クリスマスの起原

昨日12月24日はクリスマスイヴ、うちは昼食後にクリスマスツリー🎄を家族みんなで飾り、夕食はうちの伝統でお寿司、その後しばらくしてChristkindがたくさんのプレゼントを持って来ました。

こちらではクリスマスには魚を食べる習慣があります。

うちの場合は毎年お寿司です。

魚だから日本流でいいのかなと。(笑)

 

ヨーロッパ文化はキリスト教なくしては語れません。

絵画、建築、音楽などはキリスト教と密接な関係があり、現在の私達の生活や習慣にも大きな影響を与えています。

キリスト教のことが少しでも見えてくると、ウィーンをもっと楽しめます。

Adventkranzなどはこのクリスマス時期には欠かせないもののひとつですね。

そのキリストが誕生したことを祝うのがクリスマスであり、年間を通して生活の中ではクリスマスが一番重要です。(宗教的には復活祭が一番重要ですが)

ひと月以上もクリスマスの空気を楽しむことからもそれが窺えますが、今年も去年に引き続き残念ながらコロナ禍でのクリスマスを迎えることになりましたが、ロックダウンこそあったもののクリスマス市はオープンし、去年よりはクリスマスの空気をより身近に感じられます。

今日はそのクリスマスの起原についてお話ししましょう。

 

現在世界の多くの国が、12月25日の「クリスマス」を祝います。

ドイツ語ではWeihnachten (ヴァイナハテン)と呼ばれています。

このクリスマスというのはどこから生まれたのでしょうか?

313年にキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の時代、おそらく325年のニケーアの公会議で、もしくは336年12月25日にローマ帝国でキリスト降誕祭が行われているのはほぼ確実とされていることもあり・・・あるいは354年とも?・・・いずれにしても325年~354年にイエスの生まれた日が12月25日に定められたようです。

聖書の中にはイエスがいつ生まれたかというハッキリした記述はありません。

 

当時ローマ帝国は多神教で、キリスト教はそのひとつであったわけです。

キリスト教は様々な異教に出会い、その祝祭日をキリストの誕生日にせざるおえなかったわけです。

言い方を変えれば、コンスタンティヌス帝は当時ローマ帝国で普及していた太陽神側にもいい顔をし、自ら認めたキリスト教側にもいい顔をして・・・というように帝国をまとめるための苦肉の政策のようにも思えます。

 

以下3つの大きなお祭りがクリスマスのベースとなっています。

 

 

①その多神教の中での太陽神ミュトラスを信仰するミトラ教はとても重要で、

 太陽神の誕生を祝う冬至祭が12月25日であったこと。

 

 

②農耕の神サトゥルヌスを崇め、豊穣を祈願するお祭りのサトゥルナーリア祭、

 これは紀元前217年頃からあったとされています。

 

 

③北欧のユールの祭りからも影響を受けています。

   北欧においてもケルト、ゲルマンが信仰していた神々やその風習が取り入れられ、

   収穫の感謝と太陽の復活を祝う冬至のお祭りがありました。

 

 

これらの習慣が現在私達の時代のクリスマスのベースになっていたわけです。

人間が今まで築き上げた歴史の長さから比べれば、私達はそのほんの一部分しか生きられないわけですから、この現在のクリスマスの習慣が何百年後かには変わっているかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

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