アルプスを始め豊かな地形に恵まれたオーストリア国内にはハイキングコースが星の数ほど存在しています。ウィーンの街にだってウィーン市が管理するStadtwanderwegという11のハイキングコースが存在し、ちょっと外側に行けばのどかな風景に出会えます。ある日家族でうちのお気に入りのヒルシュシュテッテン花壇庭園に行こうとしたら休園だったので、ウィーンから比較的近い別の場所でちょっと散歩をしました。そこも中々風情があったのでうちの散策コースのひとつとなりました。
その場所とはEnzersfeldです。
Enzersfeldは人口1.700人弱、標高186m、ウィーンの北側にあるNiederösterreichのWeinviertel(ヴァインフィアテル)に位置している小さな街です。Weinviertelはオーストリアで一番大きなワイン生産地であり、この界隈にもブドウ畑が見られます。
右側にこの街の地図が見られますが、この界隈では4本のWanderweg(ヴァンダーヴェーク)というハイキングコースがあり、地元ではかなり知られています。
街には18世紀終わりに建てられた教会が聖母マリアの誕生をテーマした教区教会があり、重要文化財となっています。
近くに車を停めて、この界隈のハイキングコースのひとつを歩き始めました。情緒ある細い道を歩いていくとすぐに自然の風景が現れて、ぶどう畑のすぐそばを歩きます。この辺りからウィーンの街をかなり奥の方に眺めることができます。左上の写真のずっと奥にはうっさうらとウィーンの街が見られます。
この日は8月上旬でしたが、ぶどう畑のぶどうも収穫を待っているかのようにたくさん実がなっていました。
この辺りはいつか時間を見つけてまた話題にしますが"Kellergasse" (ケラーガッセ)というオーストリアでは有名なワイン製造農家のワイン貯蔵室(ワインセラー)がたくさん並んでいる通りがあります。右の写真はここの "Schüller-Keller"というよく知られたKellergasseで風情があります。
ここはぶどう畑を大きく一周することができるコースで森の中も所も通る中々いいコースでした。
ウィーン周辺にはこのようなのんびりしたハイキングコースがたくさんあります。