知られざる美しい中庭風景 70

ウィーンは日中の気温が30℃を超える日がまた続いています。

予報では週末も暑かったのですが、ウィーン周辺で昨日の夜は雨が降ったようで、今日の予報は30℃以下という有難い陽気となっています。

 

7月始めに26年ぶりに日本の7月を経験しましたが、梅雨明けがまだの時、気温は30℃を超えることはほとんどなかったのですが、湿気が強くて、体がついていけませんでした。

ウィーンに戻ってからは気温が日本よりも高い日が多て暑いですが湿気が少なく体が楽です。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景69では旧市街一角を話題にしましたが、今回もその近くからです。

 


 

実際には中庭空間と言うよりも、ちょっとした抜け道と言った方がいいと思います。

ウィーンをよく歩いている方であればここがどこだかすぐにわかると思います。

ここはWollzeileとBäckerstraßeを結ぶ細い道です。

ここに来るとわかりますが細い中庭空間のようになっていて、いくつかの店が並んでいます。

ここにはFiglmüllerというお皿からはみ出す大きなウィーンナーシュニッツェルが食べられる有名なレストランがあり、時間によっては多くの人が並んでいます。

 

このWollzeile5(もしくはLugeck5番地とも)には一番古い記録では14世紀半ば頃から確認できる

Der schmeckende Wurm Hofという知られた建物があります。

実際には1700頃に"Zum schmeckenden Wurm"と書かれた看板が掲げられました。

これにはよく知られた伝説があります。

 

Thomas Racherという人物が1700年にここに店を持ち、1階と2階の窓の間にブリキ製のLindwurmという伝説上の生き物である竜を置きました。

そこにはSalome Schmidthuberと言う名の美しいブロンドの少女がよく座っていました。

彼女は孤児だったそうです。

まもなくこの大学界隈の学生達に知られるようになり、学生の1人が彼女に夢中になりました。

彼が彼女の誕生日前に豪華な花束をLindwurmの口に挟みこむように贈ったそうです。

しかし、彼女はそれを受け取らず花を枯らしてしまったそうです。

まもなくウィーン人達の間で、Lindwurmが花束を食べている・・・まもなく人々に嘲笑いされることになり、そこから"Zum schmeckenden Wurm"と言われるようになったということです。

 

 

 

 

 

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