Spittelberg (シュピッテルベルク)のクリスマス市(2016年)

今年のAdvent時期は去年の同じ時期よりも寒いウィーンです。日中の気温はマイナスにこそなっていませんが、風が冷たいので体感的には寒く感じます。朝方などは0℃~-5℃ぐらいの日もすでに多くあります。例え外の気温がマイナスでも観光内容が変わることはありませんから寒くても街中を徒歩観光します。でもクリスマスの雰囲気が寒さを和らげてくれますね。もっとも私は皆さんに御案内しながら歩いているので慣れているせいか寒さはあまり感じませんが・・・。

今年もウィーンの定番クリスマス市をいくつか話題にしていますが、ウィーンらしさということでは個人的にも好きなSpittelberg (シュピッテルベルク)のクリスマス市も話題にしたいと思います。

 


 

Spittelbergは1850年までVorstadtのひとつであり、現在ではウィーン7区(Neubau)にあります。

Vorstadt(フォアシュタット)とは、当時帝国の都であったウィーン中心部に城壁があった頃、その外側にGlacisがあり、その外側に広がっていた、2つめの城壁の手前までの集落の総称です。

現在ではMQの奥にある、BurggasseとSiebensterngasseに挟まれた地域です。

ここは1525年にBürgerspitalから得た場所で、もともとはSpitalberg(シュピタールベルク)とも呼ばれていました。

17世紀後半のトルコ軍のウィーン包囲があった時や、1809年ナポレオン戦争の時、ナポレオン軍がこの地域から中心に向けて攻撃をした場所でもあり、少し小高い所にあります。

バロック時代に、現在見られるように建物が密集して建てられました。

 


 

ここには絵になる石畳の小路が数本あって、バロック様式の建物との調和が非常に美しい閑静な界隈です。

中庭を経由する抜け道なども数本あり、センスのいいブティック、画廊、手作りの工芸品店やレストラン的飲み屋さんなどもいくつかあります。

クリスマス市がない時にここを歩いてみて下さい。とても閑静なウィーンらしい雰囲気ですよ。

その石畳の小路に小さな屋台がたくさん並んでいて、昔ならではのクリスマス市の雰囲気が残るこのSpittelbergのクリスマス市は地元ではとても有名です。昨日はカールス教会前のクリスマス市を話題にしたがそことは雰囲気が全く違います。

 


 

このSpittelbergは前述したBurggasseとSiebensterngasseの交通量が多い2つの通りに挟まれた地域ですが、外側からは想像できない静かな美しい界隈です。クリスマス市にはたくさんの人がここを訪れますので、この狭い通りですれ違うことすら難しい時があります。もちろん観光客もうわさを聞いてここを訪れますが、やっぱり地元を感じる場所です。

博物館地区(MQ)の裏側にあるので中心からは離れていますが、絶対に訪れる価値のあるクリスマス市です。

 

 

 

 

 

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