ウィーンによく見られるこの時期の花 460(マロニエ)

今日から天気が崩れます。

未明よりかなり強い雨が降ったり止んだりしていますね。

日中の気温も20℃を下回り、今日の予報は12℃、雨と雲りマークが数日続きます。

 

さて、前回はシェーンブルン宮殿にもみられるアカバナサンザシを掲載しましたが、これもシェーンブルン宮殿にいっぱい咲いているこの時期お馴染みの花です。

 

 

こちらはマロニエです。

マロニエはドイツ語でGewöhnliche Rosskastanie、学名ではAesculus hippocastanum、

日本語ではマロニエ、セイヨウトチノキとも言われている大型の落葉樹です。

トチノキ科、トチノキ属です。

ウィーンではオーソドックスな白のマロニエもあれば赤のマロニエも多くあり、この白と赤のコントラストがとても素敵です。

 


 

原産はバルカン半島と言われ、中央ヨーロッパに非常に多く分布しています。

ウィーンの街にも至る所に見られ、並木道などでも素敵な演出をしてくれます。

開花時期は4月中旬~5月、高さは30mを超えるものもあり、樹齢は300年を超えることもあるそうです。

7cm~20cmぐらい葉柄(ようへい)を持ち、二等辺三角形状に多くの花を咲かせます。

花が咲いている部分の長さは10cm~30cmぐらいでしょうか。

花の数は20~50ぐらいで、小花です。

 

赤のマロニエは学名では、Aesculus x carnea で、北アメリカ原産のアカバナトチノキと通常の白のセイヨウトチノキをかけ合せたもので、ベニバナトチノキとも呼ばれています。

白と赤のマロニエを同時に見るとコントラストがとても綺麗で、街の雰囲気も春から初夏です。

 

マロニエの花が咲き始めると花弁には黄色の斑点が見られますが、受粉が終わるとその斑点は赤色に変わります。

セイヨウトチノキはウィーンの3大街路樹のひとつで、この時期至る所に見られます。

 

白のマロニエは2025年4月24日13:00頃、赤のマロニエは2025年4月27日14:30頃、共にシェーンブルン宮殿で撮影したものです。