サッカー選手としてそれだけで生活できる割合は33.000人に1人!!

サッカー世界選手権、こちらでは盛り上がってますね。

オーストリアは残念ながら今回は出場できませんでしたが、ここはサッカーとスキーは国民的スポーツです。

街中のテラスなどには大型テレビが設置されていて、世界選手権を観戦している人が多くいます。

私も特別にサッカーが好きなわけではありませんが、子供がこちらのサッカーチームに入っていたことや、日本が決勝トーナメントに行けるかどうか・・・(今日決まりますが)毎回テレビのLIVE中継を見ながら応援しています。

 

日本もそうだと思いますが、こちらは幼稚園からサッカーを始める人が多く、それぞれの年齢に合わせてU6~U27までのチームが存在し、その過程の中で本当に限られた人だけがプロのサッカー選手として稼ぐことができますが、その稼ぎは思っているよりも多くないようです。

ポルトガルのロナルド選手やアルゼンチンのメッシ選手のような世界トップクラスの頂点に立つことができるのはさらに極々僅かでしょう。

サッカーがオーストリアの国民的スポーツであっても、現実はとても厳しいものです。

 

子供達はサッカーが好きでサッカーチームに入り将来は日本で言うJ1で活躍したい・・・そんな希望を小さい頃から持っている子が多く、また両親がサッカー好きで、自分が何もなれなかったからその夢を子供に託す・・・なんて人も多いと思います。

サッカークラブ(こちらではVerein)に入って本格的にサッカーを始めると、週3回の練習、週末は大会や他チームとの練習試合・・・サッカー中心の生活を強いられます。

当然学校にも通いますから、他が全て犠牲になり、それしか残らなくなります。

その現実を早くから見極める人、ある程度の年齢になってから考える人・・・様々でしょう。

現実はとても厳しいです。

オーストリアでは何人ぐらいの人が本格的にサッカーをしているのでしょうか?

 

オーストリアでは300.000人が本格的に毎週サッカーの練習をしています。

その内たった520人だけがサッカー選手として収入があります。

450人が国内チーム、70人が海外チームで活躍しています。

全体の0.17%に過ぎません。

サッカー選手として収入があると言っても、年収は30.000ユーロ(額面)にも及ばないということです。

 

オーストリアでは300.000人の0.003%・・・たった9人だけがサッカー選手として何の心配もなく生活できるということです。

これは33.333人に1人という割合です!!

 

そこで、サッカー選手として稼いでいても、その他の分野でも潰しが利くように職業高等・専門学校などに行くことも重要視されています。

サッカーだけしていると、Gymnasiumの卒業証明であるMatura(マトゥーラ)が取りにくくなり、そうなると社会的に普通の仕事に就くことも制限されます。

仮に若い頃、素晴らしい活躍ができたとしても、30歳前後に現役を引退すると、何も残らなくなり、その後の生活に不安が見えてくるわけです。

そのためにも職業教育は早ければ早いほどいいと言われています。

 

サッカーが国民的スポーツであるオーストリアであっても、現実はとても厳しいものです。

 

 

 

 

 

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