートルテは伝統があり、話題性があることは間違いありませんので、また一度も口にしたことがない方は一度は食べるべきだと思います。しかし、このザッハートルテはウィーンで一番有名であっても、これが一番おいしいケーキではないということはハッキリ言わせて頂きたいと思います。ザッハートルテがまずいというわけではありませんが、ウィーンにはザッハートルテよりもおいしいケーキはたくさんありますよ。でもザッハートルテの名前は誰もが知っていますから、どこのカフェ、レストランでもたいてい食べられるでしょう。
ところで、日本からの団体ツアーの観光で昼食をホテルザッハーでするということもあります。この場合はザッハーホテルのレストランでしっかりコースを頂くのではなく、軽食としてザッハートルテが出て来ます。
この場合はザッハーホテル内の2階に個室がありますのでそこで皆さんと昼食を楽しみます。昼食時もここはここはたくさんの人が並んでいますが、それを横目に見ながら堂々とホテルに入り、伝統を感じるサロンを抜けて奥の階段へと行きます。ここの係とも顔見知りなので私が行くといつも暖かく迎えてくれます。
下の混雑とは打って変わって上はとても静かでゆっくりと食事を楽しめます。
ウィーンの一番古い広場はローマ時代から存在しているHoher Marktで、シュテファン大聖堂からさらにドナウ運河方面に300m程行った所にあります。ここは歴史ある広場にもかかわらず、団体ツアーではあまり訪れることがないのが残念です。この広場のちょっと端の所にアンカー時計という有名なからくり時計があります。今はシュテファン大聖堂にバスが入れなくなったので団体ツアーの皆様とはSchwedenplatzからシュテファン大聖堂へ歩くことが多くありますが、その時にHoher Marktは奥に見えても、アンカー時計は全く見えません。
でもこのアンカー時計は特定の時間になると物凄い混雑となっています。
6月19日から10日間連続で30℃を超え、35℃近くになった日も数日ありました。
6月29日からは7月に入った今まで日中の気温が25℃前後と過ごし易くなりました。
こちらは日差しが強いですから、気温が20℃そこそこでもかなり暑く感じます。
日本のように湿気が多くないですし、梅雨がないので日陰に行けば心地いいです。
しかし30℃を超えた時のウィーンの路面電車や地下鉄は冷房がないですから耐え難いものがあります。
ちなみにウィーン市交通局によれば現時点でウィーン全路線の62%が冷房化されています。
さて、だいぶ咲いている花が少なくなってきたウィーンですが、この時期多く見かける目立つ花について今年も話題にしたいと思います。
ウィーンのカフェは文化の一面で、100年以上も営業しているカフェハウスがたくさんあります。
カフェ発祥とも言われているウィーンの街ですから、伝統カフェハウスに座ってカフェハウスの空気に触れることもウィーンの観光では外せません。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にもなっていて、完全に生活に密着しています。
さて、カフェハウスと言えば5月23日付でウィーンで唯一の"Fenster CAFE" (窓のカフェ)を紹介しましたが、その後ここを初めて見た時に直感で思った通り、私は常連となっていました。
去年6月のある暑い日、家族で近所を散歩していました。うちは夏に散歩をするとアイスを食べる習慣があり、この日もちょっとアイスでも食べよう・・・ということになり近くにあったKaffee Konditorei (いわゆるケーキ屋さん)に寄りました。こちらはケーキ屋さんでもカフェやジュース類、ビールやワイン、アイスなども普通に提供されている所がほとんどで、寄ったこの店でも、街中に見られるアイスサロンのようにアイスのバラエティーが豊富に提供されていました。家から比較的近いこのカフェの前はしょっちゅう通るのですが、中に入ったのは数えるぐらいしかありません。
アイスを食べようと思っていましたが、メニューの中に"cream soda"(クリームソーダ)があったので懐かしく思いアイスではなくクリームソーダを注文しました。
しばらくしてクリームソーダが運ばれてきました。
ウィーン国際空港から街の中心に来る時や、中心から空港に向かう時の交通手段として一番コストがかからないのはÖBB(オーストリア連邦鉄道)・・・いわゆる国鉄です。
時間が合えばrailjetやICEを使えば16分とCATと変わりません。
ウィーン国際空港はウィーン市内ではないので、ウィーン市内に来る時にはウィーン市境界線までのチケットとウィーン市内のチケットが必要で、逆にウィーン市内から空港に行く時にはウィーン市内のチケットとウィーン市境界線から空港までのチケットが必要です。
空港~ウィーン市境界線までは1回券(初乗り券)2.20ユーロが必要だったわけですが、前述したリンクの記事にも書いている通り2016年7月6日から1.70ユーロとなっています。
そして今まで必要だった2.20ユーロの1回券は逆に使えなくなっています。
今日はチケット自販機を実際に見ながら、ウィーン市内から空港に行く時のチケットの買い方をまとめておきたいと思います。
2017年も早いもので半分が過ぎ、今日から7月です。
ウィーンの学校は昨日が終了式であり、9月初めまでの長い夏休みに入ります。
夏休みというのは子供達に対しての表現で、こちらではFerien(フェーリエン)と呼ばれています。
一般的にはUrlaub(ウアラウプ)・・・休暇です。
こちらは9月から新年度が始まりますから、今は年度末であり、多くの地元の人が休暇に出かけます。
先週ぐらいから「休暇までもう少し・・・暑いけど頑張ろう・・・」という雰囲気が街中に漂っていて休暇前のちょっと師走的な空気を感じました。
ウィーンは6月19日から10日間連日で30℃~35℃の暑さとなり、一昨日の木曜日から30℃を下回り、
雨も少し降り、朝は涼しくなりました。
私もこの暑さの中で毎日仕事をしていましたから、ちょっと疲れが溜まってきました。
一昨日の29日やっと気温が下がったウィーンは心地いい風が通り抜け、30℃を超えていた青空の色とは違うウィーンらしい空でした。
今週はベルヴェデーレ宮殿によく行きましたが、ここからの眺めは印象的で6月29日は特に綺麗な景色を見ることができました。