ウィーンの昔らしいクリスマス市と言えばシュピッテルベルクのクリスマス市とかFreyungのクリスマス市が思い浮かびます。私はどちらも好きで、地元の人達で賑わっています。どちらもシェーンブルン宮殿や市庁舎のクリスマス市のように観光的な雰囲気はなく、たくさんの人がいてもうっとうしい雑踏は感じません。
シュピッテルベルクのクリスマス市と言えばSpittelberger Erdäpfelpuffer・・・シュピッテルベルクのポテトパンケーキという名物パンケーキを紹介しましたが、実は似たようなものがカールス教会前のクリスマス市でも売られています。
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カールス教会前のクリスマス市は意外と規模が大きくてたくさんの屋台が並んでいますが、楽友協会ホールを背にしてカールス教会に向かってクリスマス市の領域に入ると左側数件目の右の写真に見られる屋台で食べられます。写真では電話をしている人が見えますが、ここのオーナーです。ここは暗くなるとシュピッテルベルクのクリスマス市同様に行列がよく出来ている所なので、私は午前中の仕事が終わってここのクリスマス市がオープンするちょうど12:00に立ち寄りました。
この日は私が一番最初のこの屋台のお客さんで、このパンケーキを揚げている間に店の人と世間話をしました。ここにまだ人がいないというのは1日を通してこの時間ぐらいです。ちなみにオーナーにシュピッテルべルクのジャガイモのパンケーキのことを話題にしてみたらもちろん知っていました。でもその後にオーナーが言うには「あちらは自分達のじょうずなコピーだ」と主張していて、「うちは21年前からこのスタイルで作っている」と誇らしげに話されていました。
今まで話題にしませんでしたが、私はプンシュを飲みながらどちらのジャガイモのパンケーキも毎年数回は食べていますので、ここがよく行列ができていることは知っていたので、それを話したらオーナーは喜んでいました。
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こちらもシュピッテルベルクと同様に
"ERDÄPELPUFFER" という名前で呼ばれています。
見た感じはシュピッテルベルクのよりもちょっと薄目できめ細かな仕上がりになっていて、ジャガイモの細さがわかりますね。外側はカリッとしていますが中はかなり柔らかい仕上がりです。ここはこちらが何も言わなくても塩とニンニクが初めから塗られて渡されますが、希望する人にはケチャップなどのいくつかのソースも準備されています。この屋台の売りは素材がBioであることで,もちろんこのジャガイモのパンケーキもBioです。
すでにお気付きの方も多いと思いますが、先日紹介したちょっとおもしろいプンシュもここの屋台です。
私個人的にはここの店には申しわけないですがSpittelbergのジャガイモのパンケーキに軍配を上げたいと思いますが、他のクリスマス市では食べることができない話題性があるものとしてはここだってお勧めです。