大晦日とBleigießen(2017年)

早いもので今日は大晦日となり、2017年も残すところあとわずかとなりました。

このコーナーを訪れて頂いている日本の皆様はウィーンよりも8時間早いのでもうすぐ新年ですね。

年間を通して一番重要なクリスマスが終わると、街中の空気がガラッと変わり、もうすぐ新年、今年も終わりという気持ちにさせてくれます。

カレンダーではクリスマスは終わっても、1月6日まではクリスマスの習慣は受け継がれるため、部屋の中や街中のクリスマスツリーはまだ飾られています。

クリスマスツリーを飾りながら新年を迎えるわけです。

大晦日はウィーンの主要な場所ではカウントダウンが行われ、クリスマスのような敬虔な気持ちではなく、もっと陽気な空気になります。

多くの観光客が街に繰り出し、シュテファン大聖堂を始めとして中心部は大混雑です。

私ももっと若い頃は仲間と外で過ごしましたが、もうあの混雑はNein Dankeなので、録画しておいた紅白を見ながら自宅で家族と夕食を楽しみ、その後はゆく年くる年です。

でも年が変わる前にはオーストリアの放送にチャンネルを切り替えます。

紅白に別に興味があるわけではないのですが、ウィーンに長年住んでいることもあり、子供の頃過ごした大晦日の空気を思い出したいのかもしれません。

 

さて、大晦日と言えばこちらにはこんな習慣が昔からあります。

 

 

"Bleigießen"(ブライギーセン)は"Bleiguß"(ブライグス)とか"Silvesterguß"(ズィルヴェスターグス)とも呼ばれています。

"Blei"は鉛、"Guss"は注ぐ、流し込み、なんて意味があります。

鉛を熱して溶かして、すぐに冷たい水の中に入れます。

これは一種の神託占いで、こちらでは大晦日にこれをやる習慣があります。

写真に見られるように鉛でできた小さな様々な形をしたものがいくつもあります。

気に入った形をひとつ選びそれをこのスプーンの上に置き、ロウソクの炎の上にスプーンを持って行って鉛の形を溶かします。

熱くなってくるとすぐに鉛が溶けて液状になります。液状になったらすぐに事前に用意した冷たい水の中に投げ込みます。

 

すると、一瞬にして鉛が固まり、非常に個性ある形を形成します。

その形をよく見て、どんなものに似ているか判断し、それによって様々な説明があります。

一種のおみくじのようなものです。

 

うちは毎年大晦日にこれをやってますが、今年は夜22:00過ぎにやりました。

実際に水の中で固まった鉛は、とても個性的なそして複雑な形になるので、それがどの形に近いかという判断が意外と難しいです。

 

Wikipediaに写真があるので御覧下さい↓

https://de.wikipedia.org/wiki/Bleigie%C3%9Fen

 

この習慣は古代ローマ時代から存在していたようです。

神託占いといっても現在では決して深刻なものではなく、この大晦日の習慣として楽しみながら行われます。

 

 

 


それでは皆様、良い年をお迎え下さい。

私はこれから今年最後の仕事に出かけます。

来年も「ウィーンの街を公認ガイドと歩いてみませんか」を引き続きよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

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