難民問題その後 7

オーストリア政府が難民の数を制限したことや、EUとトルコの3月18日の取り決めにより明らかに難民の数が減少しました。

この取り決めはギリシャに不法入国した難民をトルコへ強制送還するものです。

今までのルートは制限されオーストリアやドイツへすぐには向かえなくなった彼らは当然新たなルートを見い出しています。

 

新たなルートとは危険な地中海横断ルートでイタリアに入ることです。

バルカンルートが難しくなった今、彼らはイタリアへ向かっています。

この春、制限のおかげでギリシャの難民は26.460と半分に減りましたが、逆にイタリアがその倍となったようです。

 

そんな状況の中で4月18日に地中海で悲しい事故が起こりました。

エジプトからリビア海(地中海)をボートでイタリアに向かう難民達が、ボートの転覆により400人近くが亡くなりました。

運よく生き残った難民のひとりの話ではほとんどの難民が泳げなかったと話しています。

 

リビアには、そこから地中海を渡り不法でイタリアのランぺドゥーサ島へ行く順番を待っている難民達が500.000はいると言われています。

そのランぺドゥーサ島からドイツなどに向かおうとしています。

 

今後もたくさんの難民が数日前の事故があったルートであるエジプト経由からイタリアを目指すのが主流となり、5月からはさらに難民の数が増えるとEUは見ています。

それと同時に地中海を質素な定員以上詰め込んだゴムボートで横断するわけですから、またこのような悲劇が起こることを懸念しています。

 

自国の紛争、貧困、政治的理由などでヨーロッパに新しい期待をかける難民、その対応に追われるEU・・・しかもEU加盟国それぞれの意見や考え方の食い違いも生じていて解決にはほど遠いような気がします。

人間的に難民を受け入れるべきという考え方・・・しかし反対派は難民達の習慣や考え方の違いから起こる暴力行為などから国内の治安が悪くなる・・・

どちらも正しいように思えます。

 

ウィーンの地元の人達の意見をよく聞きますが、去年の秋から比べるとやはり難民に対しての風当たりは強くなっているようで、反対意見の方が多い気がします。

というよりも、難民達を追い出すことではなく、ここオーストリアに住むのであればドイツ語を始め、この国における習慣をしっかり理解して住むべきであり、自国の習慣をむき出しにしないで欲しいと考える人が多いです。

この美しい国オーストリアに受け入れられたことを当たり前と考えるのではなく、有り難いという気持ちがもっとあってもいいのでは・・・と考える人が多くなってきています。

これはウィーンに住んでいると非常に理解できます。

 

 

毎回書いていますが、難民問題は生活や観光には一切影響はありません。

 

 

 

 

 

以下参考までに以下もどうぞ

難民問題でもウィーンも生活や観光には全く問題ありませんウィーン西駅の難民状況

難民問題 その後難民問題その後 2難民問題その後 3難民問題その後4/統計

難民問題その後 5/現地の反応難民問題その後 6

 

 

 

 

 

 

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