救急ヘリコプターChristophorus

私は仕事に行く時や家族とどこかに出かける時など、毎日車を運転していますが、先日、

日常でよく通るウィーン郊外の道を運転しながら走っていた所、奥の方の視界が開けたちょっとした畑にヘリコプターが着陸していました。

この日は天気がいい、そして空も青くて雲も綺麗な朝方のある日です。

正面が東なので写真はかなり逆光ぎみになっています。

右側の畑の一角に黄色いヘリコプターが着陸しているのが見えます。

こののんびした牧歌的な風景にヘリコプターなんて考えもしなかったので、車をわきに停めて思わず写真を撮ってしまいました。

遠くから見てもこれはたまにオーストリアの上空で見かけるヘリコプターだということがすぐにわかりました。

 

 

この黄色いヘリコプターはChristophorus Flugrettungsverein (CFV)

のもので、CFVはオーストリアでは一番大きな空の救助隊です。

言ってみればヘリコプターの救急車ということになります。

CFVは1983年にÖAMTC
(Österreichische Automobil-, Motorrad- und Touring Club)

によって設立されました。


インスブルックの外科医であるGerhard Floraが、オーストリアの空の救助状況を批判したことがきっかけでした。

当初救急ヘリコプターChristophorus 1がインスブルックに、Christophorus 2がクレムスに待機することから始まり、時と共に待機場所を増やしていきました。

現在ではオーストリア国内に18の待機場所がり、ウィーンにもChristophorus 9が待機しています。


パイロットの他に、医師、救急救命士がクルーとして搭乗し、大活躍をしています。

オーストリア赤十字やオーストリア山岳救助隊やその他専門医師などと協力して仕事をしていて、250人の救急医が働いています。

Christophorusは要請を受けてから平均14分で現場に到着します。


私のお客様ではありませんが、私の知り合いの添乗員さんが引率したツアーのあるお客様がハルシュタットで急病になり、Christophorusに助けられた話もあります。


オーストリアは国土の63%が山岳地帯で、ヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っているので、山岳地帯の地形は複雑で高い山もたくさんあるわけです。

登山、ハイキングが盛んに行われるオーストリアではけが人、遭難などにいち早く対処できるようにということですね。

チロルから最初始まったことにはうなずけます。


私が見たこの場所では警官や救急車も到着していましたが、何があったかはわかりません。







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