マジョリカハウス

ウィーンのリンク道路は世界的に知られた環状道路で、様々な様式が飛び交っています。

考え方は保守的で、過去の様式を重んじる時代だったので、そこから過去の様式ではなく、時代に相応しい芸術・・・という発想が生まれ、ユーゲントシュティールが登場します。

時代的に19世紀の終わりぐらいから第一次世界大戦が始まる1914年ぐらいまでにウィーンでは花が咲き、オットー・ヴァーグナーやクリムトなどの世紀末ヒーローが登場しました。

短い時間だったにもかかわらず、ウィーンではユーゲントシュティール様式の建物はたくさん見ることができとても重要です。

 

観光中バスで中心から離れて、シェーンブルン宮殿に向かう途中に、ナッシュマルクトの横を通って行きますが、その時に右側に見られる印象的な2つの重要な建築があります。

 

大型バスで通る時にはこの建物のすぐそばを走るので、左側に座ってる方が見難いことや、上を見上げて全体像が見難いことから、私はシェーンブルン宮殿から中心に入ってくる時にたいてい御案内しています。

 

これはウィーン生まれの有名な建築家オットーヴァーグナーが手掛けたマジョリカハウスとメダイヨンハウスです。

 

1899年に完成したこの建物はウィーン6区のLinke Wienzeileに位置し、ひときわ目立ち、とても115年以上前のものとは思えません。

手前がマジョリカハウスで、奥がメダイヨンハウスです。

 

この建物はオットーヴァーグナーが自らのプランとコンセプトを実現したものです。

ウィーン都市計画の一環で、ウィーン川の河川工事が行われますが、それに合わせて中心のKarlsplatzからシェーンブルンまでの区間にこのような豪華な建物を建てていくという構想を持っていました。

以前ここでも話題にしたオットー・ヴァーグナーの駅舎もその一環です。

 

 

こちらの写真は日差しがとても強かったので、何となく絵のように見えますが、とても鮮やかなマジョリカ焼きが使われています。

 

花模様がとても印象的です。全体的に洗練された美しさを醸し出し、

リンク道路時代から明らかに飛び出したことがわかります。

 

ここは1階には小さい店が入っていて、3階から上が住居になっています。

2階と3階に見られるバルコニーもこの建物に見事に調和しています。

住宅ですので中には残念ながら入ることができません。しかし以前私はここの住人の方に頼んだら快く中に入れてくれましたので、少しだけ見ることができました。

その時にここの素晴らしいエレベーターホールを見ることができました。

 

オットー・ヴァーグナーのアム・シュタインホーフ教会も是非参照して下さい。

 

 

 

 

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