シルヒャー・シュトゥルム

ウィーンでの秋の味覚として、焼き栗栗のケーキもお勧めですが、"シュトゥルム"もこの時期かかすことのできないものです。

 

収穫したブドウをプレスして、発酵させてワインにするわけですが、シュトゥルムとは絞ったブドウジュースの発酵が始まった飲み物で、ブドウジュースの甘さと発酵しているガスが混ざり、さらにアルコールが少し出始めた絶妙の飲み物です。言ってみれば"濁り酒"です。

この時期は街中のカフェですらシュトゥルムを提供していて、"STURM"の張り紙や宣伝が多く見られます。

 

去年2014年9月にシュトゥルムについて書いていますので是非参考にして下さい。

 

今日はその一般的なシュトゥルムではなくて、ちょっと話題性がある別のシュトゥルムについて紹介します。

 


 

こちらはウィーンのグラーベンに出ているシュトゥルムスタンドです。

たくさんの人がこの小さいスタンドでシュトゥルムを買っています。

右の写真はこのスタンドのすぐ横にいくつかの小さなテーブルも出されていて、語り合いながらのこの優雅な街並みの中でシュトゥルムを楽しんでいます。

 

ここのシュトゥルムはウィーンではめったに飲むことができない特別のシュトゥルムで、

"Schilcher Sturm" (シルヒャー・シュトゥルム)というものです。

 

 


 

"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。

特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。

そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。

 

とにかくおいしい!の一言です。

 

ホイリゲなどのワイン屋さんで飲むタイプと違ってグラスではなくて使い捨てプラスチックコップですがこのシュトゥルムは、ウィーンでどこでもこの時期飲めるようなシュトゥルムとはわけが違います。

 

このスタンドでは写真で見られるように白ワインになる途中の一般的なシュトゥルムも提供されていますが、その右隣にある大き目の樽がSchilcher Sturmです。

 

このスタンドは10月26日までだそうですので、それまでにウィーンに来る方は是非試してみて下さい。

ただ・・・

スタンドが出るのは木、金、土曜日の3日間が基本ですが、日曜に出ることもあります。

このスタンドが出てる場所は、グラーベンの有名なチョコレート屋さんALTMANN&KÜHNEの真ん前です。

 

絶対にお勧めです!

 

 

 

 

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