ウィーンによく見られるこの時期の花 290(ラムソン)

4月に入ってから朝が冷え込んでいます。

一昨日の朝6:30の時点でうちの外の気温は-2.7℃を示していました。

冬よりも気温が下がっていましたね。

でも夏時間になったおかげで日が長くなりました。

これから夏至に向かってもっと日がながくなります。

 

さて、昨日はこの時期非常にポピュラーなベニバスモモを話題にしましたが、今日は花ではなく葉を紹介します。

本来、これは今だともう遅いのではないかと思いますが旬のものですから今年も取り上げたいと思います。

 

こちらは緑の葉っぱしか見られませんが、ドイツ語では

Bärlauch(ベアラウホ)、

学名ではAllium ursinumです。

日本語ではラムソンです。

クマニラとも呼ばれています。

ヒガンバナ科、ネギ属の多年草です。

 

大量に生育していて、周辺にはすぐそれとわかるニンニクのような強い香りを放ちます。

自然の中を歩いているとそばにいなくても匂いで周辺にあることがすぐにわかります。

写真で見ると厚い葉のように見えますが、とても薄いです。

 

一見ギョウジャニンニクに似ていますが別物でニラよりも葉の幅は広いです。

 

高さ20~50cm、開花時期は4~6月で、1~2cmぐらいの白い花を垂直に咲かせます。

葉はスズランに似ていて、濃い緑で、薄くまっすぐです。

葉をちぎってみるとニンニクの香りがすぐに漂います。

ラムソンは中石器時代からすでに葉の重要性を知って、人類が使っていたことがわかっていています。

ラムソンは花を咲かせてしまったら葉を食べるのにはもう遅すぎますので、かなり早い時期から生き生きしている葉を摘んでる地元の人を多く見かけます。

 

Bärlauchcremesuppe(ラムソンのクリームスープ)はこの時期よく見られます。

うちはラムソンを多く使い、ベーコンを細かくしてカリカリにし、マッシュルームとその他野菜を一緒に炒めてごはんに盛る・・・うちではニラ丼と名付けていますが・・・これがとても美味しくてくせになります。

またラムソンを細かく刻んで、オリーブ油、塩を混ぜて生のペースト状にし、スパゲッティなどに混ぜ合わせます。

ラムソンのスパゲッティ・・・これも一昨日食べましたがとても美味しいです。

 

ラムソンはウィーンの森、川沿い、緑豊かな水郷、茂み、落葉樹林地帯などに多く見られます。

写真は2020年3月20日16:10頃、Klosterneuburg付近のKierlingで撮影しました。

 

 

 

 

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