ウィーンによく見られるこの時期の花 472(ヤブイチゲとキバナイチゲ)

今年は復活祭が4月5日と少し早めだったこともあってか、春の訪れがどこか軽やかに感じられます。

気がつけば街のあちこちで緑が増え、本格的な春の気配がゆっくりと広がってきました。

日本では新年度が始まり、新しい生活をスタートさせた人も多いでしょう。

そんな節目の空気と重なるように、こちらの景色も少しずつ色づいていくのが印象的です。

今日はこの時期によく見られる地元の花です。

 

 

こちらの白い花はドイツ語でBuschwindrößchen (ブッシュヴィントレースヒェン)、

学名ではAnemone nemorosa,

日本語ではヤブイチゲとか学名通りのアネモネ・ネモロサと呼ばれています。

 

キンポウゲ科のイチリン草属で多年草です。

ドイツ語の Windrößchenは"風の小さい(可愛らしい)バラ"という直訳ですが、和名ではヤブイチゲというあまり可愛らしくない名前がついています。

 

開花時期は2月~4月、花の色は白、高さは5cm~20cmぐらいまで、花弁は6~8枚です。

葉は手の平の形のように広がり、ギザギザの特徴的な形をしています。

原産はヨーロッパ、アジア北東部です。

 

学名の"アネモネ"と言うと春に咲く球根や秋植えが知られているようですが、それとは別種です。

アネモネは150種類があり、例えばそのひとつにハナアネモネがあります。

草地や林や森の中に多く生育、自生していて密集して咲いていることが多いです。

 


 

こちらはドイツ語でGelbes Windröschen(ゲルべス・ヴィントレースヒェン)、

学名でAnemone ranunculoides、日本語ではキバナイチゲです。

 

キンポウゲ科のイチリンソウ属で多年草です。

gelbはドイツ語では黄色という意味です。

原産はヨーロッパで、最初に紹介したヤブイチゲの黄色バージョンです。

 

開花時期は3月~5月、花の色は濃い黄色、高さは10cm~20cmです。

花が咲いた後に葉が登場します。

葉の先がのこぎりのようにギザギザになっていて、葉は花の下の周りにスカートを広げたように円形になっています。

 

写真は全て2026年4月2日17:00頃  ヒルシュシュテッテン花壇庭園で撮影したものです。