ADVENTKRANZ(アドヴェントクランツ)とは?

早いもので今週日曜日がアドヴェントの第4日曜日となり、クリスマスまであと9日です。

12月12日にロックダウンが終わり、ウィーンの街はクリスマスプレゼントを準備する多くの人が奔走していて、活気が戻って来ました。

 

ADVENT(アドヴェント)とはクリスマスイヴから遡って4回の日曜日を数えるわけで、早くクリスマスが来ないかな~・・・とわくわくしながら待つ時期のことです。

今日はアドヴェントの重要な習慣として"ADVENTKRANZ"を御紹介します。

 

ADVENTKRANZ(アドヴェントクランツ)とは一般的にもみの木の葉をこのように円形にし、そこに4本のロウソクが立っているというものです。

 

一昨昨日の日曜日が第3日曜日だったので、ロウソクが3本灯されていますね。

右の写真は今年のうちのAdventkranzで、今年は銀色ロウソクを使い、奥さんが制作しているTomofelt熊を飾っています。

写真だとLEDロウソクに見えるかもしれませんが、しっかり火が灯されていますよ。

 

アドヴェント第1日曜日にロウソクを1本灯します。

次に来週アドヴェントの第2日曜日に2本目を灯しますが、この時にすでに灯した1本目も同時に灯します。

アドヴェントの第3日曜日に3本目を灯し、すでに灯した2本も同時に灯します。

そしてアドヴェントの第4日曜日に4本目を灯し、すでに灯した3本も同時に灯します。

つまり4本全部灯されて、その週にクリスマスがやって来る・・・というわけです。

今年は12月19日がアドヴェントの第4日曜日となりますね。

 

4本のロウソクを同時に灯さなければならないため、ロウソクを灯し切らないようにする必要があります。

 


<ADVENTKRANZはどのように生まれたか?>

 

もともとADVENTKRANZは、1839年、プロテスタントの神学者で教育者のJohann Hinrich Wichern (1808–1881) によって導入されました。

 

その理由は、とても貧しい子供達がAdventの時期にしょっちゅう「いつクリスマスが来るの?」と聞いてきました。

そこで彼は、20本の赤い小さいロウソクと、4本の白い大きなロウソクでこの現在のADVENTKRANZの形をしたカレンダーを作ったのです。
毎日赤い小さなロウソクが1本ずつ灯され、日曜日ごとに大きな白のロウソクが灯されました。

 

これによって子供たちがクリスマスまでの日数を数えることができたのです。

カトリックにこのADVENTKRANZが登場するのは1925年ということです。


ADVENTKRANZは街中の色々な所で見られます。

オーソドックスな形は上の写真のように円形ですが、ロウソクが横1列に4本並んでいるものや、4つのロウソクの大きさが初めから違っているものなどそれなりにバリエーションがあります。

 

クリスマスがいつ来るのかわくわくしながら待つこちらの子供達はアドヴェントカレンダーをもらう習慣もあります。

カレンダーと言っても紙をめくっていくものではなく、12月1日から12月24日までの数字がランダムに配置され、該当の日の数字をやぶると中からチョコレートなどが出て来るというものです。

うちの場合は何年もレゴのアドヴェントカレンダーを子供にプレゼントしました。

毎日違った形のブロックが中から登場するというものです。

おもちゃ屋さんに行くと、趣向を凝らした子供向けのユニークなアドヴェントカレンダーがたくさん売られています。

 

こちらは白馬亭のアドヴェントカレンダーです。

ここは毎年数回宿泊するので、誕生日カードやクリスマスカードなどを毎年贈ってくれます。

このアドヴェントカレンダーは2019年に送られてきたものです。

それぞれの数字の中にはチョコレートが入っていました。


ADVENTSKRANZ、ADVENTKRANZどっちなの?

 

ここ数年ADVENTSKRANZ(アドヴェンツクランツ)という言い方が多く見られるようになり、実際私も2018年と2019年ではADVENTSKRANZと表現していましたが、それはドイツで主流になっているだけであり、どうもピンと来なかったんですね。

ここはオーストリアですからやっぱりADVENTKRANZと表現するべきです。

 

 

 

 

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