Wertheimsteinpark(ヴェルトハイムシュタイン公園)

ウィーンは"森の都"とも形容され、ヨーロッパの街の中で街の広さに対し緑の比率が最も高い街と言われています。

ウィーンの街を歩けば緑が豊かだな~ということを誰もが実感するでしょう。

その街中の豊かな緑をもっと豊かな緑で外側から囲んでいるのがウィーンの森です。

 

ウィーンの街には至る所に公園や庭園があり、ウィーン市や国がしっかり管理しています。

基本的に公園はStadtgärtenでウィーン市の管理、庭園はBundesgärtenで国が管理します。

今日は観光ではまず知られていない、しかし地元で知られている大きな公園を紹介します。

 


 

こちらはWertheimsteinpark(ヴェルトハイムシュタイン公園)です。

この公園はウィーン19区の一角にあり、大通りからは全く見えない所に広がっています。

このすぐそばにはベートーヴェンのエロイカハウスがあります。

この公園は広さ62.000m²もあり、Döblinger Hauptstraßeから反対側のHeiligenstädter Straßeまでの領域にあり、公園の住所はBauernfeldgasse6番地です。

左上の写真はDöblinger Hauptstraße側から入り、Bezirksmuseum Döblingの前を通ると来られる入口です。

そのすぐ後ろには右上の写真に見られるような宮殿の庭園のような緑が広がっています。

 


 

この公園はもともと1833年、繊維製品製造者のRudolf von Arthaberがこの界隈を入手し、1834/1835年に後にVIlla Wertheimsteinと呼ばれる建物を建てさせ、同時にプライベート庭園を配置しました。

後に庭園を拡張させ、Villaにはプライべート絵画ギャラリーがあり、ハプスブルグ一族を始め、多くの人が訪れていました。

Rudolfが1867年に亡くなった後、絵画ギャラリーは競売にかけられ、銀行家で熱心な芸術愛好家でもあるLeopold Ritter von Wertheimsteinと彼の妻Josephineがここを相続し、当時知られた文学サロンもありました。

その後娘のFranziska von Wertheimstein (1844–1907) にサロンが受け継がれ、彼女の遺言によって、Villaと庭園はウィーン市に寄贈されました。

遺言にはこの庭園に誰でも入れるように・・・とも書かれていました。

そして1908年6月20日に一般開放されました。

 


 

この公園はちょっと落差もあり、森のような所も散策できるようになっています。

子供の遊び場も作られていて、本当に緑豊かです。

かつてのVillaは現在前述したBezirksmuseum Döblingなっています。

 

ベートーヴェンの跡を辿るためにこの辺りに来た方は是非寄り道して下さい。

 

 

 

 

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