Steffl-Kirtag 2019年

5月の不安定な天気が嘘のような夏のようなウィーンです。

気温は30℃こそは達していない28℃ぐらいですが、日差しが強く暑いです。

先週の木曜日がキリスト昇天であり、金曜日も休みをとって長い週末を楽しんだ方が多くいました。

それに合わせてたくさんの観光客がウィーンに来ましたので、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿も大混雑で、例えば土曜日のシェーンブルン宮殿はもう13:30頃からその日の入場券が完売となり、並んでいた皆さんは翌日以降の入場券を強いられていました。

 

さて、今日は毎年この時期のイベントのひとつをお届けします。

 


 

それは"Steffl-Kirtag" というシュテファン大聖堂前の広場から大聖堂の裏側にかけて開かれるこの時期恒例のイベントです。

実際はイベントというよりも宗教的なお祭りです。

このSteffl-Kirtagは2002年から毎年行われていて、今年で18回目ということになります。

 

このお祭りは聖霊降臨祭の前に開かれ、今年は復活祭が4月21日と遅かったのでこのSteffl-Kirtagも5月30日から始まりました。

開かれる期間はだいたい12日間なので6月10日が千秋楽です。

 

地元ウィーンではシュテファン大聖堂を愛称でSteffl (シュテッフル)と呼んでいます。

シュテファン大聖堂は、キリスト教の一番最初の殉教者であるシュテファヌスに捧げられている・・・ということでそこから愛称がStefflです。

Kirtagとは、Kirchweihで、いわゆる教会堂開基祭です。

一般的に開基祭とは、中世以来の教会奉納祭が地元の祭りに変わったものです。

 


 

ウィーンの真ん中に立つシュテファン大聖堂は、バーべンベルク時代の12世紀半ばから存在している歴史あるゴシック建築で、天を突き刺すようにそびえている南塔はとても印象的です。

ウィーンに数日間滞在する方は、ここを何度となく通るでしょう。

その大聖堂の周りには多くの屋台が出ていて、とても賑やかです。

クリスマス市のような屋台が多く出され、座るコーナーもあって、地元の人達はワインやビールなどを飲みながら、のんびりしていました。

開基祭という宗教的なお祭りですが、そのような雰囲気はあまり感じません。

 


 

ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂は、1945年4月11日から12日にかけての第2次世界大戦の末期には大きな被害を受け、屋根が焼け落ちました。

これはウィーン市民にとってはとても悲しい出来事でした。

 

そこからできるだけ早く再建を・・・ということで、1948年にはもう再建された大聖堂で戦後最初のミサが行われています。

そして1952年4月26日には大聖堂の新たなオープニングが厳かに催され、その同じ日に新しいプンメリンがウィーンに運ばれてきました。

 

このSteffl-Kirtagは2002年から開かれていると前述しましたが、その新たなオープニングがあった1952年からの50周年記念ということで、2002年に行われたというわけです。

 

今日ここに紹介した6枚の写真は昨日の11:00頃です。

 

 

 

 

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