最近またウィーンの森に行くことが多くなりました。
日本からの皆様とウィーンの森へ行く場合、多くは南の森に出かけます。
そちらは個人的には行きづらいこと、また多くの歴史的重要な場所が点在しています。
そのひとつにリヒテンシュタイン城があります。
リヒテンシュタイン城は、ウィーンの森南に位置するMariaenzersdorfにあります。
あまり知られていませんがウィーンの森がリヒテンシュタイン公国の発祥の地というわけです。
Hugo von Petronell- Liechtensteinが この場所に塔と礼拝堂を備えたお城を、1130~1140年に作らせました。
その直後彼はHugo von Petronell von und zu Liechtensteinと名乗っています。
この人物がリヒテンシュタイン家の最初であるわけです。
13~15世紀にかけて何回も拡張され,14~19世紀初めまではここの持ち主が頻繁に変わって行きました。
1683年のオスマントルコの2回目包囲の時にここは壊されて、それ以来廃墟となっていましたが、1808年に再びリヒテンシュタインのヨハン・リヒテンシュタインがこの廃墟場を入手し、中世の頃から残されていた土台部分などをそのまま使い、1836年に現在の形に再建させました。
12世紀のロマネスク様式と19世紀のロマン主義的要素が混ざったとても美しいお城です。
このアングルから是非写真を撮りましょう。
私もここに来た時には必ずここからも写真を撮ります。
このお城の近くに駐車場があり、地元の人達が車で来て、この界隈のハイキングや散策をのんびり楽しんでいる人の姿をよく見ます。
内部は20分ごとに提供されるガイドツアーで見学することができ、ガイドツアーは約30分です。
ウィーンの森の緑の中にぽつんと立っているリヒテンシュタイン城はとても情緒があり、絵になります。
オーストリアにはこのようなお城がたくさん国内に点在しています。