Osterei(復活祭たまご・・・イースターエッグ)はなぜカラフルなの?

昨日の4月12日は復活祭でした。

次の日今日もOstermontag・・・復活祭の月曜日もお休みです。

ドイツ語で復活祭はOstern(オステルン)と言いますが、厳密には"復活祭"という訳ではありません。

この復活祭の時期には至る所にたまご(イースターエッグ)、うさぎ、ネコヤナギが飾られているのが見られます。

これは復活祭の3大シンボルでしょう。

イースターエッグは色々工夫を凝らし、色が塗られていたり、素敵な絵が描かれていたりと色々なスタイルがあります。

どうしてたまごには色が塗られるのでしょうか?

 

これは四旬節(Fastenzeit)と密接な関係があります。

このFastenzeitの期間、クリスチャン達は卵も食べてはいけませんでした。

そのため、卵が長持ちするようにと、女性たちは卵をゆでて、ゆでたまごにしたわけです。

 

生たまごとゆでたまごは、見た目だけではわかりませんので、卵をゆでる時に、生卵と区別するために、ゆでると色落ちする植物を同時にお湯の中に入れて、卵に色をつけたのが始まりです。

やがて時と共に自然界からのもので卵に色々な色をつけることができるようになりました。

      

当時のキリスト教の習慣で、復活祭前日の土曜日だけ、Osterei(イースターエッグ)に色をつけました。

その色付けした卵を飾り付けしたバスケットに入れて、次の日の復活祭日曜日に教会に奉納しました。

教会儀式が終わった後、大人達がその奉納された色つきたまごを隠し、それを子供達が見つけるというわけです。

大人達は子供達に最初に赤いたまごを見つけて欲しい・・・という希望を持っていました。赤は幸運をもたらすからです。

それが赤ではなく、青だったらしばらく不運が続くとされていました。

 

そんなことから、現在でもこの時期には、大人が色つきたまごを庭などに隠し、子供達がそれを見つける・・・という習慣があります。

 

復活祭の象徴のひとつであるイースターエッグには色が付けられているだけではなく、美しい絵が描かれているようなものなどオリジナリティー溢れる物も多く登場しますので、それを見るだけでも復活祭を意識できます。

 


うちは無宗教ですが、年間を通してこちらの習慣を取り入れて生活を楽しんでいます。

上の写真は復活祭前日にうちで色をつけたたまごです。

昨日は復活祭にこの色をつけたたまごとOSTERSCHINKEN(復活祭ハム)にちゃんとすりおろした西洋わさびをつけて、野菜を添えてパンと食べるという昼食で、毎年のうちの伝統です。

 別にFatenzeitを守っているわけではありません。

 

明日から復活祭休暇が終わり、通常に社会が動き始めるわけですが、新型ウィルス拡大防止規制がある程度の効果をもたらし、状況が好転していることから少しづつ店舗が再開されていきます。

 

 

 

 

 

 

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