ウィーン市が問題として挙げていること

ウィーンの街は国連の3番目の都市であり、オーストリアは永世中立国ですから、ヨーロッパの街では治安が最もいい国のひとつと言われています。

実際に25年以上生活していて、仕事でもプライベートでも何かあったことは一度もありません。

しかし、EUが大きくなり、その関係でまだまだ物価水準が低い国からもこちらに来やすくなったことや、制限を伴った難民受け入れなど、ウィーンの街も人口が増加傾向にあり、治安面などの心配をする方が増えていることは事実です。

ウィーンは415km²、人口187万、ヨーロッパでは大都市ですので、犯罪が全くないかと言えばそれは嘘になります。

 

2018年5月より、ウィーンは社会民主党であるMichael Ludwig(ミヒャエル・ルードヴィッヒ)さんが新しい市長さんとして頑張っています。

この新しい市長さんに真っ先に取り組んで欲しいことは何か・・・という世論調査の結果を少し見てみましょう。

 

右の表はオーストリアのresearch affairsが2018年5月24日~5月30日に行った世論調査の結果です。

それによると、難民受け入れと外国人問題を挙げた人が67%に上り、トップの問題となっているようです

これは外国人排除ということではなくて、受け入れた難民やここで生活を始める外から入って来た人は、オーストリアの習慣を受け入れて、ドイツ語をある程度学んで、社会に貢献して欲しいということです。

難民受け入れと外国人問題  67%
治安面 34%
交通量、渋滞 28%
教育 23%
健康 16%
環境汚染 9%
公共交通機関 6%

こちらの学校に行って、こちらの社会福祉などを受けるわけですから、私も外国人として永住権を持ち、オーストリアで税金を納めて、社会福祉の恩恵を受けている1人として、それは当然のことだと思いますね。

ウィーンは治安はいいと思いますが、例えば難民申請をして結果を待っている人々が常にいい心を持っているとは限らないもしれません。

そんな時に、ちょっとした犯罪に手を染める・・・なんてこともあるでしょうか。

3位は交通量、渋滞ですね。

これはウィーンで車に乗っていると理解できますが、東京首都圏の渋滞を知っている私はあまり気にしていませんが、工事による渋滞はいらいらしますね。

 

それでもウィーンは世界で1番住みやすい街でしょう。